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ノムヒョンの戦略転換と米韓FTA

  • 2007/04/10(火) 00:30:49

 いま韓国では米韓FTA(自由貿易協定)交渉がまとまったことが大きな話題となっている。

低迷していたノムヒョンの支持率が、これをきっかけに30%台まで急上昇するなど、国民の評価はかなり好意的なものだという。

韓国マスコミも手放しの喜びようで、「米韓FTAに日本ショック」(東亜日報)などと、日本をモノサシにしないと自分たちの行動の良し悪しを評価できないという、お決まりの対日コンプレックス丸出しの反応とともに、反米から親米に”豹変”したノムヒョンを奇跡だと賞賛しているそうだ。

参考記事 

 ノムヒョン政権は、2002年のサッカー・ワールドカップの熱狂も冷めやらぬなか、「韓民族は世界四強民族だ。アメリカや日本なぞ何するものぞ!」という自民族優越主義的ナショナリズムの後押しを受けて誕生した。

単なるサッカーの試合結果と政治・経済・軍事など実際の総合国力との区別がつかないというのは、我々日本人にとっては全く理解できないことだが、サッカーを戦争そのものとして考える強い傾向のある彼らにとっては、そんなことはケンチャナヨ(気にしない)だった。

ノムヒョンは、韓国における反米・反日ナショナリズムを追い風として「韓国は東北アジアのバランサー」と主張して、親北朝鮮・親中国寄りに外交の舵を切ったが、北朝鮮のミサイル実験・核実験によって太陽政策は頓挫し、中国からは東北工程・白頭山工程の強化という手痛いしっぺ返しをくらい、アメリカともスキマ風が吹いて、すっかり韓国は孤立した。

経済面でも、日本には引き離され中国からは猛追を受けるという「韓国サンドイッチ危機論」が巻き起こっていた。

 今回ガチガチの左翼主義者のノムヒョンが反米から親米へ”豹変”し、思い切った政治決断をしてまで米韓FTA交渉をまとめたのは、これまでの外交政策の失敗を取り戻すための切り札にしたいと考えたからではないかと思う。

だがそれは、親北・反日政策の転換を意味するものではなく、むしろ親北・反日政策を強化するために、経済のみならず外交・安保面でもアメリカの力を利用したいから便宜的に親米になってみせたということだろう。

親北・反日政策の軸は決してブレてはいないということだ。

韓国の貿易構造をおおざっぱに言えば、日本から精密部品や生産設備を、中東からエネルギーを輸入し、それらを韓国内で組み立て、その多くは中国へと輸出される。そして中国から稼いだ外貨を日本と中東諸国に支払う、というふうになっている。

韓国のIT製造業は素材や部品など中間財の国産化率が5大主力品目で36%にすぎない。韓国が誇りとするはずの三星電子であるが、三星半導体部門の製造装備国産化率に至ってはわずか17%である。

参考記事 

つまり韓国経済は、日本と中国に大きく依存しているということである。特に日本への依存度が大きいことは、反日原理主義者のノムヒョンにとって許せないことであったろう。

それが米韓FTAによって、部品や生産設備の輸入先が、日本からアメリカへシフトするかもしれないという分析が韓国内で出ている。

参考記事 

もちろん米韓FTAによって韓国製品をアメリカに売りこみ易くすることで、中国の追撃をかわしアメリカ市場で日本製品に差をつけるという効果も狙っているのだろう。

またFTA交渉で韓国がアメリカに要求していたことが、韓国が投資している北朝鮮の開城工業団地で生産された商品を韓国製として認めることだった。

北朝鮮の工業製品をFTAで有利となる韓国製としてアメリカに売りこむことで、アメリカの力を借りて北朝鮮経済の立て直しの第一歩としたいという思惑が見て取れる。

政治面においても、六カ国協議における米朝交渉が成功するよう、韓国は積極的にバックアップしてきた。

そして任期終了がせまったノムヒョンが最終的に目指しているのが、ピョンヤンでの南北首脳会談開催南北連合結成ではないかと思われる。

最近ノムヒョンは、ドイツの新聞に対し、「金正日総書記が会談を提案する場合、いつ、どこでも会う用意がある」と述べるとともに、南北統一問題については「韓国の統一政策における第1段階は南北連合で、欧州連合(EU)における国家間の関係程度と見ればよい」と述べた。

http://www.chosunonline.com/article/
20050408000032

アメリカに北朝鮮の体制保証やテロ国家指定解除・国交正常化をうながし、中国も巻き込みつつ、アメリカの力を利用して半島情勢を安定させる。

それによって南北首脳会談の開催にこぎつけて、そこで左翼独裁政権の北朝鮮と左翼リベラル政権の韓国がEUのようなゆるやかな国家連合を北の主導で結成する。

それをノムヒョン自身の手で成し遂げるというのが、ノムヒョン政権の巻き返し戦略の最終目標ではないだろうか。

北朝鮮と韓国の国家連合を、日本・中国・ロシアといった周辺大国の影響下から脱した国とするため、ノムヒョン政権のうちに基盤をつくってしまおうというわけである。

 そのノムヒョンにとって、障害となるのが日本人拉致問題である。

これがある限りアメリカのテロ国家指定解除・北朝鮮への体制保証と国交正常化が進まないとノムヒョンは見ているのではあるまいか。

そこで日本人拉致問題を相殺してしまうために、韓国側がアメリカで慰安婦決議騒動を盛り上げたと仮定すると、最近日・米・韓で起こっている出来事が一本の糸でつながり、スッキリと理解できるのではないだろうか。

