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「中国発」世界同時株安

  • 2007/03/02(金) 23:25:26

 先月27日に「中国株式市場の暴落に端を発した」世界同時株安。

その原因についてマスコミでいろいろと解説がなされているが、その中に「世界経済において中国というプレーヤーが巨大な存在となり、中国がクシャミをすれば世界が風邪をひく」式の議論があるが、それはちょっと単純な見方にすぎるのではないか。

中国の株が暴落する前に、世界経済にさまざまな変化の兆しがあらわれていたように思う。

まず今年にはいったころからアメリカの内需に影響を与える住宅市場が減速し、2月には世界で五本の指に数えられる銀行・HSBCがアメリカのモーゲージローンで焦げ付きを出して、多額の貸し倒れ引当金を計上するというニュースが流れ、レスメイ・モーゲージ・コープとモーゲージ・レンダーズ・ネットワークUSAが、連邦破産法チャプター11を申請するという事態に陥った。

参考記事 

一方、原油相場は地政学的リスクの高まり(イラン核問題)をおり込んで1バレル60ドルを突破、インフレ懸念が強まった。

つまり、景気が減速しているにもかかわらずインフレが高まるスタグフレーションという嫌なシナリオが投資家たちの頭によぎっても不思議ではないわけで、リスクの高まりに敏感になっていたのではないだろうか。アメリカ株式市場も急落前にジリジリと下げていた。

そこへ来てグリーンスパン前FRB議長のあの発言があった。世界同時株安以降、バーナンキ現FRB議長がすかさず投資家の懸念をやわらげるカウンター発言をいれたけれども。

 また先月21日の日銀金融政策決定会合で、日本の政策金利が0.5%へと引き上げられた。

日本がバブル崩壊以降、長らくゼロ金利政策を続け、円を借りるコストが極めて安いために円キャリーがふくらんだ。

円キャリーとは、金利の安い円を借りて、それで金利の高い通貨であるドルやユーロなどを買って欧米市場へ投資したり、中国・ロシア・インド・ブラジル(いわゆるBRICs)などのハイリスク・ハイリターン市場へ投資することを言う。

もちろん原油・金属や穀物などのコモディティ市場へも投資資金が流れたことだろう。

日本が貿易黒字国なのに、ドルやユーロに対してあれだけ円が安くなるということは、それだけ円を借りてドルやユーロを買う巨大なマネーの流れがあるという証拠だ。

だが円を調達するコストである金利があがれば、それだけ損失をこうむるリスクが高まる。

先ほど言ったように、アメリカ経済の指標も強弱まちまちで先行き不透明。イラン核問題など地政学的リスクも高まっている。

となれば、ちょっとしたきっかけでBRICs市場やコモディティ市場といったハイリスクな投機対象からマネーは逃げ出すことになる。

その象徴が、アメリカの大消費市場と金融資本に依存する中国株式市場の暴落だったのではないだろうか。

以前から中国株式市場のバブル化が懸念されていた。 投機マネーでパンパンに膨れ上がった中国市場をちょっとつついてやれば破裂するような素地は充分あった。

中国が世界の資源をガブ飲みしてくれることを見込んで、コモディティ市場に資金を投入している投資家も多いだろうから、中国経済がおかしくなればコモディティ市場も下がるし、そうなればロシアやブラジル・オーストラリアといった資源国のマーケットも変調をきたすだろう。

それが今回の世界同時株安のメカニズムではないかと推測する。

 だから「中国がクシャミをすれば世界が風邪をひく」式の議論は単純過ぎる見方だし、外からの投資と輸出産業に大きく依存する中国経済は、まだまだアメリカという大消費市場と世界中の投資家、そして彼らにお金を貸す日本に、大きな影響を受けているということではないだろうか。

消費市場に関して言えばロイターの数字だと、アメリカの2006年の対中貿易赤字が2330億ドル、対EU赤字が1170億ドル、対OPEC産油国赤字が1049億ドル、対日赤字が880億ドルとなっていて、一生懸命モノを買って世界経済を引っ張っているのは結局アメリカだということになる。

