初めていらっしゃった方へ

スポンサーサイト

  • --/--/--(--) --:--:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

第2回 北朝鮮の将来(その2)

  • 2005/02/20(日) 13:00:03

 それでは北朝鮮の将来はどうなるだろうか?

それを予測するのは困難だが、シナリオ1と2の間を行ったり来たりするのではないだろうかというのが筆者の考えである。

 結論から言えば、北朝鮮にとって絶対にゆずれない、最優先にして唯一の国益とは「金正日独裁支配体制の維持と、それをつつがなく後継者たる実子に世襲させること」である。
北の諸政策は、すべてがこの唯一の目的のために遂行される。

であるならば、現在の金正日独裁体制が経済的な理由から崩壊してしまうのは、絶対に避けなければならないので、金正日は中国式の改革開放政策で経済を活性化させたいと思っているはずだ。

しかしながら改革開放でいったん国民が自由と外の世界を知ってしまったら、もう後戻りは出来ず、それが金正日独裁体制を打倒しようとする勢力を生みかねない。

(北では韓国はアメリカの植民地も同然で、北より貧しい生活を余儀なくされていると教育されている。もっとも、どの程度国民がそれを信じているかは不明だが)

ということを考慮すれば、開放政策をおっかなびっくり開始し、少しでも独裁体制がゆらぐような兆しが出ればすぐに中止するといった、シナリオ1と2を行ったり来たりするような事態へとなっていくことが予想される。

 また北の最大の後見人、保護者ともいえる中国も現体制に対して不満を抱いているとされるが、かといって北が崩壊し、韓国が北を吸収して統一というシナリオはありがたくない。

そうなれば中国は北朝鮮という緩衝地帯がなくなって直接アメリカ軍が駐留する国と国境を接してしまうことになる。

中国が朝鮮戦争のとき、アメリカの参戦で崩壊しかかった北朝鮮を救うために多大な出血に耐えながら戦ったのも、まさにその理由からである。

 また韓国と中国が直接国境を接することによって中韓間で国境確定問題が浮上する恐れがある。

実は中国が朝鮮戦争に派遣した部隊の多くには、日本軍との戦闘で鍛えられていた、人民解放軍の朝鮮族部隊が含まれていた。
これは毛沢東が、将来の中国領内の朝鮮族居住地域の独立運動勃発と、独立運動のひきがねをひく役割を、人民解放軍朝鮮族部隊が果たすのではないかと恐れていたからと言われている。

毛としては朝鮮戦争で中国人民解放軍朝鮮族部隊が、金日成を助けて南北統一をしてもよし(その時中国領内には、まるごしの朝鮮族民間人しか残っていない)、もし送った朝鮮族部隊がアメリカ軍の砲弾によって半島の土に消えても中国人が死ぬわけでは無く、将来の反乱分子予備軍を、やっかいばらいもできるという一石三鳥の策であった。

かなり以前から、中国は朝鮮族居住地域の帰属問題には、気を使っていたと思われる。
しかし今、統一朝鮮の誕生となれば、半世紀前に封印された中国の朝鮮族自治区の帰属問題が蒸し返される恐れがある。

現に、中国は古代王朝・高句麗の”歴史”をテコにこの地域の支配の正当性を確立しようとし、韓国がそれに外交ルートで反発するという事態にまで発展している。

であるなら中国としては、石油・食料などの出費を覚悟しても北朝鮮の金正日体制と南北分断を維持しようとするだろう。

中国が朝鮮族自治区の分離独立を許せば、内モンゴル、ウイグル、チベット自治区といった”植民地”のドミノ倒し的な分離独立につながりかねず、それは中国の国益に直結する油田や核実験場を失うことを意味する。
台湾併合のチャンスも永遠に失われるかもしれない。

それを考えるなら対北援助など安いものだろう。

こう考えると”突然死”のシナリオも依然あるものの、案外北朝鮮はのらりくらりと存続するのかもしれない。

この記事に対するトラックバック

この記事のトラックバックURL

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事に対するコメント

この記事にコメントする

管理者にだけ表示を許可する


・いつもコメント&TBありがとうございます。

アダルト系ブログからの、サイトポリシーに違反したコメント・TBが後を断たないため、受信したコメント・TBを管理人が審査することにしました。

サイトポリシーに違反したものについては予告無く破棄します。

また問題の無いコメント・TBを頂いても表示されるまで少し時間がかかります。 悪しからず御諒承ください。

「管理者にだけ表示を許可する」にチェックを入れると、管理人だけが読める非公開コメントになります。 非公開コメントを下さる方のプライバシーを尊重し、あえてお返事をしておりませんが、「公開コメントでも良いのでレスが欲しい」という方は、非公開コメントにその旨をお書き添えください。
                

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。