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第11回 日本の対中政策の失敗(その5)

  • 2005/03/06(日) 17:52:18

 中国は過去をしつこくとりあげて、なぜ日本だけを狙い打ちにして攻撃するのか?

その理由は二点あり、「中国をトップとする東アジアにおける秩序の外側にいる白人は対等な敵・ライバルだが、東アジア秩序で中国の下にいた日本が、最上位の中国を侵略したのはナマイキで許せない」といった、伝統的な、いわゆる”華夷秩序”の考え方の影響がまず一点、

そして前述のように日本側が一切中国側の批判に反論しないので、ボクシングに例えれば、いわば日本はいつも”打たれっぱなしのサンドバック状態”であるのが(当然ボコボコに打つのは中国)もう一点であろう。

そして後者の方がより深刻に影響を与えていると考えられる。

 もしアメリカやフランス、ドイツなどを歴史問題で激しく非難しても反省などは聞かれず、「だったら我々が過去におこなった投資と中国の被害を相殺しよう」といった(当然中国が欧米に金を払うことになる)痛烈な反論が中国側に帰ってくるだろうし、

そのような歴史認識摩擦が悪化すれば、アメリカはGMやクライスラーやhp、フランスならトムソンやシトロエン、ドイツならフォルクスワーゲンやシーメンスといった外資系企業の中国への投資はにぶり、中国の経済発展はバブルで消し飛びかねない。

だから中国もあえて歴史の水掛け論などという不毛な議論より実益をとるのである。

 しかし日本は違う。
日本はどんなに批判しても一切反論せず、また対中国投資を引き揚げるような”制裁”を行なうこともない”打たれっぱなしのサンドバック”である。
だからこそ”イケニエ”にはうってつけ
なのである。

そもそも日本人同士でしか通用しないような、問題を穏便に解決するためにあえて反論しないという日本政府・外務省の考えかた(あるいは価値観)は、当然外国である中国相手には通用せず、政府・外務省の意図とは全く反対の、つまりますます中国に日本を攻撃させる方向へと導いてしまったのである。

 また世界のふつうの価値観からすれば、中国政府や国民は「日本人が我々の『日本人は過去をまったく反省していない』『軍国主義復活をたくらんでいる』といった主張に反論しないのは、反論できないのであって我々が正しい事を認めているからだ」と考えていることだろう。

と同時に「なのに日本は、自分が悪く中国が正しい事をしりながら、中国の言うことをきかない。全く日本人は何を考えているかわからないし信用できない」という疑心暗鬼状態におちいっているのではないだろうか。

そしてこうした疑心暗鬼状態が、さらなる日本への警戒心と執拗な攻撃へとつながっているように思われる。

 私自身中国のそのような主張の内容に肩を持つ気はさらさらないが、いくら批判されてもだんまりをきめこみ、かといって中国のいうとおりにもしない政府・外務省を、何を考えているのかわからず気味悪い存在に感じるのもわからないではないのである。

また第三国の人にしてみれば当然「日本が中国に反論しないのは日本自身に後ろめたい事があるのだろう。だから中国の主張の方が正しいのだろう」と考える。

これは日中間の問題に無知な人であればあるほどその傾向が強くなると考えられる。

しょせん世界が日本の”大人の対応”を評価するといった考え方は、世界には通用しない単なる日本政府・外務省の自己満足でしかない。

(本来外交官は外国とのつきあいのプロであるべきだが、日本の外交官は自国でしか通用しない価値観をふりまわすばかりで、なぜ外国とのつきあいかたがヘタなのか?

拉致被害者が帰ってこないのに北朝鮮へ米支援をするのを批判されて「日本には敵に塩を送る習慣がある」とぬけぬけと言ってみせた元日本外務省員がいたらしいが、国民を笑わせてくれる)

 結論として日中間の不毛な歴史の水掛け論をやめたいなら、日本政府・外務省は日本でしか通用しないようなやりかたはやめて世界の多数派のルールを採用すること、つまり中国の不当な対日批判に対しては、論理的に断固反論することだ。

今まで日本は、中国の”サンドバック”だったのだから(つまりだまって日本が殴られるのは中国の既得権だから)、日本がにわかに反論をはじめれば、中国も既得権を失ったことを不当に感じて、短期的には日中間の摩擦は激しくなるかもしれない。

しかし日本側が論理的に反論し中国側を断固論破し、歴史論争の不毛・不利益を認識させれば、中国自身から歴史論争を終わらせるだろう。

 ただ勘違いしてはならないのは、摩擦が終わっても日本と中国がベタベタの”恋人”のような関係にはならずに、”反抗的な中国の子分”からアメリカ・フランス・ドイツと同じように、”対等な敵”あるいは”ライバル”の関係になるのだという事である。

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