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毎年恒例?の話

  • 2007/01/04(木) 15:48:24

 あらためまして、新年あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いします。

さて、お正月そうそうから生臭い話もなんなので、毎年恒例?となった、クロフネが体験した肩のこらない話からスタートしてみたいと思う。

昨年暮れにアップした”ロシア人との交渉(その2)”で、

>「ロシア人は同じ白人でもイギリスやドイツのような西欧人とは違う。むしろメンタル的には中国人やアラブ人のようなアジア人だ」ということ。

と書いた。

今回はなぜそう思ったのか、その時のエピソードをご紹介しよう。

 以前、仕事の関係でロシア人と接触したことがあったのだが、その時、本来の担当者(仮に山田としておく)が別件で到着が遅れ、現場にそのロシア人(仮にアンドレイとしておく)とクロフネの二人っきりになってしまったことがあった。

アンドレイは金髪に青い瞳、年齢は20代後半の美青年という表現がピッタリだったが、二人っきりとなったその場には、気まず~い空気が漂っていた。

アンドレイは、「人間どうやったらそんなに冷酷な表情ができるのか」と思わずにはいられないような顔で、ニコリともせず冷たい眼差しでこちらを見やっていた。

「見知らぬ他人のお前には、決してだまされないからな」というオーラがアンドレイの全身からメラメラと立ち上っているような感じだった。

そこでクロフネはその場の重苦し~い空気を打破すべく、「日本の印象はどうですか?」「日本の食べ物にはトライしてみましたか?」といった世間話をふって、ご機嫌をうかがってみたのだが、”アイスマン”はピクリとも表情をかえず「ああ」とか「いいや」と、淡々と返事をするだけだった。

サッカーバカであるクロフネはここで奥の手を出すことにした。

「フットボールは好きですか?」と聞くと「ああ」とそっけなく答えたので、
「あなたが好きなのはスパルタク・モスクワ?それともロコモティフ?」と聞いた。

ここで解説しておくと、スパルタク・モスクワは旧ソ連リーグからの名門かつ人気チームで、日本で言えば巨人のような存在である。(もっとも、最近の巨人は激弱だが)

”スパルタク”の名の由来は、古代ギリシャ最強の陸軍を持っていた国家
”スパルタ”からきている。

古代ローマの剣奴スパルタカスからきているという話も聞いたが定かではない。 ロシアはギリシャ文明の影響を強く受けているので、前者だと思うのだが。

ちなみにCSKA・モスクワは陸軍チーム。(CSKA=中央陸軍スポーツクラブ) プロサッカーリーグのなかった共産圏では、軍隊のチームは強豪とほぼ相場が決まっていた。

レギヤ・ワルシャワ、デュクラ・プラハ(チェコはスパルタ・プラハが最強)、ステアウア・ブカレスト、CSKA・ソフィア、パルチザン・ベオグラード(ユーゴはツルベナ・ズベズダ<赤い星>が最強)などなど。

ワールドカップ2006ドイツ大会予選で、日本が北朝鮮と当たることになったとき、北朝鮮代表が国内リーグ最強の軍隊チームであるピョンヤン4.25を中心に編成されると知って、日本のマスコミが「大変だ、日本代表の相手は軍人だぞ!」と大騒ぎしたことがあった。

だがクロフネは上述のような共産圏の常識を知っていたので、「今さら驚くこともないだろうに」と思っていた。

例外は、東ドイツや中国あたりだろうか。

東ドイツの強豪はベルリナー・ディナモだったが、これは秘密警察”シュタージ”のチームだった。 で、シュタージのチームに敗北は許されないということで、試合ではPKやレッドカードが乱れ飛び、八百長のやり放題。

しまいには、相手チームのスタジアムで試合するときに、「ディナモと彼らの審判団の入場です」とアナウンスされたとか。

”ディナモ”は秘密警察のチームに多い名だ。

ディナモ・モスクワは、秘密警察КГБ(カーゲーベー)のチーム。

КГБの初代ボスだったジェルジンスキーが大のサッカー好きで、自分のチームを持ちたいと考えた彼が、当時弱小チームだったディナモを支配下において強化をはかった。

ウクライナの強豪ディナモ・キエフだけは、本来のディナモ(=発電機)の名のとおり、電力関係者のチームだと聞いた。

旧ソ連リーグの伝統の一戦、”阪神・巨人戦”は、ディナモ・キエフ対スパルタク・モスクワである。

ウクライナ人は、東スラブ地域でもっとも古くから開けた国”キエフ・ルーシ”の末裔として誇りを持ち、自分たちを支配していたロシア人とあまり仲がよくない。

だからディナモ・キエフ対スパルタク・モスクワは、単なるサッカーの試合ではなく、合法的にソビエト・ロシアのウクライナ支配に反抗できる場であったのだった。

ある年のソビエト・カップ決勝は例によってディナモ・キエフ対スパルタク・モスクワとなり、スターリン臨席の”御前試合”となった。

結果はディナモ・キエフの勝利となったのだが、スターリンは試合終了の笛を聞くと不機嫌そうに立ち上がり、「この試合は無効だ」と言った。

数日後に再試合となり、お約束どおり今度はスパルタクの勝利となった。

中国にも八・一隊(人民解放軍の旗は、五星紅旗に八一と書かれたものだが”はー”ではない)というのがあったが、強豪チームにはなれなかった。

ロコモティフ(=機関車)・モスクワは、旧ソ連国鉄関係のチーム。

キリル文字のL(Л)のトンネルを機関車が通り抜けている、ここのエンブレムはオシャレで非常にカッコ良いと思う。

 こうした共産圏の左翼独裁国家において、国民が逮捕されずに大っぴらに政府に反対できるのは、サッカーの応援をするときだけだった。

例えば、チャウシェスク左翼独裁政権下のルーマニアで政府に反対するものは、市民チームであったラピド・ブカレストを応援し、軍隊チームのステアウアや、市民の日常を監視・密告する秘密警察セキュリターテのチーム・ディナモを倒してくれることを期待するのである。

悲しいかな、政府が権力を使って良い選手をかき集め、時には八百長さえ行う軍隊や秘密警察のチームに、たいていは返り討ちにされてしまうのだが。

おっと、話がとんでもない方へ脱線してしまった。

クロフネがアンドレイに「あなたが好きなのはスパルタク・モスクワ?それともロコモティフ?」と聞くと、”アイスマン”の表情がとたんに変わった。

「スパルタクだ。スパルタクはとても美しいチームだ」と誇らしげに言った。
たぶんアンドレイは「我がスパルタクの名は、こんな極東の果てにまで轟いていたか」と驚いたのだろう。

自分の好きなチームを「強いチーム」とは言わず「美しいチーム」と表現するのは、同じサッカー好きとして良くわかる。

だが、スパルタクの名を私が知っていたのはサッカーバカだからで、日本人としてはちょっと例外である(笑)

「ドミトリー・ラドチェンコがジュビロ磐田でプレーしていたことがある」と私が言うと、「ああ、知っている。彼もスパルタクの出身だ」と答えたがそこで会話がとぎれ、アンドレイは”アイスマン”に戻ってしまった。

その場を重苦しい空気が再び支配して、長~い数分間がすぎたが、それはいとも簡単に打ち破られた。

それは何か? 次回へ続く



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