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フランス反日メディアを私は弾劾する!
- 2006/08/25(金) 23:35:37
フランスの国営テレビや新聞などが、事実とは異なる反日報道を行い、在仏日本大使館から抗議されていることがわかった。
24日付け産経新聞朝刊の記事をご覧いただきたい。
【パリ=山口昌子】在仏日本大使館はこのほど、小泉純一郎首相の靖国神社参拝問題などについて、「レビジョニスト(歴史見直し論者)による挑発」などと報じた仏メディアに「事実誤認がある」として抗議した。
国営テレビ・フランス5のドキュメンタリー番組「過去の影」と題した番組は、日本で「手に負えないナショナリストが台頭」し、「攻撃的外交が排他的経済水域の拡大を狙っており、中国や韓国が懸念している」などとしている。
また、リベラシオンは16日付の1面トップで首相の靖国神社への参拝写真つきで「歴史見直し主義者の挑発」との見出しの記事を掲載。
さらに2面から4面まで参拝反対の哲学者、加藤周一氏との会見記事を掲載した。
同紙は18日付でも作家のミカエル・プラザン氏が「過去に関する虚偽を増殖させている」と主張する「歴史の見直しに流れる日本」と題する寄稿を載せた。
日本大使館は、いずれも事実誤認として抗議文書を送ったが、同紙からは23日現在返答はない。
まずは、パリの日本大使館を大いに賞賛したい。グッジョブ!である。 フランスだからビア~ン・トラバーユ!かな?(たぶん間違っている)
例によって反日日本人がここでも大活躍だが、それはともかくフランスの高級紙・ルモンドも含めて、フランス・メディアの一部に根強い反日勢力が存在することは、以前から私は気になっていた。 その理由はわからない。
フランスを占領したナチス・ドイツと日本がかつて同盟国だったせいなのか、それとも左翼の影響力が強いフランスでは中国共産党の反日プロパガンダが容易なせいなのか、アメリカ嫌いで有名なフランス人としてはアメリカとべったりの日本が気に食わないのか、はたまた、フランスより経済大国となってしまった日本へのジェラシーなのか、あるいはその全てなのか?
以前、BBCが世界各国を対象に、「その国が世界に対してよい影響を与えていると思うか?悪い影響を与えていると思うか?」と問う世論調査を実施した。
BBC世論調査の詳細報告
この世論調査の結果を分析してみると、フランス人で「日本が世界に悪い影響を与えている」と答えた人が36%と、他の欧州諸国と比べて約10ポイントほど多く、その数が突出している。 これは中国・韓国につぐ多さだ。
あなたはエディット・クレッソンというフランスの元首相を憶えているだろうか? 91年に首相に就任した彼女は「日本人はアリ」「日本は世界を征服しようとしている」などと差別的な発言を繰り返して物議を醸した。
(彼女はイギリス人も嫌いだったらしく、「イギリス人はゲイだ」と発言して騒ぎになった)
次期フランス大統領候補の一人、ニコラ・サルコジ内務相も「日本はダメだ。それにひきかえ中国は」などと発言していたと記憶する。(その後まずいと思ったのか、そういう発言をしなくなったようだが)
世論調査を見てもわかるように、日本の本当の姿を理解せずに批判するフランス人がちょくちょく出てくるあたりに、反日フランス・メディアの悪影響を考えざるをえない。
ただ誤解してほしくないのは、だからといってフランスは反日国家だというわけではないということである。
さきほどの世論調査でも、「日本が世界に良い影響を与えている」と答えたフランス人は隣国イタリアとほぼ同じ47%もおり、「日本が世界に悪い影響を与えている」と答えた36%を上回っている。
また現フランス大統領のジャック・シラク氏は、大の親日家として有名で、訪日する時は相撲観戦を必ずといって良いほどスケジュールに組み込むし、
日本の絵画や陶器といった古美術品を前にして、数十分も日本の美術史についてしゃべりまくるような人で、
村山富市が日本の首相をやっていたころ、彼と会談したシラク大統領が例によって日本史について語りだし、村山元首相もうなづくのが精一杯で、いい恥をかいたという。
(これだから、ろくに自分の国のことさえ知らない反日日本人は困る)
ここ最近の日仏関係が割合スムースだったのは、シラク大統領の存在が大きかったのではないかと思うのだが、そのシラク大統領の退任も近づいている。
次期フランス大統領の候補としては、前述のサルコジ内相と野党・社会党のロワイヤル氏が有力だが、現時点では後者の方が支持を集めているようだ。
残念ながらロワイヤル氏については全く存じ上げないのだが、左翼政党の人だけにシラク氏ほどの親日家ともちょっと思えない。
良好な日仏関係の維持のためにも、フランス国民に間違った日本のイメージが広がらないためにも、フランスの反日メディア対策はしっかりとやる必要がある。
在仏の日本大使館が誤報を垂れ流したフランス・メディアをしらみつぶしに抗議していくのも、もちろん大事だが、そういうパッシブな対策だけではなくて、政府・外務省が率先して正しい日本の情報をフランス社会に伝えるようなアクティブな対策こそ必要だ。
その場合は、戦後の日本は一度も戦争をしておらず、アジアで最も進んだ民主主義国家で、フランスのように極右政党が議席を獲得することも無いという点を、前面に押し出してアピールすべきだ。
