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祝 H2Aロケット打ち上げ成功!

  • 2006/09/12(火) 01:01:15

 最近、おめでたいことが続いていて非常に気分が良い。

11日・午後1時35分、宇宙航空研究開発機構は、鹿児島県の種子島宇宙センターからH2Aロケット10号機の打ち上げに成功した。

このロケットによって打ち上げられたのは、内閣衛星情報センターが運用する情報収集衛星だ。

情報収集衛星には二種類あり、今回打ち上げられたのは光学カメラを搭載したタイプで、分解能は1mと言われている。

分解能の数字が、カメラが地上の物体を識別できる最小の大きさで、数字が小さいほど鮮明な写真が撮れる。

既に打ち上げられたものとあわせて二機体制となった。

もう一種類は、合成開口レーダー(SAR)を搭載したタイプで、光学カメラでは、撮影したい場所に雲がかかっていたり夜間だったりした場合あまり役に立たないので、二種類の情報収集衛星を保有しているわけである。

地上が悪天候や夜間でも撮影できる強みを持つSARであるが、分解能が3mと言われており、光学カメラのように鮮明な画像が得られないことと、影が映らないので物体の高さがわからないところが難点である。

現在一機が地球の周りを回っており、来年の2月までにもう一機を打ち上げ、日本の情報収集衛星は全部で四機体制とする予定だ。

情報収集衛星二機で、地球上の任意の地点を一日一回撮影することが可能になり、光学カメラ衛星ではそれが達成されることになる。

今後数週間から数ヶ月の試験運用を経て衛星が順調に機能すれば、内閣衛星情報センターによって本格運用が始められる予定である。

引用記事 

 日本が情報収集衛星を持つことについて、さっそく「衛星の性能が低い」とか「宇宙空間の軍事利用ではないか」といった批判が出ているようだ。

よく引き合いに出されるアメリカの光学カメラ搭載の偵察衛星”キーホール”シリーズだが、最新型のKH-12と呼ばれるものは、打ち上げ重量18t・分解能10cmと言われているオバケ衛星で、現在五機を運用、

レーダー衛星の”ラクロス”も打ち上げ重量14.5t・分解能90cmと言われており三機が地球を回っているらしい。

それらと、打ち上げ重量1t前後の情報収集衛星とを比べるのはちょっとかわいそうだ。

商業衛星のクイックバードも分解能60cmを誇るが、外国の衛星は軍事・民間の双方とも、その国の政府によってどこを撮影するか、写真の解像度をどれくらいにするかといった面で、規制を受ける可能性がある。

その点、日本が自前で衛星を持てば、地球のどこを撮影するか日本政府の判断で自由にできる。 ここに、日本が独自で衛星を持つ意味がある。

 それに日本の偵察衛星三機体制というのは、量としてはぶっちぎりでトップを走るアメリカに次ぐ規模である。

質でも、フランスが主体となってスペイン・ベルギーなどと共同運用している光学カメラ搭載の偵察衛星・ヘリオス2Aの分解能40~60cmにはかなわないものの、1mという情報収集衛星のカタログスペックはそれほど悪くない。

もっともカタログスペックどおりの性能が得られていないという噂があるのは事実で、そのあたりの改善点も含めて、次に打ち上げる光学カメラ搭載の情報収集衛星は、打ち上げ重量5t以下・分解能20~30cmぐらいを目指すことはできないものだろうか。

カメラ大国であり機械をコンパクトにまとめることに長けた日本の技術力とプライドに期待したい。

各国の偵察衛星

■アメリカ

キーホール(光学)×5  分解能10cm
ラクロス(レーダー)×3 分解能90cm

■日本

光学 ×2 同1m
レーダー ×1 同3m

■フランス

ヘリオス1A(光学)×1 同1m
ヘリオス2A(光学)×1 同40~60cm

*スペイン・イタリア・ベルギーと共同運用

■中国

ZY2 ×2? (光学) 同2m以下
JB5 ×1 (レーダー) 同数m?

