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第24回 ”Total Victory”の妄想にとりつかれた中国

  • 2005/12/30(金) 22:41:34

 ”Total Victory”(トータル・ビクトリー)という考え方をご存知だろうか? 

”全面勝利”もしくは”全体勝利”と日本語訳されるが、それは「戦争の勝利者が敗者を、心の内面を含めて全面的に屈服させることは可能である。」とする観念、と定義づけられると思う。

これに、歴史や国際問題すべてを善と悪の関係で見ようとする”道徳家的アプローチ”が結びつくと、以下のような考え方に往々にしておちいりやすい。

「戦争に勝った側は絶対的正義、つまり”神”であり、戦争に負けた方は絶対悪、つまり”悪魔”である。 だから”神”である戦争の勝利者は、”悪魔”である敗者を徹底的に屈服させなければならないのであり、またそうなるのが当然である。」

 アメリカの有名な外交官である、ジョージ・F・ケナンはこの”全面勝利”という考え方を批判してこう言っている。

「私は、過去においてさえ全面勝利は勝利者の立場から見て、一つの幻想ではなかったかと思う。 ある意味では、人の心を征服しない限り、全面勝利というものは、相手国民を全部殺戮する以外にないわけである。

ところが、軍事的な全面勝利が人の心に対する勝利であることは稀にしかない。 そこで我々は、新たな世界戦争において軍事的な全面勝利が可能であるということは非常に疑問であるとの事実に直面するのである。

私はそのような可能性があるとは信じない。 交戦国のいずれか一方の軍事力が非常に弱体化するにしても、一方の側の国民的意思の全般的一律的屈服というようなものがあり得るということは、問題にならないと思う。

しかしながら、かかる実現不可能な目標を達成しようとする試みは、第一次および第二次世界大戦の惹起したと同様の重大な危害を文明に加える事となろう。」
(略)
「私は率直に述べるのだが、全面勝利という観念ほど、危険な妄想は無いのであり、過去においてこれほど大きな害を及ぼしたものはなく、将来においてもこれほどさらに大きな害毒を及ぼす惧れのあるものは無いと思うのである。」

(American Diplomacy 邦題アメリカ外交50年より)

 私はケナンのすべての主張を支持するわけではないのだが、この全面勝利についての彼の批判は的確だと思う。

戦争の勝利者が「敗者の身も心も全て従わせ、自らの完全な支配下に置かなければならない。」とこだわり続けることほど、世界に害を与えるものは無いだろう。

 実は第二次世界大戦勃発の原因のひとつは、第一次大戦に勝利した英・仏などの連合国側がこの全面勝利論と復讐心にとりつかれて、極めてまずい戦後処理を行った事にあった。

第一次大戦は、英・仏・露の三国協商と独・墺・伊の三国同盟の領土・植民地拡張争いから勃発したものであって、どちらかが全面的に正しかったとか間違っていたとかいうことではなかった。

 しかし、戦争に勝利した英・仏は、「第一次世界大戦の戦争責任はすべて戦争に負けたドイツやオーストリアにあるのであって、彼らが全面的に悪い。」という論理によって、ドイツ・オーストリアなど敗戦国を一方的に悪と決めつけ、全面的に従わせようとしたのだった。

戦勝国側は、オーストリア帝国の領土を切り刻んで縮小し、ドイツに対しては領土の縮小のみならず、当時のドイツのGNPの数十年分という過酷な賠償金まで課した。(英・仏が戦争で巨額の債務を抱えていたせいもあるが)

 戦争で経済がメチャメチャになったドイツに、英・仏の課した過酷な賠償金が支払えるはずもなく、支払不履行になるのは時間の問題であった。

そして実際ドイツからの賠償金支払いが滞ると、フランスは借金のカタにドイツの大工業地帯であるルール地方を軍隊で占領して差し押さえをした。

 これでドイツ経済の破滅は決定的となった。

通貨マルクはハイパーインフレに陥り、ドイツ国民は、かばんいっぱいにつめこんだマルク札をかかえて、右往左往しなければならなくなった。

とうとう千億マルク札が発行されたり、カフェでコーヒーを飲んで勘定を済ませようとしたら極度のインフレによって、店に入っていたわずかの間に代金が倍になっていたという逸話さえ残っている。

また、ドイツ国民を悪人とみなし、戦勝国側の国民がドイツ国民に対して優越感にひたるような風潮がヨーロッパの一部に広まり、ケナンによれば第一次大戦が終わっておよそ十年が経ってもなお、スイス・ジュネーブのあるゴルフ場では、「ドイツ人は入るべからず」の看板が立っていたという。

