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ノムヒョンがババを引いた?

  • 2007/02/16(金) 12:46:46

 ブッシュ大統領は、六カ国協議で決まった北朝鮮の初期的措置の見返りとして供与する重油5万tは、韓国一国が負担すると述べた。

参考記事 

前回のエントリーで、重油5万t供与にロシアは加わらないことをお伝えしたが、ブッシュ大統領の発言が本当なら、結局ババを引かされたのはノムヒョン一人だったようだ。

もっとも本人だけは、ルンルン気分かもしれないが(笑)

 さて、六カ国協議がまとまったことで、日本のネット界はハチの巣をつついたような騒ぎになっている。 それも「北朝鮮への援助反対!」とか「対北朝鮮屈従外交だ!」といった否定的な声が圧倒的に多い気がする。

しかし、うかつに早合点してはいけないのは、「あちらがああしたら、こちらがこうする。次にああしたら、こうする」ということを定めたロードマップをつくったというだけで、まだ実質的なことは何も確定したわけではないということを勘違いしてはいけない。(変な密約がなければ)

30日以内に開催されることになっている五つの作業部会がどうなるか、まだ誰にもわからない。

特にアメリカのヒル代表が「30日以内に解決する」と言っている金融制裁問題についての交渉がうまくまとまるか、重要なハードルの一つとなる。

ここで米朝が決裂すれば、北が核施設の封印を拒否し、5万t重油供与までいかないかもしれない。

もし米朝交渉が成功したとしても、北が核査察に来るIAEAへの協力をうだうだと引き伸ばし核施設の封印をしなかったら、5万t重油供与やその後の95万t供与までいかないかもしれない。

もちろん、アメリカなど四カ国が北朝鮮に援助をだましとられてしまう可能性はあるが、そうなってから批判しても遅くはない。

 私はホワイトハウス内部の人間ではないので、今回アメリカがどういう戦略目標をたてて交渉に臨んだのかは知らない。

議会多数派の民主党への対策か、それともイラン核開発問題が関係しているのか、定かではない。

だが、クリントン政権の大失態の前例があるから、ブッシュ政権だって北朝鮮の外交手法を十二分に警戒しているだろうし、アメリカ政府関係者のコメントにもそこらへんは表れている。

まずは「外交手腕を拝見」といきたい。

 どちらにせよ、米・中・露・韓の四カ国は独立国家であるので、日本が彼らの外交方針を確実にどうこうできるわけではない。日本人拉致問題は、つきつめていけば日本だけの問題である。

米・中・露は自国民を北朝鮮に拉致・殺害されたわけではないので、体を張ってまで日本を助けてくれる、ピョンヤンに軍を上陸させてまで日本人を救出してくれるといったことは、まず期待できない。

「日本外交の十八番は要請だ」と以前言ったが、日本はすぐに気安く外国に要請するし、外交にしろ安保にしろ外国が協力してくれることがまず前提となっている依存体質をずっと引きずってきた。

しかし、「外国が協力してくれないから拉致問題が解決できない」という発想しかできないのではなくて、拉致問題解決のために、日本一国がもつ全ての手段を総動員し、最善を尽くすという風に考え方を転換させることが最重要である。

日本がやらなくてはいけないことは、まだいくらでもある。

「アメリカが助けてくれないから拉致問題解決はもうだめだ。日本も北朝鮮に援助するしかない」みたいに血迷ったことをわめき立て、見苦しくうろたえるような日本人の姿は見たくない。

 拉致問題解決のために日本がもつ数少ない外交カードのひとつが、経済制裁カードである。

何度でも繰り返すが、拉致問題が完全に解決するまで、日本はこのカードを最後まで絶対に手放してはならない。

実際、日本がこのカードをもっていることで、北朝鮮に対して圧力をかけられるだけでなく、以前から協力的なアメリカはおろか北朝鮮に同情的なロシアや中国までが拉致問題解決を北朝鮮にうながしている。

日本が援助をしないことを批判する国があるかもしれないが、忘れてはいけないのは、日本が被害者であって加害者が北朝鮮だということだ。 

日本が批判されるいわれは一切ない。そのことをよくアピールしないといけない。

それに北の核兵器放棄で恩恵を受けるのは日本だけではないのだから、批判されてもどーんと構えていればよい。

もし2005年9月の共同声明のために、拉致問題が解決していないのに日本が何らかの援助をしなくてはならなくなったとしても、本当に象徴的なものにとどめ、援助の内容を骨抜きにしなければならない。 ”骨抜き”については、日本の官僚は得意中の得意だろう。

そして援助カードを切るからには、ころんでも手ぶらで立ち上がってはいけない。残りの五カ国から拉致問題解決に役立つような見返りを要求すべきだ。

(たとえば中国・ロシア・アメリカ等に、国連安保理の常任理事国ポストをもらうとか)

 最後に、現在の情勢が共同声明をだした2005年9月当時と違うのは、アメリカや日本の経済制裁によって北朝鮮がかなり痛めつけられた後だということだ。

経済制裁の効果がもし充分あったのであれば、困った北朝鮮が本気で交渉に乗ってくる可能性はゼロではない。

今回は、北朝鮮が交渉にどの程度本気なのか、どれくらいせっぱつまっているのかに探りを入れる絶好のチャンスでもある。

そのあたりを探るために、少しバクチを打つ必要があるが、最初の掛け金となる重油5万tはノムヒョンが出すという。

つまりノムヒョンの財布から出させた金で、日本やアメリカが北朝鮮相手にバクチを打てるのだから、決して悪い話ではない。

その点をふまえれば、次のステップとして95万tの重油を与えるというのは不満なのだが、日本が拉致問題の解決なしに95万t重油援助に参加するというのでなければ、やむをえない。

