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360°全方位土下座外交(その3)

  • 2009/10/07(水) 01:01:33

 環境サミットの演説で「CO2排出25%削減」を国際社会に誓約し、「あなたの大好物のパンケーキを私も食べてきましたよ」とオバマ大統領に報告するなど、鳩山首相が360°全方位土下座外交にいそしんだ後、初の日米財務相会談にのぞんだ藤井財務相も土下座全開だった。

先月24日アメリカのガイトナー財務長官と会談した藤井財務相は、「(日本を)内需中心の経済政策に切り替えていく」と説明し、あわせて円を意図的に安くするような政策は実施しないことをアメリカ側に強調したという。

藤井財務相は会談後、自分の主張がアメリカ側から「理解を得られた」「共感された」点を記者団にアピールした。

参考記事 

参考記事 

 藤井財務相は日本の国益のための経済政策をとるというより、アメリカが何を望んでいるのか、相手の先回りをしてその”空気”を読み、アメリカ側が喜びそうなことばかりを主張してきたように思える。

そりゃあ巨額の貿易赤字と財政赤字に苦しむアメリカとしては、日本が輸出をやめてアメリカを含む外国からモノを買いまくってくれた方が、国益に合致するに決まっている。

ガイトナー長官が「アメリカの世界経済政策に一致する」と言うのも当然だ。

藤井財務相は自分の”思いやり”がアメリカ側から「理解を得られた」「共感された」点に大満足のようだ。

しかし、これが独立国家の外交と言えるのか?

 藤井財務相や鳩山首相が主導する民主党政権の、卑屈なまでにアメリカに迎合した経済政策には重大な誤りが二点ある。

一つは内需拡大で日本の景気を回復させるという”内需拡大原理主義”であり、もう一点は、内需拡大に有利だからという理由でとっている恣意的な円高誘導政策だ。

 まず”内需拡大原理主義”について見ていくが、「日本経済は内需主導で成長してきた」という説がある。

もしそれが事実であるなら、たとえ輸出が激減しても日本経済が内需だけでプラス成長していくということが確認されなければならない。

輸出が減って日本経済がマイナス成長に陥ってしまうなら、とても「内需主導」と呼ぶことはできまい。

それでは今回のサブプライム金融不況で輸出が激減したこの日本がどうなったかと言えば、昨年8月にリーマン証券が破綻して世界経済が急速に悪化したが、08年10~12月期の日本の実質GDP成長率は年率換算でマイナス12.1%、09年1~3月期は同マイナス14.2%だった。

参考記事 

日本の貿易は今年はじめまで毎月数千億円程度の赤字が続いていたが、経済成長率の方もマイナスに陥ってしまったのである。

http://www.smam-jp.com/market/report/
marketreport/1207981_1951.html

経済は複雑にからみあっていて、外需が内需に間接的に影響を与えているケースも多い。

一例をあげれば、日本人が国内の建売住宅を買えば内需にカウントされることになるだろうが、外需に頼る企業に勤める人がローンを組んで家を買おうと思っていたのに、輸出(外需)の急減で会社が倒産し家を買えなくなってしまえば、外需の減少で内需もしぼむことになる。

「GDPに占める輸出額の割合」を誤解を招きやすい”輸出依存度”あるいは”外需依存度”と名づけた人も悪いと思うが、GDPの規模に対して輸出額が”小さい”からといって、単純に「日本は内需主導の国である」と結論づけるのは危険だ。

日本の石油需要は年間およそ15億バレル相当といわれる。

1バレル=70ドルとすれば、日本は10兆円近い外貨を稼がないと外貨資産を取り崩さなくては石油が買えなくなる。

そして日本が自給できないものは石油だけではない。天然ガス・ウラニウム・鉄鉱石や小麦・大豆・トウモロコシといった食料もだ。(08年の輸入総額はおよそ71兆円)

世界経済が縮小して外需が見こめない今、内需で当座をしのぐことが必要にしても、内需中心ではなく「内需と外需でバランス良く経済を成長させること」こそ日本に必要なのに、内需拡大原理主義をとればどうなるか?


