初めていらっしゃった方へ

スポンサーサイト

  • --/--/--(--) --:--:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

中国の権力闘争と対日外交の変化

  • 2006/06/23(金) 23:56:37

 最近、中国の対日政策に再び変化が見られるようになってきた。

昨年の反日暴動で破壊された上海・日本総領事館の損害賠償交渉がとうとうまとまったようだ。 報道によると4000万円以上かかる修理費用は中国側が負担することになった。

引用記事 

「反日暴動で起こったことの全責任は間違った歴史認識を持つ日本にある」というのが、これまでの中国政府の立場だから、全面的な譲歩とみていいだろう。(というか、弁償するのは当たり前)

反日暴動で日本の公館などへの破壊行為に加わった中国人計10人に最高で懲役7ヶ月の処罰が確定したとの情報も、中国側からもれてきている。

引用記事 

実際に刑が執行されたかどうかは不明だが、これも中国側による「日中関係改善のために中国は努力しています」というアピールなのは間違い無い。

また、民間の反日団体が”釣魚島の日”(釣魚島=尖閣諸島のこと)制定に向けて進めていたインターネット投票を、北京市当局によって中止させられている。

引用記事 

昨年の反日暴動の拡大と組織化にはケータイやパソコンなどのネットが大きな役割を果たしており、中国指導部がネット規制を強めて、中国国民にくすぶる反日感情のおさえこみに必死になっているようだ。

最近、中国国内のいくつかのサーチエンジンが使えなくなっているが、それも何か関係しているのかもしれない。

これに加えて、中国の青年組織・中華全国青年連合会(全青連)が、1984年に実施された3000人規模の訪中団に参加するなどした日本人の関係者ら100~200人に対し、8月に訪中してくれるよう要請してきたという。

引用記事 

 3月末におこなわれた日本の親中派7団体と胡主席の会談では、靖国問題を蒸し返す愚をおかして、対日外交を泥沼にはまり込ませ、

対日外交の泥沼化を挽回し、あわせて米中関係の改善を狙った4月の胡主席の訪米は、大失敗に終わった。

中国の悲鳴の記事で、

いっこうに打開のきざしがみえない対日外交、アメリカをはじめ世界で高まる”中国脅威論”、しかしながら、軍部の強硬派に代表される反日原理主義者の目が気になって、簡単には反日の旗をおろせない胡主席ひきいる執行部。

でっち上げのプロパガンダ教育で中国国民に日本人への憎悪を植え付け、それで共産党独裁への不満を日本人にそらそうなんて愚かなことをするから、内政・外交両面でにっちもさっちもいかなくなるのである。



と書いたとおりだ。

 前述の中国の対日外交の変化のきざしが、中国の外交政策の行き詰まりの原因である最初のボタンの掛け違い、つまり中国国民の日本人への憎悪をあおって共産党独裁体制を正当化し、アジアでの覇権確立のために日本を軍事力などで力ずくでねじ伏せるような、従来の中国の政策を直そうとしていることを意味しているのか、それとも形勢不利な現在の状況をのりきるための一時凌ぎなのかはまだわからない。

これで中国がアジア覇権確立とそのための日本封じ込め政策を完全にあきらめたとみるのは早計だろうし、今後の中国の出方を注意深く観察する必要があるかと思う。

ただ中国の対日姿勢に変化が見えることだけは、はっきりしている。

 ところで先ほどの、1984年に実施された訪中団に参加した日本人関係者に全青連が再訪中を要請してきたニュースだが、1984年に3000人もの日本人を中国に招いたのは胡燿邦元総書記である。

その後、おおぜいの日本人に訪中を許可したことなどをネタに、改革派だった胡燿邦氏は保守派長老たちから総攻撃を受けて失脚、彼は1989年に失意のうちにこの世を去ったが、胡耀邦氏追悼と民主化要求を叫ぶ学生デモが10万人規模の集会へと発展し、それが人民解放軍投入と天安門流血事件へとつながった。

胡燿邦氏は全青連の中核をなす共産党青年団(共青団)のリーダーで、胡錦涛主席の先輩にあたる。 胡主席も全青連の会長をつとめたことがある。

 胡燿邦氏が招いた3000人訪中団の関係者を、全青連が再び中国に招くという話が持ち上がったということは、中国政府内部における権力闘争で、胡主席派が軍部や江沢民派などの反日原理主義グループを押さえ込むのに成功したということなのかもしれない。

結局、軍部などの反日・反米グループの意向を気にしてか、3月の日本の親中派7団体と胡主席の会談で靖国問題を蒸し返し、4月の胡主席の訪米では、米中で反日包囲網を構築することを要請する一方、人民元や人権問題などでアメリカには一切譲歩しないということをやって、中国は外交的に大失敗をおかしてしまったのだから、中国政府内部の反日・反米グループの影響力が大きく後退しても不思議ではない。

