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北朝鮮がテポドンを発射!

  • 2006/07/06(木) 00:29:18

 北朝鮮がテポドン2号を含む7発の弾道ミサイルを発射した。(10発という情報もある)

そのうちの3発目がテポドン2号だったもようだ。

発射されたミサイルは、ロシア沿海州近海にすべて着弾したと思われる。

テポドン2号はアメリカ・アラスカまで届くとされるが、だいぶ手前に着弾した。 これに関連してテポドン2号は第一段ロケットの切り離しに失敗して、ロシア近海に落下したとの分析もなされている。

この事態を受けて日本政府は、万景峰号の半年間日本入港禁止、北朝鮮当局者の日本入国禁止、日朝間の航空チャーター便乗り入れ禁止などの経済制裁措置を発動した。

国際社会も北朝鮮のミサイル発射に強硬に反発している。

アメリカ・ロシア・オーストラリアなどが北朝鮮を強く非難し、北のミサイル発射問題を話し合う緊急の国連安保理・非公式協議が開催される予定で、国際社会からも北朝鮮に対する制裁措置が発動される可能性がある。

 正直、クロフネにとって北朝鮮がテポドンを発射したのは意外だった。
可能性は0%とは言えないとしても、発射の確率はかなり少ないだろうと思っていた。

「テポドンを発射するぞ」というカードがアメリカに全く通じていなかったし発射してもしなくてもそれは変わらない。 それに、実際にテポドンを発射してしまえば、北朝鮮の数少ない手持ちカードが失われてしまうからだ。

中国やロシアといった北のパトロンの制止を振り切って弾道ミサイルを発射すれば、パトロンたちのメンツも丸つぶれになる。

しかし北朝鮮はテポドンを発射した。

アメリカのスペースシャトル打ち上げにあわせてテポドンを撃ったのだからかなり挑発的だし、韓国の調査船が竹島に接近し日韓関係が極度に悪化しているタイミングを狙って撃ったのも北朝鮮の計算のうちだろう。

 テポドン2号のほかに6発のスカッドやノドン弾道ミサイルも発射されたが、これはアメリカ軍の迎撃ミサイルにテポドンが撃墜されないようにするデコイ(おとり)の意味があったのかもしれない。

ただ今回のテポドン2号は、1998年のテポドン1号発射の時のように日本列島上空を通過するようなことはなかった。

搭載燃料をあらかじめ少なくするなどしてテポドン2号を意図的にロシア近海に落としたのか、それとも純粋に打ち上げに失敗したのかはわからない。

テポドン2号がそのまま飛翔を続ければ、北海道とサハリンの間を通過して、アリューシャン列島の南の北部太平洋に着弾していたと推測される。

おそらくミサイル発射を日米に対する先制攻撃とみなされ米軍による北朝鮮侵攻を招かないようにするためで、北朝鮮はアメリカ軍に相当”びびり”ながらテポドン発射を強行した様子がうかがえる。

その結果ミサイルは全弾、ロシア沿海州近海の方角に向かって発射された。

もし純粋に打ち上げに失敗したのであれば、ミサイルがロシア近海に落下して北海道などの陸地に着弾しなかったのは、北朝鮮にとって幸運であった。

 今回のミサイル発射を決断したのが金正日なのか軍部なのかは知らないが、世界情勢が正確に読めていないのではないかと思われる。

アメリカによる金融制裁がよほどこたえ、金王朝崩壊を防ぐにはすぐにでも何か手を打たないといけないが、打てる手もテポドン発射ぐらいしかないということなのだろうが、ミサイル発射で脅されたからといってアメリカは金融制裁の解除といった譲歩はしまい。

前回のテポドン1号発射のときは、北朝鮮に甘かったクリントン政権であったから、テポドン発射がアメリカから譲歩を引き出すカードとなったが、現在のブッシュ政権の対北朝鮮外交はクリントン政権のものとは全く違う。

