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安倍首相の”アジア重視”外交

  • 2007/08/25(土) 01:14:44

 安倍首相は、今月19日からのアジア歴訪を終え、今日帰国する。

「アメリカだけでなくアジアを重視せよ」とかまびすしい人たちも、さぞや安心したことだろう。

(まさか「インドネシア・インド・マレーシアはアジアじゃない」なんて言う人種差別主義者は、この日本にいるわけないよね)

 今回の安倍首相のアジア歴訪の目的は、日本と価値観を共有するアジア各国との、安全保障・経済・環境の各分野での協力関係を深めることで、この地域の安全を高め、ともに繁栄していこうというものである。

 まずインドネシアを訪問した安倍首相は、日本との経済協力を強化する”日インドネシア経済連携協定(EPA)”を締結した。

日本のライフラインともいえるシーレーンが通るマラッカ海峡の安全確保のため、日本も協力するとともに、インドネシアなど東南アジア10ヶ国でつくるASEAN(東南アジア諸国連合)の発展のため、日本も支援していくことを表明した。

参考記事 

参考記事 

安倍首相は、ジャカルタのカリバタ英雄墓地も訪れ献花した。 

カリバタ英雄墓地は、第二次大戦後、再びインドネシアを植民地にするためやってきたオランダ軍に対して、インドネシア独立のために戦った人たちが埋葬されている国立墓地である。

独立戦争の英雄としてこの墓地に埋葬されるのは、最高の名誉とされるが、ここにはインドネシア独立のために戦って倒れた、日本人兵士も葬られている。

「日本人は、いつも冷酷非道な悪魔」でなくてはならない、内外の人たちにとっては、非常に不都合な事実であるが、本当のことである。

 さらに、日本のマスコミの記事ばかり読んでいると、「アジアの人たちは一致団結して、悪い日本人を嫌っている」と錯覚しそうだが、インドネシアで中国人は蛇蝎のごとく嫌われている。

華人系インドネシア人が、同国の富を独占していることもあるが、1965年に起こった9.30事件の影響も大きい。

9.30事件は、左翼勢力による革命騒ぎに対して、スハルトを中心とする右派軍人が立ち上がり、共産革命を防いだ事件である。

右派側は、中国の共産党政権につながっている国内の華人がインドネシアをのっとり、属国化しようとしたと見て、インドネシア共産党と華人勢力を一掃した。

67年に、とうとうインドネシアは中国との国交断絶に踏み切った。

なかなか左翼マスコミが伝えない、アジアの歴史である。

 安倍首相は、ASEANの一員であるマレーシアも訪問、アブドラ首相と政治・安全保障・環境・エネルギーなど五つの分野での協力を深化させていくことで一致した。

参考記事 

 マレーシア・ベトナム・フィリピン・ブルネイは、南シナ海に浮かぶスプラトリー諸島などの自国領土を中国に脅かされ、あるいは既に中国に強奪された上で、泣き寝入りさせられている。

インドネシアにとっては、9.30事件の記憶も生々しい。

いかにASEAN諸国にとって、中国が脅威であるかがわかるだろう。

日本とASEAN諸国は、安全保障面でも利害が一致するが、軍事的にはまったく中国に対抗できないため、「はしごを外されること」への警戒も強い。

日本は、政治・経済だけでなく安全保障面でも、継続してASEAN諸国への協力を強化していく必要がある。

「継続は力なり」である。

 21日から安倍首相はインドを訪れた。

安倍首相とシン首相は、日印関係を”戦略的グローバル・パートナーシップ”と位置付け、経済・環境・安全保障等で、いっそうの関係強化をはかっていくことに合意した。

参考記事 

ムカジー外相からも、両国シーレーンの安全確保のため協力したいという申し出があった。

参考記事 

安倍首相はインド国会で、ムガル帝国時代の本の題名を引用した”二つの海の交わり”と題する演説を行い、”自由と繁栄の弧”構築において、日本とインドはまさにアジアの要であり、それはアメリカやオーストラリアも巻き込みながら、広大なネットワークへと発展するであろうと訴えた。

またインドの寛大な精神を称えたことは、アジアの一部に存在する、多様な価値観の共有という民主主義の根本理念をいまだに持つことができない、独裁国家やエセ民主国家に対する皮肉となった。

