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本当の消費者重視とは

  • 2008/01/19(土) 01:38:30

 福田康夫首相は18日、国会で初めてとなる施政方針演説を行った。

福田首相は「消費者が主役となる社会へのスタートの年」を力説して、消費者行政の窓口を一元化するための新組織を立ち上げる考えを表明した。

参考記事 

 福田首相が、施政方針演説を衆参両院本会議で行った。

安倍政権が掲げた教育再生や憲法改正からは遠いものとなる一方、消費者重視をうたったものとなった。

 で、消費者重視は良いのだが、財務大臣は全く逆のことを言っている。

額賀福志郎財務相も同日午後、衆参両院の本会議で財政演説を行い、「社会保障や少子化に伴う負担増について安定的な財源を確保しなければならない」として、早期の消費税率引き上げに意欲をみせた。

参考記事 


 私は消費税ほどの悪税は無いと思っている。

少なくとも日本のような資本主義社会においてモノを買う、つまり消費するという行為は内需を拡大させて経済成長に寄与し、日本経済に活気を注入するのであって、誉められることはあっても罰を受けるような行為ではない。

にもかかわらず消費税というのは、消費という行為に対して罰を与え、ペナルティとして罰金を徴収することにほかならず、誰が発明したのか知らないが、少なくともそれ自体は内需拡大をさまたげ経済を縮小させ景気を悪化させる方へと作用する税金なのである。

その上、逆累進性によって社会を支える主戦力である中産階級を解体し、社会を一握りの富裕層と大多数の貧困層に分裂させる危険性をはらんでいる。

「税金を取りやすいから」という理由で、安易に消費税率アップという悪魔的手法を用いて良いとはとても思えない。

(固定資産税のように流動資産にも税をかけて格差拡大を阻止しつつ財政再建を達成できないものか)

首相が施政方針演説で述べたように、本当に”消費者が主役となる社会”をつくろうと思うのなら、消費税をなくして消費者がモノを買いやすくするべきであって、額賀財務相の言うように消費税を増税するというのは、施政方針演説とは逆行している。

 逆行していると言えば、額賀財務相が”改革と成長・安心の予算”と命名した08年度予算で、小泉・安倍両政権が減らしてきた基礎的財政収支(プライマリーバランス)の赤字幅が福田政権となったとたん5年ぶりに拡大することになった。

つけられた名前とは裏腹に、むしろ改革から逆行する予算案となった。

これも”最後のケインジアン”と呼ばれた宮沢喜一の派閥・旧宏池会の流れをくむ古賀派の古賀誠選挙対策委員長や谷垣派の谷垣禎一政調会長ら、自民党内の、国民への増税+予算バラマキ派が安倍退陣で新たに権力を握ったことと無関係ではあるまい。

古賀派と谷垣派が最近合流して旧宏池会がほぼ復活したことも象徴的である。

谷垣政調会長や与謝野氏は、財政再建のためにすみやかな消費税増税を唱えているが、何度も言うように政府が歳出をめいいっぱい削減し、官僚が血を流してこれ以上できないというほどの財政再建の努力をしてなお消費税率アップをしなければ、財政再建ができないというのなら仕方が無い。

しかし、自民党内の予算バラマキ派が圧力をかけたのか知らないが、08年度予算のプライマリーバランスの赤字幅を拡大させておいて、どのツラ下げて消費税アップつまり国民への増税による財政再建を口にすることができるのか?

 さらに谷垣・与謝野両氏が厳しく批判していた特別会計のいわゆる”埋蔵金”であるが、06年度の特別会計決算で、剰余金がおよそ51兆円発生、当初予算の見積もりから18兆5000億円も増えてしまった。

このうち80%以上の41兆8000億円を不用金として翌年度の歳入に繰り入れた。

参考記事 

これ”埋蔵金なんてあるわけ無い派”の完敗でしょう。埋蔵金がなんと51兆円弱あったのだから。

特別会計って何?」という人のためにざっと解説すると、国の予算には一般会計と特別会計の2種類ある。

国民から税金を集め、足りなければ国債を発行して、それを各省庁に予算として振り分けるのが一般会計で、保険事業や財政投融資・国債の償還など一般会計で処理するのに向かないものについて、一般会計から切り離して、ある程度独立した会計を設けて経理を行うのが特別会計である。

一般会計の歳出はおよそ80兆円だが、特別会計はその4倍以上360兆円もある。重複を除いても約175兆円と一般会計の2倍以上だ。

一般会計は国会の予算審議で注目されるからまだ良いが、特別会計については国民の監視の目が届きにくい。

財務省は「特別会計だってちゃんと国民が選んだ政治家の監視を受けています」などとタテマエ論を述べているが、財務大臣をやった人でさえ知らなかった(あるいは知ってて黙っていたのか?)50兆円ものお金が官僚によって特別会計で貯めこまれていたわけで、「政治家の監視を受けています」という財務省の主張が白々しく聞こえるのは無理もない。

