初めていらっしゃった方へ

スポンサーサイト

  • --/--/--(--) --:--:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

アメリカが別の顔を見せ始めた

  • 2007/04/05(木) 00:08:48

 先月30日アメリカ商務省は、中国が不当に安い価格で紙製品を輸出しているとして、報復関税をかけることを仮決定した。 今年の夏にも本決まりとなることが予想される。

中国のような市場経済国と認定されていない国に対する報復関税の発動は23年ぶりの方針転換となる。

参考記事 

これまでブッシュ共和党政権は、「中国はステークホルダー(利害共有者)」と連呼して、人民元の対ドルレート切り上げ拒否(あるいは、非常にゆっくりとした上昇による時間稼ぎ)による近隣窮乏化政策をとる中国に対し、通商問題で大変寛大であった。

しかし今回の決定は、それまでの対中通商政策を大転換させるものとして注目される。
 
 他方、日本も人事だと思って笑ってはいられない。

民主党のスタベノウ上院議員は、日本が円ドル相場を(円安に)操作してアメリカの自動車産業が被害をこうむったとして、日本のドル準備取り崩しによって円高誘導をめざす”対日為替操作是正法案”を28日に提出した。

参考記事 

日本が円安ドル高に誘導するためには、円でドルを買い支えねばならず、その結果としてドル準備がみるみる積み上がっていくことになるが、中国や韓国のドル準備増加とは反対に、最近の日本のドル準備は微減しており、それが日本は円ドル相場に介入していないという動かぬ証拠になっている。

よって日本が円ドル相場を操作しているなどというのは全くの間違いである。
ポールソン財務長官も日本のドル相場介入を否定していた。

最近の円安は円相場が市場原理、つまり金利の安い円を借りて高金利のユーロやドルで投資をしようとする世界的な動き、いわゆる円キャリートレードによって導かれたものである。(金利の低いスイスフランが安いのも同様)

しかも日本のドル準備のほとんどは、アメリカ財務省証券(アメリカの国債)という形でもっているのだから、市場原理で動いた円安を無理やり円高にするために、世界で一番アメリカ国債を保有しているはずの日本がドル準備を取り崩して円を買い戻したら、アメリカ国債の暴落と金利急上昇の引き金となってしまいかねない。

ただでさえ中国・イラン・ロシアといった反米国家が、ドルの基軸通貨としての地位からの転落を望んでチャンスをうかがっているのに、そのチャンスをアメリカ自身が提供することになってしまう。

この民主党のスタベノウという議員は正気なのか?それとも経済学が大の苦手なのか?

東アジアでドル相場を操作をしているのは、ドル準備が増えつづけている中国であり韓国だ。

日本はアメリカを安定的にファイナンスして助けてきたのであり、スタベノウ議員は攻撃する相手を完全に間違えている。

 同じ民主党のマイク・ホンダもそうだが、どうしてこうも民主党の議員は、感情最優先で行動するアマチュア政治家が多いのだろうか。

彼らはアメリカにとっての友人と敵の区別がまったくついていないようだ。

私がもしアメリカに生まれていても熱烈な愛国者になっていただろうと思うが、このアマチュア体質が直らない限り絶対に民主党には投票しないだろう。

 こうした、アメリカで”通商戦争”を始めようとする動きや慰安婦問題で日本をバッシングしようとする動きが出始めたのも、民主党が中間選挙で勝利し議会で多数派となったことが原因である。

ブッシュ共和党政権の基盤が安定し、共和党が議会で多数派であったころは、日米関係にこんなトラブルは起こっていなかった。

私は以前から、「アメリカは全く別の二つの顔を持つ国だ。共和党政権のときと民主党政権のときでは対日政策ががらりと変わってしまう」ということを口を酸っぱくして言って来たわけだが、民主党が中間選挙に勝ってブッシュ政権の力が弱まったことで、アメリカが別の顔を見せ始めているということである。

