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再チャレンジの無い日本

  • 2007/01/30(火) 23:57:00

 安倍政権がかかげる政策の目玉に”再チャレンジ支援”というのがある。

その政策に従って、事業に失敗した企業家や失業者、フリーター・ニートが再びチャレンジするのを、安倍政権が手助けしようとしている。

そうした”再チャレンジ”について、昨年秋か冬ごろの産経新聞投書欄に、こんな意見が載っていた。

要約すると、「フリーターやニートは、はじめっから家庭を持ったり子供をつくったりする気の無い人たちだから、政府が支援するなんてムダ」というものだった。

たぶん日本人にはこういう考えの人が多いんじゃないかと思うが、日本人がまさにこういう考え方をしがちだからこそ、政府がいちいち「再チャレンジのできる社会を!」と大号令をかけなければいけないのだろう。

 バブルの崩壊とその後の「失われた十年」で日本経済が超低迷期に入ると、企業は従業員のクビ切りや新規採用を中止することで、それを乗り切ろうとした。

このために失業者が大量に発生し、学校を卒業して正社員になれなかった人はパートタイマー(フリーター)にならざるを得なかった。

はじめから「何もしたくない」といって一日中ブラブラし、物質的・知的価値を何も生み出さない人は別としても、

フリーターの中には不本意ながらそういう境遇に追い込まれてしまった人も多いはずであるし、「なんとしても働きたい、社会に参加したい」という失業者・ニートも大勢いるはずである。

当初はなんとなくフリーターになった人、あるいはフリーターにならざるを得なかった人の中には後になって「家族が欲しい、そのために所得を上げたい」と考えるようになった人も当然いるだろう。

しかし、いざなぎ越えの好景気とは言うものの企業は人件費を絞ったままで、派遣・パートタイマー・アルバイターの正社員化はあまり進んでいない。

結果、所得が少ないから家族がつくれない、子供を持てないということになってしまう。

さらに前述の日本社会に存在する偏見、「フリーターやニートは、はじめっから家庭を持ったり子供をつくったりする気の無い人たちだから、政府が支援するなんてムダ」が追い討ちをかける。

「正社員になることに失敗した人間は、家族をつくるつもりもないような、ろくでも無いやつらばかり」と決め付けて、「失敗者は腹切って死ね」と言うのである。

関西のある大学の就職課が、正社員になることに失敗して一度でもパートタイマーになってしまったら、まるで人生が終わりであるかのように学生に吹き込んで、話題になったこともあった。

だからこそ政府が”再チャレンジ支援”を政策としてかかげ、そうした偏見を吹き払うことが重要であるわけだ。

 仮にフリーターを経済競争の”失敗者”あるいは”敗者”とすると、所得が少ないということで充分過ぎる”罰”を受けていると思うのだが、どうして日本にはそれ以上に”失敗者”を叩き、罰を与えようとする人たちがいるのだろうか。

もしかしたら日本古来から存在する穢れ(けがれ)の思想と関係があるのかもしれない。

失敗した者・敗者は穢れた人間であり、所属する共同体全体を穢れさせるおそれのある悪い人間だから、失敗したというだけで罰を受ける理由がある、

そして共同体全体が穢れてしまうことを防ぐために失敗者はそこから追放されねばならず、だから「腹を切って死ね」という考え方である。

腹を切って死ぬわけだから、生きて失敗を取り返し名誉挽回するチャンスは当然ゼロだ。

 もちろん何か失敗するたびに腹を切っていたんでは、日本から人っ子一人いなくなってしまうので、「失敗したら腹を切って死ぬ」というタテマエの裏側に、責任をうまく回避するシステムが出来る。

それが、参加者みんなの意見を足して参加人数で割ったものをコンセンサスとして共同体全体の意志とし、責任の所在をうやむやにする、日本型意志決定システムではないだろうか。

これだと、失敗したときの責任が自分だけに降りかかるのを避けつつ、かといって他人の意見がまるまる共同体全体の意志となるのを防げるので、「失敗=腹切り」を恐れる日本人にとって非常に好都合である。

こういう文化から、自己主張をするのが苦手で、周りの意見を異常に気にして自分だけ突出した意見を言わないように注意し、自分は責任をとりたくないくせに、トップダウンで共同体をぐいぐい引っ張っていくようなタイプのリーダーは毛嫌いして、「出る杭は徹底的に叩きのめす」という、ステレオタイプの日本人が出来上がったのではないだろうか、と考える。

