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騎馬民族は来なかった

  • 2009/12/25(金) 00:29:01

 23日で天皇陛下は76歳の御誕生日を迎えられた。

国民の1人として謹んでお祝い申し上げるとともに、陛下の御健康と末永い御治世を心から祈念いたします。

 さて皇室に関連した話題で、先に訪韓した民主党の小沢幹事長が韓国の大学における講演で、江上波夫氏の騎馬民族征服説を引用しながら「朝鮮半島南部の権力者が日本を征服し、皇室の先祖となった」という歴史認識を表明して物議をかもした。

参考記事 

これについては当ブログの読者さんからも反論があったが、私も現在までの歴史学・考古学の調査結果から見て、小沢氏の歴史認識を支持することはできない。

この話題について語り始めると10回シリーズになりそうなのであまり深入りしないが、”邪馬台国の会”さんの記事が良くまとまっているので紹介しておく。

これだけでも小沢氏への反論として十分だと思うが、あえて付け加えるなら、

1.騎馬民族が日本を征服して王朝を建てるという大事件にもかかわらず、日本・中国・朝鮮半島のいずれの歴史書にも記録が存在しない。

2.古墳時代の武人や巫女のハニワには入墨をしている者が多い。
入墨は南方アジア起源と見られ弥生人にもそうした習慣があり、弥生人と古墳時代人との間に文化の連続性が見られる。南方起源の高床式建築物も弥生時代から古墳時代さらに現代へと伝わっている。(神社建築が代表例)

北方アジアに起源を持つ騎馬民族が日本にやってくればその前後で文化にも大きな変化があるはずだがそれがない。

3.元寇の例に見られるように騎馬民族は水上戦や上陸作戦が得意ではない。

東は中国・朝鮮半島から西は東欧まで支配下におさめ陸戦では無敵を誇ったモンゴル軍も、日本やジャワといった島国への侵攻には失敗した。ベトナムとの水上戦でも敗れている。(白藤江の戦い

朝鮮半島に伝わる正史である三国史記・新羅本記でも、新羅を盛んに攻撃してくる倭国(当時の日本)を逆に攻めることはできないのかと新羅王が問うたが、「我が軍は水上戦に慣れておらず無理です」と部下に諌められるという記録が残っている。(儒礼王12年<西暦295年>条)

新羅を建てたのは、高句麗や百済を建てた夫余族とは別系統の騎馬民族であるが、朝鮮半島にいた騎馬民族がやすやすと渡海したり、日本列島の倭人との水上戦・上陸戦に勝てたとは思えない。

また江上説にあるように、4世紀に夫余族が半島南部の任那地域を征服したという事実も無い。

4.日本・中国・朝鮮半島の歴史書を見るかぎり、国力や軍事力において半島南部の諸王朝よりも倭国のほうがかなり優位にあり、実際倭国の方が盛んに半島に進出していた。

前述の新羅本記では、新羅の都である金城が何度も倭国軍に包囲されたことが記録されており、倭が攻めてくるという噂だけでパニックになった新羅人が一斉に山野に隠れたというエピソードさえ残されている。(祇摩王11年条)

さらに高句麗の広開土王碑には、4世紀末に倭国が新羅や百済に侵攻してこれを従えたと記されている。

これを裏づけるのが当時新羅が王族の未斯欣を、百済が王子・直支(のちの第18代腆支王)をそれぞれ人質として倭に差し出したとされる記録で、日本書紀・三国史記と日韓双方の歴史書に記録されていることから史実で間違いないだろう。

第三者である中国の正史にもこういう記述がある。

新羅百済皆以倭為大国多珍物、並敬仰之、恒通使往来。(隋書倭国伝)

(新羅・百済、皆倭を大国で珍しい物が多いとして、共に倭を敬まい仰いで、つねに使節を往来させている)

東アジアの諸文献を見るかぎり倭国の方が朝鮮半島南部を一時勢力圏としていたのであり、百済や新羅よりも弱小だった任那諸国が倭国を征服し、そこの権力者が皇室の祖先となったという騎馬民族征服説を裏づけるものは今のところ皆無に近い。

小沢幹事長も、せめて日本書記や三国史記それに中国歴代王朝・正史の東夷伝ぐらいは読破してから物を言わないと、無知のそしりは免れないだろう。

 ここまでくると皆さんの脳裏に「では日本人はどこから来たの?」という疑問がわいてくるのではないか。

それについては次回考察するとしよう。

つづく




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古代史の基本

古代半島の勢力地図は幾らでもありますからご覧下さい。
百済や新羅といった国々は、非常に国土面積が狭く、また、半島国家同士で争いを繰り広げていました。
この状況下で、小沢幹事長が主張されたように、「南部の騎馬民族が倭を侵略する」のは不可能に近いのです。
また、それだけの大事件が、中国の古文書に全く記載されていないというのは不思議な事です。

小沢幹事長の説は、「南部の騎馬民族」が日本を征服したという話ですが、南部は上の様な状況ですから不可能です。
また、北部の高句麗が南部の国々を飛び越えて倭を攻めるのも不可能です。
更に、中国東北部の騎馬民族が列島を攻めたとして、頭上を通過される高句麗が黙っているでしょうか?
あり得ないですね。

  • 投稿者: 通りすがり 
  • 2009/12/25(金) 08:51:24
  • [編集]

年賀状で日本の危機を伝えよう。

 年賀状は日本の危機をまだ知らない方に伝えられる大きな武器になる。
大勢の方に年賀状で日本の危機を伝えましょう。
民主党政権がいかに危険な政権であるか、日本がどんな国になって行ってしまうのかを。

  • 投稿者: naftarin
  • 2009/12/25(金) 19:56:24
  • [編集]

通りすがり さん

>百済や新羅といった国々は、非常に国土面積が狭く、また、半島国家同士で争いを繰り広げていました。この状況下で、小沢幹事長が主張されたように、「南部の騎馬民族が倭を侵略する」のは不可能に近いのです。

同感です。付け加えることはありません。


naftarinさん

年賀状にいきなり書くと、なかには引いてしまう人がいるかもしれません。
多少の工夫は必要でしょう。

  • 投稿者: クロフネ@管理人
  • 2009/12/25(金) 20:42:24
  • [編集]

クロフネさん・・・

私は貴方を尊敬します、今回も大変な労作です。
しかし小沢は刹那的我欲のみの空虚な存在なので、発言の意味など何も考えてはいません。
明博君の同胞達も同じです。相手によって反論や批判の方向を変えてみては如何でしょうか。?

  • 投稿者: 火天大有
  • 2009/12/27(日) 21:29:04
  • [編集]

火天大有さん

>今回も大変な労作です。

もともと歴史・考古学好きなので、このエントリーはたいして苦労しませんでした。

普段はあまり取り上げない話題ですが、クロフネにはこういう引き出しもありますよということで。

>相手によって反論や批判の方向を変えてみては如何でしょうか。?

まあ小沢氏や韓国人を相手に、説得して考えを変えさせようなどとは思いません。

国民の大多数が間違いだとわかっていればそれで十分です。

  • 投稿者: クロフネ@管理人
  • 2009/12/29(火) 01:25:01
  • [編集]

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