初めていらっしゃった方へ

スポンサーサイト

  • --/--/--(--) --:--:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

スプートニクショックならぬASATショックがアメリカをおそう

  • 2007/02/06(火) 00:35:20

 今月3日、中国が航法測位衛星”北斗”の4号機を打ち上げた。

”北斗”は、アメリカが運用しているGPSの中国版であり、中国人民解放軍の保有する弾道ミサイル・巡航ミサイルを含む各種ミサイル・爆弾・砲弾の命中精度をあげたり、陸上部隊や航空機の正確な現在位置測定などに使える。

参考記事 

中国は、EUなどが推進している航法測位衛星システム”ガリレオ計画”にも参加しているが、”北斗”のように自前のシステムを持つことは軍事的に重要な意味合いがある。

中国軍がGPSやガリレオに依存していると、有事の際にアメリカやEUからシステムの利用を阻止された場合、中国軍の作戦能力がガタ落ちになってしまう。

ところがシステムが自前なら、このような制約はない。

今回の報道で初めて知ったのだが、北斗計画は5つの静止衛星と30個の非静止衛星を打ち上げてシステムが完成するようだ。

航法測位情報を高い精度で得るには、地球上の任意の地点において4基の衛星から情報を得られれば良いと言われ、システム全体としては最低24基の衛星を打ち上げておく必要がある。

アメリカのGPSがおよそ30基の衛星から成り立っていることからみて、北斗の精度も将来的にGPSに匹敵するレベルに達するかもしれない。

 中国が最近実験に成功した衛星攻撃兵器(ASAT)がアメリカに衝撃を与えたが、その大きな波紋はどんどん広がっている。まさにスプートニク・ショックならぬASATショックである。

軍事革命をいち早く成し遂げ、世界最強のアメリカ軍の圧倒的なパワーを支えているのは、人工衛星である。

1基のお値段が1200億円以上(日本の防衛費が約5兆円弱)、分解能数十センチといわれるオバケ偵察衛星”キーホール”シリーズ(5基保有)、おなじく1基1200億円で、目標地点が夜間や雲で覆われていても偵察可能なレーダー画像偵察衛星”ラクロス”(3基)、地上の電波情報を拾うシギント衛星”マーキュリー”(2基)、同じくシギント衛星で一説には携帯電話の電波さえキャッチするという”トランペット”(3基)、こういった高性能の衛星がアメリカ軍の圧倒的な情報力の源である。

また、イラクやアフガニスタン上空を飛行する無人偵察機にアメリカ本国から指令を出し、無人偵察機が集めた映像を本国に送るのにも、アメリカ軍が運用する数十基の通信衛星を利用する。

そしてミサイルや誘導爆弾を正確に命中させ、アメリカ軍の航空機や艦船・地上軍の正確な現在位置を割り出すのに使われる、GPS。

アメリカが、巨額の経費と長い時間をかけて築いてきた宇宙空間のアセット(資産)を、中国はASATによって一瞬にして破壊できる能力を獲得したのである。

アメリカがASATショックに陥るのも無理はない。

 冒頭に紹介したように中国は、アメリカのGPSに対抗する独自の航法測位システム”北斗”の完成を急いでいる。

これまでにも中国は、偵察衛星”ZY-2C”、レーダー偵察衛星”RSS-1”、軍事通信衛星”FenHuo””ZX-8”などを打ち上げ、一貫した国家戦略的意図をもって、宇宙空間に触手を伸ばしてきた。