産経新聞で紹介されていたが、海外のジョークにこんなのがあるそうだ。

「レストランに入って料理を注文し、出てきた料理にハエが入っていた。

中国人は問題なく食べる。ロシア人はウオッカで酔っ払っているので気づかずに食べる。アメリカ人は弁護士を呼んで訴える。 イギリス人は皮肉を言って店を出る。

日本人は、まわりのテーブルを見回し、自分の皿だけにハエが入っているのを確認してボーイを呼ぶ。

外国人から日本人がどう見えているかの参考になる。

最後に韓国人の場合、

日本人のせいだと叫び、日の丸を焼いて謝罪を要求する。

つづく

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議員たちに現実を体験させろ。

国会議員らは一度、職安で自分の『学歴や職歴や資格や年齢』の照合で自らの希望する職業を見つけ出して欲しい。

そうなれば、『職安』なのに請負や派遣やパートの求人の異常な多さと、会社の求める人材と働きたい人の差がいかに酷い事が分かるだろう。国会議員たちに一度、その企業の提示した条件で働いて貰いたい。

おそらく、ほぼ見つかりはしないだろう。たとえ見つけても、雇用条件が最低な場合が多い現実、働いたとしても仕事は続かないかもな。

  • 投稿者: 危機!日本包囲網
  • 2007/01/31(水) 21:31:00
  • [編集]

危機!日本包囲網さん

ときどき、国会で居眠りしている議員の映像がTVで流されたりしますが、彼らの給与に国民から徴収した多額の税金が投入されているか思うと、後ろからスリッパで思いっきり頭をひっぱたきたくなる衝動を押さえきれないのですが(苦笑)

  • 投稿者: クロフネ@管理人
  • 2007/01/31(水) 23:04:46
  • [編集]

議論も出来ない国会議員

『オマエ、仕事やる気無いのか!無いなら今すぐ辞めちまえ!』が普通の職場。
でも流石、国会議員は議員特権を持っているだけあって、寝ていても、議会を休んでも、携帯電話や私語をしたり、悪ガキの様な行動をしても、お金が貰えるんですよね。

無駄な国会議員を一人減らしただけで約10~20人も人を雇える今の日本の現実。
再チャレンジと云う議論をしたって、議員さん殆どがお金持ちや、会社経営者出身であっては「雇用の問題なんて知るか~!」が本音かも。

  • 投稿者: 危機!日本包囲網
  • 2007/02/01(木) 00:00:15
  • [編集]

大企業のパート、派遣社員に問題有り

大企業は、「労働分配率を下げて」儲かればよいという社風が広がっている。この事により、フリーター、ニートがふえる大きな原因となっている。
愛国心がある企業であれば、膨大な利益を得ることに走るのでなく、地域(日本国民)と共生してゆく社是があって当たり前だ。
外国人労働者を出来るだけ排除しながら、正社員を増やし、国力(経済力、軍事力、情報力、社会力、外交力)を強化することに努めなければならない。

  • 投稿者: TK生
  • 2007/10/15(月) 09:58:41
  • [編集]

強者の論理

いろいろ見ていると、特に強者側の「勤勉に働けば何とかなる」「甘えるな」「アリとキリギリス」「働かざるもの食うべからず」に代表される労働倫理は恐ろしいものがあります。
それがある以上、ベーシックインカムは決して実行されず、何百万という人間が努力しなかったと烙印を押されて餓死・自殺していくことは避けられないでしょう。

再チャレンジ、イギリス式職業訓練福祉は日本では機能しません…畳水練では泳げない、いくら資格をとっても日本の企業は見向きもしないのです。

  • 投稿者: Chic Stone
  • 2007/10/15(月) 20:50:22
  • [編集]

 今回のエントリーはいつもと違いぴんと来ないですね。この日本という国はチャンスがごろごろしています。再チャレンジは自分が望めばいくらでもあるでしょう。一番の問題はみんな臆病者なんですよ。汚い仕事でもなんでもやればいいんだよ。私は自分に世の中を知りたくて20以上も仕事を体験してきました。人のやりたくない仕事の中にチャンスがごろごろしていましたよ。しかしみんなすぐ止める。
 クロフネ氏は今回はこの問題の本質を理解できていないように思います。

  • 投稿者: ななしの経営者
  • 2007/10/15(月) 22:33:11
  • [編集]

TK生さん

>大企業は、「労働分配率を下げて」儲かればよいという社風が広がっている。この事により、フリーター、ニートがふえる大きな原因となっている。

バブル崩壊以降、経営側は”リストラ”を行って、長期不況を乗り切ろうとしましたが、それがうまく行った反面、低所得層が拡大したような気がします。

(「小泉・安部政権の構造改革で格差が拡大」というのは、プロパガンダだと思いますが)

最近、国内の自動車市場がふるわず、トヨタや日産が苦戦しているようですが、新車を買えないような層が増えたからではないでしょうか。

結局、大企業が自分の首をしめているのかもしれません。


Chic Stoneさん

>再チャレンジ、イギリス式職業訓練福祉は日本では機能しません…畳水練では泳げない、いくら資格をとっても日本の企業は見向きもしないのです。

いつまでも「失敗者は切腹せよ」では、困ります。

雇用を増やすということは、消費者を増やすということでもあるのですが...


