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韓国の背後で蠢く中国

  • 2006/06/03(土) 01:00:47

 

中国、渤海の首都復元を推進

中国がかつての渤海(7~10世紀に中国東北地方から朝鮮半島北部にかけて存在した国)の首都「上京竜泉府」遺跡の復元・開発に本格的に乗り出した。この開発事業は、中国の一部学者が露日戦争(日露戦争)時に日本軍が戦利品として持ち帰った渤海石碑の返還を主張したのとほぼ同時期に進められており、中国による東北地方歴史見直し研究作業(=東北工程)との関連性が注目されている。

黒龍江省関係者は最近、寧安市渤海鎮にある上京竜泉府一帯開発のため「唐渤海国上京竜泉府遺址保護条例(草案)」を準備、来月初めに省の人民代表大会審議にかける予定であることを30日、明らかにした。

寧安市と上級行政単位の牧丹江市は、渤海遺跡開発のため昨年後半から「上京竜泉府遺址公園」「渤海国上京竜泉府遺址観光文化開発区」などの名称で外資や民間資本の誘致活動に乗り出していた。

寧安市と牧丹江市は上京竜泉府遺跡一帯を公園化した後、鏡泊号・牧丹江など周辺景勝地と関連した観光団地として開発するとのことだ。このため開発対象地域の遺跡保護区域住民に対する移住作業も進めている。中国は1961年に上京竜泉府遺跡を第1次「全国重点文物保護単位」に指定、2002年から5カ年計画で復元の準備作業を行ってきた。

これに関し、中国社会科学院の研究員は「渤海遺跡開発は地方政府が観光地開発を通じた経済的輸入拡大のためのもので、東北工程や歴史工程(中国史見直し作業)とは無関係のもの」と話している。

朝鮮日報 記事入力 : 2006/05/31 11:42

http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2006/05/31/20060531000025.html




 中国は、かつての清帝国の征服地・植民地の永久保持をはかるために、漢・チベット・モンゴル・ウイグル・朝鮮の各民族を含む、中国領内に住むすべての民族は、”中華民族”という単一かつ不可分の民族であるという、とんでもない理論を歴史教育の重要な柱の一つにしている。

民族というのは、ある程度均一の文化・言語を持つ人間集団のことだから、儒教や道教の影響を受け漢語を話す漢人とイスラム教徒でトルコ系言語を話すウイグル人が同一民族だなんて、笑止千万な理論であるのは言うまでも無い。

当然、漢人と朝鮮人も同一民族であるはずが無いが、吉林省延辺を中心に中国国内に居住する朝鮮民族の動きには、中国政府はだいぶ前から注意を怠ることは無かった。

北を見ても南を見てもおわかりのように、朝鮮(韓)民族というのは、世界でも特Aクラスの民族主義の強い人達だから、当然と言えば当然だろうが、中国はその辺り抜け目が無いのはさすがと言う他ない。

 中国の歴史教科書”中国古代史”(2000年版)の第四章・第六節”隋唐統一多民族国家の発展”からの抜粋を見てもらおう。

靺鞨と渤海国

8世紀前半、唐は黒水靺鞨地域に黒水都督府を設け、黒水靺鞨の首領を都督に任命した。このことは黒水靺鞨地域が正式に唐朝の版図にはいったことを示す。(中略)

開元のはじめ、玄宗は大祚栄を渤海郡王に封じて忽汗州(現在の吉林省敦化市)を統治させ、加えて忽汗州都督も授けた。これ以後粟末靺鞨は渤海と号した。 渤海もまた正式に唐朝の版図に組み入れられたのである。(中略)
上京(竜泉府)は当時、わが国(中国のこと)東北部で最も繁栄した都市だった。

カッコ内の注と太字はクロフネによる



 今から6年前に発行されたこの歴史教科書を読むと「渤海は唐帝国の版図内の国であり、だから渤海の領土の正当な継承者は中華人民共和国である」という認識を、朝鮮族を含む全中国国民に植え付けたいという中国政府の強い意志がうかがえる。

北はどうか知らないが、韓国の歴史教育では「渤海国は高句麗遺民の国だから韓民族国家である」ということになっており、韓国と中国の朝鮮族との交流が深まるにつれ、韓国のナショナリズムが中国の朝鮮族に影響を与えないよう、中国政府はかなり以前から着々と手を打っていたというわけである。

 中国が何故それほどまでして気を使っているかと言えば、先ほど言った「かつての清帝国の征服地・植民地の永久保持をはかる」という戦略目標があり、
朝鮮族が中国からの分離独立運動を起こさないようにするということにある。

もしそれを許すと、内モンゴルやウイグル、チベットへと分離独立運動が飛び火しかねないからであるのは以前にも言ったが、それに加えて、朝鮮族が多く居住する遼寧・吉林など中国東北地方と朝鮮半島北部は、中国にとり地政学的に見て非常に重要な地域である事が大きな影響を与えていると思う。