内需中心


この図のように経済をムリヤリ内需中心に転換すれば、日本が自給できないエネルギーや鉱物資源・食料を輸入するためにどんどん外貨が出ていくことになる。

当然、日本が持つ外貨資産が取り崩されてどんどん減っていき、クローサーやキンドルバーガーが提唱した国際収支の発展段階説で言う”債権取り崩し国”へと日本が衰退してしまう。

(”債権取り崩し国”の代表例はアメリカやイギリス・オーストラリアなどアングロサクソン諸国)

最悪のケースでは、外貨資産が尽きて日本が自給できない天然資源や食料を買うのに大量の円を外貨へかえれば、外為相場に円安圧力がかかる。

極端に円安が進むと損失を恐れた海外の投資家が円資産を更に売り、もしその時、日本の国債の多くを海外投資家に依存していれば、デフォルトもあり得る。(もちろん私はそのようなことを望んでいない)

それを防ぐためには意図的に政策金利をあげ、中国のような債権国に頭を下げて日本に投資してもらわなければならない。

オーストラリアが好例だが、政策金利が高ければ国内の製造業が瀕死の状態になり、ますます貿易赤字・対外債務が増えていくという悪循環からなかなか抜け出せなくなる。

これで喜ぶのは、アメリカやEU・中国などの貿易上のライバルだけだ。

こうなれば日本の独立性はますます失われる。

頼みもしないのに自爆してくれるのだから、ガイトナー長官が支持するのは当り前。

藤井財務相の”内需拡大原理主義”は、360°全方位土下座外交の最たるものだ。

 内需中心の経済成長が可能なのは、エネルギーや天然資源・食料をすべて自給できる国か、世界の基軸通貨を握っている国ぐらいだと思う。

今の日本はそのどちらでもない。

  藤井財務相や民主党の政策の重大な誤りの二点目である恣意的な円高誘導策だが、「自国通貨高で滅びた国は無い」という人がいる。

確かにそうなのかもしれないが、自国通貨高・高金利政策を続けた後に通貨が弱くなり、衰退しかかってヒイヒイ言っている国ならある。そうアメリカだ。

1980年代のレーガン政権時代にアメリカはドル高・高金利政策をとったが、すっかり自国の製造業が競争力を失って貿易赤字・財政赤字が急拡大、ふくれあがった国債残高とドル安不安にいま怯えている。

輸入品が安く買えるなど円高のメリットもあるが、メリットとデメリットの双方を考慮して、日本全体としてプラスなのかマイナスなのかを考えていかなければ間違ってしまう。

前述のように、内需と外需を”車の両輪”としてバランス良く経済を発展させていく必要がある以上、内需拡大に有利だからといって財務相が口先介入で意図的に円高に誘導していくのは国内の輸出産業を死滅させかねず、重大な誤りである。

輸出産業とて円で税金を払ってくれているのだ。

 だが、藤井財務相や民主党が”内需拡大原理主義”に陥っていることをマーケットに見透かされている。

麻生政権の景気てこ入れ策で1万円台に乗った株価(日経平均)も、民主党の”内需拡大原理主義”の影響を受けて9000円台に下落してしまった。

藤井財務相は、持論である”内需拡大原理主義”がマーケットから支持されず、批判の声があがったことを受けて、あわてて発言を二転三転させた。

それがなお一層、為替や株式市場を混乱に落とし入れる。

 だいたい藤井財務相は、経済閣僚や中央銀行総裁に求められるマーケットとの対話に必要な”文法”をまったく理解していない。

藤井氏は財務相になる前から「内需主導では円高のメリットは大きい」と発言していたし、就任直後にも「円安によって輸出を伸ばす政策は間違い。為替介入はよほど異常なとき以外はやるべきではない」などと発言した。

ガイトナー長官との会談後、「市場というのは自由経済の牙城であり、為替、株式市場であろうが安易に介入するのはどうか」と述べている。

参考記事 

参考記事 

先月28日にも円高傾向を「異常ではない」と是認、「為替レートに人為的な影響を与えるのは間違いだ」と述べている。

参考記事 

これでマーケットが「日本は円高容認」と受けとめない方が無理というものだが、藤井財務相は「いつの間にか円高是認と言う話になったが、そういうことは一言も言っていない」と言う始末。