慰安婦決議騒動の裏で、ノムヒョン政権の韓明淑・前首相と会ったことがある徐玉子が率いるワシントン慰安婦問題連合が実際に動いている。

さらに日本人拉致問題は、「歴史的に見て、韓国・朝鮮人は常に正義の神、日本人は常に悪魔」という韓民族ナショナリズム教のドグマ(教義)に傷をつけるものだった。

それを慰安婦問題で相殺して消してしまうことも大きな目的であるし、歴史問題で中国を引き込み日本と衝突させることで、統一朝鮮が漁夫の利を得るという狙いもあるだろう。

ノムヒョンはもちろんソン外相も、アメリカで慰安婦問題が持ちあがるとここぞとばかり日本を非難しているし、前述のドイツ紙とのインタビューにおいても、「日本の首相が靖国神社を参拝することは韓国はもちろん、中国にも『大きな侮辱』を加えるもの」とノムヒョンは述べて、中国を引き込もうとしている。

米韓FTAは、まだ両国とも国内での批准が済んでいないため、正式に発効するかわからないし、その経済・安保・外交における効果がノムヒョンの思惑通りにあらわれるかもわからない。

特にノムヒョンが、米朝”雪解け”と関係強化を後押ししたことで、これまで北朝鮮の後見人として多大なる援助をしてきた中国の逆鱗に触れる可能性がある。

中国は、首都中枢部にあまりにも近いという地政学的理由から、多額の援助を行ってまで北朝鮮を保護国としてきたのだが、米朝関係が良好なものになると中国の長年の努力が吹き飛んでしまうからである。

ともかく、便宜的に親米に豹変したノムヒョンの戦略転換について、今後もチェックしておく必要があろう。

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>ノムヒョンは、韓国における反米・反日ナショナリズムを
>追い風として「韓国は東北アジアのバランサー」と主張して、
>親北朝鮮・親中国寄りに外交の舵を切ったが、
>北朝鮮のミサイル実験・核実験によって太陽政策は頓挫し、
>中国からは東北工程・白頭山工程の強化という
>手痛いしっぺ返しをくらい、アメリカともスキマ風が吹いて、
>すっかり韓国は孤立した。

たぶん、また手痛いしっぺ返しを食らうんじゃないでしょうかね、ノムヒョンや韓国は。今回の米韓FTAを何か米韓同盟と勘違いしている向きがある。が、今回の米韓FTAは、米国の半島からの脱出戦略に何の影響も無い。なぜなら、米国が韓国を切り捨てるのは、米国側の都合や韓国の地政学的な意味が失われているからであり、そんなもんを結んだところで変化無しだ。

というか、早速、米韓の間でFTAの内容に関して認識の差が出始めている。だいたい、米国側の言い分どおりだったら、韓国国内には米国製の日本車が溢れ、韓国の農家は完全に崩壊し、韓国にとっては殆どプラスは無い。これまでの韓国のビジネスは、保護された韓国国内市情で高く売って稼いで、その分の余力で、外国市場で安く売って勢力地図を伸ばすという戦略だった。が、それが出来なくなる。

日本としては、FTA戦略に関しては、オセロゲームでいうところの角を押さえている状態なんだから、あんまり慌てず、着々とメキシコ・タイなどと提携していけば良いだけです。日本の戦略としては、巨大農業国である新大陸国家(米国・豪州など)とは直接はFTAは結ばず、その近隣国とFTAを結ぶことによって間接的に米国などに進出するやり方なわけで。これはEUなんかもやっているわけです。

  • 投稿者: 無名戦士
  • 2007/04/10(火) 02:20:29
  • [編集]

無名戦士さん

>米国が韓国を切り捨てるのは、米国側の都合や韓国の地政学的な意味が失われているからであり、そんなもんを結んだところで変化無しだ。

アメリカがどういう意図でFTA締結にもっていったのか今ひとつわかりません。

単純に投資対象を広げたかったのか、別の意図があるのか。 例の法則が発動してアメリカが没落しないといいのですが。

>だいたい、米国側の言い分どおりだったら、韓国国内には米国製の日本車が溢れ、韓国の農家は完全に崩壊し、韓国にとっては殆どプラスは無い。

私も、韓国は食料安保を捨てたのかと思いました。 

まあFTAが韓国の思惑通りにいくか、高みの見物です。

それより、最近韓国で盛んに話題になっている南北首脳会談のほうに関心があります。

  • 投稿者: クロフネ@管理人
  • 2007/04/10(火) 22:39:06
  • [編集]

高見の見物

拝啓、おっしゃる通りです日本は高見の見物で やるべき事をやれば良い、と。
 ただし 大いに危惧するのは韓国通貨危機の如く 韓国が勝手に自滅した時に日本が多大なる援助をするのでは、と。   妙に韓国に親近感を持つ人が居るので、それのみが心配で堪りません。        乱文にて  草々

  • 投稿者: (^O^)風顛老人爺
  • 2007/04/21(土) 08:49:46
  • [編集]

(^O^)風顛老人爺 さん

>ただし 大いに危惧するのは韓国通貨危機の如く 韓国が勝手に自滅した時に日本が多大なる援助をするのでは、と。

私も危惧しています。とっとと日韓通貨スワップ協定を破棄してもらいたいものです。

  • 投稿者: クロフネ@管理人
  • 2007/04/21(土) 23:51:16
  • [編集]

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