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360°全方位土下座外交(その1)

  • 2009/09/29(火) 00:26:53

 京都議定書後の地球温暖化対策をどうすべきか、各国首脳の意思を確認する場となった国連気候変動サミットが今月22日に開かれた。

国連から演説者として指名された鳩山首相は、民主党の政権公約としてかかげていた「2020年までに日本のCO2排出量を90年比で25%削減する」という目標を世界の首脳の前で”誓約”し、発展途上国へ資金や日本の省エネ技術を援助する”鳩山イニシアチブ”もあわせて発表した。

参考記事 

鳩山首相の後に演説したフランスのサルコジ大統領は、わざわざ自らの演説中に「力強い誓約を行った新たな日本の指導者に敬意を表したい」という一節を加え、鳩山演説をもう後戻りできない国際公約にしてしまおうという動きも見られた。

 国連気候変動サミットで鳩山首相は、事前に予測されていたとおり日本のCO2排出量を25%削減すると演説した。

この問題については麻生政権時代から取り上げてきたが、仮にCO2が地球温暖化に影響を与えているのであれば削減の必要性を認めるとしても、世界でもっとも省エネの進んだ日本でさらなる効率化をすすめるには、充分な移行期間と周到な準備が欠かせない。

しかし鳩山首相が国際社会に対して”誓約”した目標は、国民の生活や企業の経済活動をいたずらに混乱させる、あまりにも性急な改革案のように思える。

鳩山首相は演説において、日本の削減目標はアメリカや中国などすべての主要排出国の参加が前提として、「日本だけが突出した削減義務を負わされることはない」としている。

だがアメリカ・中国・EUらが譲歩して日本と同じ90年比25%削減で合意したとしても、「減量の余地があるぜい肉」が世界で最も少ない日本にとって、一番厳しく不利な目標値であるという点は変わらない。

 さらに国民や経済界を不安にさせているのが、「国連で公約してきました。後は家庭と企業で努力をお願いします」と丸投げする鳩山政権の姿勢だ。

新たな環境保護技術が次から次へと発明されて、すんなりと25%削減が達成されれば良いが、その裏づけを鳩山政権は何ら示さない。

鳩山政権は、各企業に排出量の上限を義務づけ(どの企業にどれくらいの上限値を義務づけるかが民主党の利権となる危険も)、それをオーバーした企業はお金を出して別の企業で余ったCO2排出枠を買ってこないといけないという”キャップ&トレード制度”を導入しようとしている。

排出量の上限を義務づけられた各企業が、それをオーバーしてお金を支払わなくともすむよう新たな省エネ技術を導入するだろうという意図だが、鳩山政権のかかげた目標があまりに性急すぎて、新たな省エネ技術を開発したり他の企業から排出権を購入する資金を用意できない、時間的に間に合わないという企業は国内でのビジネスを断念して海外へ脱出、産業空洞化がなお一層すすんでしまう懸念がある。

そうなれば国民の仕事が失われ、多くの人が生きていくための収入源を断たれる。

そうでなくとも新たな省エネ技術の導入や排出権購入のためのコストが上乗せされ、割高になった日本製品が世界で売れなくなり、会社が倒産してしまえば同じことである。

(仮に10%分のCO2排出権を外国から買う場合、日本から毎年数千億円が”合法的”に流出させられると言われている)

”環境保護”の財源として鳩山政権が導入しようとしている”温暖化対策税”だが、性急な目標の達成のため国民にとって重税となれば、消費は抑えられ景気回復は腰砕けとなってしまう。

環境保護関連の一部企業は潤うとしても、それで日本のGDPを100%カバーしているわけではない。
日本経済全体の収支でみればマイナスになってしまうのではないか。

サブプライム危機から始まった世界経済の低迷も底を打ったとの見方が広がっている。日本の株価も順調に回復してきた。

よほどのヘマでもやらかさないかぎり、誰が首相や財務相になっても”日本経済の救世主”になれる絶好のチャンスだと思うのだが、経済オンチで理想最優先の鳩山政権で景気の底割れ・不況の二番底の可能性も出てきたように思う。

