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第3回 初心者のための外交講座(その3)

  • 2005/02/19(土) 12:27:30

 前回では人々はその国の内側にいるかぎり、法律と警察に守られているという話をしました。それでは国は、何によって守られているのでしょうか?

結論から言えば、国を守ってくれるものは、いまだに地球上に存在していません。
人々を守ってくれる法律や警察というものはありますが、国を守ってくれる法律や警察というものは無いのです。

「だって国際法があるし、国連だってあるじゃないか」と思う人がいるかもしれませんが、国際法は法律ではないし、国連は警察ではありません。

例えば、ある人が「他人のものを盗んではいけない」という法律を破ったとします。当然、その人は警察に逮捕されて裁判の後に罰を与えられるでしょう。
罰を与えることによって、他の人にも法律を守らせるようにするのです。

 一方、例えば「他の国を攻撃してはならない」という国際法があったとして、ある国がそれを破ったとします。しかし、国連には「国のための警察」にあたるものを持ちません。

もしある国が国際法を破ったとしても、その国に罰を与えることはできないのです。
ですから国際法というものは法律ではなくて、「なるべく守りましょう」という努力目標でしかありません。

その努力目標を世界の全ての国が守ってくれればいいのですが、当然守らない国が出てきます。
しかし、守らないからといって罰を与えて守らせることは、しょせん努力目標ですからやっぱりできません。

ときたま、強くて大きい国が弱くて小さい国に向かって「国際法を守れ!」と言って、守らせることがありますが、国際法を破った強い国に、弱い国が「国際法を守れ!」と言って、守らせたという話はあまり聞きません。
このように不公平なものを、法律と呼ぶことはできないでしょう。

たとえば突然、日本政府が「あなたの家に泥棒が入っても捕まえたり、罰を与えたりするのをやめる。そして泥棒には、あなたの家になるべく盗みに入らないよう努力してくれとたのむことにします。」と宣言したらどうしますか?

あなたは「じょうだんじゃない、そんなもの法律じゃないよ!泥棒が入らないという保証なんかあるもんか。」と思うでしょう?その「じょうだんじゃない」ものが国際法というものなのです。

 以前、国も法律も警察も無かった原始時代は、人々がみずから武器を持って自分の身を守っていた話をしました。

現代の人と人との関係では、人の上に国があり、法律と警察があって公平に人々を守っています。
しかし、国と国の関係は、実は法律も警察も無い”原始時代”もいいところなのです。

公平でしっかりとした、国のための法律や国のための警察が無いのですから、それぞれの国は原始時代の人と同じように、自分の身は自分で守らなければなりません。
国が自分で身を守るということは、国が軍隊を持って自分の身を守るということです。

 原始時代の人間世界は「正義の人が得をして、悪人が罰を受ける」のではなくて、「強い者が得をして、弱い者が罰を受ける」社会システムだったことを、以前話しました。
現代の国と国の関係も、いわば原始時代なのですから同じことです。「強い国が得をして、弱い国が罰を受ける」社会なのです。

襲ってきた国が強かった場合は、襲われた国がどんなに正しくても人々の命も財産も奪われてしまいます。当然警察も来ませんし、襲った国が罰を受けずに済む事だってあります。

悲しいことですがそれが現実です。 その現実から目をそらしたところで、それが消えてなくなるわけではありません。

 日本には「軍隊がなくなれば平和になる」と言う人たちがたくさんいます。

しかしこの人たちは、日本国内で法律と警察に守られていて、ふだん武器を持って守る必要が無い自分と、武器つまり軍隊を持たなければ自分の安全が守れない国とが、ごっちゃになっています。
一つの国の中の人と人の関係と、地球の上の国と国の関係をごっちゃにするのは間違いのもとです。

 将来、国連が全ての国に公平な”国のための国”になり国連軍が”国のための警察”になって、世界各国から軍隊がなくなれば理想的なのかもしれません。

しかし、少なくとも世界の多くの国が軍隊を持っている現在の状況で、自分の国だけ軍隊をゼロにするのは、警察の無い原始時代に人間が武器なしで生きようとするのと同じ、自殺行為なのです。

 昔から現代の世界に至るまで、よい国だけが存在するのではありません。外国を侵略したり、別の国の人間を誘拐して殺しても、なんとも思わないような国が存在するのです。

ですから、こちらから侵略戦争を始めるのはもってのほかですが、自分の国を守るために軍隊を持ち、襲われた時にいつでも反撃できる態勢を取っておく事が、国の安全とその国に住む人々の命と財産を守るために必要なことなのです。

(世界には軍隊がほぼ無い国もありますが、そういう国は、たいてい軍隊を持つ国に守ってもらっています。)

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