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差別のしくみ

  • 2008/12/17(水) 01:06:52

 以前、日本で唯一の軍事専門誌”軍事研究”に、ロシア社会でチェチェン人がどうして差別されるようになったかについての記事がのっていた。

その記事によると、チェチェン人差別のしくみは以下のようなものであった。

19世紀に帝政ロシアがチェチェンを含むコーカサス地方を征服して以後、チェチェン人がじょじょにロシア社会で生活するようになった。

しかし当然のことながら、ロシア社会は、ロシア語を話しロシア正教を信仰するロシア人のためにつくられた社会であって、イスラム教徒でロシア語がうまく話せないチェチェン人は、社会的・経済的に成功することができなかった。

生活が苦しい一部のチェチェン人は甘い誘惑に負け、マフィアになって犯罪に手を出すことで生きる糧を得るようになった。

またチェチェン独立運動が激しくなると、ロシア社会でテロリストとなるチェチェン人も出てきた。

そうなると、ロシア人もチェチェン人というだけで「恐ろしいマフィアやテロリストなのではないか、たとえ本人がそうでなくとも彼らの仲間ではないのか」と疑心暗鬼に陥り、ますますチェチェン人はロシア社会で合法的な職業につくことができなくなった。

貧困に陥ったチェチェン人が犯罪に手を出せば出すほど、チェチェン人は就職面で差別され貧しくなっていく。

これがロシアにおけるチェチェン人差別の構図だという。

 この問題を見ると、差別にも仕組みというか決まった構図があることがわかる。

たとえば民族のような、ある人間集団に所属する人たちの一部が甘い誘惑に負けて暴力や犯罪行為に手を染めてしまうと、その人間集団全体のブランド・信用に傷がつき、その人間集団に属する人たち全員が、たとえまじめで誠実な人がいたとしても、ガタ落ちとなった人間集団のブランドで評価されるようになってしまう。

多くの消費者から、ウソの記事を書いた新聞社や賞味期限切れの商品を販売した会社に所属する人間は、全員信用ならないように思われてしまうのと構図が似ている。

 私も、有色人種嫌いの白人に会ったとき、まるで動物を追い払うように手を振って「シッ、シッ」とやられて、大変不愉快な思いをしたことがある。

○×人はみんな犯罪者だとか全員能力が低いとみなすような差別には絶対に反対するが、ある社会で異なる民族同士が共存共生していくためには、特に移民先の社会にお世話になっている人間集団の中から、甘い誘惑に負けて犯罪に手を染めるような人間を出さないということもキーになることを、ロシアにおけるチェチェン人問題の記事を読んでいて感じた。

苦しい状況であっても、誇りを持ってぐっとこらえて犯罪に手を出さない、受入先の文化を尊重しつつ共存共栄を考えて信頼を勝ち取っていくことが、その社会で成功する秘訣ではないだろうか。

 そしてチェチェン問題と日本の在日問題も構図は良く似ている。

普通の日本人が在日問題をおおっぴらに語ること自体、非常に恐れていることからも、それがうかがえる。

日本の在日韓国朝鮮人は、世界でもっとも成功している少数民族という人もいる。

ソフトバンクの孫正義氏や、野球の張本勲氏や金本知憲選手、サッカーでは李忠成選手など、普通の日本人とは比べ物にならないほどの高額所得者もいる。

戦前でも、陸軍中将にまで出世した洪思翊という人がいたし、日本人の部下1000人を率いて中国軍を打ち破った金錫源・大佐も朝鮮名のまま金鵄勲章の功三級を授与されている。

ところが、日本が太平洋戦争に負けて軍や警察が崩壊、治安維持に空白ができると、「どうせ朝鮮半島に帰るから」「武器を取り上げられた日本人は何もできないだろう」とでも考えたのだろうか、一部の人たちが大多数の日本人に対して乱暴・狼藉のかぎりをつくした。

そしてアメリカの占領統治が終わって、日本人が独立を取り戻したとき、「足を踏んだ方」は忘れてしまったのかもしれないが、「足を踏まれた方」は絶対にその恐怖を忘れることがなかった。

また現代においても、総連施設への合法的な捜査にもかかわらず、日本の警察がくると在日武闘派部隊がスクラムを組んで、警官隊と暴力沙汰になるのを見て、「民間人が警察と乱闘するなんて」と日本の一般市民はますます思うわけである。

どういう理由であれ差別に反対であるのは前に述べたとおりだし、すべての人が気持ち良く生活できる日本社会になってほしいと願うばかりなのだが、どうしてまじめに日本社会で生活して成功している在日の人々が、一部の不良行為を働く者たちに対し、「わが民族の誇りに泥を塗るようなことはするな」と言って、みんなで止めさせないのだろうかと不思議でならない。

在日同士にもタブーや差別が存在しているのだろうか。

 さて、移民社会の代表であるアルゼンチンに話題をかえたい。

アルゼンチンは、スペイン人がネィティブ・アメリカン(いわゆるインディオ)社会を征服してつくった国で、裕福な地主や資本家の多くは当然、征服者スペイン人がなった。

差別うんぬんというより、スペイン人より後から来たイタリア人移民などは当初、貧しい農民か港湾労働者として働かざるを得なかった。

”母を尋ねて三千里”でイタリアからお母さんを探しにアルゼンチンに来たマルコ・ロッシ少年が、ブエノスアイレスの港(ボカ港か?)で全財産をすられてしまい途方にくれていると、港近くにあるイタリア移民街の住民が旅費をカンパしてくれる話がでてくるが、そのエピソードの背景にはそうした事情があったのである。

ちなみに、アルゼンチンサッカー界を二分する人気チームは、リバープレートとボカ・ジュニアーズだが、中産階級以上のファンが多いリバープレートに対し、ボカのファン層は労働者階級でイタリア移民の子孫が多いと言われている。

今はファン層にそうしたハッキリとした違いも無くなったかもしれないが、ボカ出身の超有名選手であり、引退後もボカの試合の日にはホームスタジアム、ラ・ボンボネーラ(チョコレート箱という意味)に顔を見せていたディエゴ・マラドーナも、イタリア移民の血が入っていたはずだ。

そんなアルゼンチン社会に、一番最後の方にやってきた日系移民の多くは、洗濯屋や花屋といった地道な職業についたが、誠実で信用第一の「いい仕事」によって信頼を積み重ねたことによって、アルゼンチンにおける日系人の評価は高いという。

そうした日本人の先輩方の努力によって、私たちは、ビザ無しで多くの外国を訪問できたり、空港のイミグレにおいて日本のパスポートをサッと見せるだけで簡単に通過できたりするわけである。

われわれ現代日本人もそうした先人の努力を忘れず、海外において”自らのブランド”に泥を塗るようなことをしないよう、気を引き締めて行動しないといけない。


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↑世界で信頼を積み重ねてきた日本人の先輩方に感謝↓
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この記事に対するコメント

おそろしあ

チェチェン問題はロシアが暴力的すぎるのも原因ですね

日本人だけが特別おとなしいのかな

  • 投稿者: 毛利
  • 2008/12/17(水) 04:29:52
  • [編集]

毛利さん

>チェチェン問題はロシアが暴力的すぎるのも原因ですね

そもそも帝政ロシアがチェチェンを侵略したことが、ロシア人とチェチェン人が同じ社会に住むきっかけとなりました。

ロシアにとっては負の遺産というところでしょう。

  • 投稿者: クロフネ@管理人
  • 2008/12/17(水) 23:50:12
  • [編集]

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