むしろ北朝鮮は日本からの経済制裁の引き金を自分で引いてしまい、北朝鮮自身の首をしめる結果となった。 日本政府は制裁発動をさんざん渋っていたにもかかわらず。

テポドン発射が平壌宣言に対する違反ということも誰の目にも明らかとなり、日本と北朝鮮が国交を回復した後、日本から北へ経済援助を行うというシナリオもパーになった。

これで北朝鮮の”突然死シナリオ”(金正日独裁体制の崩壊)が現実のものとなる可能性が高まったことは否定できない。 ソウルや北京は苦虫をかみつぶしていることだろう。

テポドン発射がミサイル問題だけではなく北の核武装問題や日本人拉致問題にも影響を与えることになろう。

 また、中国やロシアなど北朝鮮のパトロンたちの影響力の低下も白日の元にさらされた。

金正日独裁体制の維持のためなら、たとえ中国の要請でも北朝鮮は一切聞き入れないということが、明らかになったと思う。

今後、中国の北朝鮮への影響力にあまり期待はできないのだということは、日本もアメリカも肝に銘じておかなければならない。

さらにロシアの北朝鮮への影響力の低下は決定的だと思う。

ロシアは北朝鮮からミサイル発射の事前通報は一切なかったと言っているが、もしそれが本当なら北朝鮮はロシアのことを既に”へ”とも思っていないということだ。

北朝鮮は弾道ミサイルをロシアの排他的水域内に撃ち込んだ。

最悪、7発のミサイルのうちどれかが、付近を航行するロシアの船舶や航空機を直撃していたかもしれない。

ロシアも早期警戒衛星で北朝鮮のミサイル基地を監視していただろうから、一歩間違えばテポドン発射をロシアが北朝鮮からの攻撃と誤認し、北朝鮮はロシアから反撃を受ける可能性もあった。

にもかかわらずロシアに事前の通報もせずロシア水域にミサイルを撃ち込んだのである。

(だから事前の通報はなかったとするロシアの主張はちょっと信じられないのであるが)

 アメリカに続いて日本も経済制裁に入ったことで、北朝鮮問題に今後動きが出てきそうな感じである。

平壌宣言の前提条件が崩壊したのは、誰の目にも明らかなのだから、日本政府は毅然とした対応を国際社会と協力しながら取ってほしい。

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  • 2006/07/07(金) 00:22:59

この記事に対するコメント

>アメリカのスペースシャトル打ち上げにあわせてテポドンを撃ったのだからかなり挑発的だし

それにアメリカの独立230周年記念日でもありました。7月4日はアメリカ人にとっては特別な日です。

横田早紀江さんのブッシュ大統領会見、ブッシュ大統領の小泉首相歓待、日米共同声明にある「両首脳は、北朝鮮に対し・・・ミサイル実験モラトリアムを引き続き遵守するよう呼びかけた」という文言等に見られるような、最近とみに進展した北朝鮮対策における日米の接近で、日米関係に楔を打ち込めない苛立ちからか、逆にミサイルを発射してしまう、というのは何としても北朝鮮の自殺行為にしか見えません。

それにしても日本がやっと経済制裁を発動したことに、ずーっと忘れていた「手応え」を感じます。今後の進展を見守っていきたいと思います。

  • 投稿者: ローカル線
  • 2006/07/06(木) 10:34:52
  • [編集]

金正日は相当あたまの切れる奴と私はみているので一見われわれがみると無謀に見えるが、もし本当に危機的状況ならまずやるべきことは拉致被害者をとっとと全員返して日本から援助をもらえば済むわけなのにそれをしない。ということはそれほどまだ困っていないと見るほうが妥当なように思う。
 しかし現実は発射した。我々がこれから見守らなければいけないのはこの一連の騒動の最後に誰が一番得をしたのか?そこからしか今回のミサイル発射の謎を推測をするしかないですね。そこから出た答えは日本という国はとことん他国から金をむしりとられるという構図が浮かぶような気がします。

  • 投稿者: ななしの経営者
  • 2006/07/06(木) 22:27:13
  • [編集]

こんばんわ!
今日も一日北朝鮮関連(ミサイル、拉致)ニュースで終わりましたね。

国連安保理での共同歩調、ありえない話です。
中共、ロシアとそもそも価値観が共有できない国家なのですから。北とその意味、同じ穴のむじなですか。

昨日の続きを自分の記事で書きましたので、引き続きTBをお願いします。
クロフネさんの健筆にいつも力をもらっています。

  • 投稿者: ホームズ
  • 2006/07/07(金) 00:25:05
  • [編集]

連名で失礼します

ローカル線さん

そういえば、7月4日はアメリカの独立記念日でしたね。

>それにしても日本がやっと経済制裁を発動したことに、ずーっと忘れていた「手応え」を感じます。今後の進展を見守っていきたいと思います。

”外圧”に背中を押されてようやく小規模な経済制裁を発動するところに、日本の自主性のなさを感じてしまいます。

ななしの経営者さん

>そこからしか今回のミサイル発射の謎を推測をするしかないですね。

たいした根拠はないのですが、今回のミサイル発射の決断において、北朝鮮内部でなにか対立が起こっている可能性があると私は考えています。

たとえば中国式の改革開放政策をとりたい経済官僚たちと、外部世界をまったく信用していない軍部で権力闘争があって、闘争に軍部が勝った結果、改革開放とは逆行するミサイル発射という決断がなされたといった具合にです。

そして金正日のカリスマ性が弱まりつつあり、軍部の暴走を許してしまったといった可能性も考えられます。

ホームズさん

>クロフネさんの健筆にいつも力をもらっています。

ブログを日々更新していくって、気力・体力ともかなりシンドイですよね。

でも、より良い日本社会のため、お互いがんばっていきましょう!

  • 投稿者: クロフネ@管理人
  • 2006/07/07(金) 21:31:19
  • [編集]

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