初めていらっしゃった方へ

スポンサーサイト

  • --/--/--(--) --:--:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

党首討論どっちが勝った?

  • 2009/05/29(金) 00:47:06

 27日、自民党の麻生太郎首相と民主党の鳩山由紀夫代表の二人は国会で、初めてとなる党首討論にのぞんだ。

小沢前代表は肝っ玉が小さいのか、自民党から申し入れを受けても、民主党はずっと党首討論から逃げ回っていた。

党首討論にしろ国会での採決にしろ、某映画のセリフではないが「逃げるやつはみんな民主党だ。逃げないやつは良く訓練された民主党だ」とでも言いたくなるような状況だった。

その党首討論がようやく実現したのはとても喜ばしい。今後もどんどんやっていただきたい。

 肝心の党首討論の中身であるが、どちらか一方を盲目的に絶賛したのでは、当ブログの記事の信頼性・客観的公平さを失ってしまうので、自分が審判員になったつもりでなるべく公平・客観的にジャッジしてみたいと思う。

党首討論詳報 (1) (2) (3) (4) (5)


 まず民主党の鳩山代表が、核実験について北朝鮮から事前に通報があったアメリカから、さらに日本へ通報があったのかどうか、情報の入手およびコントロールは危機管理において大事だから、政府は国民に事実を公開せよと迫った。

これに対して麻生首相は、日米双方、この種の話はしない約束になっております、と答えた。

これは麻生首相の言うとおりで、外交面での理解と協力を得るためにも、なるべく国民には事実を伝えた方が良いのだが、国家間の情報のやり取りは信頼とギブアンドテイクが重要であって、日本が外国からもらった機密情報をペラペラしゃべってしまったら、2度と大事な情報をもらえなくなる可能性がある。

もらった情報を包み隠さず公開した方が国益のためになるかどうかの判断は、首相にゆだねるべきであろう。

鳩山代表が「もっと情報管理をしっかりしないとこの国は持たないんじゃないか」と麻生首相を批判したが、情報管理をしっかりとするためにあえて公開しなかったとも考えられ、鳩山氏の批判は妥当とは思われない。

 つづいて鳩山代表は、「この国をどのようにしたいか、その理念・ビジョン」を麻生首相に問うた。

鳩山代表は自らの理念として、居場所を一人ひとりが見つけられてみんなが幸せを感じられる社会・友愛社会というものを建設したいと主張し、具体例として、ボランティアが落ちこぼれ生徒を教えている三鷹第四小学校の例をあげた。

そして政治がボランティア・NPO(民間非営利団体)・コミュニティースクールなど市民の連帯に光を当て、それを大事にする横社会というものを作り上げるという。

これに対して麻生首相は、以前から理念として”小さくても温かな政府”というのを申し上げていると言いながら、自分たちは政治家であって学者や評論家をしているわけではない、抽象論ばかりでなくもっと現実的になれと切りかえした。

鳩山代表による官僚政治批判・霞ヶ関批判には一利もニ利もあると思う。

しかし鳩山さんは、「いわゆるタックスイーター、税金というものを食ってばかり居る人たちに発想を求めるような世の中ではなくて、タックスペイヤー、税金を支払っている側に立って、その発想の下で一つ一つの政策を作り上げていく」と言いながら、その実、民主党は税金というものを食ってばかり居る人たち・”タックスイーター”である地方公務員の労働組合つまり自治労や日教組から組織票をもらい、その利益を実現させようとしているのだから、民主党の主張にまったく説得力が無い。

タックスイーターが中央か地方かの違いでしかなく、これについてはどっちもどっちだろう。

鳩山代表は「古い政治よ、さようなら」と言ったが、民主党も十分古い。

(麻生氏1点 鳩山氏1点)

 となると、鳩山代表の「友愛社会の建設」という地に足のついていない理想論がどうしても不安視される。

ボランティアやNPOに政府が光を当てると言ったところで、派遣切りにあった都会の人たちや、地域経済の衰退に悩む地方の人たちが、ボランティアをやったからといって食っていかれるわけではない。

ボランティアは億万長者の鳩山代表を筆頭に、経済力と生活にある程度余裕のある人がやるものであって、経済・産業政策や庶民生活の実態について、鳩山氏はまったくわかっていないのではないだろうか?

