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優先目標を再確認せよ

  • 2007/08/15(水) 23:58:38

 今年のお盆は帰省して、ご先祖さまをお迎えしてきたため、しばらくブログはお休みを頂いた。

今日8月15日は、各地で戦没者追悼式典がとりおこなわれている。

私も昨日、郷里にある戦没者慰霊碑にお線香をあげ、手を合わせて感謝とご冥福をお祈りしてきた。

閣僚による”終戦記念日”の靖国参拝、今年は高市早苗・少子化担当大臣の参拝が唯一の救いとなるのだろうか。 言わないだけで、安倍首相は参拝されたのだろうか。

 さて、次期・防衛事務次官人事をめぐり、小池百合子・防衛大臣と守屋武昌・防衛事務次官が激しく対立している。

小池防衛相は、続発する自衛隊の情報漏洩事件をふまえ、警察庁出身で情報保全分野に強い西川徹矢官房長を次期防衛事務次官にする意向だが、守屋次官は、警察庁の勢力拡大を警戒し、防衛省はえぬきの人物を次官にすえることを要求し、対立している。

また、塩崎官房長官も守屋次官側にたって、警察官僚出身の西川氏起用をけん制する慎重論をとなえているという。

参考記事 

参考記事 


 私見を述べさせてもらえば、やはり防衛事務次官は、国防・安保政策に精通しているのが第一。

ミサイルに追いかけられている戦闘機が、なぜ”チャフ”や”フレア”をばら撒くのかというミクロの部分まで、即答できなければダメだと思う。

戦後長らく防衛事務次官ポストは、大蔵(財務)官僚や警察官僚に占められていて、本当に国防政策に精通していたのかかなり疑問が残る。

私は、西川官房長がどういう方か存じあげないので何とも言えないが、国防政策通で情報保全のスペシャリストであるというなら大歓迎である。

本業はともかく国防政策が弱いとなると、ちょっと困ってしまう。
もし次官になられるなら、みっちり勉強していただく必要があるだろう。

 それにしても「そんな話は聞いてない」とか「警察庁の勢力拡大を防げ」などと主張する守屋次官も、それに同調している塩崎官房長官も、いったい何を勘違いしているのだろうか。

どこの出身だろうと、国防・安保政策に精通していて一番優秀な人がやれば、それが国益にかなうわけで、日本の官僚はいつになったら省益よりも国益を優先できるようになるのか。

戦前・戦中の陸軍省(海軍省)は、「片手でアメリカと戦争しながら、もう一方の手で海軍省(陸軍省)と戦っている」などと言われたが、あんまり体質が変わっていないのではないか。

そもそも民主国家においては、国民から選ばれた大臣に人事決定権があるのは自明の理であって、たんなる一防衛官僚が「そんな話は聞いてない」などと世迷言を並べ立てて、反旗をひるがえすなどもってのほかである。

それこそ、5.15事件以来の”過去の反省”はどうなったのか?

大臣が事務次官と相談して高級官僚人事を決めるとか、それは官房長官が主催する閣議人事検討会議で認可される必要があるとか、日本の統治システムは、まだまだ欠陥をかかえている。

 こういったことが起こるのも、安倍政権の権力基盤が弱くなったせいだろうか。

さーて、反省会すっぞ のエントリーで、

選挙直前に与党側だけに続々と出てきたスキャンダルが、さかんに言われているように官のリークによるものであり、これで安倍首相が退陣して、今後怖くて、政治家の誰もが官僚・公務員に逆らえなくなるのであれば、”平成の5.15事件”と言ってよい。



と指摘したのだが、「守屋次官の反乱」を見るかぎり、”平成の5.15事件”という表現も決してオーバーではないと思う。

 どうして現在のような状況になってしまったのかを振り返ってみると、安倍政権が「戦後レジームからの脱却」政策を、「あれもこれも」と性急にやりすぎたからではないだろうか。

戦略論の基礎は、「敵を分断して各個に撃破すること」であるが、安倍政権は、戦後レジームの既得権益層に対して、性急な多方面同時作戦を行ったために、敵を分断するのではなく逆に結束させ、気がついたらその敵に囲まれていた、というのが現在の状況ではないだろうか。

だから、まず撃破すべき敵の優先順位を決めて、上から順番に各個撃破していき、攻撃中の敵以外は休戦状態とするか、あるいは当面の敵撃破のために、何がしかの取引をして協力させたらどうだろうか。

 たとえば、参院選前の政権ネガティブキャンペーンで猛威をふるった、左翼系マスコミを最優先目標に据えたとする。

日本は民主国家なので、政府がいきなり左翼マスコミをつぶすわけにもいかないから、新聞・TVで大幅な規制緩和を行って、特殊指定のような保護法によって守られているマスコミ業界の変革を促したり、法を改正し予算を投入して、インターネットを新しいメディアとして育てる、といった施策が考えられる。

ニュースが見たい人の大部分が、新聞・TVではなく、ケータイからネットにつなげて見るようになれば状況は変わるかもしれないし、ネットによる選挙運動もすみやかに解禁するべきだろう。