 こうした英・仏の復讐はドイツ国民に当惑と深い恨みを残した。 このドイツ国民の心のスキにつけこんだのがヒトラーとナチスである。 ヒトラーの魔術に魅せられたドイツ国民は、選挙で合法的にナチスに権力を与えてしまったのだった。

 だが、だからといって私は英・仏政府やドイツ国民を責めるつもりはない。
第一次世界大戦という人類史上初の最悪の大戦争をうまく処理できるほど、人類は賢くはなかったのである。

最初の世界大戦のまずい戦後処理が一因となって、ナチスの台頭を許し、それが第二次世界大戦へとつながってしまった。

 そして第二次大戦が終了した時、戦勝国である米・英などは、二度目の世界大戦の原因のひとつとなった全面勝利論の愚かを悟り、世界大戦を三度繰り返さないよう、細心の注意を払って戦後処理を行った。

アメリカを中心とする戦勝国側は、敗戦国である日本やドイツに対しての賠償請求を最小限にとどめ、マーシャル・プランやガリオア・エロアによる援助で日・独の戦後復興を助けた。

はじめは中国も、日本からの支持を得るために国民党の蒋介石・共産党の毛沢東双方ともに、日本への賠償請求を放棄していたのである。

 ところが、歴史の教訓から何も学ばず、全面勝利論の亡霊にとりつかれた者達が出てきた。 それが戦後の中国や韓国・北朝鮮の特定アジア三国である。

 実際のところ中国も含めて、この特定アジア三カ国は厳密な意味での戦勝国ではない。 第二次世界大戦で日本軍を打ち破って東京を占領したのはアメリカである。

日本が戦争に負けた時、中国大陸には兵力100万以上の日本軍が依然存在しており、蒋介石の国民党は内陸深く逃れ、毛沢東の共産党もゲリラ戦で日本軍を悩ますのがせいぜいであった。 日本軍は中国大陸で勝ったわけではなかったが負けたわけでもなかった。

韓国にいたっては、日本と一緒になって戦争を戦っていたのであって、交戦国ですらないのである。

 にもかかわらず中・朝・韓の三カ国は「我々の軍隊は日本軍を打ち破ったのであり、我々ががんばったからアジアは解放されたのである。」といった誇大妄想に基づく歴史教育を洗脳的に自国民に施し、自らを戦勝国であり絶対的正義・歴史上の”神”とし、「中・朝・韓に戦争で負けた日本」を絶対的な悪と一方的に決めつけたのであった。

 こうなると”Total Victory”(全面勝利論)の妄想にとりつかれるのは、いとも簡単な事である。

「悪の敗戦国民である日本人は、絶対正義の戦勝国民である中国・韓国・北朝鮮人の言う事には、身も心も絶対服従しなければならないのであり、またそうしてが当然だ。日本人の口答えさえ許さない。」といった感情的な全面勝利論に基づいて、

中・朝・韓の特定アジア三国は、際限もなく謝罪と賠償金を要求し、愚かにも日本の歴史教育や靖国神社の戦没者慰霊問題といった、日本人の心の内面の服従さえ、しつこく要求し続けているのである。

 また、この問題を一層複雑にしたのは、全面勝利論の妄想にとりつかれた言動を繰り返す中国・韓国らに対して何の疑問も抱かず、

「(全面勝利論に基づいた)中国・韓国の国民感情に配慮し、それをひたすら受け入れなければ日中・日韓関係は絶対にうまくいかないのだ。」と主張して、日本の外交をミスリードしてきた宏池会に代表される”自民党ハト派”の有力者と、外務省の対中・対韓外交政策を立案・実施してきた大物外務官僚たちの存在である。

 確かに、特定アジア三国の理不尽な要求を日本の”ハト派”たちが飲んだ直後は、日中・日韓関係が一時おだやかな状態になるが、中・朝・韓はこれを踏み台・既得権益として、すぐにまた二倍三倍にふくらました理不尽な要求をつきつけて一層激しく日本を攻撃・屈服させようとし、それを日本のハト派が飲むと、再び日中・日韓関係が小康状態となる。

しかしこのようなループに終わりは無く、不毛な関係が現在まで続いてしまっているのである。

 このように、一時の小康状態の獲得を「日本外交の勝利」とする間違った成功体験から、歴史から何も学ばずに妄想にとりつかれた中・朝・韓の全面勝利論を支持する、これら日本国内の愚かなサポーターの存在は、彼らの全面勝利論外交に一層の自信と継続の根拠を与えてしまい、これによって日本の対中・対韓外交は底無し沼の混乱に陥ってしまった。

