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情にさおさして流される

  • 2005/10/20(木) 00:21:10

 小泉首相の靖国参拝について、一部の閣僚から外交への悪影響を懸念する声が上がっている。

http://headlines.yahoo.co.jp/
hl?a=20051018-00000016-maip-pol


北側国土交通相は「私としては非常に残念。憲法論もさることながら、日中関係、日韓関係など、近隣の極めて大事な2国間関係に悪い影響を与えるのではないか」と述べ、

村田防災担当相も「日中国交回復のために苦労を重ねた先人の苦労を考えた時、首相参拝は控えたほうがいいと申し上げた経緯がある。」と述べた。

参拝反対派閣僚の言い分はこうだろう。

「過去の歴史が原因で、日本は中国や韓国に嫌われていたが、日本の先輩政治家・外交官が苦労に苦労を重ねて謝罪した結果、ようやく悪い日本人のことを許してもらって国交が回復したのだ。 だから再び中・韓に嫌われるようなことをするべきではない」

 彼らは、外交のなんたるかが全く理解できていないようだ。

外交とは、好きとか嫌いといった”情”でするものではなくて”利”でするものだ。

たとえ嫌いであっても自国の利益になるのであれば、その国と国交を結んで取引しなければならないし、自国に害をなす外国は、たとえ大好きであっても涙をふるって遠ざけねばならないのが外交というものである。

 それは中国のやる外交とて同じで、日本が第二次大戦に負けたとき、中国国民党の蒋介石が「以徳報怨」といって日本に一切賠償請求しなかったのも、別に、それまで大嫌いだった日本人を好きになって許してやるつもりになったからではないだろう。

日本からの脅威がなくなった蒋介石にとって、自らが率いる国民党と毛沢東の共産党のどちらが中国を統一するか、それが一番の問題となっていたのであり、

中国統一のためには、日本が満州と台湾に築いた近代都市や重化学工業地帯とそれらを結ぶ幹線鉄道、それに大陸にいる日本軍が持っている戦闘機や大砲といった兵器を、いかにして、それら一切を共産党に渡さずに国民党が独り占めしてしまうかが、最重要課題のひとつだったのだ。

だから日本への賠償を放棄してでも、日本人の国民党への全面協力をとりつけたかったのであり、日本人にうらみつらみをぶちまけて、報復のように多額の賠償金をふっかけて、日本人からの反発をうけて協力がパーになっても、蒋介石と国民党を利するところはないのである。

そして先に蒋介石が対日賠償を放棄した以上、彼とはりあっていた共産党の毛沢東も日本人の協力をとりつける必要もあって「我々は蒋よりも寛大でなければならない」といって、対日賠償を放棄したのである。

 その結果はどうなったかといえば、満州になだれ込んだソビエト軍が、日本が満州に残していった”遺産”を共産党に与えたため、共産党は国共内戦を有利に戦うことができた。

共産党が空軍を持ち、国民党のアメリカ製戦闘機と張り合う事が出来たのも、日本人の協力があったからだ。

そして内戦に勝利した共産党が建国した中華人民共和国の重工業をひっぱったのも、旧満州の重化学工業地帯であった。

現在でも、瀋陽には戦闘機工場があり、ハルビンでは爆撃機や輸送機などが生産されるなど旧満州は中国航空産業の中心地のひとつとなっており、長春には中国でもっとも歴史のある自動車会社・第一汽車が本拠をかまえ、中国政府要人の乗る高級車”紅旗”を製造してきた。

こうした日本の遺産を基礎に発展した国営企業が、戦後中国の工業化の重要な担い手になったのである。

 内戦に敗れた蒋介石にとっても事情は同じで、日本が、もともと密林と風土病がひろがっていた台湾に、北部には台北などの近代的な都市と産業、南部には灌漑設備と穀倉地帯、さらに近代教育を受けた国民を残していったからこそ、台湾に立てこもって大陸反攻の機をうかがうことが出来たのである。

(台湾のいわゆる本省人の人々にとってはそれが悲劇となった)

そして1972年の日中国交回復も、国境紛争をくりかえし険悪な関係になっていたソビエトを牽制し、大躍進政策の失敗と文化大革命の大混乱でメチャメチャになった中国経済を立て直すために日本の協力が欲しかったから、中国が決断したのであって、72年に中国人が日本のことを急に好きになったから国交回復がなされたわけではない。

(それにしても蒋介石や周恩来・小平と比べると、江沢民や胡錦涛など最近の中国の指導者は人間が小粒になったものだ)