そして弾道ミサイルを利用したASATの完成によって、中国はアメリカの衛星システムを破壊する能力を獲得したのである。

もう北京の厚顔無恥なスポークスマンが、いくら空虚な言葉を並べ立てて取り繕ったとしても、中国の国家戦略的意図を隠し通すことはできなくなった。

有事の際はアメリカや日本その他の国の衛星を破壊してでも、中国が宇宙空間を排他的に支配し、それによって軍事的優位性を獲得する。

そして、いずれはアメリカを引きずりおろし、中国自身が超大国として世界覇権を握り、中国のやりたい事は全部やる、それに反対する国は力ずくで屈服させるということだ。

 最近、カリブ海に浮かぶ小さな国・ハイチが強大な中国に屈服させられたばかりである。

警察や国軍が機能せず内戦状態の混乱にあるハイチでは、治安維持のために国連PKO部隊が最後の命綱のようになっている。

国際社会は当然のことながら、ハイチへのPKO部隊駐留を延長させたいと考えた。

ところが中国だけは「ハイチ情勢は安定化しつつある」などとデタラメを言い、安保理で拒否権を使ってでもハイチPKOを打ち切ろうとしている。

ハイチが、中国と敵対する台湾と外交関係を持っていることに対する陰湿な復讐である。

参考記事 

このような出来事はこれが初めてではない。

同じく台湾と関係があったマケドニアへのPKO延長も中国の拒否権で葬り去られた。

安保理の常任理事国でもなく、治安悪化で苦しみ経済力も無いハイチやマケドニアといった国々は、巨悪な中国に対して何ら対抗手段を持たなかった。

その結果は、記事にあるように中国にひざまづくしかなくなる。

これが、日本の一部の外交官が絶賛する中国の外交のやり方なのだ。

もし中国が世界覇権を握り、最強の国力を持つようになったらどうなるか?
本当にそうなった場合、中国に屈服させられたハイチやマケドニアは、将来の日本やアメリカ・EUの姿だ。

ASATや”北斗”の完成が、中国の宇宙支配と覇権確立への大きな一歩となるのは間違い無い。

 これに対して、アメリカも中国の衛星破壊実験に懸念を表明したのに続き、中国が自国の企業に不当な輸出補助金を支給しているとWTOに訴え、米中の緊張状態が高まってきた。

参考記事 

ソビエトのスプートニク衛星打ち上げが、核ミサイルによる本格的な米ソの軍拡競争の引き金となったように、中国のASATによる衛星破壊が米中の軍拡競争と冷戦の開始のきっかけとなったと、将来の歴史家が記すことになるかもしれない。

ソビエトは西側に忍ばせたスパイによってしか、日本・欧米の最新技術を得ることは出来なかった。その結果もあってソビエトは冷戦に敗北した。

ところが中国は、投資という形でどんどん最新技術が国外から流れ込んでくる。

それが中国の軍事力強化のためにフィードバックされ、陸・海・空・宇宙空間における中国の軍拡を支えている。

パンダを抱いたあるアメリカ高官は、中国を「世界の責任あるステークホルダー(利害共有者)」と呼んだが、私にはタチの悪いジョークとしか思えない。

 日本について言えば、またもや中国の海洋調査船が日本の経済水域を侵犯した。

アメリカの中国ロビーを使って従軍慰安婦非難決議をアメリカ議会で通そうとし、”南京事件”を題材としたプロパガンダ映画で、日本をおとしめようとしている。

中国から、アメリカとはもちろん日本とも共存共栄していく気はさらさらないというメッセージを受け取った形だ。

日本も、首相がハッキリ行くといって靖国神社に参拝する、台湾との外交関係を格上げする等、中国からのメッセージにふさわしい対応をすべきだろう。

 行列に割り込む中国人は、行列に割り込んだことをこれっぽっちも悪いとは思わないし、非難されても自分の非を認めて列の一番後ろにまわることはまずあり得ない。

中国政府も外国人の顔を堂々と”ぶん殴って”おきながら、「中国は誰にも迷惑をかけていないし誰の脅威にもならない」と繰り返すばかり。

多くの中国人は、自分を絶対に正しい神とみなし、「だから自分が過ちをおかすはずがないし、悪いのは常に相手だから誰にも謝罪する必要はない」という極めて危険な考え方にとり憑かれている。

中国は、庶民レベルから国家指導層まで、こうした非文明的行為であふれかえっている。

その中国が世界覇権を握れば、それは悪夢でしかない。

banner_04.gif

↑あなたのワン・クリックが多くの人に真実を伝えます。


関連記事・宇宙(そら)をめぐる熱き戦い

関連記事・中国の外交テクニック(その7)

関連記事・中国の国家戦略

関連記事・華夷秩序は復活するか?

この記事に対するトラックバック

この記事のトラックバックURL

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事に対するコメント

この記事にコメントする

管理者にだけ表示を許可する


・いつもコメント&TBありがとうございます。

アダルト系ブログからの、サイトポリシーに違反したコメント・TBが後を断たないため、受信したコメント・TBを管理人が審査することにしました。

サイトポリシーに違反したものについては予告無く破棄します。

また問題の無いコメント・TBを頂いても表示されるまで少し時間がかかります。 悪しからず御諒承ください。

「管理者にだけ表示を許可する」にチェックを入れると、管理人だけが読める非公開コメントになります。 非公開コメントを下さる方のプライバシーを尊重し、あえてお返事をしておりませんが、「公開コメントでも良いのでレスが欲しい」という方は、非公開コメントにその旨をお書き添えください。
                

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。