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頓挫した日本の安保理常任理事国入り(その2)

  • 2005/09/21(水) 22:54:44

前回のつづき

 次に、日本一国に限っての選挙運動の内容を検討するが、日本は選挙運動中、愛地球博の国際行事とからめて、諸外国の元首・指導者を賓客として呼びまくった。(是非、この期間の前後の月に訪日した各国指導者の数と比べて欲しい)

http://www.mofa.go.jp/mofaj/
kaidan/yojin/arc_05/nit_0505.html


http://www.mofa.go.jp/mofaj/
kaidan/yojin/arc_05/nit_0506.html


http://www.mofa.go.jp/mofaj/
kaidan/yojin/arc_05/nit_0507.html


賓客として招待したからには、各国元首・指導者が乗る専用機の燃料代や着陸料・駐機料といった運行諸経費、彼らの宿泊費、随行員の経費など、一切の訪日費用が日本持ちだったはずである。

そして、相手国への経済援助の表明や対日円借款の帳消しなど、もろもろあわせてウン億円のおみやげも渡したはずだ。

羽田や中部国際空港には、各国元首が乗りつけた専用機が連日のようにズラリと羽を並べていたという話も聞いた。 それでいて、選挙運動の大失敗という体たらくである。

 「日本は援助はするが顔は見えない」としばしば指摘されるが、その原因はよく言われるような「お金を出すだけで、日本の人的な貢献が少ない」という理由だけではないと思う。

身もフタも無い下世話な話だが、むしろ日本の援助で一番問題なのは「相手へのお金の渡し方」ではないだろうか。

2004年3月30日に、日本が、ある”途上国”に経済援助を供与するにあたって開かれた式典で、日本から経済援助を受ける国の側の関係者が、その式典をスッポかすという大事件があった。

http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/
kaiken/hodokan/hodo0403.html#6-C


本来なら日本側が「なめたマネしやがって。今までに決まった全ての援助プランを即刻中止にする。」と調印文書を破り捨てて帰ってくればいいものを、バカ正直にも予定通り援助金を払ってやったという。

 このように諸外国が、日本と仲良くしてもケンカを売っても、日本が同じように援助金を渡してくれるから、「日本がウチにカネをくれるのは当たり前だ」という風になって、日本の援助金のありがたみが薄くなり、よって「日本の存在感が薄い。日本の顔が見えない。」となるのである。

逆に援助を受ける国が、日本と仲良くなる努力をし、国際社会で日本の味方もして、やっとのことで日本からの援助を獲得できたとしたら、どうだろう?
日本からの援助がものすご~くありがたく感じられるに違いない。

 しかし、これまでの日本の援助外交をふりかえると、政府・外務省はこんな単純な人間の心理さえ、理解できていなかったように思われる。

しばしば日本の外交担当者は、自分がこう考えるから相手もそうだろうといった一人よがりに陥りがちで、交渉の相手がどういった考え方をするか、あるいは心理状態はどうかといったことを見抜く洞察力が、決定的に低いように思われる。

政府や国民に与える影響が大きい新聞・TVといったマスコミでも、「たとえどんなに外国にバカにされても援助金を払い続けないと、日本は世界で嫌われちゃうよ!一人ぼっちになっちゃうよ!」といった、幼稚な発想が大勢をしめていた。

 しかし、国際社会における日本の立場を理解し、友好的な態度で日本に協力してくれる国には、手厚い援助を与え、日本に対して敵対行動をとり、国際社会における日本の名誉・信用に泥を塗るような国には、日本からの一切の援助をやめて、彼らの反日行動を阻止し反省を促すといった、

”競争原理”を導入して、日本の対外援助に一貫した戦略を与えなければ、「国際社会で顔の見えない日本」からは未来永劫脱却できないだろう。


 常任理事国入り選挙運動でも、まだ日本の常任理事国入りが何も決定していないのに、バンバン援助をバラまくのではなくて、日本の振り出した援助の”手形”が、日本が常任理事国になれれば実際に現金化できるが、日本の理事国入りが消滅した瞬間に、その手形も紙くずになるような援助戦略の布石を打っておかないから、「援助を一生懸命ばらまきました。でも常任理事国はダメでした。」となるのである。