ななしの経営者さん

>今回のエントリーはいつもと違いぴんと来ないですね。この日本という国はチャンスがごろごろしています。再チャレンジは自分が望めばいくらでもあるでしょう。

日本人が臆病という点は私も同意するのですが、求職している人の能力がさまざまであり、現時点での彼らのビジネス能力が、ななしの経営者さんほど無い以上、一概にチャンスがあるとは言いきれないのではないでしょうか。

企業が望む人材と、働く側が望む仕事が一致するかどうかという問題もあると思います。

なかなか正社員として就職できない人がいる反面、後継者のいなくて廃業をせまられている町工場があるという話も聞きます。

ななしの経営者さんがおっしゃる、「日本人が臆病」ということと通じるのですが、私が言いたいのは、日本的企業文化から見て、やはり”履歴書が汚れた人”は敬遠されるのではないかということです。

フリーター経験しかない人・中高年失業者、転職回数の多い人など、”履歴書が汚れている人”は、多くの企業の採用担当からすれば、「あえて冒険してまで採用したくない人材」なのではないでしょうか。

諸外国ですと、ジョブホッパーといいますか、その人にとってより良いと思われる職場へどんどん転職するのは当たり前だと思うのですが、日本ではどうやらそうではない、企業側から不純とみなされるのではないか、そのあたりに問題がひそんでいると考えています。

  • 投稿者: クロフネ@管理人
  • 2007/10/15(月) 23:30:52
  • [編集]

履歴書がよごれた人は就職できないという考えは古いですよ。昔のいぶつですよ。企業はやる気のある人間をもとめています。履歴書なんかかんけいない。履歴書以前に仕事がきついだの、待遇が悪いだのと甘ったれた人間が多い。ほんとうに使い物になる奴がすくない。あまりにもレベルが低すぎて雇えない。
 これから私が心配することは少子高齢化でかなりしんこくな人材不足がおきる。雇われる側からしたら誰でも就職できるようになる。格差や再チャレンジなんて気にするよりこれからくる人材不足に我々は対処しなければ住みにくい世の中になりますよ。当然外国人は極力移民させないほうがいい。

  • 投稿者: ななしの経営者
  • 2007/10/16(火) 00:08:50
  • [編集]

穢れというより苦肉

ななしの経営者さんとクロフネさんの話題ですが、私のとっては穢れというより苦肉の策という感じです。

大企業や大手の業者にとっては、“穢れ”を忌み嫌うのかもしれません。
しかし、中小企業や私どもの自営業にとっては多くの給料を出せないというのが実情です。
ダンピンや不当注文で利益のでない企業にとって余剰人員を置いておくことはできません。
私の父の代なら“とりあえず雇ってみるか”といって雇うことができたかもしれませんが、現在は店主自らが配達注文までこなしている現状です。
ななしさんみたいにバイタリティを持っている方は雇いますが、はっきりと意見できない方は不採用になります。

贅沢を言われ方や、根性がない方などを例外としますと、やはり就職難は続くのでないでしょうか?


いずれにしろ、不平等な社会システムが是正されない限り、事実は変わらないと思います。

  • 投稿者: donnat
  • 2007/10/16(火) 16:37:14
  • [編集]

ななしの経営者さん

私は「履歴書が汚れる」という考え方は大嫌いなんですが、やはりそういう考え方をする習慣は存在するのではないでしょうか。

日本の全企業からアンケートをとったわけではないですが、面接官の持ち時間が有限である以上、履歴書がきれいな人とそうでない人がいたら、そうでない人は、面接のチャンスさえ与えてもらえない、門前払いというケースは、やっぱりあるのではないかと思います。

たとえば、そういったことは極力無くしてほしいと私は言いたいわけです。

また、社会が豊かになると「金さえもらえれば、どんなにつらくても危険でも我慢できる」という人が減るのは無理もないことだと思います。

「人はパンによってのみ生きるにあらず」と申しましょうか、金=豊かさという従来の公式が崩れてくるわけです。

現在の日本には、金=豊かさという働き方以外の選択肢がないことも、この問題にひそんでいることです。

その選択肢を企業家が用意してやれないとすれば、国が何らかの手を打つよりほか無いと思います。

そうすれば金=豊かさと考えない、企業家からすれば「使えない人、甘ったれた人」が何らかの戦力になる可能性があると思うのです。


donnatさん

左翼みたいに大企業を敵視するわけではないのですが、やはり失われた十年から脱出するために、しわ寄せが労働者の一部にいったことは否定できないと思います。

中小企業が苦しい分、大企業の経営者がノブレスオブリージュを発揮してほしいのですが、無理でしょうか...

いずれめぐりめぐって、大企業も得をすると思うんですが。

  • 投稿者: クロフネ@管理人
  • 2007/10/17(水) 00:24:43
  • [編集]

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