理想も大事だが、人間は理想だけを食って生きてはいかれない。

その分、麻生首相の方が地に足をつけた現実的な話をしていると思う。

(麻生氏1点)

 その後は、政治とカネの問題や世襲制限が討論のテーマとなった。

麻生氏も鳩山氏も世襲議員であり、献金問題も自民・民主双方とも似たり寄ったりだ。

ここで小沢前代表の秘書が逮捕・起訴された西松事件について、麻生首相が説明責任を果たせと追求すると、ここから鳩山代表が守勢に回り、どうして民主党だけが逮捕されたのか、こんなバカなことがあるかと気色ばんだ。

泥棒が警察につかまって、「他にもやっている人間がいるのにどうして自分だけをつかまえるのか」みたいなムチャクチャな論理だが、社会常識としてこのような世迷言は通用しないし、だからといって小沢氏側が違法献金に手を出した疑いが消えるわけでもない。

見苦しいの一言だ。

小沢氏が責任を取ると言いながら、代表代行という民主党の要職についたことや、鳩山氏が小沢氏をかばった責任を取るといって、けっきょく幹事長から代表職に出世してしまった事に対しても、麻生首相から追求されていたが、これも致命的な一撃だった。

鳩山代表・小沢代表代行の指導体制が続く限り、この問題は非難され続けることだろう。

(麻生氏1点)

 最後に鳩山代表の方から麻生政権の補正予算案について批判があった。

私も、急落する景気の下支えのため緊急避難的に財政出動を行って公共事業をすることはやむをえないと思うが、その内容は良く吟味して、今の日本に新たな産業や雇用を創り出すものでなくてはならない。

ケインズは「穴を掘って埋めるだけでも公共事業は効果がある」みたいなことを言ったそうだが、それでは困る。

大きな所得の乗数効果は望めないからだ。

つまり穴を掘って埋めるだけでは、そこから日本に新たな富が生産され社会に所得が広がっていく効果が限定されてしまうということである。

その意味で、麻生政権による不況対策の財政出動の中身はややアイデア不足であると思われ、個人的には今からでも遅くは無いので良く見直しをして欲しいと思っている。

マンガ・アニメ産業の振興に財政出動するなら、マンガ・アニメ産業の人たちが一番望んでいる物は何か良く意見を聞いて、たとえば低賃金・重労働の解消などに力を貸してあげるべきだろう。

(鳩山氏1点)

 以上、3対2で初の党首討論は麻生氏が優勢勝ちではなかったかと思う。

今回、はじめて鳩山代表の政治理念を詳しくうかがったが、あまりにも浮世ばなれした鳩山代表に、私は恐ろしく不安になった。

政府が市民ボランティアに力を入れても、それだけでは国民は食って行かれないわけで、不況でなかなか職が見つからないなど、そもそも市民がボランティアをやる余裕さえないのが問題なのだ。

マリー・アントワネットの、「パンが無ければケーキを食べればいいじゃないの」ではないが、億万長者・鳩山氏の言う”友愛社会”が「仕事が無いならボランティアをやればいいじゃないの」ということなら、我々国民の生活はどうなるのだろうか?

 最後に余談だが、党首討論にかぎらず与野党とも国会の汚いヤジはやめるべき。

文明国の名がすたる。

みな良い大人なんだから、相手がしゃべっている時は静かに聞いて、相手や自分たちの親分の発言が終わってから、「そうだ、そうだ」「いや反対だ」と合いの手を入れる、誰かがしゃべり始めたらまた静かに聞く、というメリハリをつけるべきだ。

 そしてマスコミ各社。

今回の党首討論、「議論かみ合わず」という結論で片付けてしまったのがほとんどだった。

ライバル政党同士の討論なのだから議論がかみ合わないのは当然だし、マスコミ各社が麻生氏の西松問題追求で鳩山氏が決定的に窮地に追い込まれたのをスルーしたのは頂けなかった。





↑マスコミが伝えないことを一人でも多くの日本人に伝えるため、あなたの力をお貸しください↓
人気blogランキング

この記事に対するトラックバック

この記事のトラックバックURL

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事に対するコメント

以下は、国立メディア芸術総合センターを推進している意見です。

里中満智子 オフィシャルサイト
2009年05月22日 (仮)国立メディア芸術総合センター
http://satonaka-machiko.seesaa.net/article/120006495.html
>センターは決して「マンガ図書館」でも「国立アニメ殿堂」という性格の物ではありません。

青木保文化庁長官トークサロン「カフェ・アオキ」対談一部抜粋
http://www.bunka.go.jp/oshirase_other/2009/mediageijutsu_090514_gaiyou.html
>現代の日本では,マンガ,アニメ,ゲームが,若い人の非常に重要な自己表現の手段になっているので,それをなぜ「芸術」といって悪いのか,という思いがありました。

