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台湾が与那国海域で軍事訓練か

  • 2006/08/22(火) 01:00:01

 台湾の海軍が8月11・15の両日、日本の有人の島としては最西端にあたる与那国島の西半分を含む海域を指定して、射撃訓練を計画していたことがわかった。

なお実際に訓練が行われたかどうかは未確認だ。

また、18・22日にも射撃訓練が計画されたが、今度は与那国島を含む日本の領海を避ける形で訓練海域が指定され、海上保安庁が地元漁民に注意を呼びかけていることから、台湾当局から日本政府へ通告があったものと推測される。

18日に訓練があったかどうか確認されていないようだが、漁ができなくて水揚げ高に影響が出ている地元漁民から不満が出ている。

引用記事 

 記事中の地図を見ればわかるように、台湾海軍の訓練海域は日台の中間線を完全に越えて、日本の排他的経済水域(EEZ)内部に入り込んでおり、日本としては到底許容できるものではない。

実際、日本の漁業関係者が危険を避けるために、日本のEEZ内部にもかかわらず漁が出来なくなっており、国連海洋法条約・第56条のaに定められた、日本の権利が侵害されている。


第56条  排他的経済水域における沿岸国の権利、管轄権及び義務

 1   沿岸国は、排他的経済水域において、次のものを有する。
a 海底の上部水域並びに海底及びその下の天然資源(生物資源であるか非生物資源であるかを問わない。)の探査、開発、保存及び管理のための主権的権利並びに排他的経済水域における経済的な目的で行われる探査及び開発のためのその他の活動(海水、海流及び風からのエネルギーの生産等)に関する主権的権利
b この条約の関連する規定に基づく次の事項に関する管轄権
c 人工島、施設及び構築物の設置及び利用
d 海洋の科学的調査
e 海洋環境の保護及び保全
f この条約に定めるその他の権利及び義務




おそらく最初の訓練が計画された時点で台湾当局から日本側に訓練計画の通知があり、日本側が水面下で抗議したことによって、三度目の訓練から与那国島と同島を取り囲む日本の領海が、台湾当局によって訓練海域から外されたのではないかと推測する。

計画されたとおりに台湾海軍によって訓練が実施されたのか、日本側から抗議があって訓練を取り止めたのかは、まったくわからないが、今後このようなことがないよう日本と台湾当局との対話の場をもうけて、台湾に抗議するとともに、相手とよく意思疎通をしておかなければならない。

日本側が今までそれを怠ってきたから、こういったことが起こるのである。

 そもそもなぜ台湾が、与那国島を東西に分ける線(東経123度)の西側を訓練海域に指定したかといえば、その線が台湾の防空識別圏の東端だからである。

また、上空を飛ぶ航空機を管制する空域の日本と台湾の境界線が、西表島付近(東経124度)を通っている。

わかりやすく言えば、与那国島と波照間島の空港に向かう日本の旅客機は、行き先が日本の領土にもかかわらず台湾の管制官に飛行プランを提出して許可をもらわなければならず、もしそれをやらずに与那国島と波照間島の空港へ飛んでいくと、台湾空軍の戦闘機がスクランブル発進することになる。

参考記事 

 なぜこんなことになったかと言えば、戦後の沖縄がアメリカによって統治されていたときに、沖縄の空域もアメリカ軍が管理していて、日本と台湾の管制空域の境界線を東経124度線(西表島付近)に、防空識別圏を東経123度線(与那国島の上空)に設定したからである。

おそらく経度でキリの良い数字の方が管理上便利だったからと推測する。

その後、1972年5月に沖縄が日本領に復帰した後も、この境界線が改められることはなかった。

同年9月の日中国交回復以後、台湾(中華民国)と日本は国交断絶して台湾を国家として認めないということを中国(共産政府)に約束したために、それ以来日本政府が「中国を刺激する」と言って問題解決から逃げていたからだ。

(台湾側は与那国島の領空・半径12海里を半月状に防空識別圏から外しているという情報がある。 しかし根本的な問題は解決されていない。 引用記事 )

 今回の事件でも、台湾海軍の訓練計画に対し日本から抗議があったのかどうか、そして台湾海軍が訓練を実施したのかどうか、あったとすればどこでやったのかについて、情報がもれてこない。