安倍首相は、インド独立に命をささげた闘士、スバス・チャンドラボースのふるさとであり、親日的な風土を持つ西ベンガル州のコルカタを訪れ、故パール判事の長男、プロシャント・パール氏との面会も果たした。

参考記事 

 日本とインドとの協力、特に安全保障面での協力は、このブログを立ち上げた時いらい主張してきたことであり、大歓迎である。

最近、日本近海で日印海軍にアメリカ軍も加えた形で、海上訓練が実施されたが、インド近海でも、インド海軍と海上自衛隊も参加する多国間の訓練が予定されていて、ますます心強い。

経済力でも、インドは韓国を抜いてアジア三位になることが、ほぼ確実であり、(もうなっているかも)その成長性の高さを考慮すれば、今後重要な貿易パートナーになっていくだろう。

アジア一位の日本と、アジア三位のインドが力を合わせれば、大きなことが成し遂げられるだろう。

 しかし、だからといってインドが日本やアメリカなどと、すぐさまくっつくというわけにもいかない。

インド軍の兵器体系がロシア製を軸として構築されてきたことと、増大するエネルギー需要を自前でまかなうことができないためで、インドは、ロシア・中国・イランなどの上海協力機構諸国から、今すぐ離れるというわけにもいかないのである。

現在のインドが、左派リベラル色の強い国民会議派政権というのもある。

(これが右派の人民党政権となると、仮想敵である中国-パキスタン同盟への姿勢が強硬になる)

インドに”自由と繁栄の弧”の要になってもらうには、その二つの問題が解決される必要がある。

日本近海のメタンハイドレート利用が、商業ベースに乗るのであれば、インドへ積極的に輸出して、インドのエネルギー供給を助けてやるべきだし、日本企業がCO2排出権を買う場合、中国からではなくてインドから買って、インドの省エネルギー政策を助けてやる必要もある。インドが望むならODAで原発を建設するのも良いだろう。

インド軍の兵器体系をアメリカやEU型に変更できるよう、日本が仲介してあげるともっと良い。

インド軍は、より高性能な兵器が装備できるし、自衛隊やNATO(欧米)との共同作戦がスムースになる。

欧米の軍事産業にとってはビジネスチャンスが広がって、日・印・欧・米の四者にとって利益が大きい。

こうした努力を積極的にやることで、安倍首相が推し進める日・印・米・豪の関係強化がはかれると思う。

 今回の安倍首相のアジア歴訪は、非常に戦略的で日本の国益に資するものであった。

「安倍首相はアジアを軽視している」「日本はアジアで孤立している」といった声ばかりが大きいが、それは決して事実ではないことを、証明した歴訪であった。

--------------------------------------------

私は以前、おそるおそる「日本とインドは、先の大戦で戦ったりしたけども、インドの人たちは日本のことをどう思っているのか」と、バンガロールの近くからやって来た、あるインド人に聞いてみた。

その答えは「特別、悪い感情は抱いていない」というものだった。

「じゃあ、植民地支配したイギリスはどう?」と聞くと、「特別な感情は無いと思う」という返事だった。

それよりも「イスラム教徒は好戦的だ」と言って、インドがいかに侵略されたかを、ガズナ朝・ゴール朝の歴史から延々熱弁をふるったのには、まいった。


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やっとこれで

少しづつ少しづつ母国が良い方向に向かっている気がします。願わくばこのままソフトな形で現在の危地を脱して本当に美しい国に戻れます様に。

  • 投稿者: 火天大有
  • 2007/08/25(土) 15:25:41
  • [編集]

インドの人がイスラムを脅威と考えているとは予想外、でもないかw
隣国パキスタンがあるし
しかし、イギリスにも悪感情を抱いてないと言うのは予想外
中国に対してはどうなんでしょうか?
日本がアメリカに悪感情を持っていないのと同じようなものか?

