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やっぱり「ええかっこしい」はいらない

  • 2009/09/15(火) 01:26:11

 民主党は地球温暖化対策として日本のCO2排出量を1990年比で2020年までに25%減、2050年までに60%以上減らすとするマニフェストをかかげ選挙を戦った。

有権者の間からは、「民主党のマニフェストはあくまでも選挙向けのものであって、政権をとったら現実的になる」といった声もあがっていた。

ところが鳩山代表が今月7日に行われた”朝日地球環境フォーラム2009”における講演で、マニフェスト通りのCO2排出削減量を改めて公約したため産業界が悲鳴をあげている。

経団連は14日民主党に対し、日本のCO2削減について「国民負担の妥当性、実現可能性に関し国民的議論を踏まえた中期目標」の策定を求めるとともに、日本だけが厳しい削減義務を負わされることのないよう牽制した。

経団連の御手洗会長は記者会見で、「科学的な検討にもとづいた具体的な削減方法を政府が提示し、国民の合意を得る必要がある」と、民主党政権に釘をさしている。

参考記事 

 温室効果ガス削減目標をめぐる世界各国の熾烈な外交戦争については当ブログ記事”「ええかっこしい」はいらない”でも取り上げた。

とりあえずCO2が地球温暖化を招いているという学説が正しいとして話をすすめる。

これまでCO2排出削減の義務を負わずに済んでいた中国とアメリカで全地球排出量の40%を占めるが、日本のそれはたった4%ちょっとであり、1単位あたりの富を生み出すのにどれだけCO2を出すかという指標を使っても日本は世界平均の1/3、先進国にかぎっても半分ほどしかない。

1970年代のオイルショックあたりから、日本は国をあげて省エネ・環境保護対策を熱心にすすめてきたからこそ無駄な”ぜい肉”が削ぎ落とされ、引き締まった”体”となったのだ。

ところが自国の利益を最優先させる各国は、日本のこうした努力を評価するどころかそれぞれが自分の主張に有利な指標を持ち出して、環境保護団体もまきこみながら「日本の努力は足りない」などと言っている。

EUは80年代末のベルリンの壁崩壊によって、環境への配慮がほとんどなされていなかった共産圏を取りこんだために”ぜい肉ブヨブヨ”となった。だからこそ90年を基準として20%削減という目標がかかげられるわけだ。

アメリカは05年比では減少させるとしているが90年比で見ると排出量は変わらず。
日本の10倍もエネルギー効率が悪いと言われる中国に至っては経済成長の妨げになるので、まったく無視している。

こうしたことをこの問題の理解の前提としておくが、鳩山”次期首相”は麻生政権がたてた目標90年比8%減をさらに上回る、90年比25%減を公約としてしまった。

減量に例えるなら、アメリカは体重150kgで30kg減量を目標とし、EUは100kgで同じく30kg減量を目標としたところ、体重50kgの日本が40kg減量を約束するようなものだ。

体重50kgの大人が40kg減量すれば生きていかれない。

環境保護の重要性もわかるが、あまりにも国民生活や日本経済の現実を無視した性急な公約ではないだろうか。

麻生政権はそうしたことがわかっていたから10kg減量というギリギリの目標をかかげたのだが、「EUやアメリカの30kg減量より少なすぎるじゃないか」と環境保護団体などから一斉に叩かれた。

鳩山氏は「すべての主要国の参加による意欲的な目標の合意が前提」と言明し、日本だけ突出した目標を飲まされることはないとしているが、仮にアメリカやEUさらに中国・インドなどが大幅に譲歩して合意をまとめたとしても、削減のスタート地点が一方的に日本に不利な以上、鳩山民主党がかかげた削減目標は国民の生活や国内産業に致命的打撃を与えかねない。

体重50kgの大人が40kg減量するためにはもう筋肉を削るしかなくなる。

つまり企業の経済活動を強制的に停止させる必要が出てくるのだ。

民主党の公約達成には、JFEスチールの製鉄所一つと太平洋セメントの工場をまるまる操業停止させないと不可能という試算がある。そうなれば大量の失業者やレイオフされた人たちが街にあふれることになるだろう。

参考記事 

一般家庭も電気料金の値上げなどで1世帯あたり年間36万円の負担となりそうだ。

不景気でボーナスカットに苦しむ庶民も生活がいっそう苦しくなる。

参考記事 

これでも25%削減には足りず、経産省によれば国民に住宅の徹底した断熱化やソーラーパネルなどの設置を義務付け、さらにハイブリッドカーまたは燃料電池自動車への買い替え義務化などが必要という。

これでは一般家庭の負担はウン百万単位となりそうだ。

 民主党は選挙戦において「政府の借金」を痛烈に批判しているが、政府が環境対策をやるとしても国債を発行しないとすれば国民から税金を取るしかない。

民主党はマニフェストで現在のガソリン税・軽油引取税をまとめて”地球温暖化対策税(仮称)”の導入をかかげていたが、ガソリン税・軽油引取税の税収で温暖化対策の財源がまかなえなければ、増税するしかない。

