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グローバル・インテリジェンス(2/6)

  • 2006/02/06(月) 23:58:38

 世界各地のニュース、つまりインフォメーションという”材料”を、クロフネなりに取捨選択し、別のインフォメーションを付け加えて加工することで、インテリジェンスという”料理”にしてお届けしてきた(つもりの)”最近の気になるニュースから”シリーズの題名を”グローバル・インテリジェンス”と変更することにしました。

 こっちの名前の方がこのシリーズの精神を正確に反映していると思ったので...
ですから、ちょっと大げさな名前がついていますが、内容は変わりません。
今後もおつきあいの程よろしくおねがいします。

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◆タイで反政府デモ広がる

 タイのタクシン首相退陣を求める約6万人規模のデモが4日、バンコクの旧国会議事堂前広場で行われた。

デモの引きがねになったのは、タクシン首相の一族が株を売却したときに得た巨額の収益が非課税になったことと、その株を売却するときに別件でインサイダー取引があったのではないかという疑惑が上がったためだが、

タクシン首相とその一族がタイの国家権力を手にするとともに、巨万の富を築き上げたことに対するタイ国民の不満の蓄積も反政府デモの背景にあるようだ。

大規模な反タクシン政権デモが発生したことを受けて、はやくも二人の閣僚が辞任している。

 タクシン首相は生粋のタイ人ではなく華人系であるが、タイでは珍しいことではなく、これまでも何人かの華人が首相職についている。

ただ、タイに住んでいたクロフネ独自の消息筋が話してくれたところによると、拝金主義的で強引にガツガツする華人特有のやり方をあまりにも丸出しにするタクシン首相は、南の国特有の大らかでのんびりとしたタイ人の気質からすると違和感があり、以前からタクシン首相ファミリーに反感を持つタイ国民も少なくなかったという。

クロフネも、タクシン首相が自分の金ではなくタイ政府の公的資金でイングランドの人気サッカーチーム・リバプールを買収すると発表したときは、眉をひそめざるを得なかった。 多くの批判もあって結局実現はしなかったようだが。

逆に”金儲け”はうまいだけに、タクシン首相の経済政策への手腕に期待するタイ国民も存在するようだ。

 中国人は、華僑として世界のどこへ移民しても、血とコネでつながった一族だけで、富や権力を囲い込んで独占してしまうあたりに、低信頼型社会の人間の特徴がよく現れているような気がする。

ちなみにシンガポールのリー・シェンロン(李顕龍)首相一族も事実上の独裁政党・人民行動党のリーダーであり、シンガポール経済を支配する政府系投資会社”テマセク・ホールディングス”の業務執行取締役もリー首相の夫人である。

このようにシンガポールでも富と権力がリー一族によって独占されている。

偶然か必然か、今回タクシン一族が株を売却して巨額の利益を出したとき、売却先となったのがテマセクだ。

「包丁かハサミが一つあれば、世界のどこででも食っていかれる」といわれるほど、商才にたけバイタリティあふれる中国人だが、現地コミュニティの文化を尊重し、その社会にとけこんでゆく努力も必要なのではないだろうか?

関連記事・低信頼社会と高信頼社会

関連記事・中国に呑み込まれつつあるASEAN


◆台湾が対中警戒シフト

 台湾の陳水扁政権が、大敗を喫した昨年12月の統一地方選以降、対中政策を転換させつつある。

陳総統の元旦演説では「台湾は中国に隷属しておらず、前途は台湾住民が決定する」と民族自決を強調。 ”台湾新憲法”の起草も表明した。

さらに、蘇貞昌氏率いる新内閣が先月25日に正式発足したが、行政院副院長(副首相)には対中強硬派と言われる蔡英文氏を起用し、蘇行政院長(首相)は、台湾省主席のポストを空席にする決定を下し、台湾の主権確立への布石を打った。

安全保障分野でも、昨年アメリカからキッド級駆逐艦を二隻導入したのをはじめ、これまで2%ちょっとだった国防費のGDP比を3%にまで増額して、中国の軍拡に備える。

 しかし、台・中の段階的統一を目標とする”国家統一綱領”の廃止をめぐって、中国の反発をおそれるアメリカと陳政権がもめており、アメリカは綱領廃止を思いとどまるよう、陳政権に自制を促している。

