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中国がアフリカを支援だって? (その2)

  • 2007/02/13(火) 18:00:00

前回のつづき

 アンゴラ内戦に介入した中国については、もう社会主義の理想も道義もへったくれもないわけで、60年代からポルトガルからの独立戦争を戦っていたアンゴラの黒人勢力は、74年にポルトガルを追い出したものの、内部抗争をはじめる。  

親ソビエトの社会主義をかかげるネトー率いるMPLAが一応政権をとったが、アメリカや南アフリカに支援されたUNITAとの間で内戦が激化、

中国はといえば社会主義のアンゴラ政府を応援するのかと思いきや、FNLAというもうひとつの反政府勢力に援助や軍事顧問(ありていに言えば傭兵)を送って、ソ連製兵器とキューバ傭兵が支援するアンゴラ政府軍と戦わせるというありさま。

FNLAが敗北するや今度はアメリカが支援するUNITAに乗り換えた。

2002年にアンゴラ政府軍とUNITAとの内戦が終結すると、中国はしれっとした顔をしてネトーの後を継いだドス・サントス政権にすりより、石油をごっそり買っていくという厚顔無恥ぶり。

 アフリカと社会主義と言えば、 第二次大戦後、特に1950年代末ごろから、欧米の支配を脱してアフリカ諸国は次々と独立していくことになるが、国造りをする上で新たな指針を求めていた。

ソ連と中国は、「アフリカ諸国は社会主義を採用すべきであり、もし資本主義を採用すれば欧米の搾取にあってアフリカは再び植民地となるだろう」とささやいた。

この時代は、まだまだ多くの人に「社会主義は人類の希望」と信じられていて、59年にはカストロが華々しくキューバ革命を成功させたこともあり、いちはやく独立していたエジプトやブラックアフリカのリーダーだったガーナからはじまって、ギニア・アルジェリア・ベナン・コンゴ(ブラザビル)・アンゴラ・モザンビークなどなど、多くの国が社会主義を国造りの指針として採用した。

社会主義革命によって、ソロモン王とシバの女王の子・メネリク1世から続くという伝説をもつ帝政が打倒されたエチオピアのような例もあった。

こうしたアフリカの社会主義諸国を、中国はソ連製兵器をコピーした非常に安価な銃・対戦車ロケット・地雷・戦車・戦闘機などを与えることで支援した。

アフリカでより多くの人命を奪ったのは、先進国製のハイテク兵器ではなくて、安価で誰でも取り扱いが簡単な中国やロシア製のローテク兵器であるのは常識だ。

 ところが、こうしたアフリカ諸国の経済は社会主義のおかげでボロボロ。

中国はどうしたかと言えば、改革開放でさっさと社会主義を捨てる一方、資本主義を全面的に取り入れて急激に工業化を達成し、現在の外貨準備は世界一の1兆ドル。

ハーメルンの笛吹きのように社会主義をアフリカに広めて回り、資本主義陣営との冷戦に敗北しても、中国はその責任を一切取らない。

あげくのはてに巨額の外貨で、アフリカの石油・鉱物資源を買い占めて中国へ送り、それを使って生産された非常に安価な工業製品がアフリカ諸国へ洪水のように流れ込んで現地の幼稚産業に大打撃を与え、中国人労働者を引き連れて進出した中国企業が現地アフリカ人の雇用を奪っている。

これが新植民地主義でなくて何なのだろうか。

20世紀から21世紀にかけてのアフリカで、最低最悪の詐欺師だったのは中国だと思う。

 一部の日本人外交官は、こうした中国のアフリカ外交を見て、「中国こそアフリカを支援しているのだ。これぞ理想の外交である」と絶賛し、「それに引きかえ日本外交ときたら」と自虐的にせせら笑うのだが、ちゃんちゃら可笑しくてヘソで茶が沸く。