■ロシア

Araks ×1? (光学) 同2m

ロシアは数週間飛びつづける内に写真を撮影し、そのフィルムをカプセルに入れて地球へ投下するタイプの偵察衛星を使っているので、常時地球を回っている衛星は少ない。中国もこのタイプを使用。

ちなみにこのタイプの偵察衛星・KobaltMで分解能1mという話もある。


■イギリス

TopSat1 ×1 (光学) 同2.5m 実験衛星

イギリスはアメリカから情報提供を受けていると思われる

■イスラエル

Ofeq5 ×1 (光学) 80cm~1m

■インド

TES ×1 (光学) 1m

■台湾

ロクサット2 ×1 (光学) 2m

■韓国

アリラン2 ×1 (光学) 1m


データは推定値。 衛星の設計寿命を超えて運用されているものもあるので、上記以外の古い偵察衛星が飛んでいたり、上記の衛星の内で既に飛んでいなかったりするものもあるかもしれない。




 次に、宇宙の軍事利用ではないかといった批判であるが、むしろ軍事力行使を避けて外交交渉で問題を解決するという場合にこそ、偵察衛星を使って精度の高い情報を集める必要があると思う。

こちらが相手についての正確な情報を持っていて、それを外交交渉に生かすことで、日本と他国の武力衝突を未然に防ぐようなケースは十分ある。

逆にこちらが相手国のことを何も知らず、いきなりドカンとやられたら、日本としても武力を使って対応しなければならないケースが出てくるだろう。

だから、日本のような国こそ、偵察衛星は必要だと思う。

宇宙の軍事利用ではないかといった批判を避けるために、情報収集衛星をわざわざ商業衛星と同じくらいの分解能に落とすのであれば、馬鹿げているといわざるを得ない。

 また、日本の主力ロケット”H2A”の4回連続の成功と信頼性の向上も大きかった。

今後はH2Aに大きな技術的変更は加えずに、打ち上げの連続成功を積み上げていって、H2Aを”枯れた技術”にすることが重要だと思う。

ロシアのソユーズ・ロケットにしろ、ロシアの弾道ミサイル技術をもとにした中国のロケット・長征シリーズにしろ、技術自体は使い古されたもの(つまり枯れた技術)で、その分打ち上げ成功率が高かった。

H2Aは、ロシアや中国のロケットより推進剤などの点で進歩していると思われるが、これから何十機も打ち上げて経験を積んで、完全にこの技術を日本の手の内におさめてしまう必要がある。

十分わかっていることとは思うが、欲張って次から次へと新しい技術をH2Aに盛り込んで、打ち上げ失敗を繰り返すようなことが無いことを望む。

 今後は、高い経費をかけて打ち上げた情報収集衛星を日本政府がどう使うかということが、ポイントになってくる。

衛星が集めた情報を分析するエキスパートの養成が重要になるし、政府首脳が国際情勢をふまえ、今、日本としてどういう情報が必要か戦略的に考えて、内閣衛星情報センターに注文を出さなくては意味がない。

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  • 2014/03/28(金) 21:11:02

この記事に対するコメント

衛星の軌道

以前の日の丸偵察衛星の軌道はネット上で公開さればればれになっているという記事がなんとニッカンスポーツの裏面にでていた。。。
この点大丈夫なんか?関係者わかってるのか、ニッカンスポーツというのがすごく気色わるいですよね。。

  • 投稿者: 人生の厄介息子
  • 2006/09/12(火) 01:40:11
  • [編集]

人生の厄介息子さん

>以前の日の丸偵察衛星の軌道はネット上で公開さればればれになっているという記事がなんとニッカンスポーツの裏面にでていた。。。

そうらしいですよね。

ただネットで検索すると、各国の偵察衛星の軌道って結構バレているみたいですよ。

もちろん、世界各国も宇宙空間から常に衛星で見られていることを意識して行動しているでしょうし。

それでも全てのことを隠しきれないので、各国が巨費を投じて偵察衛星を持とうとするのだと思います。

  • 投稿者: クロフネ@管理人
  • 2006/09/12(火) 20:37:18
  • [編集]

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