 独立国家としての台湾の存在を国際社会に示していこうとする、陳政権の新しい外交政策は、台湾人としてのアイデンティティを大切にする人たちにとっては、当然のものだろうとは思うが、台湾の国益を考えれば、やはり一つ一つ着実に戦略的な布石を打って、拙速をさけなければならない。

台湾企業の対中投資を東南アジアなどに徐々にシフトさせて、経済的な命脈を大陸側にがっちりと握られるのを防がねばならないし、アメリカと協力しながら、着実な防衛力整備をすすめて、大陸との軍事バランスの維持にも努める必要がある。

また、自由と民主主義をもたらしてくれた台湾国家への愛国心を養うような国民への教育も必要だし、”中国の魔術”にやられないために、大陸の姿を正しく伝える報道の役目も重要だ。

自由と民主主義の価値観を大切にし、国際ルールを守っていくかぎり国際社会は台湾をちゃんと見ていることを忘れないで欲しい。

関連記事・”中国の魔術”


◆イスラム教を風刺したマンガへの抗議行動が世界へ広がる

 デンマークの新聞が、イスラム教の預言者・ムハンマドを風刺したマンガを掲載したことに対する抗議が世界各地に広まり、一部の地域では、ムスリム(イスラム教徒)による放火などの暴力行為へと抗議運動がエスカレートしている。

一方、ヨーロッパの一部報道関係者は言論の自由を盾に、デンマークの新聞に掲載されたマンガを他の欧州諸国の新聞へ転載したことから、さらなるムスリムの怒りをかってしまったようだ。

 イスラム教は偶像崇拝を禁じており、ムスリムが予言者ムハンマドの像を描いたり彫ったりして、崇めるようなことはない。

にもかかわらず欧州の新聞が、預言者ムハンマドの姿を描いて掲載したのは、他宗教への配慮が足りなかったのではないだろうか。
 
確かに言論の自由も大切だが、自由は常に無制限ではないし、他の宗教の教義・戒律への尊重を忘れてはならない。

もちろん抗議を行っているムスリムの暴力行為も正当化できない。 過激な破壊行為はイスラム教へのイメージを悪化させるだけで、ムスリムにとって全く利益は無い。

 かつて日本のタイヤ会社が、ムスリムが人口の多数を占めるある国でタイヤを販売したことがあったが、そのタイヤのミゾの形が、アラビア文字で”アラー”(神)と書いたように読めるという指摘があって、全面回収になったことがある。

タイヤ会社によると、すべり止めなどの効果を最大限に引き出すよう、コンピューターでミゾの形を設計させたところ、偶然そのような形になってしまったという。

 国際化の進展に伴って、世界はどんどん狭くなって、宗教や文化の違う人たちが盛んに接触するようになった。

それにともなって摩擦も激しくなりつつあるが、他宗教への理解と尊重・宗教相互間の寛容がいっそう求められる時代になってきたように思う。


◆イラン核開発問題の安保理付託決定

 イランの核開発問題を国連安全保障理事会に付託する決議案が4日、国際原子力機関(IAEA)緊急理事会で賛成多数で採択された。 これに対抗してイランは核開発をすすめ、強行突破するかまえだ。

ただ、安保理による対イラン制裁発動には、中国とロシアが反対しており、3月上旬のIAEA定例理事会まで安保理が具体的行動を取らないことが決定している。

 北朝鮮に続いてイランまで核武装を許せば、核拡散防止体制の維持はきわめて怪しくなる。

その意味でも、国連安保理はイランの核武装をなんとしても防がねばならないが、早くも米・英・仏と露・中で足並みが乱れており、安保理で何も決められず、何もできないままにイランの核武装を許してしまえば、「何のために安保理があるのか?」と、その存在意義が疑われることになる。

核拡散防止体制も国連安保理も、まもなく正念場を迎えることになろう。


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