エコノミストのなかには、もしアメリカ経済が減速しても中国やEUの経済が好調だから世界経済への影響はそれほどでもないといったことを言う人もいるが、私はちょっと疑わしいと思っている。

今回の世界同時株安はその証明となるかもしれない。

世界と中国のマーケットが今後どうなるのか、今しばらく様子を見ないとわからないけれども。

 ともかく、「巨大になった中国」とはいえ当分アメリカとは本格的なケンカはできないだろう。

そのことは中国もわかっていて、江沢民・胡錦涛両主席が訪米したときは、シアトルへ行ってアメリカ製の旅客機を大量発注し、ちゃんとご機嫌をうかがっていた。

ただ、ASATによる衛星破壊で宇宙覇権をめざす動きを見せた軍部は不気味だし、軍人はたいてい経済オンチだから確実な予測はできない。

もしアメリカとケンカするなら、最低限、中国経済のハードランディングは覚悟しなければならない。

 ところで、中国の新聞が「中国の株暴落は日銀が政策金利をあげたせいだ」とかみついているそうだ。

参考記事 

日本人への八つ当たりもいいかげんにしてほしい。

前述したように、原因は複合的なものであって、決して日本が引き金を引いたわけではない。

日銀が政策決定をするとき相変わらずフラフラ・バタバタしているのは認めるが、日本の金融政策は日本の主権問題であって、日本経済の動向を最優先にして決定されて当然である。

靖国問題と同じで、中国人にツベコベ言われる筋合いのものではない。

それとも中国人が本当にそう思っているのなら、靖国・歴史認識・尖閣とEEZとガス田の各問題で、日本の言うことにちゃんと従い、

胡錦涛・国家主席、曽慶紅・副主席から周小川・人民銀行総裁まで中国政府要人がうちそろって東京へ参内し、日本国首相や日銀総裁のクツを舐める必要があるのではないか?(笑)

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関連記事・中国株式市場はバブルと警告

関連記事・中国対EUの貿易戦争から見る民主主義の重要性

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この記事に対するコメント

中国よりも・・・

日銀利上げ→円キャリーリスク拡大→外資引き→中国株安のような気がしますが、どうなんでしょう?

後、円高に進みそうですが、韓国の短期外債がやばいのではないでしょうか?
返済額が膨らんでデフォルトしませんかね?
通貨安定証券とかいう名目で別に借金つくっているようですし(その利払いで韓国銀行赤字)

経常収支も赤になりそうという記事がありましたよね?
ロールオーバーできるのでしょうか?
(自分が禿鷹だったら応じないw)

  • 投稿者: きゅう
  • 2007/03/04(日) 00:30:01
  • [編集]

厚顔無恥、中国の金属泥棒

今の中国は、オリンピック景気とか言われてるが…………あれはマトモな景気なのか?

大体、中国のオリンピックで使う金属って殆ど日本など外国や国内の窃盗で成り立っているんじゃないのか?

中国は、人類初の『金属強盗オリンピック』と言われる日も近い!

  • 投稿者: 危機!日本包囲網
  • 2007/03/04(日) 04:45:41
  • [編集]

きゅう さん

>日銀利上げ→円キャリーリスク拡大→外資引き→中国株安

米景気減速懸念+日銀利上げ→ハイリスク投資へのリスク拡大→外資引き→中国株安→ますますBRICs投資へのリスク高まる→外資が質への逃避→やっぱり中国株安(中国政府が株価てこ入れ)

私はこうだと思います。

>後、円高に進みそうですが、韓国の短期外債がやばいのではないでしょうか?

それについてはあえて黙っておこうと思います。フフフ...

危機!日本包囲網さん

日本各地で金属どろぼうがすごいですね。

ぜんぶ中国人窃盗団のしわざなのでしょうか。真相解明が待たれます。

  • 投稿者: クロフネ@管理人
  • 2007/03/06(火) 00:16:18
  • [編集]

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