かつてナチズムやスターリン独裁を絶賛した”知識人”はたくさんいたが、その愚かな歴史の教訓がいかされること無く、独裁国家・中国がどんなに醜悪な姿をさらそうとも、それから目をそらして中国を絶賛する”知識人”がいまだに日本に存在するのだという、悲しい現実を思わずにはいられない。

しかも、高学歴の外交官とか知識人という”ブランド”を傘に着て、そういうことを言うのだから余計に始末が悪い。

 だが、独裁国家・中国を絶賛する日本の一部知識人はウソつきでも、アフリカの人達は真実を述べることをためらわないようだ。

現在アフリカで徐々に反中感情が高まっているという。

http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2007/02/05/
20070205000030.html

ザンビアでは、現地に進出した中国企業がアフリカ人従業員に給与を支払わず、抗議のデモが起こると中国人側が発砲、46人もの従業員が犠牲になったという。

前回のザンビア大統領選に出馬して敗れた候補は「ザンビアは中国の1つの省に転落しつつある。私たちは非民主的な外国の存在を望んでいない」と主張している。

南アフリカ労働組合会議(COSATU)は、非常に安価な中国製品が大量にアフリカに流入してきて、自分たちの仕事が無くなったことに怒りを募らせている。

ある国の経済がテイクオフする場合、イギリスの産業革命がそうだったように、たいていは繊維製品や雑貨などを製造する軽工業からスタートする。

アフリカ諸国もそうだろうが、現地の軽工業が競争力をつけて立ちあがる前に、非常に安価な中国製軽工業品に叩き潰されてしまうという構図である。

最近、ナイジェリアとケニアで中国人が襲われるという事件が相次いだ。

これもアフリカにおける反中感情の高まりと関係があるのだろう。

だがアフリカ各国政府、特に独裁体制や自国民弾圧を世界から非難されている政府ほど、うるさいことを言わずに気前よく兵器やカネをくれる中国を歓迎しているのは事実だ。

旧宗主国とのつながりでロンドン・ヒースロー線ぐらいしかロングホール(長距離)路線を持たなかった、エアージンバブエが最近になって北京線と広州線を開設してしまうあたりに、ジンバブエ政府の並々ならぬ意気込みを感じる。

 中国のテレビで日・欧・米の興亡の歴史を取り上げた番組が放映されたことで、一部で大国意識が高まっているという。

ASATで宇宙空間を排他的に支配しようともくろみ、アフリカでは政治的・経済的覇権を求める中国。

いよいよ中国が世界を支配する番だと言わんばかりである。

アメリカは、これまで欧州・アフリカを担当していたEUCOM(欧州軍)を分割して新たにアフリカ軍を創設するようだし、EUもアフリカとの大規模な首脳会議を計画しているが、中国の動きと無関係ではあるまい。

参考記事

<了>

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朝鮮民族より

中国は朝鮮民族より遙かに危険と感じるようになった今日この頃。

日本も、特アの特攻部隊である、韓国や北朝鮮の日本侵食を食い止めなければ、中国がドカッと侵食して来そうで末恐ろしい~。

韓国や北朝鮮は、中国侵行の蓋(フタ)に 他ならない。

  • 投稿者: 危機!日本包囲網
  • 2007/02/13(火) 22:43:03
  • [編集]

危機!日本包囲網さん

>中国は朝鮮民族より遙かに危険と感じるようになった今日この頃。

感情的な外交を繰り返す韓国が一番下で、その韓国を手玉に取る北朝鮮がやや上。

でも一番手ごわいのは中国というのは本当だと思います。

  • 投稿者: クロフネ@管理人
  • 2007/02/15(木) 01:08:18
  • [編集]

ロシアを忘れてはいけないと私は思います。今現在、純軍事的にはさらに上のはずです。

  • 投稿者: 三浦介
  • 2007/11/28(水) 17:27:59
  • [編集]

三浦介さん

確かにロシアも油断ならないですね。

通常戦力でも今後もりかえしてきそうですし。

  • 投稿者: クロフネ@管理人
  • 2007/11/30(金) 01:01:25
  • [編集]

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