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坂の上の雲はじまる

  • 2009/12/01(火) 00:28:24

 日曜日からNHKで”スペシャルドラマ・坂の上の雲”が始まった。

何でも、3年がかりで全13回にわけて放送される超大作となるそうである。

初回の視聴率は17%台と、ウラにボクシングのお化け視聴率番組(43%)があった割には、上々の滑り出しではないだろうか。

 さて司馬遼太郎氏の小説・坂の上の雲については、いわゆる”司馬史観”についてや正確な史実に基づいているか否かについて、今でも評価が分かれる。

NHKが今後脚本をどうもっていくのかも不安があるのだが、日露戦争をあつかった本格的な歴史大河ドラマというのは初めてのはずで、広く日本人が明治日本の歴史に深い関心を持つきっかけになってくれればと、期待の入り混じった気持ちで次回を待つことにした。

 ”レキジョ”に象徴されるように近年の日本は歴史ブームと言われるがその対象は主に戦国時代であり、せいぜいいっても江戸末の新撰組あたりまでらしい。

伊達政宗や真田幸村といった定番どころが人気で、最近の五月人形は、政宗や幸村、武田信玄の兜を再現したものが売れているとか。

彼ら戦国武将は政略や戦争の天才ゆえに各地に台頭してきた軍人政治家である。

彼らが治めた領国も軍国主義国家といっていい。

信長や秀吉・家康も含めて多くの国民から今でも盛んに英雄視されているし、公共放送の大河ドラマで飽きるほどやっても、特に問題視されることはない。

しかし、これが戦国時代を過ぎて明治時代に1歩足を踏み入れたとたん「軍国主義だ!戦争の美化だ!ケシカラーン」となるのだから今の日本という国はまことに奇怪である。

(ちなみに明治以降と並んで、古墳時代も政治的に問題視されるので大河ドラマ化が非常に困難と思われる)

 その歴史ブーム・レキジョブームの対象が、幕末どまりではなく明治以降にも拡大していくのに、”スペシャルドラマ・坂の上の雲”がそのきっかけになってくれればと思うのである。

日露戦争というのはもしかしたら「真の武士による最後の戦い」と言えるものなのかもしれないので。

別に戦前の日本を100%美化してくれと言っているわけではないし、真っ黒に塗りつぶすのも間違っている。

明治以降の日本には良いところも悪いところもあったわけで、それを全てひっくるめて、いとおしいと私は感じている。

 人権なんて白人同士にしか適用されず、「劣等人種である黒人・アジア人種は優等人種である白人が植民地統治してあげて、文明化してやるのが人道主義」という考え方が常識とされた、食うか食われるかのあの時代、

貧乏なアジアの小さな国が世界で生き残るために精一杯の質素倹約と無理をして、外国から戦艦を買い近代的な陸軍を整備し、自分より面積でも人口でも国家予算でも戦艦や陸軍兵力の数でもはるかに上まわる大国に、乾坤一擲の戦いを挑んだ。

 当時は金本位制の時代で、世界覇権維持のための大金鉱を手に入れるため南アフリカでボーア戦争を戦っていたイギリスはアジアでロシアを牽制する余力がなく、それが”光栄ある孤立”を捨て日英同盟の締結へと大きくつながった。

帝政ロシアはポグロムで国際金融資本の一角を敵にまわし、それをうまく味方につけた日本は、情報と軍資金を手に入れ日露戦争を”勝利”に結びつけた、というのは一国に影響を与えるようなエスタブリッシュメントが身につけるレベルの教養なんだろうけど、歴史ブームに乗った人達にそこまで広い視野は求めない。