  • 投稿者: take
  • 2007/08/25(土) 17:46:29
  • [編集]

日本の繁栄と平和

安倍外交のパワフルさはシナを牽制するのに充分な強さがある。小泉氏の靖国参拝のほうがよっぽど害がなかった。シナは今ごろあの時何で靖国参拝ごとき出反対したのだろうと後悔してるだろう。

今回の安倍氏とインド国会での演説はシナに対する軍事的、経済的大きな楔になった。インドとの関係がすすみ、シナに変わる日本に取り魅力的なマーケットに成長することを願ってやみません。シナは危険すぎる。日本のミサイルを向け、反日教育をしている一党独裁国家は信用できない。日本の繁栄と平和のため脱特アを願う。

  • 投稿者: 日本人
  • 2007/08/25(土) 20:43:07
  • [編集]

火天大有さん

内閣改造後が勝負でしょう。


takeさん

インドは、パキスタンと核を持って、にらみ合っていますから。

でも反英感情が無いというのは私も意外でした。 

まあ、インド国民十億人のうち、サンプルが一人なので、何とも言えませんが。

残念ながら中国については質問しませんでした。


日本人さん

>今回の安倍氏とインド国会での演説はシナに対する軍事的、経済的大きな楔になった。インドとの関係がすすみ、シナに変わる日本に取り魅力的なマーケットに成長することを願ってやみません。

中国マスコミが、だいぶカッカしているらしいですね。

それだけに”日印同盟”が実現すると、その破壊力は大きいという証明でしょう。

  • 投稿者: クロフネ@管理人
  • 2007/08/25(土) 22:49:19
  • [編集]

マスコミは大きく報道しません!(`´)

拝啓、管理人さん 安倍総理が大活躍の印度訪問であります。 しかし、大マスコミは盛大には報道しません、シナ訪問の時との温度差があからさまです。 失敗や失点は此処ぞとばかりに叩くのですから 例えば朝日新聞辺りでも 安倍総理久々の大手柄の印度訪問、日印親善友好輝ける前進! キラリと光るアジア重視外交!(爆)と朝刊の一面に大きく出してくれれば、 おおっ まだジャーナリスト・新聞記者の誇りを捨てていない、と見直すのですが まずやりませんね。残念ながらプライドも仕事に対する熱意も無いとしか考えられません。(`´) 身内ネタですが朝日新聞はシナ御用達 NHKはモスクワ放送か北京放送東京支局と言っておりましたが内実もシナの手先・家来そのものです。m(__)m乱文にて  草々

  • 投稿者: (^O^)風顛老人爺
  • 2007/08/26(日) 00:28:08
  • [編集]

(^O^)風顛老人爺さん

>安倍総理が大活躍の印度訪問であります。 しかし、大マスコミは盛大には報道しません、シナ訪問の時との温度差があからさまです。 

安倍首相の、インド国会での演説は、スタンディング・オベーションだったと聞いたのですが、毎日は「拍手もまばらだった」と報じています。

はて?

  • 投稿者: クロフネ@管理人
  • 2007/08/26(日) 18:17:05
  • [編集]

朝日はもう新聞ではありません!

拝啓、管理人さん 朝日毎日はすでに新聞ではありません、反日宣伝ビラにして反安倍総理ビラです もうすでに言論人としての誇りや自尊心は皆無であります。それでも朝日ブランドが好きな人は購読しております
私の実家は愛読者で身内にとり石原都知事はシナをいじめる悪者です
目一杯洗脳されています。
帰郷した折に週刊新潮を五六冊渡しておきました。
 m(__)m

乱文にて  草々


  • 投稿者: (^O^)風顛老人爺
  • 2007/09/04(火) 19:15:35
  • [編集]

(^O^)風顛老人爺さん

>朝日毎日はすでに新聞ではありません、反日宣伝ビラにして反安倍総理ビラです もうすでに言論人としての誇りや自尊心は皆無であります。

おっしゃるとおり、ただの売文屋に成り果てています。

>帰郷した折に週刊新潮を五六冊渡しておきました。

重要な任務、乙であります 
( ̄^ ̄ゞ ビシッ

  • 投稿者: クロフネ@管理人
  • 2007/09/04(火) 22:32:09
  • [編集]

光栄であります!m(__)m

拝啓、管理人さんお褒めに預かり光栄であります。  管理人さんやネットでは当たり前の防衛論議は仕事や留学により米国や特ア4国を知る者にはツーカーで通じるのですが。 朝日は日本のクオリティペーパーという朝日信者には通じません、不幸中の幸いは活字信者なので週刊新潮とサピオをあげております。情報過疎の身内でも選挙権は一票持っておりますので見捨てるわけには参りません。m(__)m          乱文にて  草々

  • 投稿者: (^O^)風顛老人爺
  • 2007/09/05(水) 01:46:31
  • [編集]

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