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中国の空母と”刺激しない外交”の失敗

  • 2006/03/13(月) 23:48:04

 香港紙"文匯報”は10日、中国初の国産空母の建造計画が現在進行中である事を、中国軍の汪致遠中将が認めたと報じた。

引用記事 

 中国の空母建造計画は以前からウワサがあり、旧ソ連が建造途中で放棄した空母ワリャーグを購入して、目的が不明ながら中国国内のドックで改修工事を行っていることもわかっている。

今回中国軍関係者が言っている”中国初の国産空母”がこのワリャーグを改修したものを指しているのか、それともこれとは別に、一から空母建造をはじめているのか定かではない。

(おそらく偵察衛星を持っている主要国は知っているだろうが)

中国海軍は最近、中国版イージス艦・蘭州級を就役させたが、日本とは違って中国がイージス艦を「空からの攻撃から空母を守る盾」という本来の用途のために建造したことが、これではっきりした。

(ちなみに蘭州級が搭載するYJ62艦対艦ミサイルは、海上自衛隊が保有するSSM-1やアメリカ海軍のハープ-ン艦対艦ミサイルより射程が長い280Kmと推測されている。)

艦載機についてはロシア製のスホーイ30MKKか、中国国産の殲撃10型がその候補となろう。

 また、今月8日に北朝鮮が日本海に向け試射したミサイルは、旧ソ連製の戦術ミサイル”SS-21”(射程約120キロ)を改良した新型ではないかという見方がでている。

引用記事 

在韓米軍のベル司令官も下院軍事委員会で、北朝鮮が新型の大陸間弾道ミサイル”テポドン3”を開発中であると証言し「(テポドン3は)アラスカだけでなく、米国全土に到達し得る」と語った。

北朝鮮は核兵器開発に加え、各種弾道ミサイルの増強をさらに加速させているのである。

 韓国も近々就役予定のイージス艦に対地巡航ミサイルを搭載するという。

韓国はパク・チョンヒ政権時代に、極秘に核兵器の開発をすすめていたことが明らかになっており、2004年にも兵器級の高濃縮ウランを極秘に製造していたことが発覚して騒ぎとなったばかりだ。

(どうも韓国政府内に核兵器保有の野望をもつ人間がいるようだ。国際社会としては要注意である)

 空母・弾道ミサイル・巡航ミサイルといった兵器は、これまで日本では「外国への侵略も可能になる”攻撃的兵器”」として、「日本は持つべきではない」という声が多かった。

そして左翼リベラル系”知識人”の強い影響を受けた、自民党内の親アジア派政治家や外務官僚が中心となって”周辺国を刺激しない外交”を日本の外交政策の基本方針としてきた。

”周辺国を刺激しない外交”とは「東アジアで侵略戦争をはじめるような悪い人間は日本人だけであり、中国・北朝鮮・韓国は平和を愛する非軍事的国家である。」という大前提に基づき、

「だから日本が空母や弾道ミサイル・巡航ミサイルといった”攻撃的兵器”を保有せずに、中国・北朝鮮・韓国といった周辺国を刺激しないようにすれば、中・朝・韓もあえて攻撃的兵器を保有せず侵略戦争もしないだろうから、東アジアの平和は守られるのだ」という外交理論であり、

「周辺国を刺激しないため」という理由で、日本は”攻撃的兵器”を一切保有せず、中国に近い沖縄の基地にはあえて旧式のF-4戦闘機を配備し、長年、中国・北朝鮮・韓国を仮想敵とした軍事演習はおろか、机上シミュレーションの実施や対中・対朝作戦計画の研究・策定さえタブーとされてきた。

 いみじくも日本のある外交官が「戦後の日本には、対米外交・対中外交・対韓外交の三つしかなかった」と言ったそうだが、戦後日本の外交というのは、アメリカ・中国・韓国などからやってくる”刺激”に対して、ただひたすら、いきあたりばったりに右往左往する外交だったといえる。

そこには世界全体を見渡しつつ中長期的な視野に基づいて、国際社会で日本がどう生きていくかという国家戦略の思想が全く欠如していた。

 しかし日本政府・外務省が、外国からやってくる”刺激”に対して、いきあたりばったりに右往左往するような外交をやっているからといって、中国などの周辺国もそうだと考えるのは愚かというものである。