 私は中国・韓国などの全面勝利論外交ほど危険な妄想はなく、世界に与える損害は計り知れないと思う。

また、日本国内において中・韓などの全面勝利論外交を疑うことなくひたすら受け入れてきた、”自民党ハト派”と一部の外務官僚たちほど、戦後の日本で有害な連中もいなかった。


しかし今のところ中国(韓国)の妄想はとどまるところを知らず、全面勝利論外交をやめる気配は全く無い。


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全面勝利と特亜三国

全面勝利という考え方が危険なことは承知していましたが、特亜三国がこの思想に取りつかれているというのは、非常にユニークな発想で面白いと思います。ポちっと押させて頂きました。今後ともよろしくお願い致します。ミケ

  • 投稿者: 屋根の上のミケ
  • 2005/12/30(金) 23:30:28
  • [編集]

日本人にも

「戦争に勝てばなんでも思い通り」という幻想は、自虐史観にズッポリ染まった日本人にもあるようです。
我々がこんな目にあったのだから当然・・・と思っているのでしょう。

某ブログにおいて「自らも植民地支配をしてきた連合国は、日本の植民地支配を非難できない」という主張に対して自称保守の管理人さんが、
>そんな不平不満は、戦争に勝ってから言うことだな。
と返していました。

  • 投稿者: きつね
  • 2005/12/31(土) 02:07:46
  • [編集]

>全面勝利と特亜三国

はじめまして、ミケさん。こちらこそよろしくお願いします。

それから、ポチッとして下さってありがとうございました。

>全面勝利という考え方が危険なことは承知していましたが、特亜三国がこの思想に取りつかれているというのは、非常にユニークな発想で面白いと思います。

特亜三国にとっては、二次大戦が初の世界大戦の経験となりましたから、ちょうど一次大戦が終わった後の英・仏と立場的には似ているのではないでしょうか。

しかし、現在の人類は歴史の教訓から同じ失敗を繰り返すのを避けられ得る立場にいますが、特亜三国は、一次大戦後の英・仏の失敗をもう一度繰り返そうとしている点において、当時の英・仏より相当タチが悪いと思われます。

  • 投稿者: クロフネ@管理人
  • 2005/12/31(土) 20:27:03
  • [編集]

きつねさん

>某ブログにおいて「自らも植民地支配をしてきた連合国は、日本の植民地支配を非難できない」という主張に対して自称保守の管理人さんが、
>そんな不平不満は、戦争に勝ってから言うことだな。
と返していました。

戦争に勝てば何でも言えるというわけですか。それはちょっと論理的に無理がありますね。

まあ個人的には、向こうから何か言われたのでないかぎり、日本側から米・英・蘭・豪といった、旧連合国へのうらみつらみをいまさら蒸し返す必要は全く無いと思います。

あれだけの戦争をお互いやったわけですから。 武士道と騎士道は許し合えると思います。 現におおかたの旧連合国とは何の問題もありませんし。

60年以上前の恨みを今日思い出して、ギャーギャー言うのでは、民度の低いどこかの国の人達になってしまいます。

  • 投稿者: クロフネ@管理人
  • 2005/12/31(土) 20:38:18
  • [編集]

中華思想の快感

全面的に敵対者を屈服させて臣従させたり滅ぼすことを是とする中華思想の持ち主達にとっては、<Total Victory>は魅惑的で快感に浸れる考え方でしょう。

現在、中国の主目標が台湾統一のため、最大の障害となる日米同盟を無効化すべく日米分断のために日本に様々な圧力をかけることを実施しています。裏から言えば、台湾統一を放棄させない限り、日本への圧力が減少しないと考えています。

  • 投稿者: hakanosita
  • 2006/01/04(水) 02:17:07
  • [編集]

>中華思想の快感

>現在、中国の主目標が台湾統一のため、最大の障害となる日米同盟を無効化すべく日米分断のために日本に様々な圧力をかけることを実施しています。

中国にしてみれば台湾は当然自国の領土だと思っているでしょうが、

台湾の住民の意志を無視し、武力を使ってでもねじ伏せようという考え方自体が帝国主義であり、21世紀ではそういったやり方は通用しないのだということを中国自身が理解しないかぎり、東アジア情勢は不安定なものとなってしまうでしょうね。

