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中国製兵器がイスラエルを攻撃

  • 2006/07/18(火) 23:52:41

 中東情勢が、大規模な紛争に発展しかねない危険な状況となっている。

イスラエル空軍によるレバノンへの空爆が全土へと広がり、陸軍部隊によるレバノン侵攻の可能性もささやかれている。

これに対してイランが激しくイスラエルを非難、シリアもイスラエルに対する警戒を強め、紛争が大規模に拡大する懸念が出てきた。

 今回の紛争のきっかけは、先月はじめにイスラエルが「テロ組織によるロケット弾攻撃への反撃」と主張して行った、パレスチナ自治区ガザに対する攻撃と、それに対する報復として、パレスチナのスンニ派イスラム原理主義組織ハマスがイスラエル兵一人を拉致して連れ去ったことだった。

ハマスはイスラエル政府に逮捕されたパレスチナ人と拉致したイスラエル兵との人質交換を要求したが、イスラエルがこれを拒否、イスラエル軍は先月28日からガザ地区に大規模な侵攻作戦を開始して、人質奪還をはかった。

 イスラエルによるガザ侵攻作戦が開始されて二週間ほどたった今月12日、今度は、隣国レバノンを本拠とするシーア派イスラム原理主義組織ヒズボラがイスラエル兵二人を拉致し、レバノンへ連れ去った。

イスラエル軍はすぐさまレバノン空爆を開始し、首都ベイルートの空港や近隣諸国へとつながる幹線道路を破壊、イスラエル海軍の艦艇もレバノン沖に派遣して海上封鎖も行った。

これは、拉致されたイスラエル兵がイランなどへ移送されないようにするためのものという見方がある。

ヒズボラは同じシーア派の原理主義国家・イランの援助を受けているからだ。
(ヒズボラはシリアからも援助を受けているとされるが、シリアはシーア派ではない)

イスラエルのレバノン空爆を受けてヒズボラも反撃、イスラエル北部の各都市に100発以上のロケット弾などを撃ち込み、14日にはレバノン海上封鎖作戦に従事していたイスラエル海軍艦艇が、ヒズボラの発射した対艦ミサイルによって大破させられた。

イスラエルも空爆をレバノン全土に拡大させ、テレビ局や燃料タンク・幹線道路などインフラを破壊、対レバノン軍事行動としては1996年の”怒りのぶどう作戦”以来の大規模なものとなった。

今後イスラエル地上軍がレバノンに大規模に侵攻したり、ハマスやヒズボラを支援する隣国のシリアやイランが戦闘に直接参加すれば、紛争がさらにエスカレートする可能性があり大変心配だ。

 今回の紛争で驚かされたのは、レバノンのシーア派原理主義組織ヒズボラ(=神の党 ”ヒズバッラー”と発音したほうが正確だろう )の戦闘力の高さだ。

ヒズボラの十八番(おはこ)は、旧ソ連製の地対地ロケット”カチューシャ”を使った攻撃だが、今回ヒズボラは、”カチューシャ”が届かないイスラエル北部の都市・ハイファを狙って”ラード”・ミサイルを発射した。

引用記事 

”ラード”は、中国製の対艦ミサイルHY-2をもとにイランが開発した対艦ミサイルだから、イスラエルの都市に撃ち込むというのは、本来の使用方法とは違う。

イランが”ラード”の地対地ミサイルバージョンの開発に成功したか、対艦ミサイルの”ラード”を無誘導でハイファに撃ち込んだかのどちらかだろう。

”ラード”ミサイルの詳しいデータは持っていないので、”ラード”の元になった、中国製の対艦ミサイルHY-2のデータをあげておこう。

HY-2は、重量約3000Kg、推進装置は固体ロケットで速度はマッハ0.9、誘導方式はアクティブレーダー・ホーミングと赤外線ホーミングの二種類、最大射程は95Kmである。

HY-2は旧ソ連製の対艦ミサイルP-15(SS-N-2”スティックス”)を中国がコピーして改良したものだ。イランは手に入れたHY-2をさらに改良して、射程を伸ばした可能性がある。