フランス国民にはサッカー好きも多いと思うので、戦後の日本と中国・韓国の関係をフランス人に正しく理解してもらうために、”シミュレーション”というサッカー用語をキーワードとして使うと良いかもしれない。
サッカーにおける”シミュレーション”という用語の意味は、ある選手が相手ゴール前のペナルティ・エリア内で倒されたりしてファールを受けると、ファールを受けたチームに、得点するチャンスがかなり高いペナルティ・キック(PK)が与えられるというルールを逆手にとって、相手ゴール前で、わざと相手に足をひっかけられて倒れる演技をし、PKをもらおうとする行為のことである。
つまり、「確かに日本が今から60年前に中国と韓国の足をひっかけたかもしれないが、それでPKをもらってそのオイシイ味が忘れられない中国と韓国は、60年たった今も盛んに足をひっかけられたように倒れこむ演技をして、『日本に足をひっかけられた!PKをくれ!』と世界に対して主張しているのである。
だからフランスの皆さんは賢明な審判となって、中国や韓国の”シミュレーション”にはだまされず、日本に対して公平なジャッジをしてほしい」と訴えたらどうだろうか。
フランスのエリートはサッカーよりもラグビー好きらしいから、意味が通じるかわからないが、少なくとも国民レベルには理解しやすい例えではないだろうか。
在仏の日本人で竹本忠雄さんという方が、反日フランスメディアに対して抗議活動をなさっているが、
”アンチ・ヤマトイズムを止めよ”
民間まかせにせず、政府・外務省が一貫した戦略を持って、日本の正しいイメージが伝わるよう努力しなければならない。

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関連記事・日本がとるべき世界戦略(その3)
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中国市場
ビャン フェ あるいはボントラヴァィユかと思います。
思想は左、財布は右といわれるように本音と建前を巧みに使い分けることができる国民性かと思います。サーコジィは親日ー知日派のシラクに対抗する意味もあり、中国よりの発言と思います。また日本よりは中国の市場に活路を見出している。しかし共産党一統支配の危険性についても十分認識があるかと。シラクは日本文化に対する造詣がとりわけ深い特別な存在だと思います。
政府、外務省には是非積極的に日本の主張をアピールして欲しいものです。
ジャポネーズさん
>ビャン フェ あるいはボントラヴァィユかと思います。
フランス語にも”グッジョブ”にあたる言葉があるのですね、面白いです。
大変勉強になりました。ありがとうございます。
>思想は左、財布は右といわれるように本音と建前を巧みに使い分けることができる国民性かと思います。
>しかし共産党一統支配の危険性についても十分認識があるかと。
そうだと良いのですが、フランスはこれまで中国に自国製兵器を売却してきましたし、日米の懸念をよそに、EUの対中兵器輸出解禁に積極的に賛成しているところが、気になります。
日本に似てインテリ層とマスコミの世界に非常にマルキストや左翼が多いこと、経済や工業力では日本に全くかなわない事、それが反日報道の根源にあると思います。一般のフランス人は反日ではないですね
ギブソンさん
>日本に似てインテリ層とマスコミの世界に非常にマルキストや左翼が多いこと、経済や工業力では日本に全くかなわない事、それが反日報道の根源にあると思います。一般のフランス人は反日ではないですね
なるほど、そうなんですか。 何となく想像できたことですが、良くわかりました。
インテリに左翼が多いのは、どこの国でもありがちですよね。
きちんと説明をすれば左翼こそ日本を理解するはずなんですけどね。米国にしてもフランスにしてもリベラル派が反日傾向というのは辛いです。
フランス人個人では、アメリカ人や他のヨーロッパ人と違って親日的な人が非常に多く、むしろ反日の人が殆どいないと感じているので、メディアの姿勢は不思議です。
gfsさん
>フランス人個人では、アメリカ人や他のヨーロッパ人と違って親日的な人が非常に多く、むしろ反日の人が殆どいないと感じているので、メディアの姿勢は不思議です。
同感です。
その後、某巨大掲示板からの情報で知ったのですが、仏国営テレビ・フランス5のドキュメンタリー番組「過去の影」を実際に制作した下請け会社(名は失念してしまいました)には、中国・韓国系フランス人が多く所属していたようです。
>きちんと説明をすれば左翼こそ日本を理解するはずなんですけどね。米国にしてもフランスにしてもリベラル派が反日傾向というのは辛いです。
私は残念ながら左翼リベラルには、ほとんど期待しません。
彼らはいったん思い込んだら、理性より感情第一で、むしろぜんぜん話し合いが通じないという印象を受けます。
だから民主国家の日本より、左翼独裁国家の中国を選択するような愚かなことをするのではないでしょうか。
初めまして
エディット・クレッソンは本当にひどい失言をしたと思います。度胸があるのなら中国と韓国にも同じ辛辣で無神経な物言いをしてみろ!と一喝してやりたいです。
ミッテラン大統領もよくこんな輩を抜擢して首相に指名したなと今でも不思議で不可解です。