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日本のソフトパワーと新しい歌舞伎座

  • 2009/01/02(金) 23:54:53

 今日のエントリーが実質的に、当ブログの2009年スタートとなります。

あらためまして、新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

 毎年やっていることですが、お正月のしょっぱなから生臭い話をするのも無粋ですので、いつもとはちょっと趣向を変えていきたいと思います。

 さて、皆さんはどんなお正月をお過ごしでしょうか。

お正月といえば、にわかに日本の伝統芸能である歌舞伎のTV中継が増える気がします。

歌舞伎をやっている各劇場にも、お正月は和服姿で観劇なさるお客さんが少なくないようです。

アニメ・マンガ・音楽・和食などが世界各国で好評を得ていることで、近年日本が持つソフトパワーがあらためて注目されており、”クール・ジャパン”という言葉を使う人もでてきました。

訪日した”外国人”が京都の舞妓さんを追いかけまわし、築地では魚を手でベタベタ触るなど、思わぬ副作用もあらわれています。

 歌舞伎もそんな”クール・ジャパン”の一ジャンルと言えると思います。
 
2007年、伝統あるパリのオペラ座(ガルニエ宮)で初めて歌舞伎公演が行われた時は、歌舞伎のビデオを見て感銘を受けたフランス側関係者からの要請でパリ公演が実現したそうですし、ニューヨークでの公演では、岡っ引き?の代わりにニューヨーク市警の本物の警察官が劇場に乱入して主人公に「ホールドアップ!」と叫ぶという海外公演らしいアレンジがなされて、パリやニューヨークの目の肥えた観客や演劇評論家から高い評価を受けました。

 私も日本が世界に誇る伝統文化である歌舞伎をちょこっとたしなみますが、”助六”や”勧進帳”・”連獅子”といった代表的な演目も良いのですが、一番好きなのが”毛抜”です。

主人公の粂寺弾正(くめでら・だんじょう)は、主君の婚約者である姫君が病気で結婚式がのびのびとなっており、その姫君のところへ見舞いに行きます。

すると、その姫君は髪の毛が逆立つ奇病に苦しんでいて、とても結婚できる状態ではないと言われてしまうのですが、姫君のお屋敷の別室で粂寺弾正が休憩していると、芝居の題名にもなっている毛抜きが突然ピョコピョコ踊りだし、それを見て何かひらめいた弾正が、あっと驚くような意外な方法で事件を解決するのですが、それは劇場で見てのお楽しみ。

 ところで日本の伝統芸能には文楽(ぶんらく・世界無形遺産)というものもあります。

文楽は簡単に言えば人形劇ですが、歌舞伎でやっているのと同じ芝居の演目を文楽でもやっています。(というより、ほんらい文楽の演目を歌舞伎でもやったという方が正しいようです)

で、歌舞伎を俳優が演じる実写ドラマだとすれば、人形劇である文楽は江戸時代のマンガかアニメと言っても良いのではないかと個人的には考えています。

現代でも、マンガが原作のストーリーから実写ドラマとアニメの双方がつくられることが(マッハGOGOGOのようにハリウッド映画にまでなったものも)ありますが、それと同じようなことを江戸時代の日本人もやっていたわけですね。

昔も今も、日本人はあまり変わっていないというか、江戸時代からクールジャパン?だったわけです。

 日本には、くだらない偏見からマンガやアニメという表現方法をバカにして、時の首相をあざ笑ったりする人までいますが、私は支持しません。

マンガやアニメという表現方法をバカにする人は、同じストーリーでも俳優がやれば真っ当な芸術で、そうでなければくだらないとでもいうのでしょうか?

実写じゃないからと言って、世界無形遺産の文楽を見たりやったりしている人をバカにするのでしょうか?

マンガやアニメも全部が全部、芸術性にあふれているすばらしい作品とは言いませんが、表現方法に関係無く、良いものは認めるべきでしょう。

もしかしたら数百年後、マンガやアニメが文楽のように世界無形遺産になって、日本に国立劇場が建てられているかもしれません(笑)

 劇場と言えば、歌舞伎のメッカである東京の歌舞伎座が老朽化のため来年四月で建て替えられることになりました。

参考記事 

写真のように、日本伝統の奈良様式と桃山様式を合わせたスタイルで昭和26年に建てられた歌舞伎座がなくなってしまうのはとても残念です。

新しく歌舞伎用の劇場とオフィスを併設した複合ビルになる予定だそうで、芝居が見やすい快適な劇場にするということが大事なのはわかりますが、ペンキ塗りたてのようなピカピカのビルだけは勘弁していただきたいと思います。

前述のパリのオペラ座ミラノのスカラ座、ロンドンのロイヤルオペラハウスと同様、日本の伝統芸能である歌舞伎の劇場には、やはり今の歌舞伎座のような和の伝統と風格あふれる建物こそふさわしいですし、東京の街の風景もキリリと締まるのではないでしょうか。

というわけで松竹さん、そのあたりどうぞよろしくお願いします。


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営利企業である以上

松竹が上場会社である以上、この変化は如何ともし難いでしょう。
ましてや、決して左うちわの会社でもなく、四角四面の高層ビルになってしまうのは残念ですが不可抗力だと思います。

あの形を保存するには、松竹が歌舞伎興行から手を引いて貰い、国が関わる必要がありそうです。

武道館の近くに伝統芸能保存地区を整備して集めるといった文化政策が・・・変態新聞が倒産した暁には跡地と周辺(KKRホテルも公務員関連のものですし)をを買い取って桃山様式の歌舞伎座を復活させて・・・なんて言う初夢が見れそうです。

