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第5回 日本が取るべき対中戦略(その3)

  • 2005/03/05(土) 18:05:40

 さて、日本にとって近くはないが、この重要な南アジアという地域に対し日本外務省は全く無関心と言って良いほどであり(外務省より経済産業省のほうが熱心なのはなぜなんだろう?)、日本の首脳や閣僚の訪問はその重要さを鑑みれば、ほとんどなきに等しいが、賢明な読者の皆さんはもうおわかりだと思う。

日本にとってこの地域の重要な戦略的パートナーはインドである。

 前回のインド総選挙で政権与党だった人民党が敗北した時、パジパイ前首相は勝利した国民会議派のガンジー総裁に祝福のメッセージを送ってスムースに政権交代を果たした。

それは東アジアの諸国家の政権交代時のゴタゴタをみなれている(いや民主的な政権交代システムさえない国があるアジアで)私には非常に印象的だった。

完璧とは言えないにしても、少なくとも民主主義を維持し、建設しようとする”世界最大の民主国家”インドは、日本と民主主義の価値観を共有できるアジアでも貴重な友人であることを示している。

 そして前回で述べた、東アジアの安全保障のための日本と東南アジア諸国との協力組織である”東アジア安保会議”にインドとの安保協力を加える事で、よりいっそう中国の無謀な軍事的挑戦を思いとどまらせるのに有効となるのではないだろうか。

日本-東南アジア諸国-インドの安保協力が機能すれば、中国は東シナ海(対日本)南シナ海(対東南アジア)アッサム(対インド)の、どの方面にも危険な軍事行動を起こしにくくなる。

それは日本のみならず東南アジア諸国やインドなど、この地域全体の安全と利益となろう。

さらに日本の東南アジアからインド洋へ抜けるシーレーン防衛にもいっそうの安定を与えることにもなる。

前回で述べた日本と東南アジア諸国との合同軍事演習に、インドを加えて行なうことは中国軍を牽制する意味で非常に有効となるし、日本のイージス艦や”おおすみ”級揚陸艦をインド洋に派遣してインドを表敬訪問させ、インドの空母”ビラート”に南シナ海・東シナ海を通過してもらって佐世保に招待するだけでも、中国の軍事行動を抑制する効果的なプレゼンスとなろう。

 また安保のみならず日本とインド間の経済関係のいっそうの拡充も望ましい。

両国の経済・潜在的市場規模からいえば日印間の投資・貿易額はまだ少なすぎる。日本企業のインド投資に、政府が何らかのインセンティブを与えるような政策が望まれる。

また日本のODAをインドの社会インフラ整備に投入すれば、日系企業の進出がやりやすくなる。

(過去に、日本は核開発を理由としてインドへのODA停止という経済制裁を行なったが、核兵器をすでに何発も持っている中国に対しては、ODAを停止することは無かった。なんというダブルスタンダードであろうか。

そもそもインドが核保有に至ったのは、インドと厳しく対立していた中国が先に核保有したからであり、どうせダブルスタンダードを適応するなら日本を狙う核ミサイルを持つ中国へのODAを早く打ち切って、インドを継続させたらどうだったのか? なんたる無思慮・無戦略であろう。)


それは不測の事態によって中国経済が悪化した場合にそなえ、貿易・投資の代替地・保険としてインド市場を確保しておくことは日本の経済・産業界の利益にもなるはずだ。

 偶然にも2000年に森喜朗元首相が訪印した時、中国共産党の新聞・人民日報は「活躍しすぎる日本首相」といった内容の記事を掲載して、森首相の訪印に露骨な不快感を表明していたが、これは中国政府が日本とインドが手を結ぶ事を恐れたためであろう。(しかし中国の単なる思い過ごしで、逆に日本政府・外務省にそこまで頭の回る人間がいなかったのが悲しかった)

 またアメリカのアフガン戦争(アルカイーダ掃討)の時に、日本はイージス護衛艦と補給艦をインド洋に展開したが、これにも中国は強硬に反対した。

これもやはり海上自衛隊艦艇がインド洋に進出してインドの港に寄港することによって、インド海軍と協力関係が進むのを中国が恐れたからである。

 つまり中国自身から日本とインドの安保協力は、中国に対し有効なのだというおすみつきをもらったということである。

 ここでもふれておく。「日本は集団的自衛権の行使は禁じられているからこういうのはダメ」と言う人が出てくるが、日本がこれらの国々と日本の参戦が義務付けられる軍事同盟を結べば問題だろうが、演習だけなら何の問題も無いだろう。

 さらに「日本が南アジアに軍隊を派遣すれば反日感情が」などといった時代錯誤的な意見にも再び反対しておく。

日本の参加はこれら諸国の同意がまず前提であるし、むしろ日本との安保協力がすすむことによって、日本はますます地域で信頼される国となろう。

むしろインドとパキスタンは親日国と考えて良い。

サッカーW杯アジア予選で、昨年日本はカルカッタでインドと対戦したが、地元インドの大敗という結果にもかかわらず、インド人観客は大変友好的なムードであった。

カルカッタの表玄関ともいえる空港の名は、”チャンドラ・ボース国際空港”という。
そう、第2次大戦で日本軍と協力してイギリス軍と戦った、チャンドラ・ボースに敬意を表して、その名がつけられているのである。

あるインド人は「2次大戦で英領シンガポールを母港として、イギリスのアジア植民地ににらみを利かせ、インド独立勢力を恐れさせていた”プリンスオブウエールズ”と”レパルス”の二隻の巨大戦艦を、日本軍が沈めてくれたおかげで、我々の独立は50年早まった」と言ったそうである。

多くの日本人には「日本は全てのアジアで嫌われていて、ひとりぼっちなんだ」という偏見・あやまった固定観念が強いのが残念でならない。

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