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中国の悲鳴

  • 2006/06/12(月) 17:21:07

 

安倍官房長官は12日午前の記者会見で、中国の胡錦濤国家主席が、条件が整えば訪日したいとの意向を示したことについて、「日中関係重視の発言として基本的に前向きに受け止めている。日本側は常に扉を開いており、胡主席(の来日)を歓迎したい」と述べた。

 条件に首相の靖国神社参拝中止が含まれるかどうかについては、「主席から言及はなかったと承知している」と述べるにとどめた。

(読売新聞) - 6月12日13時54分更新



引用記事 

 きょうの安倍官房長官の発言は、宮本雄二・駐中国大使との会見で中国の胡錦濤国家主席が「条件が整い、適当な機会に貴国を訪問することを願っている」と発言したことをうけたものだ。

胡主席は「困難な局面が生じているが、これは我々として目にしたくないものである。中国の党と政府は一貫して日中関係を重視してきている。当面の政治面での障害が取り除かれ、早期に両国関係が健全かつ安定的な発展の軌道に戻ることを願っている」とも述べているから、靖国参拝反対の姿勢を崩してはいないが、少なくとも靖国問題を名指しして日中間の障害にあげなかったところに、中国側の微妙な変化がうかがえる。

(中国自身が「日中関係を重視している」と言っているのに、日本人が「日本はアジアで孤立している」と言うのは、なんとこっけいな事か)

 近年、世界情勢が大きく動き、これまで通用してきた(と、少なくとも中国自身がそう考えている)外交のやり方が通じなくなっているにもかかわらず、それを強引に押しとおすようなことをして、中国は外交的失敗を重ねてきた。 

日本に対しては、いまだに対日ゲリラ戦を闘っているような気分が抜けきらず、潜水艦の領海侵犯や反日大暴動事件、それに靖国問題に代表される内政干渉問題で、「日本を力ずくでねじ伏せれば全て問題は解決する」といった姿勢をつらぬいてきた。

 しかし、日本国民や世界の人達がどう中国を見るかという予測を完全に誤り、中国は対日外交の泥沼にはまりゆく一方である。

今年3月末におこなわれた、日本の親中派7団体と胡主席の会談が、中国が対日外交の泥沼から抜け出すチャンスであった。

にもかかわらず、胡主席はそこでもしつこく靖国問題を提起し「日本の指導者が靖国参拝を繰り返しており、これが日中関係を損なった原因だ。一般の人の参拝と指導者の参拝は別だ。政府の代表者が行くのは政府の政策をあらわしていると考える」と改めて日本を批判した上で、小泉首相のみならず、次期首相以降も靖国参拝を継続する限り首脳会談を拒否することを示唆した。

結局、この会談は日本の反中感情を高ぶらせただけで終わったように思う。

その直後の私の記事で、「中国はもうちょっと外交がうまい国で、胡主席が靖国問題にはあえて言及せず”名誉の撤退”を選ぶことで、対日外交の泥沼にはまる愚をおかすのを避けるような知恵があるのではないかと、クロフネは考えていたのだが、どうも彼らは泥沼の方を選んだようである。 」と書いたのだが、そのとおりになってしまった。

 焦る中国は、4月中旬からの胡主席の訪米で、対日外交のいきづまり打開をはかろうとした。 ブッシュ大統領から靖国参拝を続ける日本を非難するような発言を引き出そうとしたのである。

しかし、60年以上前には戦争をしたあいだがらではあっても、日本とアメリカは現在は強固な同盟関係にある。 いまだに対日ゲリラ戦を闘っているような気分が抜けきらない中国は、このあたりを全く読み違えていたように思う。

結局、アメリカ側から対日非難は出てこないと判断した中国は、米中首脳会談で”靖国”を話題にするのは避けた。

 他方、これまでのように米中貿易摩擦におけるアメリカの不満を、アメリカ・ボーイング製の旅客機購入の商談成立を派手に発表するという使い古された手口でごまかせると信じてアメリカに乗り込んだ胡主席は、

