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靴を投げられ追われる中国

  • 2009/02/05(木) 22:05:19

 欧州を歴訪中だった中国の温家宝首相が、ケンブリッジ大学での公演中、「どうしてケンブリッジ大学は独裁者に屈したのか。彼(温首相)が語るうそを聞くことはできない」と叫ぶ聴衆から靴を投げられるという事件が起こった。

温首相の欧州歴訪は、”自信の旅”と名づけられたらしいが、中国の自信もイギリスでとんだ冷や水をかけられる結果となった。

参考記事 


 イギリスの聴衆から靴を投げられた中国首脳。

中国ネット界の反応は、ほとんどが温首相支持とイギリス非難で埋めつくされていると言う。

現場で靴を投げた人を非難したのは、イギリスに留学した中国人だったという話も流れている。

 靴を投げるのは良くないことなのかもしれないが、イギリスはまだ健全な国だと思った。

靴を投げられたあと「サイズは10号だった」と余裕のジョークでかわしたアメリカのブッシュ元大統領と比べ、「こうした卑劣な方法で中英両国の友好関係が損なわれることはない」と不快感をあらわにして、いっぱいいっぱいだった中国の温首相や、イギリス政府に「強烈な不満」を表明した中国政府スポークスマンは大人気無いのではという声もあがっている。

 さて温首相の欧州歴訪だが、4月にロンドンで開かれる第2回金融サミットも見据えながら、世界的な金融不安が広がり米・欧の地位が相対的に下落するなか、チベット問題などで冷却化した欧中関係を修復し、中国の国際的な影響力を高め、大国としての自信を深めていこうという狙いがあるものと思われる。

また、アメリカのガイトナー新財務長官が「オバマ大統領は中国を(アンフェアーな)為替操作国と認識している」と発言したことから、米中関係の見通しが不透明になってきた。

温首相も、最初の訪問地であるスイス・ダボスで行われた世界経済フォーラム年次総会で、名指しこそ避けたが金融不安の元凶はアメリカと非難、その後アメリカ国債の購入を見直すと示唆して、米中貿易紛争の兆しさえ見え始めた。

このため中国は、アメリカと同程度かそれ以上の中国製品輸出市場である欧州との関係強化がいっそう重要になってきた。

 欧州各国も金融不安でアメリカ以上の大打撃を受けており、特にイギリスは惨憺たる状況だ。だからこそ欧州各国はすくなくとも表面上は温首相を歓迎し、中国からの投資や中国への輸出に期待しているという事情もある。

欧州の一部の国は、先進国首脳会議(G8)を拡大してそこに中国を入れなければ、世界経済の問題は解決できないとさえ言っている。

 しかし、世界的な不況を中国が救うという主張は、論理的にかなり無理があるのではないだろうか。

いま世界に不足しているのは輸出ではなくて、需要(消費)であり、輸入国だ。

発表されている政府の公共事業がすべて実施されたとしても、中国が急に世界をひっぱる輸入国になることはあり得ないだろう。

中国はこれまで輸出をほぼ唯一のエンジンとして成長してきたからである。

最近、中国の消費が好調だという内容の統計が中国当局から発表されているが、独裁国家だけに正直どの程度正確なのか怪しいと思っている。

しかしその統計が真実だったとしても、やっぱり中国がすぐさま純輸入国になるわけではない。

サブプライム問題が発生した当初、「アメリカ経済がコケてもそれを切り離して、中国やインドといった新興国の内需によって世界経済は発展し続ける」というデカップリング論が流行ったが、それが間違いであるのは今の世界経済を見れば明らか。

欧州各国は2度目のデカップリング論のワナにはまっているように思える。

 ところで、今回の温首相の訪問国にフランスが含まれていなかった。

中国の批判を振り切ってサルコジ大統領がチベットのダライラマ14世と会談したことに対する制裁である。

これは”自由と繁栄の弧”を広げることを目指す外交をかかげる日本にとって大きなチャンスだと思う。

ここで日本がフランスと政治・経済など各分野で関係強化をはかっておけば、フランスに貸しをつくることができる。

日本がフランスから買いたいものといえば、原潜の建造技術と言いたいところだが、スネクマ社が持っている戦闘機用のジェットエンジン製造ノウハウでも良い。

日本の次期戦闘機の選定が宙に浮いたままだが、戦闘機の国産化に役立つかもしれない。

ソシエテジェネラルやBNPパリバが困っているなら、日本として何かできることはないか検討することもできるだろう。

そしてフランスへの協力の見返りとして、EUの対中武器輸出禁止の維持に協力してもらう。

こうして中国の対仏制裁を無効化できれば、今後、ダライラマ猊下と各国の指導者との会談が非常にやりやすくなるだろう。

それが中国の独裁政権に苦しめられているすべての人々を助けることになる。

いま中国から制裁を受けているフランスに貸しをつくっておけば、日仏両国にさまざまなメリットがある。

 今回、温首相と会談したドイツのメルケル首相も、2007年に中国の非難を振り切ってダライラマ14世と会談、それからしばらく独中関係はギクシャクし、メルケル首相は北京五輪にも出席しなかった。

