初めていらっしゃった方へ

スポンサーサイト

  • --/--/--(--) --:--:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

第1回 イラク戦争とはなんだったのか?

  • 2005/02/15(火) 06:32:25

 イラク国民議会選挙が終わり、中東情勢が新しい局面を迎えようとしている。
しかし2003年に勃発したイラク戦争と戦後のアメリカ軍統治、そして日本の同盟国・アメリカに対しての日本の官民の評価は定まっていない。

イラク戦争のみを切り取って、「戦争好きのブッシュがイラクの石油をひとり占めするための戦争」とか「フセインを打倒できなかったブッシュ・パパを乗り越えるため、ブッシュ・ジュニアがおこした戦争」「ネオコンの世界征服の第一歩」などといったTVのワイドショーレベルの分析は問題外としても、マスコミでみかける評論家の分析も、寡聞にしてしっくりくるものが無い様であった。当のアメリカでも評価は割れている。

 そこでイラク戦争とはなんだったのか?日本の同盟国・アメリカをどう評価したらよいのか?についてクロフネなりに考察をくわえてみたい。

 まず1970年代から中東史をざっとたどってみる。前述の通りイラク戦争のみを切り取ったところで適切な評価はできないからだ。

できれば地図を片手に確認してもらいたいが、イスラエルを別にすれば1970年代初めの時点での、中東におけるアメリカの第一の同盟国はパーレビ朝イラン帝国であった。(今からではまったく信じがたい。外交に永遠の敵無く、永遠の味方なしとは良く言ったものだ<苦笑>)

そして次にサウジアラビアであり、その他クウェート・カタール・バーレーン・UAE・オマーン(以後これら六ヶ国をGCC諸国と呼称する:GCC=湾岸協力会議)などの君主制をひくイスラム穏健派の国々であった。
アメリカのこれらの国々への関心の中心は当然石油である。

一方敵対国は、社会主義を志向するソ連の同盟国で反イスラエルの急進的イスラム国家である、エジプト・シリア・イラクなどであった。

このうちのエジプトとシリアがまずイスラエルを奇襲攻撃することで第四次中東戦争(イスラエル側はヨム・キップル戦争、アラブ側はラマダン戦争と呼ぶ)が1973年に始まると、アラブ側は石油戦略を発動する。

これは「イスラエルを支持する国には、石油は売らない」と宣言することによりイスラエルの国際的孤立を狙った戦略であり、これが原因で第一次オイルショックが勃発、中東原油に依存する日本や欧州先進国はアラブ側に屈して、反イスラエルにまわらざるを得なくなった。

 第四次中東戦争はまもなく収まり、イスラエルの滅亡は避けられたが、アラブ側の”石油戦略”はアメリカにも多大なショックを与えた。

なぜなら西欧諸国や日本といった西側同盟国への中東原油の安定供給がなければ、イスラエルの安全のみならず、米ソ冷戦の勝利もおぼつかないことが明白になったからである。

-----------------------------------------

★関連図書―もっと詳しく知りたい方は...
20050523143024.jpg
冷戦下・アメリカの対中東戦略

◆第二次大戦以降、歴代政権別に、アメリカの対中東政策を詳述。

この記事に対するトラックバック

この記事のトラックバックURL

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事に対するコメント

この記事にコメントする

管理者にだけ表示を許可する


・いつもコメント&TBありがとうございます。

アダルト系ブログからの、サイトポリシーに違反したコメント・TBが後を断たないため、受信したコメント・TBを管理人が審査することにしました。

サイトポリシーに違反したものについては予告無く破棄します。

また問題の無いコメント・TBを頂いても表示されるまで少し時間がかかります。 悪しからず御諒承ください。

「管理者にだけ表示を許可する」にチェックを入れると、管理人だけが読める非公開コメントになります。 非公開コメントを下さる方のプライバシーを尊重し、あえてお返事をしておりませんが、「公開コメントでも良いのでレスが欲しい」という方は、非公開コメントにその旨をお書き添えください。
                

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。