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日本がとるべき世界戦略(その3)

  • 2005/02/14(月) 07:03:44

 前回では、アメリカの一極世界ではなく、日・米・欧の三極で世界の安定をはかる必要性について話した。
それではどうやればそれが実現されるのだろうか。

 そのためには三角関係のうち最も弱い、日本とフランス・ドイツを中心としたEUとの関係をもっと深める必要がある。
しかし、それ以前に慎重かつ周到な基礎固めが必要だ。

まずアメリカに対し、日本の外交方針を事前によく説明しておく必要があるだろう。三極構想がアメリカにもれれば、一極化を政策とするアメリカに叩き潰されるのは目に見えている。
貿易や安全保障でアメリカに強く依存する日本としても、今はアメリカと本格的なケンカは出来ない。

 そこで、日本とEUの結びつきの強化とEUにおける日本の影響力の増大は、アメリカにも利益があることを強調せねばならない。

例えば、イラク戦争の時のような米・EU間で深刻な摩擦が起こったときに、日本がEUに強い影響力を持っていれば、調停役となって問題の解決を促す場合に有効であるといった具合に。

 次にEUの実質的なリーダーの1人、フランスに対して三極構想の必要性を説く。フランスにその気が無ければこの構想の実現は、おぼつかないからである。

ただ、これはそれほど難しくないのではないだろうか。伝統的にアメリカ一極世界に反対するドゴール主義を掲げるフランスとしては、むしろ望むところである。

(これと関連して、最近フランスはアメリカの一極化政策を牽制するため、利害の一致する中国に接近しているが、これは日本にとっては具合が悪い。中国は見返りとしてフランスなどEU製の最新鋭兵器の輸出を求めており、これが実現すると日本の安全が大きく脅かされることになる)

 将来、日本が希望した場合に、フランスが日本に核抑止力を提供する確約がとれれば申し分無いが、ブッシュ共和党政権下で最も良い状態にある現在の日米関係の状況下では、そこまで危険をおかして日本とフランス、ひいてはEUとの関係強化にふみださなくてもよいだろう。

現実的な第一歩としては日本・EU間の貿易や投資など経済関係のさらなる緊密化策の推進から始めるのがふさわしいと思う。

これには日本の全輸出額における対米シェアを減らすことで、日本で生産された財・サービスの市場としてのアメリカ依存度を減らし、日本外交の自由度を向上させる狙いがある。

アメリカの対日政策が悪い方向(たとえば日本軽視策がとられた時など)へ変化したときは、EUとの外交・軍事・安全保障などの協力関係をすすめるなど、次のステップに進ませることが、日本の重要性をアメリカに見直させる契機となるであろう。

 そうならない事を願っているが、もし不幸にして日米関係が悪い状態を迎えた時は日本がフランスの核の傘の下に入るという選択肢も考えておくべきである。

日本の評論家の一部には、「日本は、何が何でもアメリカについていかなければ」といった意見もあるが、保険や代替手段をなんら準備せずに、アメリカに日本のすべてを託すのは危険ではないだろうか。

ただ、周到な準備さえ怠らなければ、日本が外交にある程度の独自性を持たせても、日米関係が決定的に悪化するような可能性は低いと思われる。

 イラク戦争に仏独が反対した時、アメリカは「ドイツは無視する。フランスは絶対許さない」と言ったが、結局フランスの協力なしにイラク統治が成功しないとみるや、2004年のシーアイランド・サミットではブッシュ・シラク両首脳とも蜜月ぶりを報道陣にアピールした。
「外交に永遠の敵なく永遠の味方なしである」

 以上クロフネの三極構想について述べてきたが、これはいわば自由民主主義という名の一つの国の与党と野党の戦いのようなもので、さほど深刻なものではないし、又そうあってはならない。

もしいったん事ある時は、日・米・欧が自由・民主主義・人権といった価値観のために、団結して外の敵と戦わなければならない。

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  • 投稿者: -
  • 2005/04/13(水) 03:34:26
  • [編集]

竹さん

お返事は公開でもよろしいでしょうか。

非公開をお望みの場合はどうすればよいかご指示ください。

追伸 メールでのやりとりは、ご勘弁ねがいます。

  • 投稿者: クロフネ@管理人
  • 2005/04/13(水) 23:02:56
  • [編集]

失礼しました。公開願います。

  • 投稿者: 竹
  • 2005/04/14(木) 01:39:01
  • [編集]

それでは

実はこのシリーズのつづき、4回目以降に「次の冷戦はあるのか?」という企画をあたためていて、いろいろと調べていました。

確かに中国が日本封じ込めを狙っているフシはあります。

インドへの急接近もそうですが、ASEANとの共同市場をめざしていますし、EUのフランス・ドイツとも接近しています。

もちろん韓国・北朝鮮とも協調して日本たたきをやっています。

 で、私なりの考えですが、日本とインドが安保理の常任理事国をめざしているのはご存知のとおりです。
しかし中国は安保理拡大に反対しています。

この点においてはインドと中国の利害は対立しています。ここがつけこみどころです。

またインドが中国に接近している理由のひとつとして、石油の問題があるようです。

インドの経済発展に石油の安定確保が欠かせませんが、どうもうまくいっていないようです。

しかし中国国営石油会社は武器とのバーター取引でイラン・スーダンなど欧米石油会社が手を出せない国の油田に権益を確保しており、そこで得た石油を国際石油市場に出さず、直接中国本土に輸送しています。

インドにはこれが魅力的に映るのかもしれません。

ですから、日本がインドへ石油を安定的に供給できるよう何らかの便宜を図れれば、日本陣営にひっぱりこめるのではないでしょうか。

  • 投稿者: クロフネ@管理人
  • 2005/04/14(木) 23:18:04
  • [編集]

対中戦略

日本政府は中国の上を行く、したたかな戦略が必要ですね。
今回のデモやサッカー観戦における中国人の素行の悪さにより、多くの日本人が対中関係に関し危機感を持ついいきっかけになったことと思います。

中印関係においては、チベットの国境紛争に解決の兆しが見られ、アジアにおける中国の懸念材料が減りつつあるように見えますが、対立するインドとパキスタンとの中国の接し方や、ロシア、インド、中国の兵器に関するやりとりにおいて、何らかの間接的な横槍を入れられないものかと思っております。
アジアのパワーバランスを安定させ中国の懸念材料を増やすために。

  • 投稿者: 竹
  • 2005/04/15(金) 04:19:21
  • [編集]

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