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第1回 南北統一はあるのか?

  • 2005/04/27(水) 23:17:41

 シリーズ「日本外交と北朝鮮」編と「日本外交と韓国」編では、当分南北統一はないという想定のもとに話を進めてきた。

しかし、近い将来において南北統一の可能性が全く無いわけでは無い。そこで今シリーズからは朝鮮半島が南北統一した場合、どういったシナリオが考えられるか、そして日本としては外交・安全保障政策上、どう対処すべきかについて考えてゆく。

それでは南北が統一する場合に考えられるシナリオをあげてみよう。

1.南北どちらかの軍が相手国に侵攻し政権を打倒(あるいはアメリカが軍事力を行使して北朝鮮の金正日政権を打倒して)、軍事力で南北の統一が達成されるシナリオ。

2.北朝鮮で市民あるいは軍による革命が勃発して金正日独裁政権が崩壊し、韓国が北朝鮮を吸収するかたちで統一が達成されるシナリオ。

3.北朝鮮と韓国がそれぞれの共産主義独裁体制、資本主義体制を維持しながら、ゆるやかな連邦制国家として統一するシナリオ。

以上の3つが現時点で考えられる南北統一のシナリオである。それでは3つのシナリオについて個別に考察をくわえてみる。

 まず第1のシナリオ、南北のどちらかが軍事力で相手を打倒し統一を達成する可能性であるが、これは現時点でほとんど0に近い。

北朝鮮の旧式兵器を中心とした通常戦力で韓国軍を打ち破るのは不可能に近いし、韓国に核の抑止力を提供しているアメリカの政策が変わらないかぎり、北朝鮮が韓国を核兵器で脅迫したとしても韓国が屈服する事はないだろう。

逆にノ・ムヒョン政権の宥和的な対北政策のもとでは韓国軍の北進は考えられないし、もし北進が現実のものとなったとしたら両国に多大な犠牲が予想される点から考慮しても可能性は低い。

アメリカが軍事力で北朝鮮を打倒する可能性は、北の核開発のからみもあり、いくぶんか考えられるが、その場合韓国が(少なくともノ・ムヒョン政権が存続するかぎりでは)強硬に反対するだろうし、イラク戦争の戦後統治のやっかいさを経験したアメリカも慎重にならざるを得ないだろう。

よって第1のシナリオの可能性は現在は、かなり低いといえる。

 第2のシナリオについては、資本主義的要素をとりいれた北朝鮮版改革開放政策がスタートし、中国や韓国が北を熱心に援助している現状況では、可能性としてさほど高くないのではないか。

もしあるとすれば、北の経済政策のミスが極端な貧富の格差を生み、貧民層の不満が爆発して金正日体制打倒へと向かう、”突然死”シナリオだろう。

 3番目のシナリオであるが近い将来、南北統一があるとすれば、可能性が一番高いのは、現時点ではこれではないかと筆者は考えている。

金正日の父親である金日成元主席が、かつて”高麗民主連邦共和国構想”というものを打ち出した事がある。

金日成のもくろみはおそらく、南北の体制をそのままにしても、とりあえず”統一国家”という既成事実を作り、

「統一国家になったからには国連軍(つまり米軍)が半島に駐留する必要は無くなった」という論理のもと米軍を韓国から追い出し、その後に韓国国内に潜伏する北の工作員とそのシンパを武装蜂起させ、それに呼応する形で韓国より量的にまさる北朝鮮軍が南進、半島の赤化統一を実現させるというものだったのだろう。

1980年代に、この構想を金日成が呼びかけた時は、韓国軍事独裁政権側が拒否し実現しなかった。

 しかしキム・デジュン、ノ・ムヒョン両左翼政権の相次ぐ誕生によって、韓国内部に左翼思想を美化する風潮が濃くなり、いまや政府与党内に左翼学生運動経験者までいる始末である。

軍拡競争にも経済戦にも勝利した韓国が思想戦で完敗を喫した結果、現在韓国と北朝鮮はまさに二人三脚で内政・外交を展開しているのである。 そのありさまは、ゆるやかな統一国家の一歩手前といった感さえある。

このまま若年層の支持が厚い左翼政権が続くならば、一度は死んだ”高麗民主連邦共和国”という名の亡霊がよみがえるシナリオがあるかもしれない。

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