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日本がアメリカの足をひっぱった?

  • 2005/09/23(金) 23:54:16

 今月19日に”妥結”して共同声明を発表した6カ国協議だが、交渉の裏側のようすが、報道機関によって徐々に明らかになってきた。

 交渉は、軽水炉も含めた北朝鮮の核開発の完全放棄を求めた日本・アメリカと、

 ”平和的利用”のための核開発の継続を求める北朝鮮の主張に、「軽水炉原発ぐらい良いじゃないか」と援護射撃をおくって、米朝の決定的な対立をなんとしても先送りして、金正日独裁体制の延命をはかりたい、中国・ロシア・韓国プラス北朝鮮という、

2対4の構図となったのは、クロフネの予想通りだった。

 特に第5次文書案が提示されたところまでは、軽水炉原発による核開発の権利を要求する北朝鮮と、それに断固反対するアメリカが激しく対立し、交渉は決裂・休会も予想された。

ところが、「アメリカは受け入れないだろう」と言われていた、第6次文書案が中国から示されたあと、アメリカが急に態度を軟化させ、北朝鮮の望む軽水炉原発による核開発を認めるという大幅な譲歩をし、6カ国協議は急転直下の妥結をみた。

 クリントン政権時代の米朝合意で、北朝鮮は核兵器開発を放棄する代わりに、日米韓などの援助を受けて、軽水炉原発の建設を認められた。

しかし、そのかげでこっそりと核兵器開発を継続して、とうとう完成させてしまい、核爆弾保有宣言をしたのは皆さんよく御存知の通りだ。

 このような過去の経緯から日米にとっては、たとえ軽水炉でも北朝鮮の核開発に、譲歩するわけにはいかないのは、自明の理だった。

だから私は、アメリカが何故このように不可解な譲歩を行ったのか、どうにも納得できなかった。

 しかし徐々にだが、霧のむこうにうっすらと、その理由がみえはじめている。

時事コラム・急転直下で6カ国協議の”合意”が成立で、

>今回の共同声明のもととなった、中国が提案した第6次文書案を読んだ佐々江日本代表が「検討に値する」と発表した事がどうもひっかかる。

と書いたのだが、悪い予感が当たりつつあるようだ。

 結論から先に言えば、北朝鮮の日米分断策にまんまと乗せられた日本が、朝・中・露・韓の”4カ国同盟”寄りに立場を変えたために、交渉現場で5対1と孤立したアメリカのヒル国務次官補が勢いに押されて、北の軽水炉核開発に言及した第6次文書案を受け入れるという譲歩をせざるを得ない状況になったのではないだろうか?

 北朝鮮が日本にちらつかせたエサは、おそらく日朝交渉再開である。

6カ国協議の裏側で、北朝鮮もしくは北の”同盟国”である中・韓どちらかが、「”軽水炉”で北朝鮮を支持してくれれば、北は日朝交渉再開に応じてもよい」という呼びかけを日本に対して行ったのではないだろうか?

http://headlines.yahoo.co.jp/
hl?a=20050920-00000217-kyodo-int


 しかし、交渉が再開されたからといって、拉致被害者の帰国や賠償支払いなど、問題の完全解決が約束されたわけでもなんでもない。

交渉は約束どおり行われても、北が「拉致問題はもう終わった話だ」と切り返し、再び決裂する可能性だって高いのだ。

こんな安っぽいカードに、「日米の連携で、北朝鮮に一切の核開発をやめさせる」という高価なカードを切るわけにはいかない。

 ところが日本側代表は「あの北朝鮮サマが話し合いに応じてくれる!」とばかりに舞い上がってしまい、中国が示した第6次文書案にパクッと食いついて、「合意のチャンスだ。日本は第6次案を受けいれる」と早々と宣言してしまい、5対1になって孤立したヒル・アメリカ代表は、しぶしぶ「良い取引だ」と言ってホワイトハウスに譲歩の許可を求めたというのが真相ではないだろうか?

