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ロシア、石油戦略発動

  • 2005/09/15(木) 22:54:41

 ウクライナのユシチェンコ大統領は、八日の全閣僚解任後、ロシアとの関係改善を目指す姿勢をみせ始めた。エネルギーをロシアに頼るウクライナが、エネルギー価格の値上げを打ち出したロシア側との妥協を模索する動きとみられている。

http://headlines.yahoo.co.jp/
hl?a=20050914-00000013-san-int


 ”オレンジ革命”でクチマ政権を打倒し、ロシアやベラルーシといったスラブ独裁国家クラブから離脱したウクライナ。

ユシチェンコ新大統領は、民主化推進やEU加盟達成を目標に掲げて、ウクライナを自由世界の一員とするべく国政の舵をきった。

それを可能にするためには、ロシアの経済的支配からも離脱することが、必要不可欠だった。

特に、石油・天然ガスといったエネルギー分野で、ウクライナはロシアに大きく依存しており、さきのユシチェンコ大統領の日本訪問は、日本からの援助で、ウクライナの経済・エネルギー両分野でのロシア依存を軽減するという、ウクライナの国家戦略の一環であった。

以上の事をふまえながら、日本としてもウクライナとの戦略的パートナーシップ締結が必要である事を、このブログでも訴えた。

 しかし、”強いロシアの復活”をかかげるプーチン大統領は、まず、東ドイツやポーランド・ハンガリーといった東欧諸国、次にバルト三国やウクライナ・グルジアやカザフスタンといったソビエト連邦を構成していた共和国という具合に、次々と自由世界に”奪われてきた”、かつての赤い帝国・ソビエトの勢力圏の回収に乗り出してきている。

もっとも、EUとの一体化につきすすむ東欧諸国を取り戻すのは現実的ではないので、まず旧ソビエト連邦を構成していた国々に的をしぼっているようである。

そういった戦略の第一段が、”石油戦略”の発動だった。
つまり「ウクライナのように自由世界に味方して、ロシアに逆らう国々には、ロシア産の石油・天然ガスの値段を2~3倍にしてやる」というわけである。

http://headlines.yahoo.co.jp/
hl?a=20050830-00000012-san-int


 日本や西側欧州諸国もかつて、「イスラエルに味方する国には、石油を売ってやらない」という石油戦略を、イスラエルとの戦争を始めたアラブ側の産油国から発動されて、アラブ側に屈服させられたという苦い歴史をもつ。

 これで消費する石油・天然ガスの90%をロシアに頼り、値上げ分の支払いにまわす、ユーロやドルといったハードカレンシーを豊富に持っているわけでもない、ウクライナのユシチェンコ大統領も、現実的な政策を取らざるを得なかったのだろう、ロシアとの関係改善に動かざるを得なくなった。

これが原因で、対ロシア外交修正派と親EU維持派との間で亀裂が生じて、ウクライナ政府の全閣僚解任という事態が発生したのだろう。 そのためにユシチェンコ大統領の基盤はやや弱体化してしまった。

http://headlines.yahoo.co.jp/
hl?a=20050909-00000139-reu-int


残念ながらここまでは、ロシア・プーチン大統領の石油戦略が、功を奏しているようである。

 クロフネは、一国の外交パワーは、経済力・軍事力・資源力・文化力・交渉力などの総和であると考えているが、この場合、ロシアがウクライナを屈服させる外交パワーの源となったのは、資源力である。

日本の外交官の中には「外交とは武器や物理的パワーを使って相手をねじふせるゲームではない」などと自己満足的な主張を、したり顔で垂れ流す人がいるが、これが世界の外交の現実である。

物理的パワーで相手をねじふせるような外交を「理想的なものだ」と言うつもりはさらさら無いが、そのような外交が、現実の世界に当たり前に存在することから目をそらし、それに対抗する手段を確保して、いざという時にそれを行使するといった対策を講じるのを怠るのは、まったく不毛で愚かな事である。

特に、外国のパワーにねじふせられるのが日本であるような事は、決してあってはならない。


そのために国民が高い税金をおさめて、外交官をやとい、自衛隊を養っているのである。 日本の外交官は、そのあたりを勘違いするべきではない。

 さて、日米両国には、こうならないよう早めに手を打って欲しかったのだが、現在はハリケーンで手一杯のアメリカも、選挙で権力の空白が出来てしまった日本も動けなかった。(日本の場合、選挙が無くても何もしなかった可能性が高いが)

 ウクライナの民主化の火が消えないよう、今後とも日・米・EUが連携して、彼らをバックアップして欲しいと思う。



 高邁な理想も、怠惰と臆病に引きずられれば、武装した断固たる邪悪さの敵ではない。

外交はお愛想を言うためではなく、便宜を獲得するために存在する。

ウインストン・チャーチル


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 前回コラムでとりあげた、中国軍の電子偵察機だが、産経の報道によると、Y-8X(運輸8型)だったようだ。

http://headlines.yahoo.co.jp/
hl?a=20050914-00000002-san-soci


 Y-8Xなら、以前から存在が知られていた偵察機で新型ではなく、共同通信の報道は間違っている。

Y-8(運輸8型)は、旧ソビエト製軍用輸送機、AN-12”カブ”を輸入して、中国でそっくりコピーして生産した輸送機で、Y-8Xは電子偵察や海上哨戒を行う目的で製造された、その派生型である。

(中国には、兵器にしろ民生品にしろ輸入したあとに、そのコピー製品を大量に製造するという悪習があり、まったく始末におえない)





これが、Y-8XもしくはY-8MPAと呼ばれる電子偵察機。

撮影された時期は不明だが、アメリカ軍のF/A-18が牽制している。
おそらく場所は、黄海か東シナ海上空だろう。

多くのマスコミが黙して語らないウラで、このような熾烈な攻防が繰り広げられている。

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