50兆円と言えば日本政府の1年間の税収とまるまる同額という巨額のカネだ。

その巨額のカネが官僚によって特別会計の闇でプールされていながら、財務省や谷垣・与謝野氏ら官界とつながりの深い”消費税増税による財政再建派”は、「政府の借金が大変なことになってます。これはもう消費税率をアップしなければ借金は返せません」などと主張するのだから、国民の不信感は高まるばかりだ。

記事には42兆円弱が翌年度の歳入に組み込まれたとあるが、当然これは国の借金返済に使われるということだろうか。そうでなければ国民は怒り狂うが。

 で、特別会計の歳入つまりお金の出所はどこだったかと言えば、国民が郵便貯金に預けたり簡易保険に納めたお金であったり、厚生年金・国民年金に国民が納めたお金などである。

郵貯簡保で350兆円と良く言われるが、郵貯簡保のお金や年金資金などの預託を受けて特別会計で運用してきたのが財務省資金運用部つまり財務官僚という戦後日本の特権階級層で、この巨額のカネが赤字ばかり増やしてほとんど経済効果のない公共事業につっこまれてみたり、官僚の天下り先である特殊法人などがグリーンピアみたいな採算がとれず、その必要性もないハコモノを建設するのに投入されるわけである。(財政投融資)

それで足りなければ財投債(これも国債の一種だ)を発行して補うことになる。

欧米先進諸国で、経済・金融全体において財政投融資の規模がこれほど大きなところはない。

こうした”特別会計利権”を持つ官僚が「政府の借金が大変です。消費税率をアップして国民への増税で乗り切らなければなりません」と主張しているのだから、ますます説得力がない。

しかも特別会計に50兆円ものカネをプールしておいて、他人に指摘されてしぶしぶ出す始末。

 小泉元首相の郵政民営化とは、この官僚の”特別会計利権”をつぶすことがその目的の一つであったと思う。(官僚の抵抗もあって不徹底に終わったが)

安倍さんがつぶされたのも、官の天下りを含めてこのあたりに本格的にメスを入れようとしたからではないだろうか。

「日本国民のものである郵貯簡保350兆円がユダヤ金融資本に奪われる」などと陰謀論をぶつ人がいるが、「国民の郵貯簡保350兆円は実は官僚のものだった」が正しいのではないだろうか。


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  • 2008/01/28(月) 09:18:32

この記事に対するコメント

運用難

冷静に考えれば解るのですが、郵貯のあの高い利子は、まさに公共事業に支えられていました。

私の通っていた中学校の給食施設は郵貯・簡保からの融資で出来ました。その後の融資の返済は、町が非常に高い利率で返していました。

地方自治体から起債の自由を奪い(消化の手間も同時に引き受けてくれたのですが・・・)、郵貯を運用する手段に使っていました。税収が伸びているうちは良かったのですが、その後の惨状は皆さんが語るとおりです。

郵貯と民間銀行で融資先を住み分けていた、と言うわけではなく、公共事業で民間を統制し、予定税収を限りなく高い確率で回収していたのは「一つのシステム」として優れているかもしれません。しかし、それは解答者と採点者が常に同じ状況を作っているだけで、今日のような官僚にとってのアノマリーが通常事態になってしまっては対応出来ません。

現在大企業になっている戦後ベンチャーは、そういう官僚統制からいち早く逃れた(実際よく喧嘩してます)からこそ大きくなった(せざるを得なかった)側面もあります。


  • 投稿者: クマのプータロー
  • 2008/01/19(土) 08:13:34
  • [編集]

借金が増え、税金が増える。また借金が増え…税金が…

バラマキ民主党には政権は渡せない。強く思います。

  • 投稿者: 三浦介
  • 2008/01/19(土) 14:10:01
  • [編集]

クマのプータロー さん

>郵貯と民間銀行で融資先を住み分けていた、と言うわけではなく、公共事業で民間を統制し、予定税収を限りなく高い確率で回収していた...

私は財政投融資がまったく必要なかったとは思わないのですが、官僚が日本経済のあまりに多くの部分で介入しすぎたのではないでしょうか。

本来なら商業銀行へ集まるべきお金が郵貯を経由して国債や預託金へと流れ、それが財政投融資となってムダなハコモノをつくる公共事業となり、国の赤字は膨らむ一方で民間企業のビジネスチャンスを失わせる。

だから日本経済はうまく回らないのではないでしょうか。


三浦介さん

>バラマキ民主党には政権は渡せない。強く思います。

自民党内のバラマキ派よりもっとひどいのが究極のポピュリズム政党・民主党ですね。

ガソリン税の暫定税率を下げて「ガソリン価格を25円さげます」などと露骨な有権者の人気取りに走っていますが、民主党は日本の財政のことなんかこれっぽっちも考えていません。