 鳩山政権はそもそも何がしたいのか理解できない。

これまで「CO2削減交渉で日本が外交の主導権を握るため」と説明してきたが、日本が主導権を握って一方的に不利な目標を押しつけられることを防ぐというならまだわかる。

しかし鳩山首相がかかげた25%削減という目標自体、日本にとって厳しすぎるものなのだからこれでは意味がない。

アメリカ・中国・EU・ロシア・インドなど、表では綺麗事を言いながらホンネでは自国の経済的利益を第一に考え行動する世界各国は、自分から重い十字架を背負うことを買って出た鳩山首相を”絶賛”した。

排出権市場で利ざやを抜きたい国際金融資本やアル・ゴア米元副大統領に代表される”環境保護”NPO勢力だって拍手喝采だろう。

単に鳩山首相は、世界各国や国際金融資本・環境保護団体から「良い子、良い子」と頭をなでてもらいたいがために、国連で25%削減という大風呂敷を広げてみせたのではないか。

鳩山政権による”360°全方位土下座外交”の始まりのように思えた。

マスコミは鳩山首相の英語による演説が今なお全世界から絶賛されていると”大本営発表”を行って、国民を安心させている。

しかし盛大な拍手はその場だけで、国益を第一に考えて具体的な数値目標を示さなかったにもかかわらず、早くも世界の注目は米中首脳の動きに移ったようである。

京都議定書では世界各国からおだてられ、日本だけが厳しい目標を飲まされたにもかかわらず外交的影響力は以前のまま、国際社会から拉致事件解決についても安保理常任理事国入りについても何ら具体的な果実を得られなかった悪夢がよぎる。

 ただ、民主党のマニフェストに25%削減は明示されていたわけで、民主党政権を誕生させた大多数の有権者は自らの選択がこれからどういう結果を導くのか、本当に誰が政治をやっても同じなのか、よく噛みしめて欲しい。

私も巻き添えは避けられず、自分の生活防衛に全力をかたむけるが、国民や企業の弱いところから”犠牲者”が出るのは避けられないだろう。




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まさにお笑い

鳩山”鳥頭”内閣の面々を見ているとダチョウ倶楽部を思い出します。日本は上島竜兵さんになってしまいました。

1歩前に出たらみんなが引き下がる、まあ、そんな状況を想定すれば良いのでは、と思います。

ダチョウ倶楽部のネタは安心できる予定調和で好きなのですが、ジモンちゃんの単独行動が気になります。

  • 投稿者: クマのプータロー
  • 2009/09/29(火) 06:27:28
  • [編集]

愚行だからほめられる

これは、「憲法第九条は世界で絶賛されている」と言うくらいの愚行でしかありませんね。よその国にしてみれば、そうした事は自国にとって負担でしかなく、やって格別得になることじゃないとなれば、率先してやろうとしない。それを日本が代わってやってくれるとなれば、べたほめするのは当然じゃないですか。諸外国は、自国の負担が減る事を内心で喜んでいるだけなのですよ。

  • 投稿者: DUCE
  • 2009/09/29(火) 07:12:24
  • [編集]

一番のカモは…

>日本経済全体の収支でみればマイナスになってしまうのではないか。

これは、日経のエコマネジメント・コラムでも指摘されていました。やはり、産業全体では大マイナスになるようです。

[温室効果ガス90年比15%削減の行動は、ほとんどの産業で生産減少をもたらす。伸びる産業は一般機械の一部(上記のような太陽光、自動車関連)に限られる結果となる]

http://premium.nikkeibp.co.jp/em/column/sawa/07/04.shtml


結論も「技術開発で達成できる目標ではない」「低所得者層に対する打撃が大きい」「けた外れに日本の高い限界削減費用」と、厳しい内容になっています。

>私も巻き添えは避けられず、自分の生活防衛に全力をかたむけるが

もう既に、我が家でも天井のシーリング照明を破棄し、LED、または蛍光灯球の裸電球に切り替えることを計画しています。
断熱義務化も、出来ることは全てDIYで乗り切るため勉強中。

また消費電力のバカ高いフルハイビジョンTVの倍速液晶など永遠に購入対象にはならないでしょう。

ですが、これも情報収集力で劣る高齢者がもっとも工事業者にボラれることになるでしょうね。
最終的には、カモ山首相を支持した世代が、一番の弱者(カモ)になるような気がいたします。

