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新たなジャパニーズドリームを!(その2)

  • 2009/04/25(土) 01:28:31

 ”新たなジャパニーズドリームを!”第1回はこちら。


 これから日本が目指すべき国家像や理想とする社会について考える連載企画、”新たなジャパニーズドリームを!”その第2回目である。

今日は、日本が目指すべき理想の国家像・社会を考えるヒントとして、戦後の日本はどうして世界第2位の経済大国になれたのか、その原因と日本の強みについて分析していきたい。

 第二次世界大戦に敗れた日本は、アメリカの空爆によって焼け野原となり、富のほとんどを失ってしまった。

だが、19世紀以来アジアで初めて産業革命と工業化を達成し、アジアで数少ない独立国家としての地位を守り続けた日本人の経験とノウハウまで失ってしまったわけではなかった。

1950年にはじまる朝鮮戦争に介入したアメリカ軍から大量の軍需物資の発注(朝鮮特需)を受けたことで、50年から52年までの3年間に特需として10億ドル、55年までの間接特需として36億ドルが日本に落ち、日本経済のさまざまな指標がほぼ戦前の水準まで回復したと言われるが、日本が”外需主導”による高度経済成長を開始する上で大きなきっかけとなった。

 ここで”外需主導”と書いたが、その実態は文字通りの単純なものではない。

朝鮮特需から次に続く”神武景気”以降、好調な経済によって白黒テレビ・洗濯機・冷蔵庫のいわゆる”三種の神器”に代表される耐久消費財購入ブームが起こり、各メーカーによって、それらを生産するための投資も積極的に行われ、内需が急拡大した。

しかし資源に乏しい日本は、これに伴って海外から原材料や技術の輸入なども増えてしまい、それが輸出額を上回って国際収支が悪化、原材料等を諸外国から輸入するための外貨準備(主にアメリカ・ドル)が底をつきかねない状況となった。(いわゆる国際収支の天井

日本からの外貨流出を食いとめるため、政府は金融引締め策によって景気を意図的に冷やすと国際収支も改善し、手持ちの外貨が増えたことで金融緩和をすると国内の投資・消費が増え、再び好況が訪れるということを1961年後半の”岩戸景気”まで繰り返した。

海外旅行に出発する日本人でも円を外貨に換えることが厳しく制限される時代だった当時、日本の内需拡大は、諸外国から原材料や技術を買うための外貨準備高の制約を受け、外貨は主に日本が工業製品を外国へ輸出することで得られるものであったため、その意味においては外需が日本の経済成長へ与える影響は大きかったと言えよう。

これは、常に”近代アジアの開拓者”であった日本の苦しみでもあった。

韓国やASEAN諸国・中国が経済発展をした時に、資本と技術を気前良く援助・投資してくれる日本という存在があったが、日本が経済発展をなしとげる時、日本の前に日本が存在しなかったのである。

 1950年代までは、日本の輸出産業の技術力・国際競争力もまだまだ欧米企業に見劣りがし、それが貿易赤字傾向と”国際収支の天井”から逃れられない原因となっていたが、お金を払って欧米から先進的な技術を買い、それを日本人独特の創意工夫によって新たな技術革新につなげ、1960年代における日本の輸出産業の国際競争力を劇的に高めた。

 さらに世界経済も日本に味方した。

60年代は”成長の60年代”と呼ばれたように,アメリカが経済の圧倒的な強さでもって世界経済をひっぱっていた時代で、日本は好調な世界経済のもと、輸出をのばすことができた。

60年代の半ば以降、日本の貿易収支はトントンから徐々に黒字基調へと転換していった。

1971年のニクソンショックまでは1ドル=360円の固定相場制であり、円が実力よりも安く評価されていたことも、輸出産業には有利に働いた。

貿易黒字が増えても固定相場を維持するために当局によってドル買い介入が行われ、それが外貨準備として積みあがっていった。

こうして”国際収支の天井”の制約を脱し、日本は原材料やエネルギーを輸入するため富が国外へ流出し続けても、国内の投資と消費を拡大させていくことができるようになった。

 また、終戦直後から1951年までアメリカから日本へ合計18億ドル(現在の価値で約12兆円、内13億ドル約9.5兆円は無償援助)ものガリオア・エロア援助が行われ、戦災復旧や食料不足の緩和に役立ったが、国際復興開発銀行(世界銀行)からの借り入れ金も、この時期の高度経済成長に寄与した。