  • 投稿者: クロフネ@管理人
  • 2006/01/05(木) 22:09:39
  • [編集]

中共の虜、マイク・ホンダ米国国会議員

 日本を陥れる危険な米国国会議員MIKE HONDA

米国マイクホンダ-カリフォルニア国会議員
投票率の80パーセントが例の中華系米国人。
母方が中国系かな? 友人は殆ど中華系がしっかり取り巻きで、もはや、中国プロパガンダを伝えるスポークスマンそのものである。
中共のデモ、ロビー活動の盛んな所で、中国人支持層から当選した。

米国で、「中華も日本人」も差別無く「アジア人」と呼ぶべきという支那に都合の良い運動の先頭に立ち、正義という欺瞞の基に活動してきた魂を中国に売るこの男。
対策は、やはり他の多数派米国人と連携し「毅然と突っぱねる」事だろう。
日本人と考えてはいけない。

また、ベロシ議員にしつこく要求を出し、強固な姿勢をしているのもこの男だ。反中のベロシ議員が「慰安婦問題」を支持しているわけではない。
だから、日本政府はマイク本田は無視して、ベロシ議員と連携を取り、中共ロビー活動、工作活動を積極的に捏造の事実を伝えていくべきだ。本田は、もはや「中国人」と考え対応すべし。

・・・・・・・・・・・・・・・・・

Easy Victory for Mike Honda
               
                     By Jason Ma
彼は、サンタクララ郡の投票者に中国語およびベトナム語の二か国語の投票用紙を提供するための努力を先導した。 「戦争犯罪の補償を支払うことを日本に提出する27箇条を書いた。 第二次世界大戦で戦ったそれらを含む革新派日系アメリカ人と同様、彼にアメリカの中華系コミュニティのサポートを彼の努力するとした公約している。
Honda spearheaded efforts to provide bilingual ballots in both Chinese and Vietnamese to voters in Santa Clara County. He also authored a resolution, HR 27, which had asked for Japan to pay reparations for its war crimes. His efforts, the chief of staff said, earned him the support of the Chinese American community as well as progressive Japanese Americans, including those who fought in World War II.

http://www.asianweek.com/2000_03_09/feature_honda.html

この記事で判る通り、すっかり中共のプロパガンダの推進者である。

  • 投稿者: K・SHAW
  • 2007/02/09(金) 00:08:16
  • [編集]

K・SHAW さん

私もマイク・ホンダ議員について気になっています。

中国系米国人が多い土地柄のせいで、日系人は中国系以上に反日にならなければ、政治家として成功できないということでしょうか。

>日本政府はマイク本田は無視して、ベロシ議員と連携を取り、中共ロビー活動、工作活動を積極的に捏造の事実を伝えていくべきだ。

実際、自民党系の議員が訪米する動きが出ているようです。

  • 投稿者: クロフネ@管理人
  • 2007/02/10(土) 14:43:03
  • [編集]

返信有難うございます

米国下院議員に特亜票で当選したマイク・ホンダ議員の友人は、映画界、法曹界にも有名「中華系米国人」なので
この人の動きは、特亜のロビー活動の一端をなす事は間違いありません。
日本の戦犯謝罪と賠償金獲得が彼の公約のようですから。

日本政府は、天安門事件と通州事件をもう少し注目して戴きたいものです。
南京捏造記念館の展示写真はそこから
合成し捏造されている可能性があるらしいです。

切れのあるブログを楽しみにしています。頑張ってください。

  • 投稿者: K・SHAW
  • 2007/02/11(日) 06:33:19
  • [編集]

K・SHAW さん

>南京捏造記念館の展示写真はそこから
合成し捏造されている可能性があるらしいです。

それが本当ならひどい話ですね。

>切れのあるブログを楽しみにしています。頑張ってください。

応援ありがとうございます。非常に勇気付けられます。

  • 投稿者: クロフネ@管理人
  • 2007/02/13(火) 20:23:49
  • [編集]

なんで自民党ハト派はそんな中国にこびるのでしょうか。鳩のほうが鷹より
人間に攻撃する点で危ないから、彼らは真の意味での鳩派なんでしょうね。
 駄文でもうしわけありません

  • 投稿者: ソラフネ
  • 2007/11/25(日) 14:08:57
  • [編集]

ソラフネさん

やっぱり利権のキックバックがあるからでしょう。

あと、特亜にタマ握られていて、逆らえないとか。

  • 投稿者: クロフネ@管理人
  • 2007/11/25(日) 22:39:00
  • [編集]

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