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与那国海域における台湾海軍訓練の続報

  • 2006/08/31(木) 00:08:48

 先週取り上げた、台湾海軍による与那国島周辺海域での軍事訓練計画で、地元漁民の生活に影響が出ている問題の続報が入ってきた。

与那国町の外間町長は28日、麻生太郎外相と会談し、台湾海軍の軍事訓練中止を求めるとともに防空識別圏問題の早期解決を要請した。

これに対して麻生外相は「外務省は事前に訓練中止を求めており、実際に演習は実施されなかったようだ。外務省の意向に沿った状況が出来上がっているから安心してほしい」と述べたという。

また、外間町長は防衛庁に額賀福志郎防衛庁長官を訪ね、額賀長官は「排他的経済水域での演習中止を求めることはできないが、なるべく演習を避けるよう要請したい。与那国の漁民の操業を守るため、外務省、防衛庁、水産庁による合同会議で訓練に対する見解をまとめ、台湾側に提出したい」と返答したという。

引用記事 

 前回の記事で、台湾当局から日本政府へ与那国周辺海域で軍事訓練をするという通告があったのではないかということと、日本政府が水面下で台湾側に抗議したのではないかという二点について推測したのだが、麻生外相の発言からその推測が当たっていたことが裏付けられた。

また麻生外相は、日本側の抗議によって台湾海軍の軍事演習は実施されなかったという認識を示したことも注目される。

 これまで日本と台湾との漁業問題や防空識別圏の問題は、中国政府からの批判に極端にビクつく政府・外務省によってほぼ放置されてきた。

しかし、地元の漁師さんたちにとっては自分たちの生活がかかった重大問題だけに放置するわけにもいかず、与那国・八重山各漁協や沖縄県漁連のような民間団体や、せいぜい与那国町・町長や町議会といったレベルの公的機関が主体となって、台湾という事実上の独立国家を相手にまわして問題解決のために困難な活動を強いられてきた。

本来、日本政府がやらなければならない仕事を、非力な民間レベルがやっていたわけで、行政の怠慢もいいところだった。

依然、台湾の漁船が日台中間線を越えて漁をしたり、台湾の防空識別圏が与那国島上空を通っているという問題が解決されていないが、台湾海軍による日本の領海・経済水域内での軍事訓練計画を、今回日本政府が主体的に動いて中止させたのは評価できる。

 だがそれは状況の悪化を防いだだけで、問題の根本的な解決にはまだまだ程遠い。

それに額賀長官の「排他的経済水域での演習中止を求めることはできないが、なるべく演習を避けるよう要請したい。」「(政府)見解をまとめ、台湾側に提出したい」という発言からもわかるように、台湾問題となると未だに腰が引けてしまうクセが直っていないようだ。

日本の排他的経済水域(EEZ)で台湾が軍事訓練をすることによって、日本の漁業関係者が漁をすることができなくなっているのだから、国連海洋法で定められたEEZにおいて水産資源の排他的な利用をする日本の権利が侵害されたのは明白だ。

だから日本は台湾に対し、自分たちの権利を守るために必要なことはためらうことなくやらなければならない。

日本の権利と利益を守るために必要なら、軍事演習の中止を求めなければならないし、日本と台湾のEEZ中間線を越えて台湾の漁船が漁をしないよう求め、それが守られない場合は拿捕などの措置をとらなければならない。

「排他的経済水域での演習中止を求めることはできない」と決め付けてはいけないし、台湾と交渉するのではなく政府見解を記した書類を提出するだけでは消極的すぎる。

相手は日本と外交関係が無い”非独立国家”であるとか、中国が日本のことをどう思うかとかは関係無い。日本の国益と漁民の生活が守られるか否かである。

 この問題は放置すればするほど状況がこじれていき、解決のためのハードルが高くなっていくだろう。

日台関係が良好なうちに日本と台湾当局との間で本腰を入れて交渉し、防空識別圏・EEZ・漁業権の三つの問題について将来の世代に禍根を残さないよう火種を完全に消しておくべきだ。