最近の円高は「一時的な現象」と言い放ち、このところ円高傾向が続いていることを指摘されると「本当かい」とまるで他人事。

「いい加減にしてほしい。一国の通貨当局トップとしてメッセージを送っている自覚があるのか」(在外都銀の為替担当)と憤慨する声すら上がっているという。

参考記事 

財務相や中央銀行総裁は、言質をとられて自らの手足を縛られるのは避けつつ、市場が急ハンドル・急ブレーキを踏んで”事故”を起こさないよう、自分のやろうとする政策をほのめかして、市場にゆっくりと折り込ませていく。

もちろん、自らの発言の威力・信頼感を失わせるようなブレ・明らかに誤った政策などもってのほかだ。

ユーロを取り仕切るトリシェECB総裁も欧州議会で「強いドルの重要性」を強調し間接的にユーロ高を牽制、

参考記事 

イギリス中央銀行のキング総裁も「これまでのポンド下落はリバランスの過程で役立つだろうが、直接あるいは製品のかたちであっても、資源を輸出にシフトさせることが必要ということに疑いはない」と述べた。

参考記事 

スイス中央銀行も公式には認めていないが国内産業を守るためスイス・フラン安を狙った介入を行っていると言われる。

これが国益を踏まえた発言というものだ。

 藤井財務相はかかげている政策はもちろん、市場との対話の仕方させ知らないド素人である。

CO2の25%削減と一緒で、「内需拡大のための円高誘導」なんて外国だけを喜ばせ日本だけが貧乏クジを引かされる、土下座政策。

そういえば、92~94年まで続いた細川・羽田連立内閣の時、蔵相としてアメリカからの内需拡大圧力に屈し、小沢一郎・新生党代表幹事と一緒に「内需拡大のため」国債を大増発して630兆円もの公共事業を約束させられたのも藤井氏だった。

バブル崩壊後の対応に失敗して、失われた10年を導いた”A級戦犯”でもある。

どうしてこんな失敗者が、チェンジの美名のもとに財務相として再登場したのかワケがわからない。

 藤井・亀井という経済のド素人を早く操舵室からつまみ出さないと、我が日本丸は大不況という巨大氷山に激突して沈没してしまう。

それには民主党政権を一刻も早く引きずりおろすしかない。




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民主党のスローガン

 =国民の生活が成り立たなくするのが第一=

  • 投稿者: kororin
  • 2009/10/07(水) 20:03:02
  • [編集]

失礼いたします。実はマスコミでは報じられていないことですが、日本にとって危険な法案が次々と成立しようとしています。この危機から日本を救えるのは私たち一般国民の力だけです。詳しくはこのブログ(名前をクリック)に来てください。お邪魔いたしました。

  • 投稿者: 知ってください
  • 2009/10/07(水) 23:23:07
  • [編集]

kororinさん

>=国民の生活が成り立たなくするのが第一=

そして地方公務員の生活が第一ですね。


知ってください  さん

>この危機から日本を救えるのは私たち一般国民の力だけです。

その通りです。ひとりひとりが自分が出来る事をやるというのが大事だと思います。

きっと夜明けは来ます。

  • 投稿者: クロフネ@管理人
  • 2009/10/08(木) 00:42:43
  • [編集]

誰なんだ?

国民が亡国を選んだ
国民が売国を選んだ
国民が崩壊を選んだ
選挙で投票したのは国民だから。
しかし本当にそうだろうか、どこかで選挙とも無関係で国民支配を演出している卑怯で邪悪な輩は居ないだろうか。
そう有権者を誤誘導している演出者たち。
私はそいつらを炙り出して天誅を加えたい。
今も毎日、怖ろしさに身震いしたくなるような、おぞましさに吐き気が止まらなく成る様な情報が入ってきます。

正義には必ず神仏の御加護が有る、これ以外に日々の望みは有りませんが。
皆で頑張りましょう。

  • 投稿者: 火天大有
  • 2009/10/09(金) 17:57:00
  • [編集]

火天大有さん

私は今回の選挙結果が取り返しのつく”過ち”であることを祈っています。

  • 投稿者: クロフネ@管理人
  • 2009/10/10(土) 01:10:57
  • [編集]

私は正義を掲げ、戦う事はきっと出来ません。
でも「スカートを直す」事は出来ると胸を張って言えます。

  • 投稿者: ショボケン
  • 2009/10/10(土) 01:23:50
  • [編集]