 だが、こうしたことを理解できていない人が日本には非常に多い。反米左翼日本人はともかく保守を自認している人でも。

ブッシュ共和党政権の基盤が比較的安定していて日米関係が非常に良好だった、つい最近でさえ、「アメリカ(=ブッシュ政権)は反日国家だ。 アメリカは日中を戦わせようと陰謀をたくらんでいる。(逆に「アメリカは日本を中国に売り渡そうとしている」というのも)アメリカ氏ね!!」なんてことを言っていた人間がどれだけいたことか。

民主党が議会で力を持ったことが原因で、同じ民主党のマイク・ホンダが慰安婦決議を通そうとし、NYタイムズやワシントンポストのような左翼リベラルマスコミが勢いづいて日本叩きを加速させたり、「日本が持つ米国債を売って円高に誘導しろ」などとワケのわからないことを言う民主党議員が出てきたことで、これまで私が言ってきたことがようやく理解してもらえるのではないかと思う。

 前回のクリントン民主党政権は、米中蜜月・対日バッシングであったが、今のところ、巨額の対米貿易黒字が原因の通商問題と人権問題があるので、アメリカ政界で民主党が強くなっても米中蜜月とはならない感じだ。

しかし、だからといって民主党が日本に好意的というわけでも無いようである。

そうしたことを頭に入れて、これからの対米外交を考えることが必要不可欠である。

最後にアメリカ側に注文をつけるとすれば、ブッシュ政権と共和党は、アメリカの友人と敵の区別がつかない民主党のアマチュア政治家から日本を守るべきだ。

それは日本のためだけではない。アメリカ自身の国益のためでもある。



banner_04.gif

↑管理人が元気になりますので、もっと記事が読みたいという方はポチッとしてください。


関連記事・親米か?反米か?

この記事に対するトラックバック

この記事のトラックバックURL

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事に対するコメント

うまいことをおっしゃる!

>アメリカの友人と敵の区別がつかない民主党のアマチュア政治家

これだけ民主党の対アジア外交姿勢とその原因を言い得ている文も珍しい。

  • 投稿者: あに
  • 2007/04/05(木) 08:31:50
  • [編集]

あに さん

ヒラリー・クリントンも、日本と中国が多額のアメリカ国債を保有しているのは危険だなんて言ってますしね。

ホント、何とかならないもんでしょうか、民主党のアマチュア体質。

  • 投稿者: クロフネ@管理人
  • 2007/04/05(木) 23:31:21
  • [編集]

アメリカは張子のトラ

民主主義を世界に拡散させた元祖グローバリスト(ヨーロッパ拠点)の名言『分割して統治せよ』。
これは二つの異なる勢力をつくり互いを競わせることで両方を支配する方法です。アメリカ国内も正にこの状態です。外交戦略に大きな影響を及ぼすのがCFRです。共和党も民主党も彼らの右手と左手のような存在です。
元祖グローバリストが戦争政策(軍事、原油)から環境政策(原子力、新エネルギー)に大きく舵を切り始め手います。例えば中東和平やゴアの活動もその為の演出です。よって本家グローバリスト(アメリカ拠点)もその流れに乗って行かざるを得ないでしょう。そうアメリカ国民の利益ではなく彼らの利益のために。アメリカ経済は崩壊寸前、今後更に翻弄されて行く気がします。

  • 投稿者: fukuro
  • 2007/12/17(月) 13:33:22
  • [編集]

この記事にコメントする

管理者にだけ表示を許可する


・いつもコメント&TBありがとうございます。

アダルト系ブログからの、サイトポリシーに違反したコメント・TBが後を断たないため、受信したコメント・TBを管理人が審査することにしました。

サイトポリシーに違反したものについては予告無く破棄します。

また問題の無いコメント・TBを頂いても表示されるまで少し時間がかかります。 悪しからず御諒承ください。

「管理者にだけ表示を許可する」にチェックを入れると、管理人だけが読める非公開コメントになります。 非公開コメントを下さる方のプライバシーを尊重し、あえてお返事をしておりませんが、「公開コメントでも良いのでレスが欲しい」という方は、非公開コメントにその旨をお書き添えください。
                

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。