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第7回 拉致問題でどう交渉すべきか(その1)

  • 2005/02/25(金) 17:02:25

 北朝鮮の日本人拉致問題についてどう交渉するかを考えるその前に、

今まで日本側が交渉の席で拉致問題をとりあげると、机をたたいて怒り狂って部屋から出ていってしまっていた北朝鮮側が、なぜ小泉首相と金正日の日朝首脳会談に応じて自ら拉致を認め、日本と交渉する気になったのかについて整理しておく必要がある。

それはなぜかと言えば、なんといっても北朝鮮経済が手の打ちようの無い程、ゆきずまってしまったということにつきる。

 そして共産圏の同盟国が続々と倒れてゆき、もはや”友好価格”やバーター取引で必需品を海外から輸入して全てをまかなうことも不可能になった。決済にも紙くずに等しい北朝鮮ウオンを受け取る国はおらず、多くはドルやユーロ、円といったハードカレンシーを要求され貿易もままならない。

いうなれば、もはや日本側に罵詈雑言をはなち、交渉のテーブルをたたいて部屋を出て行くなどという余裕はなくなったということだ。

そのような状況で北朝鮮首脳陣からでてきたのが、拉致を認めれば日本と国交正常化が達成され、巨額の”過去の被害の賠償金”が外貨で入って来て、北朝鮮経済は一息つけるというアイデアだったのだろう。

このようにずさんな、北朝鮮にだけ都合の良い自分勝手な見通しに基づいた外交戦略を臆面も無く実行してくるあたりに、北朝鮮政府のブレーンの質がいかに低下しているかがうかがえる。

そして果たせるかな、拉致問題の完全な解決を求める日本と、拉致問題はもう解決したのだから国交正常化を(ひらたく言えばカネをよこせという意味だが)要求する北朝鮮との間で膠着状態に陥ってしまっているのが現在の状況と言える。

北の「拉致問題の解決はもう、うやむやにしたい。カネだけ欲しいのだ」といった姿勢は2004年11月9日に開催された日朝実務者協議での北朝鮮代表の鄭泰和大使の発言、「日朝関係の改善に前提条件をつけるのはよくない」や、

10日の馬哲洙局長の発言「拉致問題が残っているが双方が努力し国交正常化へ向けた進展が出来る事を希望する。国交正常化を最優先課題にすべき」といったところに如実にあらわれている。

 このような状況において拉致問題解決のためにしてはならないことは、拉致問題の完全な解決が得られないうちに、北にカネやコメを与えてしまうということである。

北が欲しいのは、いいかえれば日本に用事があるのは、まさにカネだけであって拉致問題の解決でも国交正常化でもない。

カネを先にやってしまえば北の拉致問題解決のモチベーションはゼロになるといってよい。

 勘違いしてはならないのは、日本の国益にとって最重要なのは拉致問題の解決であって国交正常化ではない。極論すれば、もし国交正常化を犠牲にして拉致被害者が帰ってくるのならば北との国交正常化など必要無いのだ。

そのことを首相から一外交官まで肝に銘じなければならない。

北と国交正常化すれば歴史に名が残り、平壌に日本大使館が開設されれば外務省員にとっての出世ポストが一つ増え、外務省の予算も増えるかもしれないが、そんなものは国益でもなんでも無い。

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