当然靖国たたきも、今まで中国にとって利があったからそうしてきたわけで、(利を与えてきたのは他ならぬ日本だが) 靖国たたきは中国にとって百害あって一利なしということが理解できれば、自然とやむだろう。

首相の参拝以後、中国政府の発表した声明も、靖国参拝を厳しく批判しながらも「日中友好は変わらない」といっているのがその証拠だ。

つまり「もう日本人が嫌いになったから、靖国問題のために中国経済に必要不可欠な日本との関係を切り捨てるなどという、愚かなことはしません。」と彼ら自身が言っているではないか。

 好きとか嫌いといった”情”で外交をする国・政治家・外交官など最低である。 ”情”にさおさして流されるようなタイプの人間は指導者には向かない。

いとも簡単に外国の謀略にひっかかるし、嫌いだからという理由で重要な取引相手国を切り、好きだからという理由でろくでもない国との関係に深入りするおそれがあるからである。

こんなタイプの人間を指導者にいただく国民は不幸そのものだ。

 また、そのような感情外交をする国が実在するなら適当にあしらっておけばいいだろう。どうせろくな国ではない。

北側大臣は、中国人ビザ発給問題や日中航空交渉で、中国側との交渉の陣頭指揮をとっているはずだが、日本の国益が守れるのだろうか。 まったく先が思いやられる。


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 この記事は昨年の秋に、小泉首相が靖国神社へ参拝した直後にアップしたものだが、今アップしてもそのまま通じてしまうところが情けない。

それだけ日本の一部政治家・マスコミに進歩がないということだろう。

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「特攻」

10月18日(火) 「特攻」

  • From: 妄言の杜 |
  • 2005/10/21(金) 02:21:05

小泉首相が靖国神社参拝は是?非?

小泉首相が靖国参拝へ 中韓の猛反発必至あなたは、参拝に賛成?反対?で、その理由は?よく考えてみよう。来年で、任期が切れる首相が、何故参拝しているのかを・・・ 本日、靖国神社秋季例大祭に合わせて小泉首相が参拝と報道された。例によって中国と韓国....

  • From: 「感動創造カンパニー」ダスキン城北の部屋!仕事も人生も感動だっ! |
  • 2005/10/21(金) 10:59:48

この記事に対するコメント

日本の政治家の質の問題

記事を読むと、政治家や官僚というのは、歴史の勉強が不足していることを痛感します。
日本国内の「利害調整型」の政治・行政がしみ込んでいて、「国益」という観点がない。
こんな日本的な論理が、中国に悪用されていることすら気付かないというのは、政治家失格です。
大臣の椅子も、能力ではなく、党内の年功や派閥事情というのが原因でしょう。

それとアジアでは、EUのように価値観を共有できる基礎がないという認識も欠落しています。
勿論、何でも反対、強硬論一点張りでは外交も成立しないので、交渉を重ねて理解し合うことも大切ですが、特亜三国とは、常に国益を優先し、最悪の事態を警戒して担保措置を講ずるべきです。
少なくとも、外交は相手を知ることから始めて欲しいと思います。

他のアジア諸国や世界は日本の靖国問題ではなく、中国の軍事的経済的脅威こそ問題で、中国を一定の国際的ルールに従わせるために、日本が中国の首に鈴を付ける役目を負わねばなりません。
日本の政治家は、アジアや世界に対する責任を果たそうという自覚があるのでしょうか。
そうした問題意識で、日本の対中外交を攻めに転じるチャンスはいくらでもあると思いますが。

  • 投稿者: trip
  • 2006/08/21(月) 19:24:10
  • [編集]

trip さん

>大臣の椅子も、能力ではなく、党内の年功や派閥事情というのが原因でしょう。

次期首相には、ぜひ派閥の論理で大臣ポストを割り振りするのを廃止してほしいですね。

>特亜三国とは、常に国益を優先し、最悪の事態を警戒して担保措置を講ずるべきです。

ビジネスに徹しきれば、今までのようなドタバタ外交にはならないはずですが、日本の政治家・官僚は感情に流されやすいですから。

義理と人情・浪花節世代?が引退しないとダメでしょうか。

>日本の政治家は、アジアや世界に対する責任を果たそうという自覚があるのでしょうか。

中国という相手を理解せず、世界全体への目配せも出来ていない人がほとんどではないでしょうか。

特に日・中・米の正三角形外交なんて、寝言を言っている連中は絶望的です。

  • 投稿者: クロフネ@管理人
  • 2006/08/22(火) 21:45:03
  • [編集]

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