  • 投稿者: クマのプータロー
  • 2009/01/03(土) 09:12:21
  • [編集]

明けましておめでとうございます

私も同意見です。
歌舞伎や能など、日本の伝統芸能はまだ楽しさの分からない若輩者ですが、漫画アニメは世界に誇る文化の一つだと思います。
くだらない漫画もありますが、哲学や文学的に優れた漫画すらあると思っております。
日本の漫画には当然日本特有の思想が含まれていて(作者が気づかなくても)、漫画という媒体で世界に広げていて、他国の人間は漫画を通して日本の心情、思想を理解していくでしょう。
どこの国で聞いても、日本人の有名人より漫画タイトルの方が聞けるでしょう。
麻生首相も仰っていますが、日本人は漫画アニメのソフトパワーはすごいものだと認識するべきですね。

  • 投稿者: マグカップ
  • 2009/01/03(土) 15:10:59
  • [編集]

クマのプータローさん

>あの形を保存するには、松竹が歌舞伎興行から手を引いて貰い、国が関わる必要がありそうです。

国から補助を出して新しい歌舞伎座も桃山様式にしてもらうか、せめて今度国立劇場を改築するときはデザインをちょっと考えて欲しいですね。

>武道館の近くに伝統芸能保存地区を整備して集めるといった文化政策が...

それが実現したらすばらしいです。


マグカップさん

>日本の漫画には当然日本特有の思想が含まれていて(作者が気づかなくても)、漫画という媒体で世界に広げていて、他国の人間は漫画を通して日本の心情、思想を理解していくでしょう。

アニメは日本の生活習慣をも世界に理解してもらうツールになっていると思います。

もっとも日本の隣の半島国家ではドラえもんを放映するときに、わざわざ畳を消しているそうですが。

  • 投稿者: クロフネ@管理人
  • 2009/01/03(土) 21:54:00
  • [編集]

明けましておめでとうございます。今年もよろしく御願いします
まさに、正月らしい記事ですねぇ。♪♪

>昭和26年に建てられた歌舞伎座がなくなってしまうのは
とても残念です。

劇場とオフィスを併設した複合ビル・・・なんか、
聞いただけで(箱)のイメージがしますが。
何とかならないものでしょうか。あの荘厳な雰囲気を、
残せるのでしょうか?不安ですが。

しかし、管理人さんは粋なんですね。^^

高校の時、選択した美術のコースで当時の
美術の先生が、「漫画は芸術だ」として、
「授業で描いていいぞ~、点やるぞ~」といってくれた事、
思い出しました。
ずっと授業で漫画を描けたのは、その先生のおかげ。

でも、キスシーンを書いてたときは、とさすが、
うろたえていましたが。^^。
漫画を描きに学校に行くような毎日で、のびのびと
本格的に描いた、思い出があります。

アニメにすると人は理解しやすいのでしょう、
今はなんでもアニメですね。^^
世界中の人が日本のアニメ文化に興味を持てば、
アニメといえど、日本発の世界の文化という事に、
なっていくでしょう。
世界を引っ張る国の文化は、世界の文化になるという
話を聞きました。
アメリカは、車、IT、英国は石炭というように。)
得意分野の方向で日本はいま、踏ん張って景気を
回復してほしいです。

  • 投稿者: 心の選択
  • 2009/01/05(月) 02:16:07
  • [編集]

明けましておめでとうございます。今年もよろしく御願いします
まさに、正月らしい記事ですねぇ。♪♪

>昭和26年に建てられた歌舞伎座がなくなってしまうのは
とても残念です。

劇場とオフィスを併設した複合ビル・・・なんか、
聞いただけで(箱)のイメージがしますが。
何とかならないものでしょうか。あの荘厳な雰囲気を、
残せるのでしょうか?不安ですが。

しかし、管理人さんは粋なんですね。^^

高校の時、選択した美術のコースで当時の
美術の先生が、「漫画は芸術だ」として、
「授業で描いていいぞ~、点やるぞ~」といってくれた事、
思い出しました。
ずっと授業で漫画を描けたのは、その先生のおかげ。

でも、キスシーンを書いてたときは、とさすが、
うろたえていましたが。^^。
漫画を描きに学校に行くような毎日で、のびのびと
本格的に描いた、思い出があります。

アニメにすると人は理解しやすいのでしょう、
今はなんでもアニメですね。^^

世界中の人が日本のアニメ文化に興味を持てば、
アニメといえど、日本発の世界の文化という事に、
なっていくでしょう。
世界を引っ張る国の文化は、世界の文化になるという
話を聞きました。
アメリカは、車、IT、英国は石炭というように。)
得意分野の方向で日本はいま、踏ん張って景気を
回復してほしいです

  • 投稿者: 心の選択
  • 2009/01/05(月) 02:19:46
  • [編集]

心の選択さん

あけましておめでとうございます。本年もひとつ、よろしくお願いします。


>しかし、管理人さんは粋なんですね。

いえいえ、花川戸助六さんの足元にも及びません(笑)


>世界を引っ張る国の文化は、世界の文化になるという
話を聞きました。

心の選択さんの美術の先生は理解のある方でよかったですね。

基本的に文化というのは”遊び人”がつくるものであると私は考えています。

そして多くの人を遊ばせておくには国が豊かでないといけません。

よってすぐれた文化は豊かな国から生まれ育ち、そうした国だからこそ世界をリードしていけるということでしょう。

当然、魅力ある文化は国や民族を超えて広まっていくことになりますね。

ですから、日本の文化が世界にウケていることも全然不思議ではないと思います。

  • 投稿者: クロフネ@管理人
  • 2009/01/06(火) 00:19:52
  • [編集]

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