ヒル国務次官補が「良い取引だ」といって、受け入れるかどうかは明言せず、時間を稼いだのに対して、日本の佐々江代表?の”受け入れ宣言”は、どうみても慌てて突っ走りすぎた感が否めない。

http://headlines.yahoo.co.jp/
hl?a=20050919-00000102-yom-int


 そして孤立したアメリカを中国がかさにかかって攻めて、「アメリカが第6次文書案を受け入れなければ、6カ国協議失敗の責任はすべてアメリカにある。」と圧力をかけた。

http://headlines.yahoo.co.jp/
hl?a=20050921-00000032-san-int


こうしてアメリカ本国に判断が委ねられ、ホワイトハウスで譲歩すべきかどうか激論となり、その結果アメリカが中国の圧力に屈する形で、第6次案を受け入れ、6カ国協議は妥結したのではないだろうか。

 このあたりの経緯については、韓国のマスコミにも同じような分析があるようだ。 リンク

 もし、以上の事が事実であるならば、日本代表の何と愚かなことだろうか?

 たかだか、北朝鮮がわに「話し合いに応じてやろうか?」と言われただけでホイホイと彼らについて行き、アメリカを孤立させて、彼らの足を引っ張るとは... 

○| ̄|_

北朝鮮の核開発を完全に根絶やしにできなければ、拉致問題交渉でも日本はいっそう不利になるというのに。

 日本の外交交渉担当者というのは、「日本の国益上、もうこれ以上譲歩できない」という基準があいまいで、ずるずると際限無く相手に譲歩してでも、トータルでみて合意内容が日本の国益を害していても、交渉の妥結を目指すという、”譲歩原理主義者”・”交渉妥結原理主義者”ばかりのような気がする。

 しかも誰が日本の国益を守ってくれる”味方”で、誰が日本の国益を損なう”敵”なのか、さっぱりわかっていないようだ。

6カ国協議の参加国すべてが、北朝鮮の核開発に本当に反対で、日本人拉致被害者の帰国に真剣に協力してくれる、日本の大切なオトモダチとでも思ったのだろうか?

日本を除く5カ国は”自分達の国益”という共通語で、交渉を行っているが、日本だけその共通語が話せず、浮いてしまっているように見える。

 ただ日本が今回ヘマをしたとしても、共同声明の成立の経緯もその内容にも、そもそも無理があるので、共同声明の内容が、すぐ実行に移されるかどうかは予断を許さない。

共同声明の解釈について、軽水炉より核開発の完全放棄が先だというアメリカと、完全放棄は軽水炉の後だという北朝鮮の立場の食い違いが早くも出ているからだ。

 次回の協議は、さらなる紆余曲折があるだろう。

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6カ国協議の勝者は北朝鮮

北朝鮮を悪の枢軸と呼び、強硬だったUSAは譲歩し、核開発を放棄とリンクすることなしに北朝鮮は存続を認められた。金正日は何の譲歩もすることなく、政権を維持することが認められた。

  • From: 1喝たぬき |
  • 2005/09/25(日) 12:51:07

この記事に対するコメント

「頓挫した常任理事国入り~」といい、今回のコラムといい、読んでいてつらくなりました。
毎度毎度の日本政府の対応には付ける薬がない。情けない。

  • 投稿者: 東京
  • 2005/09/24(土) 01:45:21
  • [編集]

東京さん

 コラム・”いよいよ6カ国協議開催へ”で、やや自虐的に、「頼みの綱はアメリカ代表のタフ・ネゴシエーター、ヒル国務次官補だけだが...」と書きましたが、本当にそのとおりになってしまったようです。

 今回誰がこのようなミスをおかしたのか、日本政府・外務省の指示だったのか、それとも北京の交渉現場のトップ・佐々江代表の独断だったのかはわからないのですが、

こうなっては仕方がないので、ミスの原因を究明し、判断を下した人間の処分を行って、今後二度と同じようなミスをしないよう、政府・外務省で今回の失敗の教訓を共有するという作業が必要不可欠に思います。

 そして、国連常任理事国入り失敗の教訓とともに、日本が外交巧者になるための貴重なレッスンとしなければ、以後、日本の国益はどんどん失われるでしょう。

  • 投稿者: クロフネ@管理人
  • 2005/09/24(土) 22:45:23
  • [編集]

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  • 投稿者: -
  • 2005/09/25(日) 22:23:08
  • [編集]

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