日本人が外交や安保問題を考える際に、一番やってはいけないのは「自分たちがこうだから相手もそうだろう」と考えることだ。

 日本と違って、もともと中国は明確な国家戦略、それも相当覇権主義的な戦略を持っていた国だった。

確か「バターより大砲を」と言ったのはナチス・ドイツだったと思うが、「人民がパンツをはけなくても核兵器を持ちたい」と言ったのは毛沢東だった。

中国は遅れた貧しい農業国だったにもかかわらず、覇権主義的な国家戦略に基づいて、1964年には原爆保有国となり、67年には水爆実験を成功させた。 そして核弾道ミサイルや核ミサイル搭載原子力潜水艦といった”攻撃的兵器”を続々と実戦配備したのである。

それでもこの時は、貧しさや工業力の低さという制約が中国の覇権主義・膨張主義にブレーキをかけていた。

 だが90年代から始まった改革開放政策で中国が豊かになり、外国企業の技術援助で工業力もつけてくると、覇権主義のリミッターがはずれ、空母や巡航ミサイルといった”攻撃的兵器”を、輸入したり国産化したりすることも可能になった。

東シナ海のガス田問題が象徴するように、中国がこの巨大な軍事力を背景に、領土領海を拡張する露骨な膨張主義政策をはじめている。

 このような極めて憂慮すべき事態は、日本が空母や巡航ミサイルといった”攻撃的兵器”を保有して中国を刺激したから発生したのだろうか? 

答えはNOだ。 何度でも言ってやる! 断固NOである。


 中国が、強大な軍事力を背景に東シナ海の海底資源を力ずくで奪おうとするような、覇権主義・膨張主義をあらわにしているのに対し、日本の”周辺国を刺激しない外交”が何の役にも立たない、全くの失敗であったことは明らかだ。

”周辺国を刺激しない外交”を神聖なマニュアルとして崇拝してきた自民党の親アジア派政治家や外務省アジア大洋州局中国課・北東アジア課の官僚たちが、ハーメルンの笛吹きのように、国民を誤った方向へと導いたのである。 その罪は重い。

 中国政府は国定教科書を使った歴史教育で、原爆・水爆の保有を「中国の輝かしい偉業・中国人の誇り」として子供たちに教えこんでいる反面、歴史上の中国が起こした侵略戦争についてはほとんど教えていない。

そういった好戦的で自国にきわめて都合の良い教育を受けた人間が大人になって政府や軍の要職についたらどういった事になるだろうか?

また、核弾道ミサイルの配備をもくろむ北朝鮮や、射程の長い空対地ミサイルを保有し巡航ミサイルの開発を進める韓国も、自国の歴史の過ちから目をそらし、日本が保有しない”攻撃的兵器”の増強に力をいれている。

 そもそも”周辺国を刺激しない外交”の大前提であった「中国・北朝鮮・韓国は平和を愛する非軍事的国家である。」という主張が、左翼リベラルの考え出したとんだお笑いぐさの妄想だったのだ。

そうした妄想にとりつかれていた左翼リベラル系日本人の中には、強大な軍事国家・中国の台頭という現実に、今さらながら気がついた者がいる。

「それみろ、だからあれほど言ったじゃないか!」とでも言ってやりたいが、それで彼らが白昼夢から目を覚ますというわけではなく、事はそう単純ではない。

彼らは血迷ったあげくに「中国などに侵略されても抵抗さえしなければ自分は安全だ。」といった、もっと重症の妄想にとりつかれて、”無防備宣言”運動を広めようとしているのである。

まったく左翼リベラル系日本人というのはどこまで愚かなのかと、開いた口がふさがらない。

 日本は、こうした妄想から生まれたつまらないタブーにしばられず、東アジアの国際環境の重大な変化を直視した上でしっかりとした安保戦略を策定し、それに基づく作戦計画の研究・策定、関連する法整備、”攻撃的兵器”を含む兵器の調達と配備を実施していかなければならない。

二国間あるいはそれ以上の国々の軍事バランスが大きく崩れたときこそ、戦争がもっとも起こりやすい瞬間であり、日本は不本意ながら、東アジアの軍拡競争についていかなければならない。

 こうした主張に対して「それでも日本は非武装と平和主義を貫けば、日本の立派な姿勢を見た中・朝・韓は自らの態度を反省して、軍拡競争をやめるだろう」といった妄想にとりつかれる者が必ずといっていいほど出てくるので、クギをさしておく。