金融制裁にしてもそのキモは、凍結されたBDAの北朝鮮口座そのものというより、世界中の金融機関が、信用を失ってアメリカの金融機関との決済不能に陥りたくないと考えることだろうし。

 皆さんは、北朝鮮がウソつきで全く信用ならない、誠実さのかけらもない国だと思っていることだろう。

私もそう思うが、北朝鮮が唯一忠誠を誓うものがある。それは自分の利益の確保である。

そうした北朝鮮の習性・本能に充分注意を払って、うまくそれを利用すれば、交渉が全く不可能ということではないと思う。

北朝鮮・ソ連(ロシア)・中国・韓国といった低信頼社会国家のやるバザール商人的外交にもそれなりのルールがあり、そのルールをよく理解していれば、相手の行動が100%予測不可能ということでもない。

とにかく現時点で、何か変な密約でもない限り、まだ何も確実なことは決まっていない。 

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関連記事・ロシア人との交渉(その2)

関連記事・六カ国協議の結果は?

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この記事に対するコメント

頑張ろう

ノムヒョンはばば引いてないと思います。もともと支援したくてしょうがなかったのだから渡りに船くらいの気持ちでしょう。堂々と同胞を支援できるのです。世界11位の経済大国韓国にはたやすい御用です。

この後95万トンどう配分するのでしょうか。シナが具体的に言及してない点も不気味です。日本は拉致被害者全員奪還を絶対譲らないこと。揺さぶりがあると思う。ここが正念場。安倍氏の手腕、真意が問われる。頑張れ日本!

  • 投稿者: K8
  • 2007/02/16(金) 18:50:11
  • [編集]

K8さん

>ノムヒョンはばば引いてないと思います。もともと支援したくてしょうがなかったのだから渡りに船くらいの気持ちでしょう。

ノムヒョンは支援したくて仕方なかったでしょうが、本当に韓国の国益を考えた場合、北にまたもやだまされるかもしれないという現時点でのリスクを考えればババと言えるのではないでしょうか。

私がババという言葉を使ったのはそういう意味です。

>日本は拉致被害者全員奪還を絶対譲らないこと。揺さぶりがあると思う。ここが正念場。

そのとおりだと思います。

  • 投稿者: クロフネ@管理人
  • 2007/02/17(土) 00:04:57
  • [編集]

今回の協議について日本は日米共同歩調を基軸として考えていかざるを得なかったんです、北朝鮮のゴネ得での戦略に屈したのは残念でしたが決して全てがだめになったわけではありません、これからもっと大きなハードルが待っています、作業部会そして米国のテロ支援国家の問題です。
バカ盧武鉉がババを引いた、正論ですよ。今に痛い目にあいます。北朝鮮は単に餌をもらう韓国としか考えていない、彼らの戦略は韓国の赤色化だけです、まんまと騙されているのがこの最大のバカ大統領盧武鉉ですよ。
ここで安倍氏はしぶとさを発揮しなければだめです、問題は作業部会。
頑張れ安倍ですよ。それが現実です。
現実を直視しないで空論を述べて屈辱外交だと言っていても解決は絶対に出来ません。シャバとはこんなもん何です。しかし米国の一貫性のない北朝鮮政策には残念そして無念でした。

  • 投稿者: 富山
  • 2007/02/17(土) 10:36:07
  • [編集]

六カ国協議

 ひょっとしたら、六カ国協議ではノムヒョンが一国でも重油支援をすると啖呵を切って、それを単独でやらせないため(六カ国協議を壊さないため)に今の合意文書が出来たのではないのか?などと、深読みをしています。
(もちろん、中露はそれに乗っかったのでしょう....。)

  • 投稿者: 山本大成
  • 2007/02/17(土) 10:43:37
  • [編集]

日本の外務省は何をしているのか、全く解らない。
こういうのを税金泥棒というのだろう。
防衛省も一体何をやっているのか。
百人規模の拉致がおきているのに指を咥えて軍隊ごっこでは情けない限りだ。
これだけの国力を持ちながら、拉致問題を解決できないと言うことは、歴代内閣同様に現内閣も無能揃いと言う事になる。
与野党共にレベルが低すぎる。
参院選迄に解決できなければ自民は信頼を失い惨敗は必至である。
かといって、自民と民主が亡き後の受け皿が無いのだ。
もう、政界再編しかない。

  • 投稿者: みのやん
  • 2007/02/18(日) 00:01:51
  • [編集]

富山さん

>北朝鮮のゴネ得での戦略に屈したのは残念でしたが決して全てがだめになったわけではありません

現時点で、そこまで悲観的になる必要はないと思います。

まだ何も始まってはいないのですから。

山本大成さん

>ひょっとしたら、六カ国協議ではノムヒョンが一国でも重油支援をすると啖呵を切って、それを単独でやらせないため(六カ国協議を壊さないため)に今の合意文書が出来たのではないのか?などと、深読みをしています。

う~ん、どうでしょう。

主にアメリカと北朝鮮双方の事情がかみあって、一応の合意がまとまったような感じがしますが、まあ何とも言えません。

みのやん さん

>これだけの国力を持ちながら、拉致問題を解決できないと言うことは、歴代内閣同様に現内閣も無能揃いと言う事になる。

戦後日本は、非武装平和主義のような左翼思想があまりにも強くて、国力にふさわしい外交力・防衛力を持つことができませんでした。

それを小泉政権以降、ようやく修正しはじめたわけですから、数年ですぐに問題が解決するような話ではありません。

現政権まで無能とするのは、言いすぎではないでしょうか。

  • 投稿者: クロフネ@管理人
  • 2007/02/19(月) 22:22:19
  • [編集]

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