記者クラブ制度も見直すべきだ。
フリーのジャーナリストやブロガーの取材を認めれば、既存マスコミの情報独占とその恣意的加工に対する牽制球となるかもしれない。

既存マスコミが安倍政権への敵意をむき出しにしているのに、政権側が既存マスコミへの監視・チェック機能を持っているネット言論をほとんど応援・利用していないのは、まったく理解に苦しむ。

(日販協政治連盟から献金を受けている議員もたくさんいるだろうから、簡単ではないのかもしれないが)
 
 以上のことはあくまでも一例だが、大切なのは撃破すべき目標の優先順位を決めて、順番に各個撃破していくことで、そのために、複雑にからまった利害関係を解きほぐし、誰が敵で誰を味方につけなければならないのか、冷静に検討した上で、行動に出ることである。

内閣改造についても、谷垣氏・高村氏・二階氏などの入閣がささやかれているが、いくら各個撃破だからといって、あまりにも安倍首相と方向性の違う人を引き込むと、安倍政権として首尾一貫した政策が実行できず、結局何もできずにバラバラ分解ということにもなりかねない。

安倍首相のクビがとれなくて残念がっているマスコミが、政権内の不協和音を面白おかしく伝えて、再び国民の嘲笑を誘うようなことをしてくる可能性もあるだろう。

安倍首相には、戦後レジームからの脱却を達成する上での、最優先目標をもう一度整理しなおし、その撃破のために必要な施策・人事を行って欲しい。


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>本業はともかく国防政策が弱いとなると、ちょっと困ってしまう。

もともと防衛省の背広組は制服組を監視することが仕事という雰囲気があるので、警察官僚が次官になっても問題ないと思う。おそらく背広組は戦闘機の性能よりもそれを導入したときの利権の計算に忙しい。


>たとえば、参院選前の政権ネガティブキャンペーンで猛威をふるった、左翼系マスコミを最優先目標に据えたとする。


同意します。政府はマスコミを締め上げるべき。例えばTV局は電波代金をほとんど払ってない。携帯キャリアからは徴収しているにも関わらず。新規TV局開設を認めたり、放置されてる地方放送対策でユニバーサルサービスとして全国放送を義務つけたり、キー局から体力を奪うべきだ。新聞はこのまま静かに衰退していくだけなので、TVを攻めるべきですね。片山虎氏がいない今がチャンス。NHKも管大臣に改革させればいい。


  • 投稿者: カレン
  • 2007/08/16(木) 09:57:54
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  • 投稿者: -
  • 2007/08/16(木) 11:28:32
  • [編集]

余話:戦歿者を追悼し平和を祈念する日

 この記事の本質とは離れ恐縮です。
 昨年自分なりに調べたところ「終戦記念日」は間違いで、正式には「戦歿者を追悼し平和を祈念する日」あるいは「終戦日」で国旗の掲揚は「半旗」が作法、通称は「終戦の日」との記述が正しいように思います。
 関連記事のTBを送りますので、もし私の認識に間違いがあったらご指摘いただければ幸いに存じます。
(正直「終戦記念日」の呼称に違和感を感じ続けていました)

  • 投稿者: 山本大成
  • 2007/08/16(木) 15:24:09
  • [編集]

TBがうまくいかないようなので、URLを貼らせていただきます。
「終戦の日」の国旗は、「半旗」が作法。(正式呼称は『戦歿者を追悼し平和を祈念する日』:「終戦記念日」ではありません!)
http://blog.so-net.ne.jp/kawaraya-taisei/2007-08-11

  • 投稿者: 山本大成
  • 2007/08/16(木) 15:27:52
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  • 投稿者: -
  • 2007/08/16(木) 15:29:00
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カレン さん

>新規TV局開設を認めたり、放置されてる地方放送対策でユニバーサルサービスとして全国放送を義務つけたり、キー局から体力を奪うべきだ。

私もキー局から体力を奪うことに賛成です。

規制緩和で、どんどん競争を起こして、多チャネル化すれば、画一の放送による洗脳から国民をいくぶんか守れるのではないかと思うのです。

新聞側は相当危機感があるのか、TV局も巻き込んで、政権叩きをしている感があります。


山本大成さん

 TBがどういうわけか、受信されてません。FC2のサーバーに何か問題が起こっているのかもしれません。 ご不便をおかけします。

>昨年自分なりに調べたところ「終戦記念日」は間違いで、正式には「戦歿者を追悼し平和を祈念する日」あるいは「終戦日」で国旗の掲揚は「半旗」が作法、通称は「終戦の日」との記述が正しいように思います。

記事を拝見いたしました。

私もいろいろな意味で、”終戦記念日”の呼称には違和感を持っています。

8月15日で良いのかということも含めてです。

だからこそ、特別に””で囲んだわけでして。

世間一般では、広く”終戦記念日”が使われていますが、”終戦の日”のほうがより適切なのかもしれません。

  • 投稿者: クロフネ@管理人
  • 2007/08/16(木) 23:32:41
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