消費税すえおきでも温暖化対策税を増税ではまったく意味がない。

たとえ省エネ関連の産業が潤ったとしてもこれでは国民への負担が重すぎるし、政策のミスマッチでせっかく麻生政権が下支えした景気の底割れにもつながってしまう危険がある。

 もっと問題なのは、これまた民主党がマニフェストでかかげていた、キャップ&トレード方式による排出量取引市場の創設だ。

これは”鳩山政権”が各企業にCO2排出上限(キャップ)を課し、それ以上CO2を排出する場合、その企業はお金を出して市場から排出量を買って来ないといけなくなる。

欧米の国際金融資本のなかには、値上がりを見込んで排出権を買ったものの、サブプライム金融不安の影響で多額の含み損をかかえているところもある。

彼らにとって日本企業の排出権市場参加は願ってもないところだろう。

CO2排出削減の美名のもと、日本企業のお金が合法的に国際金融資本や排出権を売る立場である中国といった途上国に吸い取られてしまうことも懸念される。

参考記事 


 あまりに性急な環境保護政策が日本企業を弱らせ、海外への工場移転や就職口の減少という形で庶民生活を直撃しないか心配だ。

CO2排出削減は次期外相と目される岡田幹事長の案件だが、岡田氏が環境保護・親中という意味で原理主義者となって、あくまでも90年比25%削減に固執し、「内政干渉はしない」といって中国をはじめとする各国に有利な合意案をまとめれば、日本経済は破滅的状況に追いこまれてしまう。

実際、欧州各国は鳩山代表の”国際公約”の退路を断つため、日本を絶賛しはじめた。

 民主党は「国民の生活が第一」とさんざん言ってきたが、国際社会に対して「ええかっこしい」をするために国民の生活を犠牲にするようなことはやめるべきだ。

だがこうしたことを望んだのは、民主党政権を誕生させた大多数の日本国民である。

90年比25%削減という目標が達成された場合に起こるすべてのできごとの結果責任を負わなければならない。

 さて民主党のかかげる公約につられたのか、中国のソーラーパネル企業が日本市場に乗り込んできた。もちろん以下の記事にあるように、民主党を支持する京セラも恩恵をこうむる企業の一つだ。

参考記事 

環境ビジネスはどうも胡散臭い。




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福山哲郎氏、出世

25%削減について、福山哲郎代議士が「雇用創出だ」と強弁しておられました。オバマ並みの詭弁ですw。
環境技術による雇用が創出される可能性は未知数です。技術革新は雇用創出につながるとは限らないし、事業を続けるインセンティブさえ失われることも考慮に入れなければなりません。

政治家が経済政策で「根性論」を語る、これほど危うい事はないと思うのですが…。

私の中では福山代議士は、加藤紘一、中川秀直に次ぐ、新たなタイプの売国議員に出世しました。政経塾の劣化が言われるのは変な人しか政治家になっていないことかもしれませんw。

  • 投稿者: クマのプータロー
  • 2009/09/15(火) 07:08:29
  • [編集]

唯一見ている地上波であるNHKでこの問題を語るときに「日本はCO2排出量が世界で5%(6%だったかな?)」という話が出てきません。その情報がわかれば小学生でもわかる計算ができるわけです。5%のうち25%減らしたら、世界への貢献は1%ちょっとしかないという結論がすぐにでます。そのために日本が疲弊して良いのですか?という反論がすぐに素人でも浮かびます。

鳩山時期総理もわかっているはずです。利権のにおいがプンプンしますね。

  • 投稿者: izumineko
  • 2009/09/15(火) 10:37:12
  • [編集]

クマのプータロー さん

>環境技術による雇用が創出される可能性は未知数です。技術革新は雇用創出につながるとは限らないし、事業を続けるインセンティブさえ失われることも考慮に入れなければなりません。

同感です。

たとえば燃料電池カーの買い替えが義務付けられれば、ガソリンエンジン車の生産が止まり、雇用全体としてはあまり変わらないかもしれません。

また、高速道路無料化や内需拡大策による景気拡大とCO2大幅削減は政策の矛盾によって、トータルでは意図した成果があらわれないことも考えられます。

民主党政権は”一人・合成の誤謬”をやっているように見えます。


izuminekoさん

>NHKでこの問題を語るときに「日本はCO2排出量が世界で5%(6%だったかな?)」という話が出てきません。

まずここがおかしいですよね。

排出権取引をやって途上国がCO2を排出すれば、日本がどんなに犠牲を払っても意味が無いという指摘もあります。

人権・弱者救済など、一見誰も反対できないような”正義”は悪しき利権へと本当に転化しやすいです。

監視が必要だと思います。

犠牲を払わされるのは国民ですから。

  • 投稿者: クロフネ@管理人
  • 2009/09/15(火) 12:06:06
  • [編集]

全ては中共のため

真の目的は地球環境の破壊が猛烈な勢いで進行している中共へ環境技術、省エネ技術を無償で提供することと、CO2排出権取引で莫大な金を中共に流すこと、そして日本の国力低下で中共を喜ばせることにあるのでは? そのために中共から金が流れ、マネーロンダリングの必要に迫られた?

