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麻生外相の靖国私案について

  • 2006/08/09(水) 22:44:26

 麻生太郎外相は、きのうの閣議後の記者会見で、靖国神社問題解決に関する私案を発表した。

その骨子は、政教分離の原則から靖国神社を宗教法人から財団法人へと移行させ、最終的に国が設置法を作り、特殊法人”国立追悼施設靖国社”(仮称)とし、祭式は非宗教的、伝統的なものにする。

具体的な祭式や慰霊対象については、新法人や国会における話し合いで決める。

これによって、天皇陛下が行幸なさったり首相が参拝しても問題のないようにする。

というものだ。

引用記事 

 麻生外相は、いわゆるA級戦犯の分祀について靖国神社側の決断があれば実行可能という立場だったように記憶しているが、今回の私案は、そこから踏み込んだ内容になっている。

靖国神社の”国営化”はともかくとしても、政教分離の原則から祭式を非宗教的なものにするという点については、大いに疑問とせざるを得ない。

 前にも言ったが、人間の営みから完全に宗教を分離することなど不可能であって、日本人で”無宗教派”と自認する人たちでさえも、冠婚葬祭といった人生の節目節目に何らかの宗教活動をしているのである。

死者を弔うという行為についても、死者をあらわすシンボルに手を合わせ花を手向けること、それ自体が宗教行為である。

神式・仏式やキリスト教式など宗教色を一切排除して、非宗教的な祭式にするといっても、「非宗教的な祭式」という教義を持つ新しい宗教が生まれ、それにのっとって慰霊が行われただけに過ぎない。

政教分離の原則から非宗教的な祭式で慰霊を行うというのは、例えが適切ではないかもしれないが、卵の殻を割らずに目玉焼きを作ると言っているようなもので、目玉焼きをつくるためには卵の殻を割るという行為がセットでついてくるように、死者を弔えば、それに何らかの宗教的行為が必ずついてくるのである。

国家・会社・家族など様々なレベルの人間集団が、人間同士に欠かせない社交の一環として慰霊行為をしているが、だからこそたとえ国家といえども100%の政教分離などあり得ない。

かつて「宗教はアヘン」と言った共産国家群は、宗教の根絶をめざしたが結局失敗した。

第一世界大戦で亡くなったイギリス軍の無名戦士の墓は、英国国教会のウェストミンスター寺院にある。

アメリカ大統領は聖書に手を置いて宣誓するし、ドル紙幣の裏には”IN GOD WE TRUST”と書いてある。 (この場合のGODは間違いなくキリスト教の神だと思うが)

ドル紙幣の裏 

ハンガリーやスロバキアのように国章(国家のマーク)に、キリスト教の十字架が含まれているものもある。

インド国旗には仏教の法輪が描かれているし、イスラムの政教分離国家・トルコの旗には、それでもイスラムのシンボルである三日月と星が染め抜かれている。

国家ができる”政教分離”は、特定の宗教を信仰するのを国民に強制しないといったことまでだ。

 もし靖国問題で政教分離を言うのであれば、戦没者の中に仏教徒やクリスチャンもいたであろうことに配慮して、遺族が希望するのであれば仏式やキリスト教式で慰霊ができるように、靖国神社の近くにお寺(仮称・護国寺)や教会(仮称・護国教会)を建て、特定の宗教に偏らないように、国費で靖国神社・護国寺・護国教会でそれぞれ慰霊式典をとりおこない、8月15日には天皇陛下や首相にもそれぞれの慰霊式典に足をお運び願うことにするべきではないだろうか。

これなら、国家が戦没者慰霊に関して特定の宗教に偏らず、国民の信仰の自由を保証しているので、政教分離の原則は守られているし、天皇陛下が行幸なさっても矛盾は生じない。

祭式と慰霊の対象は、神社・寺・教会を中心とするそれぞれの法人と遺族の方々が話し合って決めればよいだろう。

政教分離というとすぐ「非宗教的な慰霊施設をつくれ」という話になるが、先ほど言ったように非宗教的な慰霊というのはあり得ないし、日本の伝統や神道の信仰を大切にしている人を無視して、靖国神社を非宗教的な施設に改修してしまう(つまり神道らしさをなくしてしまう)というのは、あまりにもネガティブで乱暴な話だ。

神道・仏教・キリスト教等いかなる信仰を持つ人でも、お参りできるように、さまざまな慰霊の形と信仰の自由を認めたほうが、よっぽどポジティブだと思う。

 麻生外相の私案は、これからの議論のたたき台として提案されたものと推測するが、政教分離の問題に関しては以上のような方法で解決をはかるというのどうだろうか。


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