イラン・イラク戦争のとき、イランは中国製ミサイルHY-1を使ってペルシャ湾を航行するタンカーを攻撃したが、”ラード”のもとになったHY-2はHY-1の改良型だ。

 さらに驚いたのは記事の後半にあるように、ヒズボラが対艦ミサイルを発射してイスラエル海軍の艦艇を大破させたことだ。

イスラエルの情報機関”モサド”や軍諜報機関”アマン”も驚いたのではないだろうか。

これにはC-802対艦ミサイルが使われたが、これも中国からイランに輸出されイランからヒズボラの手に渡ったものだ。

中国製の対艦ミサイルC-802のデータは、重量715kg、推進装置はターボジェットで速度はマッハ0.9、誘導方式はアクティブレーダー・ホーミング、最大射程は120kmである。

C-802は中国海軍で今も使用され、旅海級駆逐艦や江衛Ⅱ級フリゲートに装備されている。

C-802はC-801の改良型で、C-801の開発にあたって中国はフランス製の対艦ミサイル”エグゾセ”の技術を買って導入したとの噂がある。

 ヒズボラによるミサイル攻撃で大破させられたイスラエル海軍の艦艇はコルベット(排水量1000t前後の軍艦)のようだが、それでも大事件である。

”ラード”やC-802といったミサイルを装備するヒズボラは、もはやテロ組織というよりミニ軍隊と言ったほうがふさわしいほどの戦闘力を備えていることが明らかになった。

 ヒズボラがここまで高い戦闘力を獲得したのも、もとをたどれば中国の存在が大きい。

工業力の低いイランは、高度な技術が必要とされるミサイルを独自で開発できるだけの基盤を持たなかった。

それに救いの手をさしのべたのは中国で、HY-2やC-802といったミサイルをイランに輸出して、それらのミサイルはイランを経由してイスラム原理主義テロ組織ヒズボラの手に渡った。

そして今回のイスラエル-レバノン紛争では、中国製兵器がイスラエルを苦しめているのである。

 以前イスラエルの生存を脅かす中国という記事をアップしたが、クロフネの予測よりもかなり早く、懸念が現実のものとなってしまった。

イスラエルは自らの軍事技術を供与して中国の軍備拡張を助けていたのはその記事でも指摘したし、ユダヤ系アメリカ人も中国の発展に協力してきた人が多かったように見受けられる。

しかし中国製兵器がイスラエルの人々の命を奪うといった事態が現実のものとなった今、やはりイスラエルの対中外交は完全に失敗だったと思う。

 今後、中国製兵器が実戦で使えることが証明(コンバット・プルーブン)されたので、イスラエルやアメリカを快く思わない国の正規軍やテロ組織で中国製兵器が人気になるかもしれない。


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不安定要因

中東戦争の様相ですね。
黒幕はイラン。その黒幕は中国?
平和がイチバンなのですが・・

  • 投稿者: ゼーゼマン榊
  • 2006/07/19(水) 11:38:44
  • [編集]

ゼーゼマン榊さん

>平和がイチバンなのですが・・

まったくです。

今回の紛争では、中国-イラン-ヒズボラの武器拡散裏ルートが明確となり、驚かされました。

  • 投稿者: クロフネ@管理人
  • 2006/07/19(水) 20:40:35
  • [編集]

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  • 投稿者: -
  • 2006/07/31(月) 13:29:23
  • [編集]

JOHN DOE さん

http://gaikoanzenhosyo.blog4.fc2.com/blog-entry-344.html

この記事の一番最後の項目で述べたとおり、イスラエル空軍の”誤爆”はちょっと偶然とは思えないんですよね。

だからといって、わざとやったという証拠も私は持っていないのですが。

ただ、中国がイランやヒズボラの戦闘力向上に貢献したのは間違いなく、イスラエルからの恨みを買う理由としては十分すぎるほどだと思います。

それに対して、もし中国がイスラエルに対して”報復”するようなことがあれば、大変なことになると思います。

中国もそのことを良くわかっていて自重すると予測しますが... 

  • 投稿者: クロフネ@管理人
  • 2006/07/31(月) 21:24:42
  • [編集]

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