人民元の通貨ダンピングによる”近隣窮乏化政策”を放棄するつもりはないことを示してブッシュ大統領を失望させ、胡主席の訪米は”中国脅威論”の信ぴょう性を高めただけに終わった。

中国はまたもや、これまで通用してきた(と、少なくとも中国自身がそう考えている)外交のやり方を強引に押しとおして、大失敗をおかしてしまった。

 この、胡主席の訪米失敗は、ここ数年の世界の政治・経済・安保の流れの中で、一大ターニングポイントだった可能性がある。

胡主席がアメリカを発つのと入れ替わりにワシントンではじまった、先進7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)では異例とも言える、中国を名指しして人民元の変動幅拡大を求める声明が発表された。

これ以後、世界の通貨や株式・商品先物市場が荒れ気味となって、世界のマネーの動きがかなり不安定になったように見うけられる。(アメリカFRB議長のバーナンキ氏と市場との対話がうまくいってないせいもあるのかもしれないが)

こうした世界経済の変調は、世界への輸出と投資に依存する中国経済に好ましくない影響を与えるのはまちがいない。

 いっこうに打開のきざしがみえない対日外交、アメリカをはじめ世界で高まる”中国脅威論”、しかしながら、軍部の強硬派に代表される反日原理主義者の目が気になって、簡単には反日の旗をおろせない胡主席ひきいる執行部。

でっち上げのプロパガンダ教育で中国国民に日本人への憎悪を植え付け、それで共産党独裁への不満を日本人にそらそうなんて愚かなことをするから、内政・外交両面でにっちもさっちもいかなくなるのである。

(靖国問題を金輪際とりあげず、ゆっくりとフェードアウトさせていけば中国も楽になるのに)

 中国政府のスポークスマンは依然、鉄面皮であつかましい発言をくりかえしているが、自信満々の仮面のウラに、外交の底無し沼にはまって悲鳴をあげる中国の素顔がかくされている。

こうした状況で出てきた、胡主席の「条件が整えば訪日したい」という発言。

日本人も世界を広く見渡して、日本と中国がおかれている立場を考えて、対中外交を考えなければならない。

日本と中国、どちらに理があって、どちらが世界で優位に立っているのかを。

イギリスの元首相・チャーチルは「あおられた敵がい心は、破滅への近道」と言っているが、靖国問題で中国国民の日本への敵がい心をあおった結果、中国は外交の底無し沼へとはまりこんでいる。

中国がチャーチルのこの言葉から学ぶことは多い。


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疑心暗鬼の独裁政権

チャーチルは確かな目を持った優秀な指導者でありました、ナチスのあつかましい要求を受け入れて大戦を招いた前任者とは違います。

戦争中ヒトラーやスターリンは「敵国に最も貢献した」等と言われたくらいです。

故キントウは赤色独裁体制の影響で後者に成ると見ていますが、果して?

  • 投稿者: MultiSync
  • 2006/06/13(火) 02:08:49
  • [編集]

こんにちわ

いつも感心しながら読ませてもらっています。中国はよく外交上手だといわれますが、どうもそうではないようですね。といってもこれは私の自論ではなく、他の方の記事で気付かされてのことですが↓。

http://www.tkfd.or.jp/news/article/pdf/will0508.pdf 「東京財団」より(http://www.tkfd.or.jp/news/article/index.shtml

物事を観念的に見すぎるのは儒教文化の悪いクセなのでしょう。それが外交の拙さにつながっていく。「俺がボスでお前は奴隷」というピラミッド式の思考形態を改めない限り、中国は再び歴史上の「易姓革命」を繰り返していくような気がします。

  • 投稿者: らいらっく
  • 2006/06/13(火) 11:48:26
  • [編集]

連名で失礼します

MultiSyncさん

日本の指導者には、チャーチル型ではなくて、チェンバレン型の宥和主義者が非常に多いですよね。

らいらっくさん

>中国はよく外交上手だといわれますが、どうもそうではないようですね。

中国の指導者が、毛沢東やトウ小平といった革命第一世代の指導者からだんだんと劣化しているというのもあるのではないかと私は考えています。

  • 投稿者: クロフネ@管理人
  • 2006/06/13(火) 22:56:45
  • [編集]

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