地図を見るとよくわかるが首都北京から見て、山東半島と遼東半島+朝鮮半島北部は、太平洋方向から首都北京を守る”両腕”にあたるからだ。

日清戦争で遼東の旅順と山東の威海衛を日本軍に落されて北京を丸裸にされた清帝国は、日本に降伏せざるを得なかった。

つまり、この”両腕”を外敵に押さえられると、中国の中枢である北京はとたんに脆弱になるというわけである。

(私は、兵器の発達した現代では、いささか古典的すぎる考え方かなと思わないことはないが、中国の指導者は古典的な地政学的発想を非常に好む傾向がある気がする)

山東半島は問題ないとしても、北京に近い遼東半島とその隣接地である吉林省、そして少なくとも朝鮮半島北部を中国の完全なコントロール下に置いておくというのは、中南海(中国指導部)にとっては、絶対に譲れない戦略目標であると思われる。

だからあの手この手を使って、「高句麗や渤海は中華王朝の地方政府。だから高句麗や渤海の旧領土は中国のもの」という、”事実”をつくりあげているのであろう。

 北朝鮮の核武装に頭を痛めるアメリカは、「北朝鮮のパトロンである中国が北朝鮮に真剣に圧力をかけないから、核問題がなかなか解決しないのだ」と考えているように見うけられるが、残念ながらそれは的外れではないだろうか。

中国は北朝鮮の核武装にも「困ったものだ」と考えているだろうが、北朝鮮が崩壊して南北が統一するようなことはもっと困るのである。

北朝鮮の金王朝が存続している間は中国が”瀕死の病人”である北朝鮮をコントロールすることは容易で、朝鮮半島北部は北京を守る腕であり続ける。

しかし、北朝鮮が崩壊して南北統一ということになれば、北京に非常に近いところに中国への忠誠心が疑われる国が出現する。

また中国東北地方に住む朝鮮族が”大朝鮮主義ナショナリズム”に刺激されて騒ぎ出すかも知れない。

だから、核武装を解除するために北朝鮮の崩壊覚悟で圧力をかけるのと、核武装に目をつぶって北朝鮮を存続させるのと、そのどちらかを北京が選択しなければならないとしたら、まず間違い無く「核武装に目をつぶって北朝鮮存続」という選択肢を選ぶであろう。

だから北朝鮮へ真剣に圧力をかけることを中国に期待はできないのである。

 もしどうしても北朝鮮の核武装を許容できないアメリカに対して中国が取引に応じるとしたら、アメリカが北朝鮮の金王朝体制に一切手を触れないかわりに、中国が金王朝存続を軍事的経済的に保証する後見人となって、北朝鮮は中国の”省”となる。 北朝鮮は中国から体制保証を得るのと引き換えに核兵器を放棄する、といった条件ぐらいしかないのではないだろうか。

そうなると韓国が取れる選択肢が狭まり、中国の外交・安保政策にひたすら従う”属国”となる以外に南北統一が非常に難しくなる。

 ノ・ムヒョンが竹島をネタに”反日瀬戸際外交”を仕掛けて低迷する支持率をアップさせ地方選挙を乗り切ろうなんて、ノ・ムヒョンとウリ党以外1ウオンにもならない事に熱中した結果、日本との関係を冷却化させ、アメリカとも対北政策の相違でギクシャクした関係を続けている。

一方、靖国問題で韓国の同盟国のように振舞いながら、反日運動ばかりに目を奪われて韓国の背後への注意がお留守になっているすきに、将来を見据えて着々と戦略的布石を打つ、したたかな中国。

 最近中国は北朝鮮への投資と地下資源の買い上げをすすめているが、このままだと朝鮮民族の居住地は、中国の直轄地である中国東北地方の朝鮮族自治州、中国の隷属国たる北朝鮮、そして日米との間に冷たいすきま風が吹き孤立を深める韓国の三つに、ずたずたに分断されるという目が出てきたように思う。

クロフネは、韓国とノ・ムヒョン政権のかかげた「韓国は北東アジアのバランサーになる」という”高等戦略”を生暖かい目でみている。

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予想通り・・・

韓国政府、独島をEEZの基点にする方針固める  韓国政府は今月12日から東京で開...

  • From: Coolog |
  • 2006/06/05(月) 17:08:16

この記事に対するコメント

復古

チベットやウイグルはともかくとして、朝鮮全体を中華体制の中に返すことは、長い目で見てアジアの安定につながるのではないでしょうか。

現在のように北朝鮮をあちら側、韓国をこちら側として、半端につき合って今後益があるとは思えません。

朝鮮をはっきりあちら側として、キッチリ距離をおいて付き合うべき時期にきているかと思います。

  • 投稿者: 街の常識人
  • 2006/06/03(土) 12:09:51
  • [編集]

街の常識人さん

>朝鮮全体を中華体制の中に返すことは、長い目で見てアジアの安定につながるのではないでしょうか。

まず南北朝鮮の指導者がどう考えるかでしょうが、朝鮮半島全体が中国の勢力圏になると一体どういったことが起こるのか、南北朝鮮の全国民が体験してみるのは、非常に有意義だと思います。

  • 投稿者: クロフネ@管理人
  • 2006/06/03(土) 18:49:32
  • [編集]

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