おそらく、日本政府の十八番(おはこ)である、「中国への配慮」であろう。

日本政府は、「日本が表立って台湾に抗議すれば『日本が台湾を国家として認めた』と言って中国から非難されるかもしれない」と恐れているのである。

しかしながら、日本のEEZが侵され日本の漁民に実害が出ている以上、この状態を放置するのは、日本政府・外務省の怠慢、ことなかれ主義の極致と言わざるを得ない。

すみやかに、日本と台湾の防空識別圏の境界線と航空管制の境界線を、日本と台湾の中間線(東経122度50分付近にある)と一致させるように、日本政府は台湾当局に要請すべきだ。
 

日本の領土・領海の問題、安全保障の問題と直結しているから、少なくとも防空識別圏のほうは絶対に実現させなければならないし、一向に進展しない日台間の漁業交渉もあわせて行うべきである。

北京政府がどう言おうとも、独自の政府や国会・軍を持ち、毛沢東が描かれた人民元ではなく台湾ドル紙幣の流通する台湾が独立国家なのは誰の目にも明らか。 だったら日本政府としても、問題解決のために台湾側と交渉するしかない。

それで「台湾は独立国家ではない。北京政府の統治下にある台湾省だ。勝手に日本と交渉するなど許さん」と抗議されたら、日本政府は北京政府にこう言ってやれば良い、「じゃあ一週間やるから、台湾省とやらに話をつけてきてくれ。 それで問題が進展しないなら日台間で直接交渉する」と。

北京が話をつけてくればそれで良いし、出来なかったら日台で直接対話を行って問題を解決する。

もし北京と台北が手を結んで境界線の移動を拒否したら、これも日台で直接対話を強行する。

考えたくはないが今の状態を放置したまま、もし中国が台湾を軍事占領したりすれば、中国の防空識別圏が与那国島上空を通るという、恐ろしい事態の発生も予想される。

将来への禍根を残さないためにも、すみやかに、日本と台湾の防空識別圏の境界線と航空管制(那覇FIRと台北FIR)の境界線を、日本と台湾の中間線と一致させなければならない。

漁業交渉もあわせて行って、日本の漁船が日台の中間線付近まで出掛けていって安心して漁が出来るようにしなければならない。

北方領土水域で不幸な事件があったばかりだ。

日本政府・外務省も無意味でくだらない対中配慮などせず、国益が確保されるようすぐさま動くべきだし、必要ならば実務レベルでの定期協議の場を設けるべきだ。


 ただ、今回の台湾海軍の訓練は、数年前から日台安保対話を求めながら北京の顔色を異様にうかがう日本政府に拒否されつづけた、台湾政府から日本政府への「早く安保対話をやりましょう」というメッセージ(ゆさぶりともいう)のようにも思われる。


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この記事に対するコメント

死那の主張は

死那の台湾に対する主張と言うのは、なにやら、明治初期の琉球処分を連想させます。
台湾に流れ着いた琉球人を台湾人が殺した件について、日本は、琉球人は国民だからと言う前提で動いたわけですが、これに対して、清は台湾はわが領地じゃないから責任は負えないといったくせに、それなら、日本が勝手に始末してよいかと言えば、わが領分に対する手出しまかりならんと、無責任なくせに、権利だけは主張する。この類に思えます。

  • 投稿者: DUCE
  • 2006/08/22(火) 16:25:05
  • [編集]

DUCEさん

>死那の台湾に対する主張と言うのは、なにやら、明治初期の琉球処分を連想させます。

なるほど!鋭い指摘です。

>無責任なくせに、権利だけは主張する。この類に思えます。

国連分担金をケチりながら、拒否権を振り回して日本の安保理入りを妨害したり、

自分は大軍拡をすすめながら「日本は平和憲法を守れ」と言ったり、

さんざん自国民の人権を踏みにじりながら、アメリカの方が人権侵害はひどいと言ってみたり、

中国の外交というのは、ダブルスタンダードの一語に尽きます。

  • 投稿者: クロフネ@管理人
  • 2006/08/22(火) 21:51:14
  • [編集]

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