初めていらっしゃった方へ

スポンサーサイト

  • --/--/--(--) --:--:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

反日勢力のラスボス(第4回)

  • 2009/12/09(水) 22:30:41

<ナシオン主権+法実証主義=憲法9条死守?>

前回は、主権を持つ国民とは何ぞやという問いの答えとして、”人民主権”説と”狭義の国民主権”説(ナシオン主権説)について述べその違いも説明した。

読者の皆さん、予習・復習はしっかりとやっていただけたであろうか。

それではいよいよこの問題の核心部分を衝いていきたい。

 どうやらわが国の法学会・法曹界では”狭義の国民主権”説(以下ナシオン主権で統一)が優勢のようだが、ナシオン主権を唱えるのは左翼イデオロギーを信奉する人たちに多いという傾向があるように思える。

実際、ナシオン主権は左翼勢力にとって非常に都合の良い学説である。

特定の時点に生きている有権者のみならず、過去に生きた人やこれから生まれるはずの未来の人々も含めた総体を「主権を持つ国民」とみなすナシオン主権は、裏を返せば「今を生きるわれわれ国民単独では主権を持たない」と解釈することもできる。

その結果、「間接民主制のもとでは、国民が多数決投票によって国家の政策を決めることはできない」と主張する人が出現した。

日本国憲法56条は「両議院の議事は、この憲法に特別の定のある場合を除いては、出席議員の過半数でこれを決し...」と定めているが、戦後日本の左翼勢力は多数決に強い敵意を向けてきた。

なぜなら、日本における社会主義革命や”天皇制”の廃止などといった政策を実現させようとしてきた彼らは一部の例外を除けば常に少数派であり、多数決をとり続けるかぎり彼らが望む政策は実現されないからであろう。

だが、「今を生きるわれわれ国民単独では主権を持たず、よって多数決投票によって国家の政策も決めることはできない」とするナシオン主権説を悪用・拡大解釈すれば、少数派が多数派を抑え堂々と我を通す大義名分として使える。

つまり「人権や民主主義を守れ!」という美名のもと、われわれ国民から主権を奪い、主権を持つ国民の代理人たる議員が多数決で何かを決めることを否定してもそれは正しいとする理論に”根拠”を与えるのである。

(けっきょく彼らは自分たちが多数派だろうが少数派だろうが、自分の意見を何が何でも相手に押しつけたいだけというのがホンネなのだと言える。民主・社民連立の左翼政権が権力を握るやいなや、嬉々として”強行採決”を連発していることがそれを確固に裏づける)

(これについては次回、深く掘り下げて論じる)

 また、左翼勢力は”法実証主義”という考え方の影響が非常に強いように思われる。

”法実証主義”についてはさまざまな議論があり横道にそれたくないので深入りはしないが、ここで定義しておくなら「正義や道徳・自然法といった、実定法より上位の存在を認めない立場」であり、もっと簡単に言えば「法がなぜ正しいかと言えば、その法が現実に存在するから」とするのが、ここで問題にする法実証主義としておく。

法学特有のヘンテコ理論と思われるかもしれないが、おつきあい願いたい。

左翼勢力は、思想・表現の自由にもとづいて憲法改正を主張する国民を敵視し、「9条死守!」を叫んできたことは良くご存知のはずだ。

この法実証主義とナシオン主権論を組み合わせて拡大解釈すれば、「われわれ国民は9条を含む日本国憲法を絶対に変えてはいけない。それが正しい」という考え方に”正当性”を与えることもできる。

たとえば、法実証主義を利用して「憲法9条がなぜ正しいかと言えば、それは9条が存在するから」とし、ナシオン主権説を利用して「その正しいに決まっている日本国憲法を、9条を、主権を持たない今を生きる国民が多数決で変更するのは絶対に許されない」と主張するわけである。

「ナシオン主権+法実証主義=憲法を絶対に変えてはいけない」

「9条死守!」を叫ぶ左翼勢力の言動を見ていると、こうした思想が背後にちらついてしょうがない。

そして日本国憲法はできてから60年以上もたつのに一度も改正・修正されていないという現実は、他の欧米民主国家と比べても異質だ。


先進民主主義各国の憲法改・修正

アメリカ 27回

ドイツ  52回

フランス 19回

イタリア 14回

日本   0回

(2005年時点)

またスイスは、憲法の部分改正ではなく全面改正が行われた。(1999年)