もう一度繰り返すが、北京政府が台湾の防空識別圏や水上警察・漁業関係者を管理していない以上、日本としては台湾と直接交渉するしかない。

北京がそれでも日本に対してゴチャゴチャ言うようなら、「日本政府は台湾省当局と交渉している。 日中共同声明の精神から逸脱するつもりはないから北京は安心してよろしい」と言って台湾と交渉を続けるなり、「だったら北京政府に時間をやるから責任を持って問題を解決するべきだ」と主張するなり、日本と台湾の”民間ルート”(実質的には外交ルート)を交渉の窓口に使うなり、いくらでもやり方はあると思う。

一番いけないのは、北京からの批判を恐れて「台湾を国と認めることになるから、台湾と交渉しちゃいけないんだ」と自分で勝手に決め付けて視野狭窄になることで、それがこれまでの日本政府の姿勢だった。

そもそも「日中両国はお互い内政干渉をしない」という日中共同声明の原則とやらは、日本はそれを一生懸命守るが、中国は一向に守らずに靖国問題や歴史教科書問題などで日本に盛んに内政干渉するという中国のダブルスタンダード・ご都合主義の代表のようなものだ。

中国に”反抗的”な李登輝氏が訪日すると対日非難の嵐になる中国政府が、親中派とみなされる台湾野党・国民党の馬英九主席が訪日しても無言のままなのは、ご都合主義の最たるもの。

中国が一向に守ろうとしない「日中両国はお互い内政干渉をしない」という日中共同声明の原則とやらを、何で日本だけがバカ正直に守りつづけているのか不可解でしょうがない。

私は、こんなものは中国が守っている程度に日本もテキトーに守っていれば良いと思うし、日本政府こそ靖国問題や東シナ海ガス田問題などここぞという時に「中国は日中共同声明の原則を守れ!」と言うべきだと思うのだが。

「日中共同声明の原則を守れ!」という言葉は中国のためだけにあるのはでは無いし、「決まりを守る、おりこうさん」は日本国内では評価されても、広い国際社会では必ずしもそうとは限らない。

それに”話合い原理主義”の政府・外務省が台湾との話し合いに腰が引けっぱなしなのも不可解である。

台湾の防空識別圏が与那国島上空を通るという日本の主権・安保政策上、重大な問題にもかかわらず、他の政治系ブログの関心が低いのも残念だが、

日本と台湾の間に存在する防空識別圏・EEZ・漁業権の三つの問題の解決のために必要な手段はタブーを設けず全て利用して、速やかにこの問題を解決しなければならない。


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関連記事・台湾が与那国海域で軍事訓練か

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朝日新聞のバランス感覚

ホームズ、今日の「とっておき話」のホームセンターからは・・・ 靖国神社参拝に繰り返し反対を表明していた、加藤紘一元自民党幹事長の実家と事務所に放火した右翼幹部が逮捕された事件。事件は靖国参拝に賛成だろうが反対だろうが許されない行為だとして、いずれ....

  • From: ホームズ☆「とっておき話」のホームセンター |
  • 2006/08/31(木) 21:38:23

この記事に対するコメント

こんばんわ。クロフネさま。

台湾になると確かに急に政治レベルではこわばった雰囲気になる気がします。中共がからむからなおさらですよね。天候不順で台湾に一時飛行機が
着陸したとき、一歩も外にでず、
それを中共に自慢げに話した人が
衆議院議長ですから。

ところで、朝日の例の右翼による加藤氏宅への放火事件の記事。なんか変にはしゃぎすぎですよね。そういったところを記事にしてみましたので、話題が異なって恐縮ですが、TBさせてください。

  • 投稿者: ホームズ
  • 2006/08/31(木) 21:39:24
  • [編集]

ホームズ さん

こんばんわ、ホームズさん。

>ところで、朝日の例の右翼による加藤氏宅への放火事件の記事。なんか変にはしゃぎすぎですよね。

記事を拝見させていただきました。

>事件後すぐに意見表明をしなかった
小泉首相、安倍官房長官を「批判させています。」

これは仕方がないですよね。事件発生直後は、どういう理由で放火されたのか判らなかったのですから。

当の加藤氏も「今はコメントを控えます」と言っていましたよね。

このあたりに朝日の悪意を感じます。

  • 投稿者: クロフネ@管理人
  • 2006/09/01(金) 21:43:38
  • [編集]

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