  • 投稿者: 鳩の糞害に怒
  • 2009/09/15(火) 12:29:32
  • [編集]

増税をして支那から排出枠を買うんですよ。
http://saemon.iza.ne.jp/blog/entry/1223291/

  • 投稿者: 佐衛門
  • 2009/09/15(火) 15:20:15
  • [編集]

二酸化炭素排出権市場というのがどういう仕組みなのかきちんと理解してないのですが、もし仮に「地球のため」というお題目なら
「1年間で地球全体で出してよいCO2量」÷世界人口×各国人口

これがその国の基準になるんですかね?中国とかインドが有利そうなきがしないでもないですが。それとも面積基準だろうか。

んで森林なんかがあればさらに加算?正直うさんくさいビジネスだとは思うのですが、参加するなら世界全体で参加しない限り無意味というか参加する意味なさそうです。

  • 投稿者: Zion
  • 2009/09/15(火) 23:32:56
  • [編集]

NHKが徴収した受信料で韓国コンテンツを買いまくって韓国に金を落とす構図と同じですね。
そんな金があったら国内の制作会社にまわして欲しい。

民間の企業が排出権を購入しなくてはいけなくなれば、それで倒産する所も出て来る。
中国の「排出権という空箱」を間接的に日本の税金で買っていると同じになる。
放っといて失業者があふれても大変。
目標を達成出来なかった時は罰則分が加算され、ますます日本の経済が萎縮してしまう。

鳩山さんは理系だというのに、どうしてこう計算が出来ないんでしょう?
自分の懐具合しか計算出来ないのかしら…こんな人が首相だなんて、未来に光が見えないですね。

とりあえず、今年から冬季のイルミネーションは全面禁止(もちろん一般家庭も)w

実は職場の省エネがキツ過ぎて、今年は体調が良くないです。
定時を過ぎるとストップする仕様でして(何故かその前から暑くなってきますが…)、窓が開かない高層ビルで空調ストップとかありえないです…冬の暖房がどれだけ削減されるか、去年でも廊下が寒かっただけに想像するだけで鬱になりそうです。

日本人ってなんでこんなに我慢が好きなんでしょうかね、でもその我慢を押し付けている人は我慢していないわけですけど。
わたしも「ええかっこしい」は要らないと思います。

  • 投稿者: まい
  • 2009/09/18(金) 02:13:23
  • [編集]

何もかもが腹が立つ

先日私が参加した教育関連シンポジウムで、ある法曹関係者が最近の右翼系実力行使者の問題を語っていた。
最近の傾向は(ニュースでは出ていません)本当に単純に一般人が、つまり従来の右翼団体構成員や周辺人物では無く、普通の人間が義憤に駆られて行動に出ている場合が極端に増えている。
行動のパターンや主張が従来の価値観で表現すれば右翼に近いので右翼的と表現しているが、このままでは政治家に対する(分類不可能な未組織で無数の犯人による)五月雨テロが発生しかねないと言う話でした。
私も同意します。

  • 投稿者: 火天大有
  • 2009/09/18(金) 21:44:37
  • [編集]

鳩の糞害に怒 さん

>真の目的は地球環境の破壊が猛烈な勢いで進行している中共へ環境技術、省エネ技術を無償で提供することと、CO2排出権取引で莫大な金を中共に流すこと、そして日本の国力低下で中共を喜ばせることにあるのでは? 

意図的かどうかはともかく、結果としてそうなる可能性はじゅうぶんあると思います。


佐衛門さん

25%削減のために増税なら私は怒ります。


Zionさん

私は、一単位あたりの富(たとえば1USドル)を生み出すのにどれくらいのCO2を出したかという基準で計るのが一番公平だと思います。

排出権市場は、途上国にお金を払ってCO2を減らすとその分だけ自分の企業がCO2を排出できるという仕組みだったはずです。

ところが、近年これが値上がりめあての金融商品市場と化しているという話を聞きます。


まい さん

>日本人ってなんでこんなに我慢が好きなんでしょうかね、でもその我慢を押し付けている人は我慢していないわけですけど。

我慢することや、自分がやっていないことでも「やりました。ごめんなさい」といって罪をかぶることが日本社会で美徳とされているからではないでしょうか。


火天大有 さん

>このままでは政治家に対する(分類不可能な未組織で無数の犯人による)五月雨テロが発生しかねないと言う話でした。

これは私も一番心配しています。

これまでの日本の外交は、特定アジアにどんな理不尽なことをされてもその害を受けた日本国民をひたすら我慢させるというものでした。

宮沢喜一や河野洋平といった政治家や外務官僚も国民を永久に我慢させられると勘違いしていました。

しかし日本人もしょせん人の子だったわけで、特に若い世代は爆発寸前なのではないでしょうか。

戦後日本外交の大きな失敗だったと思います。

鳩山政権はこの失敗を繰り返さなければいいのですが。

  • 投稿者: クロフネ@管理人
  • 2009/09/19(土) 18:30:39
  • [編集]

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