日本は1953年から66年までの間に34件、8億6290万ドルの借り入れを行い、それを完全返済したのは1990年7月のことである。

世銀からの借入金は、東海道新幹線や東名・名神高速道路、”黒部の太陽”こと黒部第四水力発電ダム建設などに投資され、こうした社会インフラ整備が輸出産業の後押しともなり、高度経済成長に大きく貢献した。

これが1970年後半まで続く、当時戦後最長の好景気”いざなぎ景気”を演出した。

60年代から70年代にかけては、アメリカ経済が繁栄の頂点から国際競争力を失って下り坂に向かい、逆に日本の工業がアメリカのそれを抜いて世界最強の競争力を持つに至るターニングポイントでもあった。

日本の高度成長期というとだいたい71年前後までを指すことが多いが、経済企画庁によれば、1955年から72年までの間の実質経済成長率は平均9.3%という驚異的なものであった。

 以上見てきたように、日本はどうして世界第2位の経済大国になれたのか、その強みを分析すると、輸出と外貨獲得が内需を拡大させ、内需と国内市場の拡大期における競争激化が日本企業の輸出競争力をさらに強化する好循環を生み出していた。

輸出に関して言えば、すぐれた技術を基礎とする高い品質の工業製品を世界に安く売ったことで、世界貿易において圧倒的な競争力を得、日本は世界第2位の経済大国へと発展していった。

日本にはまず、江戸・明治以来、質の高い労働力が豊富かつ安価に存在しており、欧米の先進技術を買い入れ、それを日本人なりに消化し、創意工夫によって技術革新を生み出した。

ドル円相場が1ドル=360円で固定され、物価の違いを加味しても円が長期間にわたって本来の実力より安く評価されていたことは、日本の輸出製品の安さ・価格競争力につながった。

日本製品の高い信頼性の裏には、不眠不休で働き、過労死で倒れていった技術者たちの存在があり、そうした”コスト”が製品価格に上乗せされていないのだとすれば、日本の工業製品はとんでもなく割安だったと私は思う。

右肩上がりの高度成長と社員の終身雇用を前提とした年功序列制度やメインバンクを中心とした企業グループの形成など日本的経営も発展にプラスに働いたし、規制や行政指導によって官僚が資本や資源を諸産業にうまく配分したことも成長に寄与した。

 次回は、日本が世界第2位の経済大国になる過程で生まれた、負の部分、日本の弱みについて分析してみよう。





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印象操作が・・・

「みんなの政治の評価」について
多いにに疑問ですが、下記2名のの政治家が、非常に偏った評価がされているように思えるのですが、このような事がまかり通ってよいのでしょうか?
褒めるべき・批判すべきなところで人の評価とのは公平に行われるものかと思いますが、内容を見る限り過度な評価で偏っている気がします。
本来ならここでの質問すべき内容はないかもしれませんが、納得いかない点がありまして書き込みさせていただきました。
麻生 太郎 - みんなの評価
http://seiji.yahoo.co.jp/giin/rev/index.html?g=2009000254&s=0&p=1
小沢 一郎 - みんなの評価
http://seiji.yahoo.co.jp/giin/rev/index.html?g=2009000340&s=0&p=1

  • 投稿者: ミンスの通常運転w
  • 2009/04/26(日) 02:03:32
  • [編集]

ミンスの通常運転wさん

ヤフーのネット記事にコメント投稿機能と、それに賛成か反対か投票できるシステムがありますが、あれもいくらクリックしても賛成票を投じられないようになっている?記事があるように思えます。

あんまりヤフーは信用できないように私個人は思います。

  • 投稿者: クロフネ@管理人
  • 2009/04/26(日) 18:25:29
  • [編集]

涙、涙、涙

今回のエントリーで改めて先人の苦悩と苦心と苦労が偲ばれました。
やはり我が国は一刻も早く売国亡国洗脳教育を止めて本来の国民教育を再構築するべきです。
でなければ、戦前から高度成長期にかけての諸先輩に対してあまりに申し訳無く情けないです。

  • 投稿者: 火天大有
  • 2009/04/29(水) 22:19:40
  • [編集]

火天大有さん

>やはり我が国は一刻も早く売国亡国洗脳教育を止めて本来の国民教育を再構築するべきです。でなければ、戦前から高度成長期にかけての諸先輩に対してあまりに申し訳無く情けないです。

本当にそうですね。日本の最大の問題は国民の意識・ソフト面にあります。

  • 投稿者: クロフネ@管理人
  • 2009/05/01(金) 01:04:22
  • [編集]

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