  • 投稿者: ジャン
  • 2009/09/29(火) 11:48:35
  • [編集]

あまりにも幼稚であり正直びっくりしています。いくらなんでも政権をとったら次回の選挙のことも視野にいれ、無難な船出をするかと思ったのですが、早速隠れマニフェスト(外国人参政権など)も蠢動し出すしいったい何を考えているのか?本記事に以外にも無茶苦茶な話が次々出てくるので、流石に「大本営」も国民を騙せなくなるのではないかと思っています。甘いですかね?

  • 投稿者: izumineko
  • 2009/09/29(火) 15:38:11
  • [編集]

浮上の兆しが見えかかっていた景気は民主党政権により再びどん底に突き落とされ、雇用は極めて深刻になることは不可避な状況。
それと共に民主党と鳩山内閣の支持率の急落は間違いないでしょう。子供手当てを貰っても、一家の大黒柱が失業ではどうしようもありません。

  • 投稿者: 大田区
  • 2009/09/29(火) 22:56:27
  • [編集]

クマのプータロー さん

民主党のジモンちゃんは亀ですか?


DUCEさん

世界各国が喜んでいるのは、日本が自分から火中の栗を拾ったからでしょうね。

国民はまったく喜べないんですが。


ジャンさん

>結論も「技術開発で達成できる目標ではない」「低所得者層に対する打撃が大きい」「けた外れに日本の高い限界削減費用」と、厳しい内容になっています。

やはり私が懸念したとおりですね。

>もう既に、我が家でも天井のシーリング照明を破棄し、LED、または蛍光灯球の裸電球に切り替えることを計画しています。

私の場合、いかにして抜け道を探し、馬鹿げた出費を避けられるかが生活防衛の焦点です(笑)


izumineko さん

>本記事に以外にも無茶苦茶な話が次々出てくるので、流石に「大本営」も国民を騙せなくなるのではないかと思っています。甘いですかね?

私も、一刻も早く国民が悪い夢から覚め、民主政権をひきずりおろしてくれないかと、そればっかり願ってます。


大田区さん

>浮上の兆しが見えかかっていた景気は民主党政権により再びどん底に突き落とされ、雇用は極めて深刻になることは不可避な状況。

そうなれば恨み骨髄まで染みた国民の怒りが民主党へ向かうでしょうね。

  • 投稿者: クロフネ@管理人
  • 2009/09/30(水) 01:03:23
  • [編集]

結構絶望・・・

先の選挙で私は自民党の白いリーフレットが最も効果的で有ると判断しネット上で大いに推薦しました。
結果、私を支持してくれる皆さんが自民党各支部を訪れ、件のリーフレットをボランティアでポスティングしてくれました。
ところが産経新聞の記事を読むと、自民党の支持者を名乗る老女が件のリーフレットを俎上に上げて、この様なネガティブキャンペーンを展開する自民党には投票できないと思い、民主党に投票したそうです。

もしもこの記事内容が正しいとしたら、多くの国民は真実や事実を言わなければ、知らなかったと言い、広報すればネガティブキャンペーンだと言うという誠に理不尽な判断基準で選挙行動を展開したという事になります。

私は我が同胞の多くが悪質な精神疾患に罹患しているのでは無いかと疑い始めた今日この頃です。

  • 投稿者: 火天大有
  • 2009/10/02(金) 18:00:47
  • [編集]

火天大有さん

>ところが産経新聞の記事を読むと、自民党の支持者を名乗る老女が件のリーフレットを俎上に上げて、この様なネガティブキャンペーンを展開する自民党には投票できないと思い、民主党に投票したそうです。

私も読みましたが、熱病に冒されてしまった人には何を言ってもはじめからダメだったということなのかもしれません。

ですが、私はポスティング作戦が無駄だったとは思いません。

「あの時、そんなことを言っていた人がいたな。あの人達こそ正しかった」と思ってくれれば、後々われわれに有利な局面も出てくることでしょう。

  • 投稿者: クロフネ@管理人
  • 2009/10/03(土) 23:02:24
  • [編集]

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