 今回、日本の常任理事国入りがとりあえず頓挫したことで、町村外相が日本の国連分担金削減を主張したが、以前にも述べたとおり大賛成である。

しかし、日本の国連分担金を減らすのに、韓国と共闘しようなどと考える、外交センスゼロの底抜けのマヌケが政府・外務省にいるらしい。

http://news.goo.ne.jp/news/yomiuri/
seiji/20050911/
20050911i101-yol.html


 常任理事国入り選挙運動を終わったばかりの、衆議院の”郵政民営化選挙”に例えるなら、日本の常任理事国入りを含むG4の国連改革案の成立をめざした日本が郵政民営化法案成立をめざした小泉自民党だとすれば、中国や韓国・パキスタンなどは民営化に反対した造反議員である。

ならば今回、日本の常任理事国入りに反対した中国や韓国・パキスタンなどに自民党公認(つまり日本から与えられるすべての援助)を与えてはならないのである。

それなのに「日本が協力してやって韓国の国連分担金も減らしてやろう」と主張するなんて、郵政選挙にうってでた小泉自民党が、国民新党など郵政民営化造反議員と共闘して「今度の衆議院選挙を協力して戦い、お互いの議席を増やしましょう」というようなもので、それがどれだけアホな主張か本人は言ってて気がつかないのだろうか?

 郵政民営化(国連改革)が挫折した事でこうむる損害とその責任は、民営化に抵抗し改革をつぶした造反議員(つまり中国・韓国・パキスタンなど)と彼らを支持した世論(中国などの味方をしたその他の国々)が負わなければならないのは当然の帰結である。


であるならば、「代表無くして課税無し」の大原則に基づき、日本は”国際社会”から世界の代表としてふさわしくないと判断されたのであるから、並の国々に適用される基準にもとづいた課税額にしなければならない。

つまり現在の、中国・ロシア・フランス・イギリスを合わせてもまだ日本の方が負担額が大きいという、現在の日本の国連分担金は減額されなければならないのである。

 そうなれば当然、国連の諸活動が予算不足で停滞し、さまざまな不利益をこうむることになるだろう。

しかし、それがわかっていて、国際社会の”世論”は「日本を国際社会の代表に選ばない」と決断したのだから、発展途上国を含めた全国際社会は、甘んじてその不利益を受けなければならない。

さもなければ、日本の国連改革案に強硬に反対した、中国・韓国・パキスタンなどが国連分担金を今の5倍・10倍の額に増やして、滞納せずきっちりと国連におさめるのは彼らの責任であり義務である。

(日本と韓国が負担金削減のためにお互い協力するというアホな主張をした者も、ここまで言えば納得できただろう)

そして、貧しい国への優遇措置として国連分担金の特別減額を認められ、日本に代わりに支払ってもらっていた、中国に味方した発展途上国も、自分達の選択にふさわしい痛みと責任を負うべきだろう。

 このようなプロセスは一見ムダで愚かなように見えるが、絶対必要なものである。

なぜなら人は、それを実際に失ってみて初めて、失ったものの大切さ・かけがいのなさを痛感するからだ。

痛みを味わった国際社会が「今やっと日本の大切さに気がついた。是非国際社会で指導力を発揮して欲しい。そのために国連で日本はしかるべき地位を与えられるべきだ。」と言いだしたとき、日本が選挙運動を再開させても遅くは無いだろう。

このようなプロセスを踏んではじめて、日本は「顔の見える国」になるのである。

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じゃ、援助金はどこへ使えばいい?

去年Copenhagenで世界のいろんな学者さん達が集まって(ノベール賞受賞学者3人も居る)この企画の英語名は:copenhagen consensus世界のいろんな問題中でどの問題に力を入れたの方が一番効率良く一番多くの人のためになるかを考えた。結果的に以下のリストが出てきたVery Goo

  • From: 色・色 |
  • 2005/09/23(金) 21:41:55

対米協力一辺倒やめ

 独自のアジア外交へ (前略)日本人として省察すべきは、日本がG4として提出した国連改革案を支持した国において、アジアの国といえるのはブータンとモルディブ共和国だけだったという事実である。 ドイツがフランス、ポーランド、ベルギー、チェコなどの近隣諸国の支

  • From: 心に留まった言葉たち |
  • 2005/10/06(木) 20:13:38

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