ショボケンさん

>でも「スカートを直す」事は出来ると胸を張って言えます。

「スカートを直す」の表現はどこから出ているのでしょうか。

よろしければその意味するところをご教授を。


  • 投稿者: クロフネ@管理人
  • 2009/10/10(土) 23:14:43
  • [編集]

スカートを直すとは

ムッソリーニの銃殺後の逸話です。
 1945年4月、連合国軍の進撃に敗走を続ける枢軸軍とともに中立国のスイスに向かっていた途中、コモ湖畔の小村でレジスタンス運動のパルチザンに捕縛され、同月28日に銃殺された。(またはイタリア国民裁判で「戦争責任者」として死刑にされた。)その死体は同行していた愛人のクラレッタ・ペタッチの死体とともにミラノのロレート広場に逆さ釣りにして晒された。
観衆はその時めくれたスカートを見て大喜びをしていたが、その中の一人が吊るされている壇上に上がりそのめくれたスカートをベルトで縛りめ、くれなくした。
 と言う話です。因みに漫画にもなった小説「魔王」にもこの一説が出てきます。しっかりとした実話だそうです。
そんな事をすれば「ファシスト」とみなされその場で興奮した観衆に殺されてもおかしくない状況で盛大なブーイングの中そういった行動をしたその勇気はとても一言では語れません。
勢いに流され石を投げるわけでもなく、「悪人」に加担するわけでもない。しかし「直す」ことが出来るこの意思は、まさに真理そのものだと私は思います。

思想に囚われない常識。これが大衆に無いものだと思います。
勢いだけ。誰かが言ってたから。みんながそうだから。
それはきっと濁流のように流れているだけ。行きつく先がたとえ深淵でも、止まる事は無い。気づくことは無い。そして省みる事が無い。

因みにクトゥルフ神話にも同じ様な一説があるそうです。(うろ覚えですが)
大衆(サル)には脳が無い。だから考えない。たまに賢いサルがいる。・・・・・とかなんとか。本読んでみたい(´・ω・`)

どうでもいい話ですが、私はリヒャルトはリヒャルトでもヴィルヘルム・リヒャルト・ワーグナーに影響されています(というよりワーグナーに影響されたニーチェに)。

ほんとどうでもいいね(´・ω・`)

最後に一言
ロシアンジョークですが面白いのでw

哲学を理解しようとするものは賢い。しかし哲学を理解した者は偉大な指導者になる。

補足すると理解したら独裁者と言いたいようですw
哲学って答えの無い学問なので・・・・
理解しようとする=成長する
理解した=神 ※神とはニーチェ曰く成長しない者
なるほど!社会・共産主義は絶対正しく神聖なのか解った気がするww
絶対ってのはこの世の中そんなにホイホイ転がってる物じゃないよね(´・ω・`)気をつけよう。

  • 投稿者: ショボケン
  • 2009/10/11(日) 00:58:24
  • [編集]

ショボケンさん

> ムッソリーニの銃殺後の逸話です。

そんなエピソードがあったのですね。初めて知りました。

とても勉強になります、ありがとうございました。

私も常に「スカートを直す」勇気を持ちたいです。

 実を言うと、このブログの記事を書くとき「これ書いたらランキングの順位、落ちるんだろうな」と思いながら記事書いてアップすることもあります。

そこでネット社会の”空気”読んでアップするのを止めたら、このブログの存在意義はないと思いますので。

予想通りど~んと落っこちていくわけですが、そんな時マスゴミの皆さんの気持ちもわからないではないですね。

「日本はダメだダメだ」という記事も、自分たちが食っていくために「読者やスポンサーにウケてお金がもうかるだろう」と彼らなりに考えた結果、書いているわけです。売文家業そのものですが。

 哲学は大学の一般教養でちょっとかじりました。ヘーゲルとか。

でも、自分は深入りするべきではないと考えました。

哲学というのは大事なのでしょうけれど、私には思想的潔癖症の一種のように思えましたので...。

私は哲学ではなくてリヒャルト・ヴァーグナーの「ニーベルングの指輪」からゲルマン神話の方へ興味が行ってしまい、ニーベルゲンの歌から北欧神話まで読み漁りました。

とんだところへ話が脱線してしまいました(苦笑)

  • 投稿者: クロフネ@管理人
  • 2009/10/12(月) 22:17:46
  • [編集]

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