文化庁 | メディア芸術の国際的な拠点の整備について(「国立メディア芸術総合センター(仮称)」構想について)
http://www.bunka.go.jp/oshirase_other/2009/mediageijutsu_090514.html

  • 投稿者: ( ..)φメモメモ
  • 2009/05/29(金) 02:50:49
  • [編集]

党首討論を初めから最後まで見ていたのですが、テレビの報道番組で、鳩山代表の音声分析をして、精神状態を説明してみて欲しかったと思います。

  • 投稿者: 民す党
  • 2009/05/29(金) 11:14:49
  • [編集]

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

  • 投稿者: -
  • 2009/05/29(金) 15:50:46
  • [編集]

どっちもどっち!

討論会というのは、質問に対して如何に答えるかが醍醐味です。
質問に対してするどい切り替えしなどがあると、“すごいな!”と感じますし、長期間に渡って成果を出す仕掛けもあります。
今回の場合なら、
北朝鮮問題から入りました。
鳩山代表の質問に答えた後、麻生総理は鳩山代表に、
『では、あなたは北朝鮮にどう対応するのが最良と考えていますか?』などの具体的に詰め寄るなどの応戦があってもよかったのではないでしょうか?
もちろん、麻生総理は可能な限り強化すると言う方がいいと思います。(できれば、具体的に!)
民主党内でのタブーがあるのかどうかを詰め寄ってもらいたかった。

お互いに言いたいことをいっただけ!
討論とは程遠い。

もし、私が教師なら、“がんばりましょう”の桜印を両者に送りたい気持ちでした。

  • 投稿者: donnat
  • 2009/05/29(金) 19:41:29
  • [編集]

下品でも弱点を突いてこそ政治家

今回の党首討論は折角の与野党リーダーの直接対決であり双方共に国民へ自らの国家ビジョンを大いに語って貰いたかったのですが鳩山代表が披露したのは妄想にも似た薄ら甘い理想、そして対する麻生首相は西松問題という相手方の敵失を責めるばかりで非常に不満の残る内容となりました。
唯もし政治の本質とは所詮、権力闘争に過ぎないとするのならば例えそれが下劣と思われようとも民主党側の汚点を執拗に攻め続けた麻生首相の方に遥かに政治家としての資質を見出すのであります。
そういった厚かましさと申しましょうか図太さというものがこれからの日本の指導者には必要なのではないかと考える次第です。

  • 投稿者: ニートネスニート
  • 2009/05/29(金) 21:28:15
  • [編集]

まあそんな訳で

明日は雨を突いて鳩山氏と握手しに行ってきます。
何事も起きなければ良いのですが。

  • 投稿者: 火天大有
  • 2009/05/29(金) 22:07:27
  • [編集]

Re: タイトルなし

( ..)φメモメモ さん

国立メディア芸術総合センターをマンガ・アニメ界の方々が心底望んでいるというのであれば、良いんじゃないでしょうか。ハードだけつくってソフトがダメということにならなければ良いと思います。


民す党さん

鳩山代表の精神状態の分析、私も聞きたいです。


donnatさん

ディベートも含め、もともと「相手をやっつける」ような討論は日本文化にはなかったものですから、これからに期待したいと思います。

今は痴話喧嘩みたいなものでも。


ニートネスニートさん

私はネガティブキャンペーンにさほど嫌悪感はないのですが、日本人の民族感情はまた別なのかもしれません。

おのれの国家戦略の優劣を競うような高いレベルのものに早くなって欲しいとは思いますけど。


火天大有さん

鳩山氏によろしくお伝え下さい。何事もありませんように。

  • 投稿者: クロフネ@管理人
  • 2009/05/30(土) 12:16:41
  • [編集]

この記事にコメントする

管理者にだけ表示を許可する


・いつもコメント&TBありがとうございます。

アダルト系ブログからの、サイトポリシーに違反したコメント・TBが後を断たないため、受信したコメント・TBを管理人が審査することにしました。

サイトポリシーに違反したものについては予告無く破棄します。

また問題の無いコメント・TBを頂いても表示されるまで少し時間がかかります。 悪しからず御諒承ください。

「管理者にだけ表示を許可する」にチェックを入れると、管理人だけが読める非公開コメントになります。 非公開コメントを下さる方のプライバシーを尊重し、あえてお返事をしておりませんが、「公開コメントでも良いのでレスが欲しい」という方は、非公開コメントにその旨をお書き添えください。
                

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。