 だが法学を勉強なさった方なら法実証主義が厳しい批判にさらされてきたことはご存知だろう。

まず「法がなぜ正しいかと言えば、その法が現実に存在するから」というのでは、どうしてその法が正しいかという本質に一切答えていない。

さらに法実証主義をとると、「奴隷の所有を認める憲法は存在するがゆえに正しい」となり、そうした人権侵害を認める憲法を変えることが不可能になりかねない。

実際アメリカの憲法には当初、日本の憲法にあるような”人権のカタログ”が無く、奴隷所有が暗黙のうちに認められていた。

アメリカ憲法が制定された1788年から77年もたった1865年になりようやく成立したアメリカ憲法第13修正によって、奴隷は合衆国のいずれの地域にも存在してはならないと定められたのである。

女性参政権が認められたのは1920年成立の憲法第19修正によってであった。

自由と民主主義の国アメリカとて憲法が完璧ではなかったのであり、常にふさわしいものになるよう何度も修正してきたわけだ。

よって、もし法実証主義を根拠にして「憲法を絶対変えてはいけない」と主張するのであれば、それは間違いだと私は思う。

(ならば自然法の存在を認めるのかという話になるのだろうが、自然法というか共同体の人々が持つ価値観が法に存在する根拠を与えても良いのではないか。横道にそれるので深入りしないが余裕があったらどこかで触れたい)

 次にクリティカル・シンキングの対象にしたいのは、ナシオン主権を根拠にした「憲法を絶対に変えてはいけない」とする主張だ。

今を生きる国民だけではなく、過去の人も含めた総体としての国民に主権があるとするナシオン主権をとった場合、「憲法を絶対に変えてはいけない」どころか、逆にこの日本では、陸海空軍いっさいの軍事力の放棄や”天皇制”の廃止を実行するのは法に反することになりはしないだろうか。

天皇や皇室という制度がこの日本に生まれて少なくとも1700年ぐらいはたっている。その途方もなく長い時間を生きた過去の日本人たちは、天皇や皇室という制度を一貫して守ってきたわけだ。

さらにどの時代の日本人も、自らの生存権を守るために常に軍事力を保持してきた。2000年近い日本の歴史の中で憲法9条が存在した60年は例外中の例外といえ、しかも左翼勢力が想定するような非武装平和主義を日本がとったことは一度もない。

日本流のナシオン主権論はイギリスにおける議会主権という考え方に影響されていると思われるが、イギリスの議会主権的に言えば「皇室制度の維持や身を守るための軍事力の保持は、日本人の古来からの権利」ということになり、今を生きるわれわれ国民だけでそれを勝手に変更し、”天皇制”の廃止や軍事力の放棄を実行すれば、それは法に反するということなりかねない。

日本流のナシオン主権論を根拠にして「憲法を絶対に変えてはいけない」と主張すればブーメランが帰ってきて、彼らの意図に反するこうした深刻な矛盾をかかえてしまうことになるだろう。

 以上、左翼勢力が理論武装するのに利用していると思われる、ナシオン主権と法実証主義を組み合わせて「憲法を絶対に変えてはいけない」とする主張の間違いや矛盾点を指摘した。

時代や社会情勢の変化にともなって日本の憲法も適宜改正していく必要があるはずだが、こうした学説が日本の法学会・法曹界で主流になっている限りそれは非常に困難なのではないだろうか。

いわば「護憲派の正当性を支える最後の牙城」と言える。

自分たちが信じるイデオロギーを憲法に反映させたいとは思わないが、今の状態がずっと続くと日本社会のあちこちに問題がでてくるわけで、保守勢力も法学会・法曹界に多数進出し理解者を増やしてそうした学説の矛盾や問題点を指摘し、左翼イデオロギー的法学説を突き崩していくことが必要だ。

次回は、左翼流ナシオン主権論と密接な関係にある”立憲主義”について考察をくわえる。

さーて、面白くなってきやがった♪

次回につづく



↑マスコミが伝えないことを一人でも多くの日本人に伝えるため、あなたの力をお貸しください↓
人気blogランキング

この記事に対するトラックバック

この記事のトラックバックURL

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

【憲法改正】改正すべき68%(「96条」20%「9条」17%「全面改正」31%)改正すべきではない32%…読売TV

1 :どろろ丸φ ★:2013/05/11(土) 11:42:48.33 ID:???0 5月11日(土)読売TV「ウェークアップ!ぷらす」。夏の参院選を前に、選挙の争点のひとつになると思われる憲法改正問題について、与

  • From: 【2chまとめ】ニュース速報+ |
  • 2013/05/11(土) 18:08:30

この記事に対するコメント

なんとかしてクロフネ氏の主張を国民全体に伝播させたいものですね。
ノイジーマイノリティーが現状の日本ではあまりに活発化しています。
国家の存続よりも自らのたかだか80年かそこらの人生をのみ優先させることは日本人のあるべき姿なのでしょうか?

