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新たなジャパニーズドリームを!(その3)

  • 2009/05/13(水) 00:56:09

 ”新たなジャパニーズドリームを!”第1回はこちら。

 ”新たなジャパニーズドリームを!”第2回はこちら。


 これから日本が目指すべき国家像や理想とする社会について考える連載企画、”新たなジャパニーズドリームを!”今日はその第3回目。

前回では、戦後の日本がどうして世界第2位の経済大国になれたのか、その原因を分析してみた。

日本人は自らの創意工夫で、高い技術と信頼性を誇る良い工業製品をつくり、それを安い値段(安い賃金と固定相場下の円安によって)で世界に売ったことで外貨を稼ぎ、儲けた外貨で原材料とエネルギーを買って、それが国内市場の拡大をも可能にした。(当時、円は交換可能通貨ではなくドルでしか外国から資源が買えなかったから)

こうして1960年代末にはGDPでドイツを抜いて、世界第2位の経済大国にのし上がったわけだが、その過程で生まれた負の部分、日本の弱みについて今日は考えてみる。

 経済学では”二重経済”とか”二重構造”という言葉がある。

工業と農業、都市と農漁村、大企業と小企業・個人商店、たいてい前者が国際競争力があって所得も多い強者であり、後者がそうでない弱者ということになるが、この強者・弱者が一つの国のなかに同時に存在する状態を二重経済という。

イタリアの南北格差も有名で、金融・情報・ファッションをリードするミラノ、フェラーリ・アルファロメオ・ランチアなどのブランドを傘下におさめ、倒産したクライスラー買収で今話題になっている自動車メーカー・フィアットグループの企業城下町であるトリノ、港湾都市ジェノバ・ベネチア、チーズなどの乳製品や生ハムなど食品産業が盛んなパルマなど、イタリア半島を長靴に見たてると、ひざにあたる北部は豊かで競争力が高く、”弁慶の泣き所”にあたるローマ以南の南部は、たいした産業がない貧しい地域であり、多くの人がアメリカ大陸へ移民していった。

このように二重経済自体どこの国にもある話であり、それは日本とて例外ではなかった。

 日本の場合、大企業が工場を進出させている地方など例外はあるが、京浜工業地帯から中京・阪神・広島・北九州にかけての、大都市と大工場群が連なるいわゆる”太平洋ベルト地帯”が国際競争力のある強者であり、それ以外の地方はもうかる産業に乏しい弱者になっていった。

かつて青森と上野を結び、都会へ集団就職する東北・北海道の若者を運んだ夜行急行・津軽が”出世列車”と呼ばれていたように、地方は東京や大阪を中心とした都市部に極めて安価な労働力を供給し、規制や関税に守られつつ農産物を送り出して日本の工業を支えていた。

(東北の若者は、各駅停車や津軽の普通座席車に乗って上京し、都会で一旗上げて出世して、津軽のグリーン車や寝台車に乗って故郷に凱旋するのを夢見た)

その反動として地方の過疎化が進んでいったわけだ。

これをわかりやすいように簡略化した図であらわすとこうなるだろう。

二重経済

(クリックで拡大できます)

日本が世界第2位の経済大国に成長する過程で、国土全体がバランス良く発展して先進国になっていったわけではなく、初めからこうした地域格差が生じていたことに注意が必要である。

 いかに競争力の弱い(この場合、やればできるのに初めから競争をあきらめている状態も含む)地方にもうかる産業をおこし、地方の人々が安定した収入とともにやりがいのある職を得ることができるようにするか。

それが今でも、日本が目指すべき理想の社会を実現するための大切なキーポイントの一つだと思うし、それは戦後日本の経済政策の重要な課題でもあったのだが、実際の歴史はどう展開したのだろうか?

次回に続く




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新たなジャパニーズドリームは地方の自立から?

これからのジャパニーズドリームは如何に地方が世界と戦えるようになるかがその鍵となりそうですね。
地方独自のオリジナリティというか土着性のようなものをどうアピールしそれをビジネスとして展開するか…。
でもいきなり地方が自立してというのも難しいでしょうから当面の間は伴走者として国ないし都市部が付き添うという形にはなりそうかな?

  • 投稿者: ニートネスニート
  • 2009/05/13(水) 19:05:57
  • [編集]

ニートネスニートさん

>これからのジャパニーズドリームは如何に地方が世界と戦えるようになるかがその鍵となりそうですね。

現在、日本社会でさまざまなバランスが崩れていると思います。

お金を稼ぐ能力・持っているお金の量・仕事とプライベートの時間配分などなど

日本社会に目立ち始めたひずみを直し、調和を取り戻すことが、日本人に夢と希望を与えることなるのではないでしょうか。

  • 投稿者: クロフネ@管理人
  • 2009/05/13(水) 22:04:36
  • [編集]

今後日本に訪れる問題は労働人口の激減、エネルギー高騰、地価の下落等いろりろありますが、生き残るためには分散して住むのではなく人、物、金を集中させるしか生き残る道はないのですよ。私はそこにあらたなビジネスチャンスが生まれてくると思います。新しい会社を起業しようとしても人材がすぐに集まる環境がないと会社も立ち上げられない。人口が密集していればニッチ的仕事でも会社として成り立つほどの売り上げになる。
 これからの人口集積は人が集まれば集まるほど環境にやさしくなる。エネルギー効率の飛躍的な向上。土地の高度利用によりあまった空間ができるため公園や緑が増える。通勤時間の激減により質の高い人生が遅れる。等
 人口分散社会、車社会の国を見てください。エネルギー効率、経済効率が低い。日本が同じことをする必要はないでしょう。

  • 投稿者: ななしの経営者
  • 2009/05/14(木) 00:18:02
  • [編集]

ななしの経営者さん

ななしの経営者さん

問題は、都会への強制移住でもさせないかぎり、地方に愛着をもってそこから離れようとはしない人達が取り残されてしまうということでしょう。

また都会生活になじめないという人もかなりいるでしょうし、難しい問題です。

  • 投稿者: クロフネ@管理人
  • 2009/05/15(金) 00:58:15
  • [編集]

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