初めていらっしゃった方へ

スポンサーサイト

  • --/--/--(--) --:--:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

第11回 高信頼社会の弱点

  • 2006/03/14(火) 23:58:31

 前回は、日本が高信頼社会であること、そのことによって日本人が大きな恩恵を受けてきたことをお話しました。

では、日本人が高信頼社会で暮らしてきたことについてのマイナス面とは、いったい何でしょうか。

 もうお気づきになっている方もおられるかと思いますが、それは、平気で他人をだましたり裏切ったりするような人達に対して、日本人は決定的に弱いということです。

高信頼社会では例え知らない人でも「たいした理由も無く、他人がこちらをだましたり裏切ったりはしない」ということが暗黙の了解になっており、人間関係の大前提にもなっています。

いちいち相手を疑う必要がないので、商売をはじめとする様々な人間関係がスムースにいき、そのことの利点を社会の多くの人が理解しているために、あえてそれを壊そうという人も少ないのです。

もしあえて他人をだましたり裏切ったりする人が出てくれば、法によって公平に処罰されます。

 しかし、世界は高信頼社会だけで成り立っているわけではありません。
むしろ前々回でとりあげた低信頼社会の方が、高信頼社会よりも圧倒的に広く人口も大きいのです。

「よそ者はこちらをだまそうと常に狙っている」ということが低信頼社会における人間関係の大前提であり、「だからよそ者は警戒しなければならないし、チャンスがあれば相手をだましたり裏切ったりするのも当然だ。 だました方よりだまされる方が悪い。」と考え、他人にきりが無いほどの不信感を抱いているのが低信頼社会の人達です。

そうした低信頼社会の人達に対して、高信頼社会にどっぷりとつかってきた日本人が「自分たちがこうだから相手もそうだろう」と考えて付き合ってしまったらどうなるでしょうか?

日本人が「こちらは相手を裏切らないのだから、相手がワケも無くこちらにウソを言ったり裏切ったりもしないだろう」と考えて低信頼社会の人達と付き合ったらどうなってしまうでしょうか?

 当然、多くのトラブルが発生することが予想されます。
しかも、ウソにだまされ裏切られて手ひどい損害をこうむるのは、常に高信頼社会に住む日本人の方でしょう。

 実際、竹島の強奪、日本人拉致・殺害、東シナ海の海底資源略奪、中立条約違反と北方領土の占領など、戦後日本がかかえている深刻な外交トラブルのほとんどが、低信頼社会である韓国・北朝鮮・中国・ロシアとの間で発生しています。

それも被害をこうむっているのは、一方的に日本の方です。

逆に、同じ高信頼社会であるアメリカや欧州諸国と日本とでは、そのような深刻なトラブルは発生していません。

 また「信用第一」よりも「だました者勝ち」の低信頼社会では、交渉術が高度に発達します。

低信頼社会における商売の交渉というものは、「良い品をいかに安く買うか」という買い手と「たとえ粗悪な品でもいかに高く売りつけるか」という売り手の、一種のだましあいです。

こうしたことが当たり前になっている社会から、えりすぐりの外交官が育ってくるのです。

しかし高信頼社会の日本では、お金さえ持っていれば全ての人に平等に、ほぼ同じ品質の商品が同じ値段で提供されます。

買い手は欲しい商品の値札を見て、その金額の通りのお金を黙って支払うだけです。

そこには交渉のカケラもありませんし、こうした社会からタフ・ネゴシエーター(手ごわい交渉者)の外交官が自然と育ってくるということは、まず有り得ません。

外交交渉の場において、日本の外交官が韓・中・朝・露といった低信頼社会出身の外交官に、これでもかというぐらいに不利な条件を飲まされ、だまされたり損失をこうむったことにさえ気がつかないのもそうした理由からです。

 人間というのは多くの場合、「自分がこうだから、他人もそうだろう」と考えがちです。

低信頼社会の人達は「自分が他人を裏切るのだから、他人だって自分を裏切るだろう」と考え、外国人を含む”よそ者”に裏切られないよう、常に警戒しています。

高信頼社会のアメリカや欧州の人達は、戦争・植民地統治・移民の受け入れ等で、長いこと低信頼社会の人達を含む外国人と、身近に付き合ってきました。

そうした経験から、彼らは最低限どうやれば、トラブルに巻き込まれること無く低信頼社会の人達を含む外国人と付き合っていけるかを、感覚的に知っているのです。

 しかし同じ高信頼社会の人間であっても、島国という地理的条件と江戸時代までの鎖国政策という歴史的理由によって、低信頼社会の人達を含む外国人と付きあう経験の少なかった日本人の場合は、そうではありませんでした。

ですから、低信頼社会の人達が「自分がこうだから、他人もそうだろう」と考えても損をしないでしょうが(むしろトラブルの原因となりがち)、

高信頼社会にどっぷりとつかってきて、しかも外国人との付き合いの経験が少ない日本人だけは「自分がこうだから、他人もそうだろう」と考えてはいけないのです。

それでは我々日本人がトラブルに巻き込まれないようにするためには、低信頼社会の人達とどう付き合っていったらよいのでしょうか?

banner_04.gif

この記事を多くの人に読んで欲しいと感じたらポチッとしてください。

この記事に対するトラックバック

この記事のトラックバックURL

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事に対するコメント

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

  • 投稿者: -
  • 2006/03/15(水) 04:38:44
  • [編集]