  • 投稿者: 亡徒
  • 2009/12/10(木) 19:24:29
  • [編集]

亡徒さん

>なんとかしてクロフネ氏の主張を国民全体に伝播させたいものですね。

もし法学会・法曹界あるいは政官界を志しているかたや、既に現役であるというかたがおられるのであれば、ぜひ左翼イデオロギー法学説のこうした矛盾点を突いてほしいと思います。


>国家の存続よりも自らのたかだか80年かそこらの人生をのみ優先させることは日本人のあるべき姿なのでしょうか?

国家主義に行き過ぎてもダメですが、戦後日本は悪い意味での個人主義に振れ過ぎているのかもしれません。

  • 投稿者: クロフネ@管理人
  • 2009/12/10(木) 23:23:54
  • [編集]

法学などてんで分からない高坊な私ですが、クロフネさんの「人民主権」説に納得する一方で、「ナシオン主権」説の方も分からないでもない、などと感じてしまいます。

でも、私の場合は、「現在の国民は、主権者として、ご先祖様から受け継いだ日本国を護り、子孫へと受け継いでいくべき」「だから、ご先祖様の名誉を護り、子孫の繁栄を護るよう努めるべきだ」といった感じの考えなので、ナシオン主権説とは違うのかもしれませんが。(英米法の考え方に近い?)


中二の頃に憲法に興味を持った私が、様々なサイトや書籍を巡っていて、「面白いなww(憐憫)」と思ったのは、護憲(改正反対派)の方々の大勢は、一方で護憲(≒現憲法にある自由・民主主義を尊重)を唱えながら、他方で憲法議論の自由を封殺しようと躍起になること。そして現憲法にも“改正条項”があることをガン無視していることです。

……もしや彼等、日本国憲法を読んだことが無いのでは?w



長文駄筆失礼。

  • 投稿者: 惰性参謀
  • 2009/12/11(金) 21:09:28
  • [編集]

惰性参謀さん

>でも、私の場合は、「現在の国民は、主権者として、ご先祖様から受け継いだ日本国を護り、子孫へと受け継いでいくべき」「だから、ご先祖様の名誉を護り、子孫の繁栄を護るよう努めるべきだ」といった感じの考えなので、ナシオン主権説とは違うのかもしれませんが。(英米法の考え方に近い?)

もしナシオン主権を取るのであれば、「日本人の古来からの権利」として皇室制度の護持と、自衛権としての軍事力保持は認められるべきでしょう。

ただ人民主権説をとっても、多くの日本国民が「ご先祖様の名誉を護り、子孫の繁栄を護るよう努めるべきだ」と考えれば、そうした国のカタチにはなるはずです。


>護憲(改正反対派)の方々の大勢は、一方で護憲(≒現憲法にある自由・民主主義を尊重)を唱えながら、他方で憲法議論の自由を封殺しようと躍起になること。そして現憲法にも“改正条項”があることをガン無視していることです。

強く同意します。

彼らは”護憲ファシスト”と言ったほうが良いでしょう。

  • 投稿者: クロフネ@管理人
  • 2009/12/12(土) 01:18:00
  • [編集]

お蔭様で

9条教と揶揄される連中の正体の一面と、その傲慢さ醜悪さが良く判りました有難う御座います。

  • 投稿者: 火天大有
  • 2009/12/15(火) 17:35:40
  • [編集]

火天大有さん

>9条教と揶揄される連中の正体の一面と、その傲慢さ醜悪さが良く判りました有難う御座います。

どういたしまして。

法学の一見難解な語句や概念を理解してしまえば、9条教のドグマの矛盾をつくのはそんなに難しくはありません。

  • 投稿者: クロフネ@管理人
  • 2009/12/16(水) 01:22:15
  • [編集]

この記事にコメントする

管理者にだけ表示を許可する


・いつもコメント&TBありがとうございます。

アダルト系ブログからの、サイトポリシーに違反したコメント・TBが後を断たないため、受信したコメント・TBを管理人が審査することにしました。

サイトポリシーに違反したものについては予告無く破棄します。

また問題の無いコメント・TBを頂いても表示されるまで少し時間がかかります。 悪しからず御諒承ください。

「管理者にだけ表示を許可する」にチェックを入れると、管理人だけが読める非公開コメントになります。 非公開コメントを下さる方のプライバシーを尊重し、あえてお返事をしておりませんが、「公開コメントでも良いのでレスが欲しい」という方は、非公開コメントにその旨をお書き添えください。
                

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。