経済のどシロウト集団まるだしです。


はかたのさとう さん

>特別会計ばかりでなく巨額の簿外資金があります。300兆円から500兆円だと思うのですが。

これは初めて聞きました。

時間があったら調べてみたいですが、良い資料は残っていますでしょうか。

  • 投稿者: クロフネ@管理人
  • 2008/01/19(土) 16:32:05
  • [編集]

私はガソリン税の廃止に断固反対です。
ガソリン税は今までは道路整備に使うと言っていたがこれからは、炭素税の代替税にすれば文句はないはずだ。
それに、ガソリン税廃止で消費税が上がるのでは本末転倒であり、却って格差が広がってしまいます。
生活第一の党の癖に生活を破壊しているのです。
私は車にほとんどのらないのでガソリン税が下がっても恩恵はほとんどありません。
また、それは年寄り世帯に顕著に現れると思います。
消費税が上がるとやはり年金生活者の世帯の生活は苦しくなります。
ガソリンを使わない人に対しての配慮がないのも反対の理由です。
この法案が通って喜ぶのは佐川(左側)○便ぐらいだろう。(あの会社は民主党と繋がりがあるみたいなんで)
自民党も炭素税としてガソリン税を恒久税として制定する等の柔軟な対応をしてほしい。
だが、忘れてはならない。日本国がなぜ中東利権を失い続けているのかを、それが憲法9条による弊害ということだ。
日本国が中東諸国から信頼を失いつつある事が我が国の原油価格に直結しかねない事を理解できていない人が残念ながら多い。
政治家であってもだ。

  • 投稿者: 馬鹿陽区
  • 2008/01/19(土) 19:22:14
  • [編集]

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  • 投稿者: -
  • 2008/01/19(土) 21:59:31
  • [編集]

特別会計の大削減以外財政再建の道なし!

諸悪の根源は特別会計にあります。一般会計は国会で議論されるものの、
特別会計は官僚が作成したものをそのまま承認しています。
マスコミも特別会計について報道したのを最近は見ません。
財務省のHPを見ても明らかに隠蔽しています。
小生の保存データでみると「2006年度の国庫予算歳出純計は258.7兆円」です。
国家の債務は膨らむだけで決して減りません。
このあたりのことを憂国の士は声を大にして、国民へ伝えなければなりません。
このことによって、歳出削減が初めて可能な行程に切り替わるのではないで
しょうか。
我が国は官僚社会主義国であることを国民へ周知徹底すべきであります。

以上

  • 投稿者: TK生
  • 2008/01/20(日) 14:07:01
  • [編集]

馬鹿陽区さん

>ガソリン税は今までは道路整備に使うと言っていたがこれからは、炭素税の代替税にすれば文句はないはずだ。
それに、ガソリン税廃止で消費税が上がるのでは本末転倒であり、却って格差が広がってしまいます。
生活第一の党の癖に生活を破壊しているのです。

ガソリン税の炭素税化は名案だと思います。大賛成です。

それを道路以外の財源にも使えるようにすべきです。

TK生さん

>我が国は官僚社会主義国であることを国民へ周知徹底すべきであります。

最近つくづく日本国民は、ローマの牝牛ならぬ”霞ヶ関の牝牛”だと思うようになりました。

国民が官を選べないにもかかわらず、官の失政の尻拭いは、税金を課される国民がやらされるわけです。

マスコミに躍らされないよう国民はもっと賢くならなければなりません。

  • 投稿者: クロフネ@管理人
  • 2008/01/20(日) 22:12:44
  • [編集]

消費者重視で暫定延長とは片腹いたい。

こんにちわ!

福田総理の消費者重視の発言が“怒り”の発言です。本来なら、“消費者など無視、財政優先で行きます”といえば、暫定ガソリン税の延長にも納得いく説明になりますが、消費者重視というなら、“暫定は廃止します。しかし、必要な道路はすべて作ります。財政は何としても捻出します。安心してください。”と言うべきだろう。

「恒久は廃止、暫定は延長、日本語から勉強し直してくれ。」といった感じです。

ところで大阪の前府知事の大田氏は、窓口の一元化と共有の為にコンピュータを全部署に配置しました。数十億の予算で行った政策でしたが、部署での使用率は20%以下、「どこの窓口でも対応できます。」といったキャッチフレーズは瓦解しました。各部署に使用しないコンピューターを配置しただけでした。
縦割りを廃止してからでないと、窓口の一元化は失敗するだろうと推測します。無駄な税金が使われるだけです。

  • 投稿者: donnat
  • 2008/01/21(月) 11:30:34
  • [編集]

donnatさん

福田首相、財政再建にしろガソリン税の問題にしろ、もっともっとがんばって指導力を発揮してくれないと困ります。

  • 投稿者: クロフネ@管理人
  • 2008/01/22(火) 00:45:53
  • [編集]

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