先ほども言ったとおり、日本人が外交や安保問題を考える際に、一番やってはいけないのは「自分たちがこうだから相手もそうだろう」と考えることだ。

日本人が「非武装や平和主義を価値あるもの」と考えたとしても、中・朝・韓の政府や国民は必ずしもそうは考えないという点を忘れてはいけない。

中・朝・韓の政府や国民が「非武装・平和主義を価値あるもの」と考えず、逆に「軍事優先主義を価値ある尊いもの」と考えるからこそ、軍拡競争が起こっているのであり、そのように考える中・朝・韓の政府や国民が日本の非武装・平和主義を見て、自らの行動を反省などしない。

もし中・朝・韓の政府や国民が、日本の”非武装・平和主義”を評価したり誉めたりするとすれば、それは”非武装・平和主義”のおかげで日本の軍事力が中・朝・韓の軍事力より弱くなる可能性があるからであり、もしそうなれば中・朝・韓から日本に戦争を仕掛ければ、勝てる可能性がぐっと高くなるからである。

中国や韓国が、自分たちは軍備増強を図りながら、日本に対しては「憲法九条を守って、非武装国家になれ」と矛盾したことを言ってくる理由は正にそれである。

「日本に弱くなって欲しい。そうなれば、いざというとき軍事力で日本を脅迫してねじ伏せることが出来るし、実際戦争になったら日本に勝つことができる。」というわけだ。

中・朝・韓の”軍事優先主義”はどこまで行ってもそうなのである。


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<外国の宣伝の力>

国民をして戦うことをあきらめさせれば、その抵抗を打ち破ることができる。
軍は飛行機、装甲車、訓練された軍隊を持っているが、こんなものはすべて役に立たないということを、一国の国民に納得させることができれば、火器の試練を経ること無くして打ち破ることができる...。

このことは巧妙な宣伝の結果、可能となるのである。
敗北主義、それは猫なで声で最も崇高な感情に訴える。
諸民族の間の協力、世界平和への献身、愛のある秩序の確率、相互扶助、戦争・破壊・殺りくの恐怖...。

そしてその結論は「時代遅れの軍事防衛は放棄しよう」ということになる。
新聞は崇高な人道的感情によって勇気づけられた記事をかき立てる。
学校は、諸民族との友情の重んずべきことを教える。教会は福音書の慈愛を説く。

この宣伝は最も尊ぶべき心の動きをも利用して、もっとも陰険な意図のために役立たせる。

<警戒しよう>

世界とともに平和に生きることを欲しないスイス人があろうか。
戦争を非としないスイス人がいるだろうか。

我々が軍隊を国境に置いているのは、我々が平和に生きられるよう、他の国がそっとしておいてくれるようにである。
人類の幸福は我々には重要なことだ。我々は力の及ぶ限りそれに貢献している。赤十字の活動、開発途上国への援助、戦争状態にある国の利益代表など。ところが現実はこのとおりである。
それを知らないとしたら、我々はお人よしであり、軽率だということになろう。

我々を取り囲む国々が武装しつづける限り、我々は自国の防衛を怠ることはできない。(略)
我々はニセ平和主義者が武装するのをやめないでいることを確認している。(略)

我々は誰一人殺そうとするつもりはないが、ただ正当防衛を確保しなければならぬ。
我々が武器を使用せざるを得ないことがないように!我々はこれ以上に真摯な願いを持たない。

         スイス政府編”民間防衛”より


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関連記事・クロフネの防衛力整備計画(その1)

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この記事に対するコメント

島田伸介を思い出します。

暴走族から漫才士、そして国会議員。その彼が、偉そうに言ったのが、攻撃されても抵抗しないのが日本人だ・・でした。国民を守ろうとすらしない人が議員として威張り腐っていると痛感しました。しかし、マスコミは礼賛でしたね。誰でも平和を望みますが、それは、だれからも喧嘩を吹っかけられない強さがあればこそなのです。左翼にはいくらその現実を理解させようとも駄目でしょうね。中、露、朝鮮半島は、やはり日本を脅かす存在として手を組んだようです。でも空母とイージス艦と潜水艦・・維持費は莫大ですよね。交代要員も含めれば、艦載機搭載能力の3倍以上の控えが必要なはず・・核兵器の比ではありません。とても中国が空母大国になるとは思えませんが・・

  • 投稿者: SAKAKI
  • 2006/03/14(火) 09:37:23
  • [編集]