坂の上の雲をきっかけに、明治以降の日本の歴史について、国民的な関心が深まることを期待している。




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明治維新以降の時代が往々にして軍国主義と称されることが当たり前となっていますが、戊辰戦争からして、関が原よりも参加兵員で小規模である事に違和感を感じませんか? 
戊辰戦争と関が原との比較はともかく、戊辰戦争時のいくさの規模が後々の軍隊の規模に反映していった事は否めません。戊辰戦争から40年近くたっているのにもかかわらず、日露戦争時に存在した師団の数は近衛師団込みで13個師団。戦争中に4個師団が増設されましたが、満州でのいくさに間に合わずに第13師団だけが樺太攻略に従事しました。
これに対してドイツ軍は49個師団を常備で保有していました。
わが国がものほんの軍国主義だというのであれば、もっともっと徴兵して、普段からもっと多くの師団を持つか、少なくとも、戦時に師団の数を倍増できるだけの体制を整えておくべきだったのですが、支那事変になっても、その拡大のペースはドイツに比べてスローモーでした。

  • 投稿者: DUCE
  • 2009/12/01(火) 06:21:40
  • [編集]

DUCEさん

>明治維新以降の時代が往々にして軍国主義と称されることが当たり前となっていますが、戊辰戦争からして、関が原よりも参加兵員で小規模である事に違和感を感じませんか? 

軍国主義の定義にもよるのでしょうけれど、他の列強諸国と比べて明治の日本が突出した軍国主義国家だったと言えるか疑問です。

明治日本がそうなら他の列強もそうでしょうね。

>わが国がものほんの軍国主義だというのであれば、もっともっと徴兵して、普段からもっと多くの師団を持つか、少なくとも、戦時に師団の数を倍増できるだけの体制を整えておくべきだったのですが、支那事変になっても、その拡大のペースはドイツに比べてスローモーでした。

日本は貧乏国だったので、軍事力の質・量ともに列強に劣っていたのが悩みでした。

第一次世界大戦を見てそうした危惧を深めた人達がいて、量を減らし浮かしたお金で質を向上させ欧米列強に対抗しようとしますが、リストラに反対する抵抗勢力が軍部内にあらわれます。

それが昭和の統制派・皇道派の対立へとつながっていくわけですね。

話は違いますが、国民新党やその支持者を見ていると、なんとなく皇道派を連想してしまいます。

  • 投稿者: クロフネ@管理人
  • 2009/12/01(火) 23:03:51
  • [編集]

もう何だか、悲しくて、悲しくて仕方がない・・・

今の日本の混濁した状況を見るにつけ、近代化の礎を築かれた先輩方に対して申し訳が無い気持ちでいっぱいです(涙)

幕末群像写真館
http://www.youtube.com/watch?v=v30rnfOgPmA&feature=related

  • 投稿者: 通りすがり
  • 2009/12/02(水) 22:44:30
  • [編集]

歴女だけとは言わず

幕末から明治にかけての我が朝野の多くが抱いていた健全な危機意識と国家観や、同胞愛と愛国心を取り戻す切欠に成ってくれれば有り難いとは思いますが、制作がNHKではどうしても不安が拭い切れません、せめてニュートラルな編集演出ならばまだ許せるのですが如何にも心配です。
実質国営放送のNHKがこの体たらくと言う事実が我が国現代悲劇を物語っている気がします。
駄目な仕上がりだったら今度こそ酷い告訴をしてやりますけどね。

  • 投稿者: 火天大有
  • 2009/12/02(水) 22:47:09
  • [編集]

通りすがり さん

>今の日本の混濁した状況を見るにつけ、近代化の礎を築かれた先輩方に対して申し訳が無い気持ちでいっぱいです(涙)

本当ですね。 

名将・秋山好古と比べると、鳩山由紀夫首相をはじめとする今の日本の閣僚たちは、同じ民族とは思えないほどに腐りきっています。

こうした状況を打破し、一国も早くこの日本を「国民と国益を守る」という当り前のことが当り前にできる普通の国にすることが、現代日本人にとっての「坂の上の雲」なんじゃないでしょうか。


火天大有さん

私もNHKの脚本についてはちょっと不安を感じていますが、今はとりあえず信じて観てみようと思っています。

  • 投稿者: クロフネ@管理人
  • 2009/12/02(水) 23:28:05
  • [編集]

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