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金英男氏会見と北朝鮮の策略に乗せられた韓国人家族

  • 2006/06/29(木) 23:14:37

 韓国人”拉致被害者”金英男氏と家族が昨日再会した。
そして今日の午後行われた金英男氏の記者会見に注目が集まった。

クロフネは金氏の記者会見を見て、ふと冷戦時代のポーランドやチェコスロバキアといった東欧諸国の指導者のことを思い出していた。

彼らはことあるごとに、ソビエトの言い分をそっくりそのまま繰り返し、西側諸国を激しく非難した。

しかし彼らは、必ずしも本心からそう言っているわけではなくて、ソビエトの命令に逆らえば、すぐにもソ連軍の大戦車部隊が祖国に進撃してくるプレッシャーや、自国民の命を人質にとられている弱い立場がそうさせているのだった。

話を記者会見に戻そう。

 金英男氏の記者会見の内容は、北朝鮮の公式プロパガンダをそっくりそのまま繰り返したにすぎないものだった。

金氏が北朝鮮に来たいきさつは、決して拉致なんかではなく、ボートに乗っているうちに眠り込んでしまい海に流された。 そして海の真中で北朝鮮の船に助けられ、北朝鮮の船員に「わたしたちといっしょに北に行って、それから自宅へ帰ればいい」と言われ北朝鮮に入国、そのまま住み着いたと証言した。

これは韓国政府の、金英男氏が海水浴にでかけ、北朝鮮の工作員に拉致されたという発表と食い違っている。
 
例え、海に流されて偶然北朝鮮の船に助けられたという金氏の証言が事実だったとしても、高校生が家族や友人のいる祖国を捨てて、知っている人が誰もいない北朝鮮に自発的に住み着くなんてことはまずありえない。

北朝鮮が金氏の帰国を許さなかったという人道上の罪からは逃れられないだろう。

 また、めぐみさんと知り合って結婚した経緯については、「日本語学習の場で、めぐみさんと知り合い結婚した。 めぐみさんは子供のときに脳を損傷しており、うつ病になって自殺した」と述べた。

さらに、日本政府に渡しためぐみさんの遺骨は本物で、それをニセモノと発表した日本のやり方は人権蹂躙(じゅうりん)だと非難した。

 以上の発言は、北朝鮮の公式プロパガンダそのままであるが、以前から専門家によって様々な矛盾が指摘されてきた。

まずDNA鑑定で、遺骨がめぐみさんのものではなく、しかも複数の人物の遺骨が混ざったものであることが、よく知られている。

さらに、金英男氏がキム・チョルジュンを名乗って日本政府関係者と接触したとき、めぐみさんの死亡年を93年、当時の年齢を28歳としていたが、拉致被害者の蓮池さんが死亡したとされる日時の一年後にめぐみさんを北朝鮮で見たと証言すると、北朝鮮側は突然めぐみさんの死亡年を94年、当時の年齢を29歳とした。

今回の金英男氏もそのように証言しているが、妻の死亡年や年齢を夫が間違えるだろうか?

金英男氏がキム・チョルジュン、めぐみさんの娘であるキム・ウンギョンさんもヘギョンという別の名を使ったことについては、私生活を乱されたくないから仮名を使ったと理由を述べた。

これも納得できない。

北朝鮮は国家が国内メディアを完全に支配している。
たとえ英男氏が実名を名乗っても、そのことを北朝鮮国民に隠そうと思えば、北朝鮮政府が報道規制を敷けばよい。

そうすれば、英男氏のことは一切北朝鮮マスコミは報道しないし(実際、北朝鮮国民のほとんどは英男氏と日本側の接触など知らないはずだが)、そもそも北朝鮮の記者が金英男氏の自宅に殺到するようなこともあり得ない。

私生活を乱されたくないから仮名を使ったというのはウソで、金英男という実名が日本から韓国側にもれると、韓国で「拉致被害者が生きていたぞ」と大騒ぎになるからであろう。

 金英男氏は北朝鮮という国家権力の支配下におり、彼の家族も人質にとられている。 彼が例え真実を語りたくとも、北朝鮮当局の指示どおりのことしか言えない。

北朝鮮としては、金英男氏という”証人”に北朝鮮に有利なことばかりしゃべらせることで、南北間だけではなく日朝間の拉致事件についても、幕引きをするつもりだろう。

 それがわかっていたから、横田さん夫妻など日本人拉致害者家族は、金英男氏の家族に「北朝鮮へ行ってはいけない」と強く説得した。

しかし、その説得を振り切って母と姉が金英男氏との対面を果たした。訪朝前に韓国側から日本側の拉致被害者家族への批判も巻き起こった。

その結果はどうなったかと言えば、金英男氏は北朝鮮工作員に拉致されたことを自ら否定し、自発的に北朝鮮に滞在していると”証言”した。

これで、金英男氏の韓国への永住帰国はほとんど不可能になったと思う。

何しろ多数のマスコミの前で金氏は「自発的に北朝鮮に滞在しており拉致されたのではない」と言った以上、韓国へ帰る理由が”無くなった”からだ。

金氏の家族が感情に流されて猪突猛進に突っ走った結果、北朝鮮の策略にひっかかって、家族がバラバラに引き裂かれてしまったのである。

今後は、家族がわざわざ不自由な北朝鮮を訪問して英男氏に面会にいかなければならないだろうし、英男氏が韓国を訪問できたとしても人質として妻子は北へ置いておかなければなるまい。 だから英男氏が北朝鮮を離れても真実を語ることは難しい。

 金英男氏の記者会見で強く感じたことは、北朝鮮問題に対応するときの日本と韓国の協力の困難さだ。

日本では「北朝鮮政府による民間人拉致という犯罪・人権侵害を許すな」といった、人類の普遍的な価値観が尊重されるが、韓国ではそういった普遍的価値観よりも、同じ民族としての感情とか血のつながりといったものの方が重視される。

実際、北朝鮮で再会を果たした韓国人拉致被害者家族の人たちは、家族をさらった北朝鮮にうらみつらみを述べるようなことはなかった。

拉致した側の北朝鮮と拉致された側の韓国とは、利害対立者というより利害共有者と考えたほうがよいとさえ思える。

サッカーワールドカップ・アジア予選で、日本と北朝鮮が同じ組になったとき、韓国で「日本と北朝鮮どっちを応援しますか?」という街頭アンケートをとっていた日本のTV局があった。

韓国人の声は圧倒的に「北朝鮮を応援します」というものだったが、その結果を見た日本人のあるTV出演者が「日本と韓国は2002年W杯の共同開催国だったのに、北朝鮮を応援するなんてショック」と、今さらびっくりしたようなことを言っていた。

日本政府も含めて、「日韓が協力して北朝鮮による拉致問題にあたることが事件の解決につながる」という日本人は少なくないのだが、現在のところ私はかなり懐疑的だ。

そうした人たちに、先ほど例に出したTV番組出演者のような無邪気さを感じてしまうのである。

 今後日本としては、サンクトペテルブルクサミットや国連など国際社会の場を活用して、アメリカやEU諸国・ASEAN諸国などの協力を得ながら、北朝鮮に粘り強く圧力をかけ続けるしかないだろう。

また、北朝鮮の対日債務の返済が滞っているのを理由として、新潟にやってきた万景峰号を借金のカタとして没収してしまうなど、日本独自でやれることも決して少なくない。

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  • 2006/07/04(火) 07:22:20
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