>島田伸介を思い出します。

>誰でも平和を望みますが、それは、だれからも喧嘩を吹っかけられない強さがあればこそなのです。

同感です。 それこそ正に抑止力の考え方であり、二つかそれ以上の国同士の軍事バランスがとれている状態が、戦争の起こりにくい状態です。

>とても中国が空母大国になるとは思えませんが・・

まだ、中国の空母が完成していないので、何とも言えませんが、中国とGDPが同程度のイギリスで空母を3隻、フランスが空母を2隻を近年まで維持していましたから、甘く見てはいけないと思います。

中国が空母機動部隊を運用することを前提として日本の安保政策を考える必要があるのではないでしょうか。

  • 投稿者: クロフネ@管理人
  • 2006/03/16(木) 00:08:50
  • [編集]

核武装すべし

拝啓、兵頭二十八氏の受け売りなのですが 日本も坦々と核武装すべし。 戦後60年間 一切武力行使しない稀有な国 日本。 世界中で、一番 核武装する権利と責務があります。 着々と研究を進め。 内外に日本核武装化がシナを筆頭とする特亜三国の卑劣極まる侵略行為を牽制抑制し 東アジアの平和と安定に寄与し。 ひいては、世界の警察 を自認するアメリカの負担を減らし 世界平和を実現します。 天下の暴論と取られ様が、あえて 言いまする。 日本は核武装すべし。乱筆乱文御容赦あれ。 草々

  • 投稿者: (^-^)風顛老人爺
  • 2006/05/02(火) 01:24:44
  • [編集]

核は要らねぇよ!

核保有が必要っていう人、ホントに日本人なの?
核で、いったいどれだけのかけがえのない命が奪われると思ってんの?
核なんて、いくらでも作れるんだよ。
でも、命は違うんだよ。
一つしかないんだよ。
国の利益の方が、人の命より大切だっていうの?
そうだっていうんなら、被爆者の話やドキュメント番組でも見たり、聞いたりしてきなよ。
命は一つしかないんだよ。
核は、その命を奪ってしまうものだよ。
持ってしまえば、使いたくなるのが人間。
人間っていうのは、馬鹿だから。
過ちを経験しないと、イイこと、いけないことの区別ができない。
でも、もう核という過ちは、経験したじゃないか。
日本人はさ。
だったら日本人として、世界にもう二度と繰り返させてはいけない。
遺族の悲しみ、奪われた命の悔しさ…
同じように、それぞれの場所で生きる世界の人々のためにも、命の大切さを訴えていくべき。
だから、核は要らない。
また、悲しみしか生まない過ちを、繰り返すき?

  • 投稿者: ハートゴールド
  • 2009/06/14(日) 20:43:15
  • [編集]

ハートゴールドさん

ずいぶん古いエントリーをひっぱりだして来ましたね。

人に、過去の過ちから学ぶことを訴える前に、見知らぬ他人に尊敬語を使わず、いきなりタメ口で語りかけるというあなたの過ちを反省する方が先でしょう。

>持ってしまえば、使いたくなるのが人間。 人間っていうのは、馬鹿だから。

自分だけは「おりこうさん」で、他の人間はすべて馬鹿だと言うのでしょうか。

もしそうなら、あなたは周りの人間を「馬鹿者」と見下すとても傲慢な人間ということです。

それとも、「武器を持ったら使いたくなるような馬鹿」はあなた自身だと言うのでしょうか。

大丈夫。 少なくとも国家の指導者になるような人は、あなたよりは賢いですから。

仮にあなたの言うことが正しければ、とっくの昔に核戦争になっているでしょう。
だが、事実はそうなっていない。

>もう核という過ちは、経験したじゃないか。

核を非武装の民間人へ投下するという重大な過ちを犯したのは日本人ではなくアメリカ人です。

それとも、あなた自身が核兵器を使用するという過ちを経験したのでしょうか。そうなら驚きです。

歴史の教訓から学ぶとすれば、第二次大戦当時の日本にニューヨークを核攻撃をする能力があれば、
アメリカも軽々しく日本に対して核を使いたいと思うようなことはなかったでしょうし、広島・長崎にいた何十万もの生命も救われたことでしょう。

現在、中国や北朝鮮が先に核を開発し、たくさんの核弾道ミサイルを日本に向けています。

そんなものは持たないに越したことはありませんが、不本意ながらも、核かそれに匹敵する兵器を日本が持つことで人命を守っていくことを選択肢に入れることこそ、歴史の過ちから学ぶということだと思います。

  • 投稿者: クロフネ@管理人
  • 2009/06/16(火) 23:59:12
  • [編集]

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