 ともかく、中国による内政干渉は許さないという日本政府の毅然とした外交姿勢が、中国の誤った外交政策を修正させたのは間違いない。
次期首相も毅然とした外交・主張する外交を貫かなくては、これまでの苦労が水の泡になる。


これまで述べてきたような、日本や中国、それにアメリカなどを含む国際関係の潮流も読めずに、「中国の言うとおりにしなくては、日本はアジアで孤立する。アジア重視こそが日本のとる道だ」といったことを平気で言う人間に国家の指導者はつとまらない。

(中国の外交姿勢の変化が長く続くかはまだわからないし、日中間でとんでもない密約でも成立しているのであれば話は別だが)

「靖国問題のせいで日中関係は危機を迎え、日本はアジアで孤立している」というデマをまきちらしている日本人には、「靖国参拝を永久に止める」という小泉首相からの公式表明がないにもかかわらず、こうして日中関係が改善に向かっている現状は、目をそらしたい光景だろう。

 こういうことを言うと、「日中関係改善のために動き出した胡主席を助けて彼の失脚を防ぐために、日本は譲歩すべきだ」という日本人が必ずといってよいほど現れるが、

もし胡主席が江沢民時代の反日原理主義を捨てて、日中共存をめざして現実的な外交政策を選択したのであれば、それは日本のためではなくて、中国自身のためになるからやったのである。

反日原理主義政策が中国の国益にどんな損失を与えたかは、この記事でも繰り返し述べた。

だから、日本が中国の内政干渉を許し主権を損なうような譲歩をする必要はまったくないし、「日本が譲歩しないと胡主席が危ない」という中国の使い古された手、”あなたの友人が危ない戦術”に何度もひっかかってはいけない。

中曽根政権時代に「靖国参拝を中止しないと胡燿邦が危ない」と中国側に言われてその言葉に従ったが、結局胡燿邦氏は失脚して「中国による日本へ内政干渉する権利」だけが残ったのだから。

そしてそのことが、近年の日中間の不毛な争いの原因なのだから。

banner_04.gif

↑あなたのワン・クリックがこの国を変えます。


関連記事・中国の外交テクニック(その3)

この記事に対するトラックバック

この記事のトラックバックURL

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

中国人民は偉大な人民であり中華民族は偉大な民族だ

ここ数回、中共の対日宥和姿勢に歩調を合わせる形で単純な反日的言動を諌める記事が目に付くといったことを取り上げてきました。このような昨今の友好演出の一環なのでしょう、「葫蘆島100万人日本僑民還60周年記念行事」なるものが開催され、唐家センが演説を行い、この式

  • From: 中南海ノ黄昏 |
  • 2006/06/26(月) 23:18:32

この記事に対するコメント

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

  • 投稿者: -
  • 2006/06/24(土) 13:36:34
  • [編集]

反日勢力の暗躍

適確な分析に感心し、いつも読んでいます。

当時の中曽根総理に「日本が譲歩しないと胡主席が危ない」と吹き込んだのは、朝日などのマスコミだけでなく自民党の中枢にも存在していたと云われますね。

売国戦隊「クニウリセブン」は覚えておかなければ。

  • 投稿者: MultiSync
  • 2006/06/24(土) 15:07:56
  • [編集]

MultiSyncさん

>当時の中曽根総理に「日本が譲歩しないと胡主席が危ない」と吹き込んだのは、朝日などのマスコミだけでなく自民党の中枢にも存在していたと云われますね。

確か、後藤田官房長官(当時)だったと記憶しております。

  • 投稿者: クロフネ@管理人
  • 2006/06/25(日) 00:50:01
  • [編集]

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

  • 投稿者: -
  • 2006/06/25(日) 03:47:46
  • [編集]

この記事にコメントする

管理者にだけ表示を許可する


・いつもコメント&TBありがとうございます。

アダルト系ブログからの、サイトポリシーに違反したコメント・TBが後を断たないため、受信したコメント・TBを管理人が審査することにしました。

サイトポリシーに違反したものについては予告無く破棄します。

また問題の無いコメント・TBを頂いても表示されるまで少し時間がかかります。 悪しからず御諒承ください。

「管理者にだけ表示を許可する」にチェックを入れると、管理人だけが読める非公開コメントになります。 非公開コメントを下さる方のプライバシーを尊重し、あえてお返事をしておりませんが、「公開コメントでも良いのでレスが欲しい」という方は、非公開コメントにその旨をお書き添えください。
                

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。