外国暮らし

たぶん「オレオレ詐欺」は日本でこそ通用する犯罪なのでしょうね。

先日聞いた話なのですが、
路地から飛び出して来た一時停止無視の車にぶつけられた人が、一時停止無視の車の運転手にものすごい勢いで食って掛かられたそうです。
結局はその運転手の兄だかがなだめて、謝罪したそうですが、
その兄は「弟(一時停止無視の運転手)は、長い間外国にいたもので・・・」と弁解したとか。
どこの国か知りませんが、声の大きさと感情表現が、事の正邪を決める国なのでしょうね。

  • 投稿者: きつね
  • 2006/03/15(水) 23:52:19
  • [編集]

きつねさん

>たぶん「オレオレ詐欺」は日本でこそ通用する犯罪なのでしょうね。

おそらくそうだと思います。

そして「オレオレ詐欺」の被害が少ないのは関西という話も妙に納得できます。

>どこの国か知りませんが、声の大きさと感情表現が、事の正邪を決める国なのでしょうね。

私もどこの国か気になります(笑)

  • 投稿者: クロフネ@管理人
  • 2006/03/16(木) 00:13:10
  • [編集]

うちの印象ですがアメリカよりずっと日本のほうが信頼度が高いと思います。
いい所です^_^

アメリカは各地からの移民です。いちから自分達で獲得してきた歴史があります。

あくまで比較でですけど、日本のほうが社会基盤がよくアメリカほど勝ち取らなくてはというのがなく、過激になりにくく、人の事も考えやすい環境かと思われました。
 
 だからまず相手のことでなく自己主張しあって契約をかわして文書にする習慣が古くからあったみたいです。

  

  • 投稿者: あゆ
  • 2007/05/19(土) 11:49:28
  • [編集]

距離の問題は完全無視ですか?

韓国・北朝鮮・中国・ロシア
---→日本の周辺国

アメリカや欧州諸国
---→遥か遠くの国々

確かに、文明レベルや共通の価値観の有無が、トラブルの多寡に繋がる例は多い。しかし、それ以前の問題として、周辺国とのトラブルが遠くの国々より多いのは当たり前。日欧間でどんな領土問題が起こりうると?

「講座」などを開設している人物が、まさかこの程度のことすらわかっていないとは思えない。と言うことは、クロフネと名乗る人物は、

  「自分に都合が悪い情報は意図的に無視・隠蔽」

する人物なわけです。
ま、ペリーも高圧的、恫喝的、自己中心的な人物であったようですから、「クロフネ」という自称は、実に「言い得て妙」ということなのでしょう。

  • 投稿者: 通りすがり
  • 2007/06/26(火) 17:17:53
  • [編集]

>通りすがり

>>戦後日本がかかえている深刻な外交トラブルのほとんどが、低信頼社会である韓国・北朝鮮・中国・ロシアとの間で発生しています。

>日欧間でどんな領土問題が起こりうると?

深刻な外交トラブルとは別に領土問題に限らないし、そんなことは本文のどこにも書いてはいない。

だが領土問題で言えば、第二次世界大戦がその典型だろう。

日本は、高信頼社会を持つイギリス・フランス・オランダ・アメリカと香港・シンガポール・マレーシア・ベトナム・インドネシア・フィリピンをめぐって領土争いをしたわけだ。

戦争後、日本は各国と条約という約束を交わし戦後処理は終わった。

現在それについて、深刻な外交トラブルとはなっていない。

ところが低信頼社会の韓国は、条約で日韓併合に関わる請求権問題は一切解決と約束したのにそれを破り、謝罪も賠償も済んでいないとずっと言いがかりをつけてきた。

約束ごとや法を守れない低信頼社会の韓国が日本と深刻な外交トラブルを起こしてきたのは明々白々。

欧米のやることは全て正しく欧米人は100%約束を守るとは言えないし、高信頼・低信頼はあくまでも程度問題。それについてはこのシリーズで既に述べたとおり。

だが、韓国・北朝鮮・中国がデタラメなのは欧米より日本に近いのが理由とは、決して言えない。

低信頼社会の定義・しくみについては既に解説した通り。

低信頼社会・高信頼社会は距離うんぬんとは関係が無い。

ウクライナやコートジボアールといった日本から遠い低信頼社会も存在する。

>クロフネと名乗る人物は、

いきなり、このような物言いは無礼であろう。

>「自分に都合が悪い情報は意図的に無視・隠蔽」する人物なわけです。

いったい何が「都合が悪い情報」なのだろうか? こうした侮辱的な言いがかりも絶対に許せない。

謝罪を要求する。

  • 投稿者: クロフネ@管理人
  • 2007/06/27(水) 00:11:00
  • [編集]

この記事にコメントする

管理者にだけ表示を許可する


・いつもコメント&TBありがとうございます。

アダルト系ブログからの、サイトポリシーに違反したコメント・TBが後を断たないため、受信したコメント・TBを管理人が審査することにしました。

サイトポリシーに違反したものについては予告無く破棄します。

また問題の無いコメント・TBを頂いても表示されるまで少し時間がかかります。 悪しからず御諒承ください。

「管理者にだけ表示を許可する」にチェックを入れると、管理人だけが読める非公開コメントになります。 非公開コメントを下さる方のプライバシーを尊重し、あえてお返事をしておりませんが、「公開コメントでも良いのでレスが欲しい」という方は、非公開コメントにその旨をお書き添えください。
                

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。