だが私の知る限り、メルケル首相はそれらを謝罪することなく今回ケロッとした顔で中国の首相と会っている。

フランスに制裁して孤立させたい中国と、中国の経済協力が欲しいドイツとの思惑が合致した結果だろうが、「外交に永遠の敵なく、永遠の味方なし」といったところか。

このように「外交とは仲良くケンカするもの」で、どうやって相手の嫌がることも堂々と主張して国益を確保しつつ、戦争のような決定的な破局は避けるかというのが外交官の腕の見せ所だと思う。

 ふりかえってドイツと同じ第二次大戦の敗戦国である日本の場合を見てみると、「中国に一度でも嫌われるようなことをしたら中国が日本の永遠の敵になってしまう」とばかりにビクビクして、チベット問題にしろ台湾問題にしろ、中国の目ばかり気にして腫れ物に触るように扱うというのは異常としか言いようがないし、まったく情けないかぎりだ。


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>いま世界に不足しているのは輸出ではなくて、需要(消費)であり、輸入国だ。
発表されている政府の公共事業がすべて実施されたとしても、中国が急に世界をひっぱる輸入国になることはあり得ないだろう。

全く持って同意です。白人は多分勘違いしている。戦後日本を経済大国に引っ張り上げた成功体験が彼らの目を曇らせているのか。肌の色、姿形に騙されてないかな?

現在の日本があるのは、こうなる土壌がとてつもなく長い年月をかけて出来上がっているから。
地盤が強固だから、責任感があるから苦しいながらも通貨の切り上げに応じたし、それに伴い高付加価値製品の製造にステップアップ出来た。対して中国は?

>ここで日本がフランスと政治・経済など各分野で関係強化をはかっておけば、フランスに貸しをつくることができる。

いいですね。補完関係になれますね。既に原子力や航空機で協力が進んでます。それと、音楽、食、絵画、ファッションなど文化面でお互いリスペクトしていますね。漫画も!(笑)
それとフランスは移民問題で苦しんでますね。この点もかなーり共感出来ますよねー。

  • 投稿者: blue
  • 2009/02/06(金) 11:25:24
  • [編集]

温首相に靴が投げられて嬉しいです。まだ、フリーチベットが生きていて嬉しかったですよ。誰も見ていないと弱いものいじめするジャイアンみたいな国です。

中国とは距離をおいたらいいんです。どう考えても外交カードは日本にありまよね。自虐史感がぬれ衣だとばれてきました。技術もお金もあるし、他にインドと付き合えばいいんです。そうやれば良い。おかげで最近中国では日本からODA貰っていたということを政府が言い出したらしい(情報ソースを忘れたので民間人が言い出したのかもしれませんが)です。

  • 投稿者: OOIDOY
  • 2009/02/06(金) 20:14:33
  • [編集]

blueさん

>白人は多分勘違いしている。

本当によくいるんですよね。

国の大きさ・人口の多さに惑わされるのか、はたまた歴史の長さとエキゾチシズムに惑わされるのか知りませんけど。

日本も移民問題で苦しむフランスを反面教師としてほしいです。


OOIDOYさん

確かに最近中国マスコミが「日本に学べ」などと言い出していて気味が悪いですよね。

中国は輸出しなければ経済発展できませんが、アメリカがリセッションにおちいった今、日本やEUが頼りなのかもしれません。

  • 投稿者: クロフネ@管理人
  • 2009/02/06(金) 22:32:37
  • [編集]

確かにぃ~

英国に比べて我が国の対支姿勢は本当に病気です。
やはり朝日侮日を始めとするマスゴミと日教組教育が諸悪の根源な気がします。

それにしてもフランスに恩を売るのは慧眼ですね。

どうせこれからは転がり落ちるばかりのアングロサクソンなんだから、それ以外の民族と友誼を深めるのは国家の保険として当然だと思います。

  • 投稿者: 火天大有
  • 2009/02/08(日) 21:29:12
  • [編集]

最後の共産帝国主義国家

早く分裂国家にならないだろうか、と思っているのは自分だけだろうか?台湾問題が解決するし、東シナ海も少しは静かになるだろうと思う。

  • 投稿者: 北の熊
  • 2009/02/08(日) 23:09:40
  • [編集]

火天大有さん

確かに諸悪の根源はマスコミでしょうね。

ところで、意外とアメリカは大丈夫な気がします。基軸通貨を発行できるおかげで。


北の熊さん

中国は必死になって、チベットや東トルキスタンといった植民地を守ろうとしていますね。

  • 投稿者: クロフネ@管理人
  • 2009/02/10(火) 01:06:52
  • [編集]

さすがケンブリッジ

さすが英国の伝統校ケンブリッジですね。
現地のニュース映像で見た温家宝の顔は、いつものニヤついた薄ら笑いではなく、
恐怖と屈辱で固まっていたのが印象的でした。
それに引き換え、昨年の胡錦濤来日では早稲田大が講演会にサクラを大量動員し、福原愛をはべらせて卓球で人権弾圧首謀者のご機嫌を取るだらしなさ。首相として対華21カ条要求を突きつけた早大創設者の大隈重信公も草葉の陰で泣いているに違いない。
投げ靴での抗議、これからの主流になるかもしれませんね。

  • 投稿者: やす
  • 2009/02/10(火) 15:31:53
  • [編集]

私も、胡錦涛の早稲田講演とか、温家宝の国会演説は情けなく思いました。

外に抗議者はいましたが、多くの日本人はあまりにも無防備でしたから。

  • 投稿者: クロフネ@管理人
  • 2009/02/10(火) 23:06:45
  • [編集]

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